FF13
オートクリップ内の断章中に「巫女パドラ=ヌス・ユール」という名前だけ登場する。
断章での話を語ったユールがいつの時代の人物かは分かっていない。
FF13-2
カイアスとともにいた謎の少女。
銀髪で、幼い少女のような声をしている。 声優は伊瀬茉莉也。
- ファング達グラン=パルス人の命名規則に拠れば「パドラ市ヌス氏族のユール」と取れるが…。
- 前作ではビトゥイトス・ウェルキンゲトリクス絡みで「亡都パドラ」という名称が出てくる
カイアスと同様に劇中、何度も倒れる描写がみられるが、これはユールが同一人物ではなくそれぞれの時代に存在するためであり、その理由を彼女は「エトロの眼をさずかったわたしたちがすべてを記録し、巫女の守護者であるカイアスがすべてを集積するため」と、説明している。
- 要するに「襲名」って奴だと思う。
一族から時詠みの力を持って生まれた女の赤ん坊は代々ユールと名付けられ容姿も似ている。ただし容姿は似ていても性格や嗜好はそれぞれの時代のユールで異なる。彼女達は守護者と誓約者と呼ばれる護衛を持つ。しかし時詠みの力は寿命を縮め、自らの死を視てしまってもその運命を掟により避ける事が出来ず歴代のユール達は14~17歳で亡くなっている。
ユールは世界で最初の人間の生まれ変わり。ファルシ=エトロの流した血からリンゼがエトロを思わせる人間を作りそれが彼女である。ユール達は生まれつき時詠みの能力を授かっていてその能力を持つ限り、何度でも同じ存在として転生するため、厳密に言えば歴代のユール達は魂が同じの同一人物である事に変わりはない。ユールの言葉が原因でパドラが滅んだ後、彼女の言葉は不吉とされてきたため言葉を覚えたり時詠みの能力が発動したりすると家族の元から離れカイアスと共に旅をしていた。
- AF000~AF010のユールは旅が好きだった。
- AF200の花が好きなユールは時詠みで視たセラを呼ぶスノウを子供みたいで「なんて可愛い人」と思っていた。コロシアムにいるスノウに纏わり付く黒いもやのユールは彼女だろうか。
- AF500(巨人戦争が起きた時代)のユールは一族の掟を嫌い出奔して男に捨てられた母親に虐待されていたからか人間嫌いでカイアスに引き取られても信用できず母親も含めて皆死ねばいいと思っていた。
- AF700のユールだけは世界最後の巫女という事でカイアスとAF500(巨人戦争が起きた時代)のユールの意向で死ぬまで時詠みの集落で生まれ育っている。
- 他にもどの時代にも属さないユールがいるらしい。ライトニング編のDLCでセラの死の原因だとライトニングを詰り黒いもやをまとっていたユール、セラが時を変える事を時空の狭間で問い詰めるユール、ライトニングの回想でオーファンズ・クレイドルの椅子に座っていたユールがいるが別時代の人物なのか、もしくは同一人物なのかは不明。
- 本編やシークレットEDのユールに語りかけるようなカイアスの台詞からしてカイアスの計画に賛同していたユールも過去に何人かいたのかもしれない。
- なお、この転生はノエルの言葉によれば自由意思であるようで、カイアスに会いたいがために何度も転生していたという。もちろん転生したいと思って転生できれば世の中苦労しないので時詠みの力であることは間違いない。しかし、自由意思によるという転生は証拠が全く無く、ノエルがユールの言葉から推測したに過ぎないため、説得力に欠けているように思う。
- ただライトニングリターンズでもそれらしき台詞をユールの一人が言っていてカイアスが死ねなかったのもユール達のせいなのであながち間違っていなかったのかもしれない。
ノエルの生きていたAF700年、最後のユールはノエルの最後の仲間でもあった。
守護者であるノエルにとって彼女は主としてだけでなく同じ集落で育った幼馴染でもあった。
彼女も歴代のユールと同じように時詠みの力の影響で15歳で亡くなっている。
しかし彼女の死の直前に見た希望の未来はノエルにも大きく影響し、彼に希望を持たせ、
ノエルはコクーン落下を企むカイアスと戦う決意を新たにする。
ただカイアスの死により混沌が世界に解き放たれ、歴史が大きく変わってしまった事で、
