機種ごとの違い

Last-modified: 2024-04-25 (木) 13:20:03

※作成途中です!

存在するバージョンの一覧

  • プレイステーション版(PS)
    • 初期版
      1997年3月20日発売。全ての始まり。
    • 中期版
      どのタイミングから変更されたのかは不明。一部の不具合が修正されている。
    • 後期版(The Best版、PS One Books版)
      ベスト版は1998年3月19日発売。PS One Books版は2003年11月2日発売。
      多数のバグ・不具合が修正され、それに留まらず明確な仕様変更もいくつか施されている。
    • ゲームアーカイブス版
      2010年12月16日発売。後期版がそのまま配信されており、PSP・PS3・PSVitaでプレイ可能。
      Xbox360版とは異なり主題歌の差し替えは行われていない。
  • セガサターン版(SS)
    1998年6月25日発売。
    グラフィックやロードなどはやや無茶移植気味だが、多数の追加要素がある。
    本バージョンの追加要素はほぼ他バージョンには反映されておらず、現在はプレミア化している。
  • Xbox Live Arcade版(Xbox360)
    2007年7月25日発売*1
    エンディングテーマが異なる以外はPS後期版とほぼ同じ内容だが、XBLAのメニューを開く都合でコンフィグで指定できるボタンが1つ減っている。
    2016年5月2日にXboxOneの後方互換機能に対応した。現行のXboxSeries X|Sでも引き続き購入・プレイ可能。
  • プレイステーション ポータブル版(PSP)
    2007年11月8日発売。『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』に収録。
    海外版の再ローカライズを兼ねた新規の移植であり、PS初期版(厳密には北米版?)をベースに再開発されている。
    初期版をベースにしつつも大半のバグは修正されているが、一部初期版に差し戻されている仕様がある。
    SS版の追加要素は反映されていないが、マリア・ラーネッドはSS版とは別の仕様で実装されている。
  • プレイステーション4版(PS4)
    2018年10月25日発売。『悪魔城ドラキュラ Xセレクション』に収録。
    PSP版と同一仕様。
  • スマホ(iOS,Android)版
    2020年3月4日発売。
    ベースはPSP版だが、タッチ操作に対応するために操作系が作り直されている。

各バージョンの特徴

PS版

初期版

全ての始まりとなるバージョン。過去作の楽曲メドレーサントラ&小島文美先生のアートブック付属。
初登場のバージョンだけあり、バグが多く見られる。
「フェンリル」がアイテムをドロップしないことが判明しており、比較的早い段階で修正されたバージョンが出たとのこと。
また、大理石の廊下・卑鉱石の廊下の大時計がプレイ時間がカンスト状態になると1分ごとに開く通路が動かなくなる重大なバグがある。

魔導五器の1つ「目玉」がラストバトルに進むための条件から漏れており、天井水脈以降のエリアに進む必要がない。
タイムアタック目的では他機種よりも断然速くクリアできたりもする。

中期版

通常版の追加出荷版。付属品は同じ。
上記のフェンリルをはじめ、一部のモンスターのステータスや説明文が変更されている。
また必殺技ウィングスマッシュが連続入力できるようになり、「ソウルオブバット」入手以降の横移動が楽になった。
更にショップの更新条件が一部追加されており、その関係でアイテムの購入時期がやや早くなっている。

後期版

発売から約1年後に発売された「The Best版」と、約6年後に発売された「PS One Books」版。
廉価版なので、付属品は廃止されゲームディスクのみとなっている。

本バージョンでバグが大幅に修正され、更に椅子に座っていると半妖精が歌うようになった。
2010年に配信されたゲームアーカイブス版もこのバージョンである。

SS版

PS後期版のデータをベースに、セガサターンに移植したバージョン。開発元はKCE名古屋。
PSとSSではハードの機能が全く異なるため完全な移植は困難で、様々な場面でのロードが伸びていたり、半透明処理ができなかったりと苦心の跡が見受けられる。
画面解像度もやや異なり、PS版よりも若干画面が広くなっている。
なお、SS版のディスクをPCに読み込ませると開発者のコメントと小島文美先生の設定画を見ることができる。

