魔法のルール

Last-modified: 2018-05-20 (日) 15:38:04

魔法とは

『魔法』はイルヴァで広く使われている不思議な術の総称です。人々は魔法を使うことで、炎を起こしたり、傷を治したり、瞬時に自宅へ戻ったり……と、さまざまな恩恵を受けています。

イルヴァでは魔法はそれほど特別なものではありません。基礎的な訓練を受けさえすれば誰でも魔法を使えるようになります。
ここからは、その魔法の覚え方や使い方、多岐にわたる魔法の効果や、魔法を使う際に注意すべきことなどを説明します。

魔法使用の流れ

1.魔法の宣言→2.魔法のレベルアップの宣言→3.難易度修正の計算
→4.MPの消費→5.ダイスロール→6.ファンブルの確認
→7.GMによる効果の決定→8.マナの反動の確認
  • 1.魔法の宣言
    習得している魔法をひとつ選び宣言します。
  • 2.魔法のレベルアップの宣言
    宣言した魔法をどのレベルで使用するか宣言します。
  • 3.難易度修正の計算
    レベルアップや装備状況、その他の修正をうけて【詠唱】を増減させます。
  • 4.MPの消費
    さだめられたMPを消費します。0以下になるように消費しても構いません。
  • 5.ダイスロール
    1D100を振りその出目を見ます。[【詠唱】±修正値]以下なら成功です。
  • 6.ファンブルの確認
    判定の出目が[90+【クリティカル値】]以上だった場合、ファンブルが起こります。
  • 7.GMによる効果の決定
    その魔法によってどのような状況が生じたかの確認を行います。
  • 8.マナの反動の確認
    MPが-1以下になっていた場合マナの反動が起こります。状況によればキャラクターは死亡します。

魔法を使うために

魔法をうまく使うためには次のものがすべて必要です。

  • 【詠唱】
  • マナ(MP)
  • 魔法のストック

魔法を使うには『マナ』と呼ばれる力(以下、MP)が必要です。これは生きているものすべてに――ゾンビなどの生きていない不死者もですが――量の差こそあれ生まれたときから宿っています。
魔法を使うたびにMPを減らしていき、MPが0になるまでは何のペナルティーも無しに安全に魔法を使うことができます。

もう一つ、魔法を使うために魔法のストックが必要になります。道具を使うためにはあらかじめ道具を手に入れておく必要がありますが、魔法も同様にあらかじめストックを持っておかなければなりません。魔法のストックを得る方法としては、使いたい魔法の『魔法書』を読むのが最も一般的です。魔法書をうまく読むためには技能:【読書】が必要です。【読書】なしでも魔法書を読もうとすることはできますが、その成功率は極めて低くなってしまいます。ElonaTRPGにおいてはキャラクター作成時点で暗記フィートに応じたストックが得られます。

魔法書以外にも、特定のアイテムの使用やイベントによりストックを得られることはありますが、そのような機会に出会えることは稀でしょう。

魔法を使うために必要なものは以上です。次は、実際に魔法を使ったときの判定方法について説明します。

魔法の使用

発動判定

魔法を使ったとき、魔法をうまく発動できたかどうかを判定によって決定します。これが発動判定です。

発動判定は、魔法使用者の【詠唱】に各魔法固有の難易度修正を適用し行われます。1D100を振りその出目が【詠唱】に修正を加えた数値以下を出せば成功です。。

例) 【詠唱】:50%のキャラクターが、魔法の矢(修正+20%)を使い、出目が[60]だった場合

60<50+20

出目が【詠唱】±修正値を下回ったので、魔法の発動は成功します。

発動が成功すれば、魔法は完全な効果を現します。もしも出目が【詠唱】を上回った場合、魔法の発動は失敗し効果を現しません。ただし演出として、ゲームに影響しない範囲で不完全な発動をしたことにしても構いません。
また魔法の発動判定のときに、クリティカルは発生しませんがファンブルは発生します。
【クリティカル値】は魔法の成功率の10分の1です。

