由来はD&Dの魔法「クラウドキル」。
初登場のFF1ではそちらと同じく全体即死魔法だったのだが
それ以降は普通の毒系ダメージ魔法に。
FF1では敵全員に対し即死効果のある黒魔法。
FF2では毒属性のダメージを与える黒魔法(後のバイオと思えば良い)。
そしてFF12では範囲内の敵にスリップの追加効果つきのダメージを与える黒魔法
として久々の登場を果たした。
関連項目
FF1
毒素で敵全体を一撃死させるクラス5の黒魔法。
使えるってほどでもない。
しかし逆に敵が使用するとザラキ級の猛威を振るい、全滅の可能性もある(主に氷の洞窟のダークウィザード)。
……FF1のクラウダはさりげなくティアマットに効いたりするのがなんとも。
- FC版では魔法クリティカルのおかげで極々低確率ではあるが、ラスボスさえクラウダが効いてしまうことがある。
- 毒・石化弱点のティアマットばかり注目されがちだが、実はクラーケン(海底神殿)も毒・石化耐性なしなので普通に効いたりする。
また、ティアマットは魔法防御200だが毒・石化弱点のため成功率が+40されるのに対し、クラーケンは魔法防御160なので、成功率も同じだったりする。- ティアマットには命中率228で魔法防御200、クラーケンには命中率188で魔法防御160。
もしも、引き算で最終成功率が求められるなら同じということになる。
- ティアマットには命中率228で魔法防御200、クラーケンには命中率188で魔法防御160。
過去のカオスの神殿に登場するブラックナイトにも有効なので、道具として使うと同魔法と同様の効果を発揮するレイズサーベルと物理攻撃等を組み合わせると効率よく経験値・ギル稼ぎができる。
耐性がない場合、魔法防御189以上で効かなくなる。
- 耐性ありだと魔法防御41以上必要。
つまり耐性ありでも魔法防御40以下のモンスターになら低確率で通る…のだが、当然ながら毒属性以外の他の即死魔法の方を使った方が良いし、そもそもそこまで魔法防御が低いモンスターはわざわざこの魔法を使わなくとも普通に攻撃した方が確実に楽に倒せたりするので、それが役に立つ事は皆無だろう。
ちなみに成功率はレベル6の全体即死魔法クエイク(地震属性)と全く同じ。
ただし、毒耐性持ちの敵は地震耐性持ちの敵より少なくクラウダの方が範囲が広い。
加えてクラウダはレイズサーベルを使えば(1個限定とはいえ)MP無消費で無制限に発動可能。
本作において赤魔道士が使用可能な唯一の即死魔法。
MP制になったGBA版以降なら連発できるので、打撃やダメージ魔法では時間の掛かりそうな相手に使ってみるのもいいかも知れない。
FF1(ピクセルリマスター版)
どういうわけか無属性になった模様。アンデッドなどの毒耐性持ちにぶち込んでも平然と葬り去ることができる。
命中率自体が上がったわけではないため、魔法防御が高い相手には通りにくいが、それでも手持ち無沙汰の白魔がレイズサーベルを振るうには十分過ぎる性能となった。
- なお、ティアマットに対しては魔法防御200により一切効かなくなった。
同時に毒・石化耐性が付与されたが、このクラウダに対しては一切関与していないことになる。- カオス系ボスは魔法防御と無関係にクラウダは効かない模様。
- また、この影響で属性の関係で無効化されにくい代わりに命中率でやや劣る、という設定だったデジョンがクラウダの完全下位互換となってしまった。
FF2
毒属性の黒魔法。ただし毒属性を弱点とする敵が少ないため使いにくい。
クラウダの本で覚えられる。後のバイオに該当する魔法。
「ポワ・・ポワ・・」と効果音が可愛らしいので、他の属性魔法と比べてあまり力強さを感じないが、威力は同じ。
マジシャンがクラウダの本を落とすので、稼げば序盤で手に入る。
マジシャンから入手しない場合、南の島までお預け。
熟練度を上げておくと、
攻撃力・防御力が高くて倒し辛いサンダーギガースやストーンゴーレム、ブルードラゴンの弱点を突いて、大ダメージを与える数少ない手段となる。
- FF2のクラウダは、まさにこの3体のモンスター討伐のためにあるような魔法。
ただストーンゴーレム以外はテレポやトードが効くし、そのストーンゴーレムも出現時期がかなり限定されるので、結局は不遇な魔法のような気がする。
しかもバーサクで強化すれば3体とも普通に物理攻撃でダメージ通るし。- 一つ言っておくと、FF2では弱点を突いて攻撃した場合、威力が4倍になるので、利用価値は十分ある。
仮に、物理メインのキャラで、レベルが1だったとしても、そこそこのダメージは期待できる。
特に、バーサクを何度も重ね掛けしないと打撃ではダメージが通らないストーンゴーレムの場合はなおさらである。出現場所的な意味でもバーサクの消費MPを抑えたいところなので、とりあえず覚えておく、という感じでも損はない。まぁ、毒属性武器を使ってしまえばそれまでなんだが。- FF2の戦闘の計算式に詳しい人の情報によると、正確には4倍になるわけではないらしい(詳細は『黒魔法』のページのFF2の項目を参照)。
- ジェイドにたどり着くまでの最大の難所であるサンダーギガースは、ポイズンアクスも命中率に難点があるため、クラウダを覚えていなくても、本を全員に使用させる価値はあると思う。
- しょうにゅうせきも毒を弱点としている。
しかし、しょうにゅうせきは普通に殴っても倒せるのでこの魔法の利用価値が上がるほどでもない。 - 闘技場への往復で遭遇するありじごくも毒に弱いので、良い機会だから使っていきたい。え?冷気も弱点……?