一方、数多くの追加要素があり、追加エリア2つおよびその逆さ城バージョンや新規の武器、新規の楽曲、更にマリア・ラーネッドとの戦闘およびプレイアブル化などが増えている。
半妖精も専用アイテム「かしカード」を用いて歌うようになっている。
既存のアイテムも作り直しの過程で性能が変わったものがあり、特に両手剣は判定が強化され大幅に強くなっている傾向にある。
装備枠も1つ増え、回復アイテムを装備してワンボタンで使用できる「ホルダー」が追加されている。このお陰で回復アイテムが非常に使いやすくなった。
また、1度もゲームをクリアしていない状態でもリヒターやマリアが使用可能になっている。リヒターを選択するときに十字キー上を押していると、本作のキャラクターデザインに準拠した長コートのリヒターを使うこともできる。

総評して移植自体は無茶移植気味でやや厳しいものがあるが、追加要素は非常に充実している。
他のバージョンにはほとんどSS版の要素は反映されていないため、非常に貴重なバージョンである。
再販や移植等がされておらず、現時点では非常にプレミア化している。

なお、本Wikiが立ち上げられる切っ掛けとなったのもSS版の情報が不足していたから、というのが理由のひとつだったりする。

Xbox360版

Xbox Live Arcade(通称XBLA)にて配信。後にXbox Oneへの互換に対応し、現行のXboxSeries X|Sでも引き続き購入・プレイが可能。
PS後期版をベースにした移植。画面の縦横幅を任意に変更できたり、フィルターを掛けることができる。

内容はほぼ同一だが、XBLAのメニューを開く都合でマップがLTボタンで固定されており、その関係でキーコンフィグで使用可能なボタンが1つ減っている。
また、XBLAメニューなどの画面ではAボタン決定・Bボタンキャンセルという俗に言うXbox配置になっているが、ゲーム内ではBボタン決定・AボタンキャンセルというPS配置のままになっている。
権利の都合でエンディングテーマがPS2『キャッスルヴァニア』のものに差し替えられている。

初めて実績システムが登場したが、後のPS4版のものとは内容が全く異なる。

PSP版

過去バージョンとは異なる新規の移植。『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』に収録。
基本的にPS初期版をベースにバグを修正したものだが、モンスターのステータスや説明文、ウィングスマッシュの連続使用不可など一部の仕様が後期版ではなく初期版準拠となっている。
デュプリケーター購入の強い味方だった通称「宝石詐欺」というバグはこのバージョンで初めて修正された。
また、マリア・ラーネッドとの戦闘、およびプレイアブル化が行われているが、SS版とは別物で『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』をベースとした性能になり大幅に弱体化している。
エンディングテーマは山根ミチル女史による書き下ろしの新曲になった。

ボタン数が足りないため、ミスト変身はオオカミ変身・コウモリ変身のボタンを同時押しして行うようになった(ゲーム内では「L+R」表記)。
また、中断機能の搭載により、長年正式名称が不明だった「逆さ時計塔」のエリア名がようやく判明した。

なお、本バージョンは海外向けの再ローカライズを兼ねており、訳や吹き替えの変更、海外PS版には居なかった半妖精や鼻悪魔も日本版同様に追加されている。
ちなみに『Xクロニクル』自体が音声の言語変更に対応しているため、新しいローカライズを日本でも楽しむことができるようになっている(ただし字幕までは変えられない)。

PS4版

『悪魔城ドラキュラ Xセレクション』に収録。
PSP版とほぼ同内容。コントローラのボタンの数が元に戻ったにもかかわらずミスト変身は同時押しのまま。
画面解像度が大幅に上がったが、それにともない一部の3Dモデルも高解像度に描画されている(セーブルームのキューブがわかりやすい)。

PS4の機能であるトロフィーに対応しており、Xbox版とは条件が異なったものになっている。

スマホ版

ベースはPSP版だが、タッチ操作に対応するためにUIや操作系が全面的に作り直されている。
また、画面解像度もPSP版以前の物に差し戻された。
なぜかゲームオーバー画面がスキップできない、プロローグのマリアのボイスが音声設定に関わらず英語固定になるなどの特有のバグがある。

初期状態でアナザープレイ扱いとなっており、リヒターモードやマリアモードが最初から解禁されている。
またイベントスキップが可能だったり、図書館の主の品揃えが最初からすべて揃っていたりとこのあたりもちゃんとアナザープレイ仕様になっている。


*1 日本での再配信版。旧バージョン(北米版準拠)は2007年3月21日に発売されている