あなたは死んだ。遺言は?「」
もしも不運にもあなたのPCが力尽き、倒れてしまったら? あなたは重大な決断を迫られます。
あくまでも依頼達成を目指すか、自らの命を第一と考えるか。もっとも危険で、もしかしたら心昂ぶる場面になるかもしれません。
PC死亡時の処理の流れ
這い上がりと埋まる
PCが死亡したときは、この図のように処理を進めていきます。少し複雑のように見えますが、プレイヤーが取ることのできる行動は2つです。気力を奮い起こして 這い上がる か、甘美な死の誘惑に身を委ね大地へ 埋まる かです。
「這い上がる」と「埋まる」
PCが死亡した場合、プレイヤーはまず「這い上がる」か「埋まる」かを選ばなければなりません。両者の違いは次の通りです。
力尽きた時に選ぶ2つの道
這い上がる/埋まる | 復活場所 | 復活時期 | ペナルティ | キャラロストの危険 |
這い上がる | 倒れたその場で | 即座に | 2点加算 | あり |
埋まる | 死体もしくは遺灰のある場所で | 次回セッション開始時 | なし | なし |
這い上がる
不屈の心を持つ冒険者たちは、力尽き倒れたとしても 這い上がる ことで、そのまま行動を続行することができます。
その場ですぐに立ち上がり、何もなかったかのように行動できるのですから良いことずくめにも思えますが、いくら気力で立ち上がってもその代償は確実に身体へと積み重なっていきます。
這い上がることに成功し、復活したPCはHP・MP・SPが全回復します、またすべての状態異常・魔法などの受けている効果を無効化します。
しかし復活したPCにはペナルティが2点加算されます。
このペナルティの重大さは、この後すぐに知ることになるでしょう。
埋まる
力尽き、運命に身を任せて埋葬されるのを待つのが 埋まる です。
埋まることを選択したPCは死体となり、そのセッション中は一切の行動を取ることができなくなります。埋まっている間に行われた冒険の成果を得ることもできなくなってしまうでしょう。
しかし埋まった場合は、後にイルヴァの旧文明から伝わる超科学や、神の加護により、確実に復活を遂げることができます。
ペナルティとキャラクターロスト判定
ペナルティが2点以上のときに 這い上がる を選択した場合、PCの前に一つの重大な試練が立ちはだかります。キャラクターロスト判定です。文字通りキャラクターがロスト、永遠に失われてしまうかどうかの判定です。
キャラクターロスト判定は次のように行われます。
キャラクターロスト判定 1d10 - (累積ペナルティ) の値が | 結果 |
0以上 | 成功 |
0未満 | 失敗 |
もしもキャラクターロスト判定で失敗した場合、以後そのPCを使用することはできなくなります。成功した場合は這い上がることに成功し、ペナルティを2点加算して戦線に復帰できます。
ペナルティが加算されるタイミングはいくつかあります。
ペナルティが増える行動
行動 | ペナルティ変動量(点) |
這い上がりに成功した | +2 |
依頼に失敗した | +1 |
溜まってしまったペナルティが減る場合もあります。
ペナルティが減る行動
行動 | ペナルティ変動量(点) |
一度も「這い上がる」を選択せずにセッション終了を迎えた | -1 |
ペナルティの最低値は0です。
依頼失敗時のペナルティは失敗が確定した時点で加算されます。つまり、依頼失敗ではセッション中にペナルティが1点加算されます。
ところが、そのセッション中に一度も「這い上がる」を選択せずにセッション終了を迎えた場合はペナルティが1点引かれますから、依頼失敗で加算された分のペナルティは帳消しとなります。
依頼が失敗しても、這い上がって無理をしなければ冒険者でい続けることだけはできます。
死体と復活
埋まる を選択したPCは死体となり復活の時を待ちます。ところでこの死体、他のPCにとっては 通常の食料アイテム です。
もしも他のPCによって死体が調理され、食べられてしまったら? あるいは、敵の強力な攻撃により死体すらも残らないこともあるでしょう。
そんな時、死体のあった場所には遺灰が残されます。この遺灰さえあれば、PCは復活することができます。遺灰は持ち運ぶのに何の負担もいらず、破壊することもできない極めて小さな物体です。
しかし、遺灰が無い場合はPCの復活は不可能となります。他の冒険者が見捨てずに死体か遺灰を持ち帰ってくれると良いですね。
NPCの死亡と復活
NPCが死亡した場合、彼らは自動で 埋まる を選択します。死亡したキャラクターも次回のセッションでは何事もなかったかのように過ごしていますが、それは彼らの死体・遺灰を心優しい誰かが復活させているからです。
PCがNPCの死体を所持することは可能ですが、遺灰は冒険者ギルドのメンバーによって回収されるため、遺灰を所持し続けてNPCの復活を防ぐことはできません。
また、冒険の途中で出会った強敵や厄介者の死体や遺灰も、冒険者ギルドに引き渡すことになります。人々を苦しめていた元凶が復活しないよう、彼らの遺灰は冒険者ギルドによって厳重に管理され続けます。