【生物】/ドラグリウス

Last-modified: 2024-01-16 (火) 18:12:51

アルファベット表記:Dragrius
読み:どらぐりうす
漢字表記:大空竜類/王飛竜
分類:擬竜類四肢飛竜型獣竜種(有鱗類)
危険度等級:B~
生息地方・国家:九大州全域
生息域:山岳・森林
発案者:tocoma110
Tag: 生物 擬竜類 飛竜型 獣竜種 危険度等級B 有鱗類 発案:tocoma110


概要

ウィルビンと並び、飛竜型擬竜類の代表格とされる大型飛竜。
飛竜の中でも大型で、筋肉質な肉体を持つことで知られ、獰猛かつ強力な捕食者として各地の秘境に君臨する。

  • その力強い姿と実際の環境における影響力から、『飛竜の王種』とも称される。

また、翼膜の固い硬膜飛竜類の一種。


その巨躯ながら広域を自在に行き来するのみならず、環境適応性が高いことから、いくつもの個性的な亜種が存在する。

 

分布

種は大陸各地に分布しており、様々な種族が生息している。
基本的に山岳部や森林部に巣を構え、そこから広域に飛翔し獲物を捕らえに行く。
主に平野部の大型乳生類・有鱗類・鎧殻類、河川の魚類を中心に捕らえ、巣に持ち帰るとされる。

 

形態

飛行型飛竜としてはかなりがっしりとした体格が特徴。
やや長くしなる首と、長大な尻尾、巨大で頑丈な翼を支える腕、数十kmの飛行中も獲物を掴み続けられ地上でも走行可能な足と、全体的に飛竜の中でもかなり強靭なフィジカルで知られる。特にこの陸空両用な肉体構造は、飛行飛竜の中でも屈指のバランスを誇る。

  • 頭部・顎も他の飛竜と比べ大きく顎の力も強い。
    骨や甲殻ごと獲物を噛み砕けるほか、口先のくちばしも用いることで細かく獲物を解体したり、幼体用に小さく肉を食い千切るなども出来る。生えている牙も頑丈で、時に同等の擬竜や大型鎧殻類相手にも致命的な攻撃を繰り出す武器にもなる。
    • また、頭部の後方に伸びる角や耳も特徴。一般的な『ドラゴン像』に近いものがある。
  • 翼は長時間の飛行に耐えるため腕部の筋肉量が多く、また頑丈故に武器としても使用されるほど。
    硬膜飛竜の中でも柔軟性の強い翼膜のため、見た目以上に強靭な作りをしている。時に盾代わりに使うこともあるほど。
    また、翼につく爪は崖に引っ掛け自重を支えられる強度を持ち、格闘戦に用いられることもあるほど。その強さから退獣士の装備として加工されることさえある。
  • 脚部に備えた鋭い爪も力強いものとなっており、歩行・捕獲の両方に用いることが出来る独特の形状となっている。
    • 脚部の爪は空中での格闘戦の主力武装となるほか、狩猟時も急降下からの一撃に頻繁に使用される。
  • 尻尾は長く、その先端部に何らかの器官がついている種も珍しくない。
    何かが付随している場合は、獲物保持用・格闘用の棘や飛行補佐用のヒレなどが多い。

背面は鱗のみならず甲殻化した部位なども存在する。

  • 主に首~尻尾の背面部を隆起線に沿うように甲殻や棘が多い防護していることが多い。銃弾すらも弾き、安物の機構剣であれば防ぎきってしまうこともあるとされるほど、頑丈。
    また、鱗も部位によって形状差が激しく、運動部位に合わせた形で多彩な鱗がある点も特徴。

 

生態

飛竜類の類にもれず、広域を飛翔して獲物を捉え捕食する。
そのための活動範囲は極めて広大で、100㎞を凌駕する距離を数日掛けて飛行し続けることさえある。

  • 主な獲物は陸上に生息する大体の大型生物・河川の大型魚類など。
    擬竜類もごくごく普通に捕食するため、擬竜の中でも食物連鎖の上位に位置している。また、大きさの問題から人類を好んで捕食することは稀だが、家畜の群れを襲うことはある。

