【生物】/ドゥランガ

Last-modified: 2020-06-13 (土) 18:12:42

アルファベット表記:Doranga
読み:どぅらんが
漢字表記:牙獣竜
分類:擬竜類四肢駆竜型獣竜種(有鱗類)
危険度等級:C
生息地方・国家:九大州全域
生息域:大樹類森林地帯・その近隣の山岳・平原地帯
Tag: 生物 擬竜類 駆竜型 獣竜種 危険度等級C 有鱗類 発案:tocoma110


概要

駆竜型擬竜類の代表的な種とされる中型駆竜。
各地に環境適応亜種が生息することで知られ、幅広い亜種が生息する。

 

分布

温暖な気候を好むため北方よりは南方に多く生息する傾向にある。
主だった生息域としては、爬州応州華州南部・楪州北部。

 

形態

ファング類に近しい、直立型の獣脚四足。
顔つきは口元が大きく鋭めのシルエットをしている。その一方で口内は噛み千切るための牙が発達しているほか、口先はくちばし状になっている。加えて、発達した顎は食らいついた獲物を逃さぬ強力を発揮することが出来る。
また、複雑な筋肉構成をするため、意外と表情豊か。

  • それ以外にも後方に伸びた角の形状から、どことなく前述のファングを連想させるようなところもある。
    この角はメスへのアピールに用いられるほか、オス同士での争いにも利用される。

全身はきめ細かな鱗が覆っている。

  • 一見すると柔軟性・運動性を重視した形に見えるが、旧式の銃弾程度は弾きうる頑丈さを誇っており、外敵相手にもしっかりと機能する。
    繁殖期のオスは色味を鮮やかにすることがあり、その時の鱗皮は意外と高値で取引されることがある。

後頭部から尾先まで背骨のラインにぎざぎざとした鋸刃状の隆起線が走っている。
体格はファング類よりはがっしりとしており、長距離よりは短距離・瞬発力勝負な面がある。とはいえ、広い範囲を歩き回るだけの体力は持ち合わせる。
四肢の構造なども近いものがある。

  • 一方、尻尾は太く長くよくしなるため、バランサーとしてのみならず強力な近接戦での武器としても機能する。

平均的な全長は7m強、体高3m未満程度が多い。

 

生態

基本的には単独かつがいで生息し、3~4年掛けて子供を育てる。
洞穴上の巣を作りそこで寝食を行なう修正を持ち、その巣を拠点として十数Km~数十Kmを徘徊し、獲物を探す。


主だった食料は自身より小柄な動物全般で、鎧殻類なども積極的に獲物とする。それ以外にも果実や植物も食べる雑食性を持つが、主として肉類を好む。
また、比較的珍しい肉を焼いて食べる動物の一つであり、捕らえた獲物を巣の前で解体し、加熱調理することがある。

  • そのため意外とグルメな性質があるようで、美味な獲物に対しては慎重な調理を行なうなど、妙に人間臭い挙動を見せることがある。

縄張り意識は強く、巣から数Km範囲での同族の存在には極めて攻撃的で、特にオス同士の対立はかなり苛烈な光景を生む。

  • 逆に、つがい委の傷は極めて強い。
    基本的には死別しない限りは同一のつがいと連れ添うとされ、時につがいを失ったあまりに食事を摂れなくなり死んでしまうケースもみられる。
    • この特徴からわかる通りに記憶力・知能も決して低くない生物であり、巣の形成などにもかなり工夫の跡が見られる。
      個々で巣の内装や構造には強いこだわりを持つようで、特につがいになったばかりの夫婦は銘々好みの材料を集め、それをうまく組み合わせて巣を作るという。
  • また、家族への愛着も強いことで知られ、その性質を利用して幼いころから飼育することで家畜化することが可能ではないか、とも考えられている。

 

能力

基本的には頑強な肉体(特に牙)を駆使しての戦闘・狩猟を行なうが、切り札として火炎属性のブレスを使用する。

  • 系統としてはファイアボルトタイプの噴射式。飛距離は体調の十倍近くまで及ぶことがあり、喉元のブレス器官の発達具合が分かるというものである。

 

種類

主だった種は以下のものである。

ドゥランガ・ドラク

Dranga-Draq。別名、草牙獣竜。最もポピュラーなドゥランガ。
鮮やかな緑の鱗に覆われている姿で知られ、爬州など幅広い範囲で目撃される。前述の情報がそっくりそのまま当てはまるような生物。
森林部・草原地帯の近くに生息することが多い。

ドゥランガ・クィス

Dranga-Qis。別名、沼牙獣竜。沼地など水辺の近くに居を構えるドゥランガ。
頭部や四肢にヒレを備え、水中での活動の補助能力を獲得している。鱗もやや硬質で大きめなほか、色味も青みが買った緑に変わっている。
ワニなどに近い性質を持ち、顎の力も強靭。一方で脚は短めな代わりに全長は9m近く、やや大型で柔軟性にとんだ肉体を持っている。

  • ドゥランガの中では特に肉食性が強い。

ドゥランガ・ダス

Dranga-Dath。別名、金鱗牙獣竜。ドゥランガの王とよばれる種。
現時点で確認されている中で、ぶっちぎりの大きさを誇るドゥランガ種。全長は20m近く、体高も6mを超えるなど尋常ならざる種である。
当然、生息域も限られてくるが、空の王とすら真っ向勝負を出来るほどの身体能力・戦闘能力の高さで知られる。両者が出くわせばもはや怪獣戦争である。

  • 当然鱗も頑丈で、何と旧式ながら破壊力重視の機構剣を弾いたという話もある。
    オスの方が大型化することで知られるほか、名前の通りくすんだ金色の鱗を特徴とする。
    危険同等級は唯一のB。

 

余談

陸のドラゴンの王様枠……ではないですが代表格の一つで考えました。
ヴィジュアルイメージは某国民的RPGに出て来る『名前そのままのドラゴン』です。

 

関連するもの

  • 【生物】/竜帝
    形状が極めてよく似ていることで知られる。
    ただし、こちらは背面翼を備える上に全長が数Km単位。
  • 【生物】/ドラグリウス
    陸と空、それぞれの擬竜類の代表格とされる。
     

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