彼女の視た未来が無くなってしまった可能性も否定はできない。
- 小説によるとAF700のユールは明るく人懐っこくてよく笑う性格だった。村人達からも愛され村人達は彼女の事を気にかけてノエルに託して亡くなっていった。ノエルが誕生日を覚えていたのは予想外の反応で、時詠みの能力の危険さについてもカイアスと共に長年黙っていてノエルが知ったのはカイアスが去った後でユールが死ぬ直前だった。またカイアスに向かってユールが「あんたに会いたくて何度も戻ってきた」という台詞、小説でのノエル視点でのカイアスとユールの事はユールはカイアスの事を思っていたんだろうとノエルは思っていたと思う。
- フラグメントの「写本:世界の終わりの空」の独白はAF700のユール。そこで彼女はカイアスが出ていった後はノエルと二人だけの世界を望んでやり直そうと思っていた。しかしノエルの望む未来を知り、その後自らの願望を改めている。ちなみに共にいるセラとモーグリの事は無視なのは何か意図があるのだろうか…。
- アルティマニアΩによればノエルの恋人である。だからスコールとリノアばりの抱き合う(寸前)の未来を視たのだろう。
- Ωでもスコールとリノアのようなアングルと指摘されていたけど、短い時間で印象に残るようにするにはああいった王道の見せ方になるのでどうしても似たようなレイアウトになってしまうらしい。
- 恋人表記はライトニングの「時を視る彼女」の解説が元だが、Ωの記者は勘違いしたのでは?と思ってしまう。シナリオアルティマニアにはユールの事は特別な存在やかけがえのない存在、Ωであった「ユールの水葬」の解説ではノエルの特別な人、関係図ではノエル→ユールは大切な存在とだけ書かれている。鳥山、渡辺氏のインタビューによればセラが浮気している印象を与えたくなかったのでユールを登場させて関係を強めたとはあるが、恋人とは断言されていない。(スノウとセラは13-2でも恋人or婚約者と断言されていたが)。Ωでのノエル役の岸尾さんのインタビューによれば「ユールへは恋愛感情ありで演じた、ただし本人は恋や愛だとわからずに」という解釈で話しているし恋人というよりは友達以上恋人未満でノエルの無意識な片思いのような気がする。時詠みの巫女への崇拝や死人への美化も入っていそう。
- 広辞苑には「恋人=恋しく思う相手。おもいびと。」と書かれているので一方通行の場合もあるようだ。
- ちなみにこのユールの事が書かれている小説のFragments Afterではユールの特別な人がカイアスで彼女が3歳の時にモンスターに襲われた時にカイアスに助けられて以来意識(恋?)していた。だがノエルも大切だったらしくカイアスが集落を出て行くまではある意味二股状態だったのかもしれない。
- ライトニングリターンズのノエルのキャラ紹介のオートクリップではユールの事は「幼なじみの少女」と書かれており、恋人表記は13-2アルティマニアΩの勘違いなのかもしれずと表記が一定していない。エンディングではカイアスによってノエルと共に彼女だけは新世界に旅立つ。
「Yule」という言葉には北欧諸国で冬至に行う祭やクリスマスの意味があるが、このキャラの英名は「Paddra Nsu-Yeul」である。
スペルが同じならノエルと同じく語源がクリスマスつながりとなったのだが。
LRFF13
世界が崩壊してもなお、死ぬことができないカイアスを解放してもらうためにライトニングを導く。
最後は、カイアスと共に崩壊する世界に残る歴代のユールたちと、ノエルと共に新しい世界へ行く最後のユールとに別れる。
- ユールがカイアスの解放を願っているのは事実だが、別のユールがカイアスと離れたくないがために解放させたくないことも願っており、矛盾した意識をもっている。
世界を崩壊させた不可視の混沌は、転生を続けた何十人ものユールの思念が生み出したもの。
つまりは、Final Fantasy XIII-2から始まる物語すべての元凶でもある。
ひいてはライトニングをヴァルハラへ引きずり込んだ異界への門を開けた元凶でもあり、そのことを償いたい旨を話すユールもいる。