基本的には単独かつがいで行動し、子供を育てる数年間は家族単位となる。
本系統の特徴として、つがい・子供に対しての愛情が強いことで知られている。特に子育て期は雌雄どちらかは必ず巣に残り子供の様子を見守り、数年をかけてじっくりと狩りの技術や生存の術を教え、巣立ちさせる。そのため、馴染み深い地域では子供への愛情を示す際の表現にも用いられる。

  • 卵の大きさは開拓の民の成人男性と同じ程度の大きさで、雛は直立身長で1.5mほどある。
    幼い頃は両親から肉片を受け取って食事を摂り、ある程度成長した段階で巣の近くで小動物を使って狩りの練習を行い、2~3年目で両親の狩り同伴し、中型種を相手に狩りを練習していく。そして、5年目を目安に巣立ちする(この時点で大体両親の7割程度の全長となる)。
  • 一方で縄張り意識は非常に強い。
    巣から数Kmを絶対防衛権とし、自身に対抗しうる大型種に対して明確な威嚇を行なっているという話さえある。
    • 同種に対しては単体である場合は警戒するも、つがいである場合は一定の距離までは巣を構えることを許す傾向にある模様。また、場合によっては一時的な託児をするケースもあるなど、他の擬竜類では見られない特徴を持つ。
  • 縄張り侵犯者や外敵に対しては果敢に対応し、時として格上と目される種相手にも勝利を収めることがある。知能も低くなく、的確な行動と思いもよらぬ奇抜な攻撃を見せることがあり、戦闘強者として名高い。

 

能力

基本的には嘴・牙を用いた噛みつきと、足爪を使った攻撃を駆使して獲物を殺す。
しかし、縄張りの死守や防衛のための大型種など相手の戦闘には尻尾・翼・体当たり、そしてブレス攻撃も駆使する。

  • ブレスは本種の特徴でもあり、その亜種によって使用するブレスが大幅に変わる。
    こういったことは他種でもあることだが、本種はその使い分け・応用の幅広さが目立ち、『飛竜の王種』と呼ばれる理由の一端ともなっている。
    また、わずかに竜火燐を含む火炎も放つことが出来、その点でも他のファイアブレス型の飛竜種とは一線を画している。

また、飛行能力も高く、高い機動性と飛翔速度に加えて数日間継続しての飛行活動がとれる。
その飛行能力は獅子鷲鳳禽類に勝るとも劣らない、と語られることもあるほど。

 

種類

多数の種類が存在する。以下は代表的な種族。

ドラグリウス

Dragrius。別名、大空竜、火王飛竜。
本種の代表種。ドラグリウス属の代表であり、基本的な特徴を概ね網羅している。
畏州亜州を除いた全地方で生息が確認されているが、特に目撃例が多いのは爬州燦州応州南部。
本種の特徴としては、尾先に鉤状の棘が生えていることと、雌雄で色の異なる鱗を生やしている点が挙げられる。

  • オスは鮮やかな朱色、メスは深く穏やかな緑の鱗が多い。主にメスが子供を守る・狩りの練習を付き合うことから保護色を強め、オスは縄張りの意地を務めることが多いために警戒色を纏っている、とする説が濃厚。
    鱗自体は耐熱性が強い他、耐摩耗性・耐衝撃性・耐圧性も高い。飛竜の中でも頑丈な鱗を持つだけあり、陸空水のあらゆる種の攻撃をいなすとされる。
    • また、体格や部位にも若干の差異があり、メスの方が敏捷性に富む細身の形態をしている。対して、オスが大型化しやすい。

ブレスとしては火炎性のブレスを使用する。

  • ブレス器官の発達が著しく、何と噴射型のファイアボルト、火球発射のカロリックスフィアを使い分けることが出来る。噴射型と固形発射型を併用する例は稀であり、本種の特徴の一つである。