発動にかかる時間

魔法を使用するときに特に記載がなければ発動判定には数秒(1アクション相当)の時間が必要です。

装備による発動ペナルティ

魔法は盾、二刀流(両手に武器を持っている状態)、重い武器や鎧などを装備していると難易度にペナルティを受けます。
以下の表を参照して下さい。

発動判定に-10%の修正
二刀流発動判定に-10%の修正
軽装備発動判定に修正なし
中装備発動判定に-20%の修正
重装備発動判定に-40%の修正

魔法のレベルアップ

自ら魔法の難易度を上げることによって魔法の威力を上げたり効果時間を延ばしたりすることが出来ます。

魔法のレベルアップの方法

魔法使用者は魔法宣言時にどの程度レベルを上げるか宣言します。レベルは2~5までしか宣言できません。レベルが上がることでどう効果が変わるかは魔法データを参考にしてください。またこのときにMPも消費しますがレベルアップした魔法は通常より多くMPを使用します。そして次の表に応じた難易度修正を受けて判定を行います。レベルアップした魔法は通常より威力が大きいです。(詳しくは魔法データ参照のこと。

使用魔法レベル消費MP難易度修正
レベル2×2-10%
レベル3×3-20%
レベル4×4-30%
レベル5×5-40%

魔法のファンブル

魔法の行為判定のダイス目が[90+【クリティカル値】]以上のとき魔法はファンブルとなります。
魔法がファンブルした場合は1D100を振り、魔法ファンブル表と照らし合わせて何が起きるかを確定すること。GMが望めば魔法ファンブル表の結果をなかったことにしてもよいです。

魔法ファンブル表 1D100

出目効果
01~10なにもなかった。
11~20魔法が思いもよらぬ方向に、範囲内のキャラクターの中からランダムの対象に魔法が適用される、このときに魔法制御は使用できない。
21~30魔法が暴発した!装備している武器、防具の中からランダムに選択しそれを失う。
31~40魔法があなたを傷つける、あなたに1D6点の魔法ダメージ。
41~50マナを吸い取られた、あなたは追加で3D6点追加でMPを消費する。このときにMPが0未満になればマナの反動を適用すること。
51~60奇妙な力で捻じ曲げられた。魔法のテレポートの効果を適用する。
70~80内容の難解さに混乱する、即座に状態異常の混乱をあなたに適用する、
90~95魔力の渦で何かが呼び出される!戦闘中ならば登場しているエネミーで一番弱い敵が1D6体追加される。非戦闘中ならば通りがかりの住民が犠牲になりカルマ-3
96~100魔力の反動であなたは死んだ。

マナの反動

MPが0未満になる状態で魔法を唱えた場合、マナは肉体を蝕みます。
マナの反動によるダメージは以下の計算式で求められます。

ダメージ=[魔法発動後マイナスとなるMPの値(絶対値)] ×5+1D10

またこのダメージは装備、種族特徴、職業特徴、魔法の効果などで軽減できません。ただしエレアのフィートや技能:魔力の限界(行為判定参照)にて軽減することはできます。
 

魔法の習熟方法

魔法は魔法使いになっただけでは使用することはできません。決まったストック量がそれだけの魔法を使用することができます。
魔法のストックは暗記(フィート参照)と【習得】によって決まり、使える魔法の内容は技能の【読書】によって決まります。
習熟する魔法は魔法データから選択してください。

魔法のストック

装備できる魔法の量を表します。
フィートの暗記に対応する量のまでの魔法を覚えることができます。
ストックとして記憶された魔法はシナリオ中MPが尽きない限り無制限に使用することが出来ます。
ストックできる魔法の量は以下の通りです。

暗記未習得[【習得】/20]個
暗記Ⅰ[【習得】/10]個
暗記Ⅱ[【習得】/5]個
暗記Ⅲ【習得】個

覚えられる魔法

覚えられる魔法の難易度を表します。
[技能:【読書】の値]≧[魔法の難易度]までの魔法ならば判定なしに覚えることが可能です。
技能:【読書】を持っていなければ【習得】の半分が【読書】の値となります。

その他の注意事項

魔法の重複

同じ対象に同じ効果の魔法は1つしか重複しません、同じ魔法をかけられた場合効果時間のみ上書きされます。(例:聖なる盾を3回かけてもPVは+18になりません) 
レベルの違う魔法も同種の魔法として扱います。重複しません。
異なる魔法なら同時に効果を及ぼします。(例:聖なる盾と英雄の魔法は同時にかかります)

魔法の巻き込み

魔法を使った場合その魔法の範囲に狙った対象以外の物体があったり生物がいたとき、魔法の巻き込みが起こることがあります。そのような物があった場合*必ず*その狙った対象以外のものも巻き込まれます。これを避ける場合は【魔力制御】判定に成功する必要があります、成功した場合魔法を使った人は任意の物体や生物を魔法の範囲から避けることが出来ます。