【生物】/竜帝

Last-modified: 2021-05-07 (金) 00:22:24

アルファベット表記:Ecdycis
読み:りゅうてい
分類:“帝”-
危険度等級:EX
生息地方:爬州
発案者:tocoma110
Tag: 生物 危険度等級EX “帝” 発案:tocoma110


概要

著名な“帝”の一つであり、大陸に生息するの中で最も巨大な個体。
幾度となく覚醒と活動を繰り返し、そのたびに大陸中を恐怖のどん底に陥れてきた怪物。その活躍は様々な伝説として語り継がれているどころか、第一次魔北大戦にて人類魔北類の双方に多大な損害をもたらしたという形で、記録が残っている。
あまりにも強大故に、これに立ち向かえるような存在は皆無に等しく、かの七竜ですら単独では打ち勝つことが出来なかったという。


主だった活動地域は存在せず、気の向くままに各地を訪れては被害を生む。
現在はメルズ内海火の島?の中央にて眠りついている。


伝承を信じるならば、その活動記録は現在を生きる最古の真竜よりなお古い。

 

形態

極めてオーソドックスな「人類の考えるドラゴン像」に近い姿を持つ。
その意味ではドラグレアに極めて近い存在だが、あちらと比べて全体的に重量級の見た目をしており、下半身の安定感が強い。特に後ろ足は太く大きい。全体的な印象は、どちらかといえば七竜の一角、“凶星”に近い。
四足歩行も二足歩行も可能で体格はどちらかというと四足歩行向きに見える。
だが、基本は前傾姿勢二足歩行で活動し、臨戦態勢に入ると四足に切り替えることが多い。


赤茶けた鱗と、薄いクリーム色の腹面・翼膜を備え、象牙色の二角と無数の棘角・背棘に彩られる。
眼は平時は緑色だが、怒ると真紅に染まり燃え上がるという。


全長:約12km 直立身長:約8.8km 翼長:片翼15km強 体重:推定600万t

 

生態

詳細は不明。
長期間の休眠と数ヶ月の活動を繰り返すことから、そのような長期的な活動サイクルを持つと推測される。
伝承などを参考とすれば休眠期間は概ね千年単位だが、その間隔はばらつきがある。
休眠期間は地下数百~数千mの地底深くにもぐり、眠りにつく。その際に周囲を焼き固めているようで、「卵」と形容される一種の休眠用空間を作り出す。


食性はおそらく雑食で、肉食を好む傾向にあるとされる。
伝承では戴冠種や同類である“帝”、あるいは同等の質力を持つ生体型理造神などを捕食していたと伝わる。
が、それにこだわるわけではなく、食せるならば生物から無機物、土壌まで幅広く何でも食べる。もちろん、精素もエネルギー源として活用するようで、実体精素現象などまで捕食したという記録が残る。故に、これが現れた場所は更地と化してしまう。

  • その一方、これの排泄物には特殊な力があり、埋め込まれた箇所などを起点に土壌を極めて豊かにする。故に、これが大きな活動を見せた場所は更地になりつつも、通り道に何らかの恩恵をもたらしもする二面的な性質を持っている。

なお、サイズ差から人類種などを狙って捕食することはまずないと考えられる。


性格自体は際立って攻撃的というわけではないが、気まぐれ。
また、周囲を警戒することもほぼない代わりに、周囲に対して気を配るようなこともしない。己のせいで環境がどうなろうが、全く気に留めない。


単独種であるため雌雄は不明。
そもそも、これが擬竜類なのか亜竜類なのか、はたまた古き真竜なのかすら不明。
その形態故に竜とされてこそいるが、竜と扱ってよいのかもわかっていない。

 

能力

単独で大陸を滅ぼせる。
 
小さな山ほどもある肉体ながら、恐ろしいほどの敏捷性を発揮し、なおかつそれで一切肉体を傷めないという尋常ではない肉体構造を持っている。
人類の開発した兵器どころか、超古代文明の生み出した世界を滅ぼしかねない最悪の兵器群ですら、群れを成しても敵わないという。実際、天災級の実体精素現象すらも単独で相手取り捕食していることから、その頑強性と生命力、そして尋常ならざる強さが垣間見える。

  • そもそも、歩くだけで建築物を揺らすほどの地震が起こり、存在するだけで体温に中てられ気温が上昇するほどであり、生物としては規格外もいいところにある。

単純な肉体能力としては本気で走れば数日で九大州一つを横断出来るスタミナとパワー、スピードを備える。
加えて、翼の付け根にある噴射孔から火を放ち、高速で飛行することも可能。他の大型飛翔種に比べれば最大速度で見劣りするものも、それでも音速を超える。
頑丈さは台風・溶岩・津波などの災害を突っ切ってもなお、まるで平然とするほど。
いずれにしても、他の“帝”同様に生物としては過剰すぎる強さを持つ。


当然、竜に属する故にブレス能力も秀でている。
驚異的な肺活量から、ただ吹き付けるだけで山を文字通り吹き飛ばす。
おまけに、体内で生成していると思われる竜火燐を呼気に混ぜて吐き出すことで、多彩な炎熱系のブレスを吐き出すことが出来る。
これのブレスは竜火燐と合わさることで桁違いの威力となり、冗談抜きでたった一息で一国が灰すら残さず燃え尽きる
その温度もすさまじく、余波の高熱が数百km近くに影響を及ぼすという。

  • だが“竜の息吹”を使った記録はなく、故に真竜ではないと考えられている。

その顕現系は多彩であり、精術型から通常物理型まで幅広い。


その中でも特に著名なのが、天に吐き出したと伝わる“第二の太陽”と呼ばれる力である。
伝承によれば、吐き出した火球が天に留まり肥大し、大災厄をもたらす。肥大化後の災厄には複数の説がある*1が、いずれにせよ大きな島あるいは小さな大陸を焼き尽くしたとされている。


極めて強大な生物だが、その一方でいわゆる真竜類亜竜類が持つような超常的な力は見せていない、という。
そのため、多くの学者はこれを擬竜類の一種とみなしている。
また、知性の有無についても明快な答えはない。ただ、その活動記録から真竜類の成体ほどの知能は備えていないというのが、もっぱらの通説である。

 

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相談コメント欄


*1 「破裂し炎の雨霰が降り注いだ」とするものと、「その熱波で己を除くすべてを焼き尽くした」とするものの二つの話が主流