大きさは種に寄るが、平均して全長は18m程度、翼長は片翼20m弱。
だが、大型個体は時に全長30m近くまで至ることがある。

シルヴァーナ

Silverna。別名、白氷飛竜。
寒冷地方にのみ生息する亜種。
銀に似た光沢をもった純白の鱗に覆われた飛竜で、南方の種族と比べると嘴が薄く、顎が発達し、より噛み砕くことに優れた構造をしている。太めの尻尾・胴体により格闘戦は非常にパワフルで、純粋筋力ではドラグリウス属の中でも高い。

  • 一方で敏捷性は南方種と比べると若干見劣りしてしまう。また、飛行能力もドラグリウスと比べると機動力・飛翔速度に見劣りし、空中戦もあまり得意としていない様子。
  • また、鱗は他種と比べて独自の構造をしており、分厚く保温性が高い。

ブレスにはブリリアントブレスを用いる数少ない飛竜の一種でもあり、その威力で外敵を容赦なく凍結し、尻尾で粉砕する。


雌雄の差異は主に角の形状と尻尾の形状に現れる。
雌は角・尾先は丸みが強く重厚。体格も比較的小振りでやや細い。
雄は角はまっすぐで鋭角、尾は太く、先端は平べったい。体格は屈強で雌と比べると陸上での活動に向いている。


性格は顔つきに反して比較的大人しめ。人間に対しての攻撃性も(比較的)薄いことから軍事利用を考えた畏州国家も存在したが、やはり飼いならすには難が多く断念した記録がある。
主な獲物は北方大型乳生類。
平均的な全長は22m、翼長片翼25m弱程度。

ルーラーン

Luwrarn。大擬竜の一種であり、青嵐飛竜
亜州楪州に生息する青い飛竜で、本属では最も巨大な種。
他の同属と比べ飛行能力に特に優れた種で、空中機動は自由自在と言っていい。そのため、格上とされるはずの鳳禽類の襲撃にすら対応する場面も目撃される。また飛行時間も極めて長く、時に五日以上の間飛行し続けることが可能。

  • やや鳥類じみた顔つきをしており、鉤状に強まった嘴や短い角などが本属種としては珍しい。
  • 他種と比べても鋭角な翼は飛行に特化しており、格闘戦には向いていない。そのため、発達した足爪とフレイル状の尾先を駆使して戦う。

また、ブレスはフラッシュインパクトを使用するが、本種は短時間のインターバルで吐き出すことが出来るという特徴が存在する。無理をすれば間を置かぬ二連射すらも可能であり、それによって外敵を確実に排除する。 


基本的には谷間や山岳の洞窟部に居を構え、鎧殻類や魚類、肉軟類のウォーム類、擬竜類を好んで蝕する。
特に亜州に住む種は砂海に潜むこともあり、稀に砂の海をかき分けて浮上ウォーム類と空中と砂中を行き来しながら交戦する姿などが目撃されている。

  • 時に砂鯨すらも相手取り、そのブレスで殺傷することがあるため、大擬竜の名に恥じぬ恐るべき力を秘めた怪物と言える。

雌雄の差異は非常にわかりづらい。


また、高度な飛行能力は翼のみならず精素の力も多量に使用しているようで、精素結晶を求めて人類種の交易船や集落などを襲うこともある。
そのため、亜州では驚異的な怪物として認識する民族も多い。

  • 一方で、精素結晶さえどうにか出来れば有用に利用出来る、とする考えもある。
    それらを生贄のように用いて、外敵の脅威から身を守るすべとして使う集落・民族も存在する。そうした文化の中では益獣と害獣の両面を持った存在として、神々の使いや眷属として崇拝することも珍しくない。

平均的な全長は30m弱、翼長片翼39mという準戴冠種級の生物。
非常に大型化しやすいことで知られ、観測史上最大級の個体は全長100mを超えたという。
ただし、耐久力では戴冠種とするにはいささか打たれ弱い。

 

余談

いわゆる『強敵飛竜』枠、あるいはモン○ンのリオ何とか系です。
秘境では上位に立つ生物です。

 

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