- 一つ言っておくと、FF2では弱点を突いて攻撃した場合、威力が4倍になるので、利用価値は十分ある。
4属性魔法の中では一番使用頻度が少ないが、どうしても16魔法を埋めたい方は入れてもいいかもしれない。
耐性を持つ敵も少なかったりはする。しかしその程度の魅力ではやはり微妙か。
本作では毒属性は稲妻(雷)属性と対立しているため、クラウダは稲妻が得意な敵に効果的なことが多い。
- でもエレキフィッシュには半減される。
因みに、魔道士の杖の使用効果でもある。(Lvは最高の16)
PS版以前の場合は単体攻撃だったが、敵味方ランダムにぶち当たるというとてもギャンブル性の高い効果で使いづらかった。
(FC版に至ってはいもしない敵にあたるというバグまであった)
GBA版以降の場合は全体攻撃、と使い勝手が良くなったが、その分敵の数が多いと威力が落ちてしまう。
但し、毒属性を弱点とする敵は大抵少数で現れるので、大して気にすることじゃなかったりする。
毒で攻撃するといっても、対象を毒に冒す効果は無い。
FF2(GBA版以降)
ミンウかヨーゼフがいる間に手に入ったら、彼らに覚えさせておこう。
レベル1でもSORでプリンプリンセスを撃退するのに役立つ。
- 因みに、SORで毒属性弱点はプリンプリンセスだけである。
なので、本編で覚えさせなかった場合はSOR内では無理やり覚えさせなくていい。- てか、SORでクラウダの本が手に入るのって、アラボトに行ってからだから、まず要らないんだが…。
プリンプリンセスが出現する謎の洞窟ではクラウダの本が入手できず、マハノンの町でも売っていない。
ゲーム本編で習得していない場合、謎の宮殿のダークマジシャンがクラウダの本を落とす可能性があるのでコイツを狩ることになる。
ただし、上述の通り謎の洞窟を通り過ぎた後に本を入手・魔法を習得してレベルを上げる価値はあるかというと微妙。
謎の洞窟には有用なバーサク・ヘイスト・ホーリー・フレアーを取り扱う隠し魔法店があるので、それを買いに戻る時は使う、かもしれないという程度。
もっともバーサクの本とフレアーの本も謎の宮殿の雑魚敵がドロップする上、
SORではワイルドローズという大変便利なものがあるのでヘイストの本とホーリーの本すら買いに戻る必要は薄いかもしれない…
FF12
範囲内の敵にスリップの追加効果つきのダメージを与える無属性の黒魔法。
『黒魔法6』(IZJS版では『黒魔法12』)のライセンス習得で使用可能。
似たようなエフェクトや効果からして、今回はバイオの上位魔法という位置づけ。
どうでもいいが直撃時のウジャウジャした触手のようなエフェクトが気持ち悪い。
一発順番待ちの魔法。
下位魔法のバイオより優れている点は基本威力だけ。
順番待ち上等な状況や順番待ちのないTZA版なら…と言いたいところだが、そういった状況では大抵コラプスの方が強いため、どうにも使いどころがない。
実はヘイト上昇量がファイガ等より低く、エアロガと同じ。
針千本などの技で上回れる範囲ではないし、かといってバランス等の魔法でヘイトを上回ろうとすると順番待ちで回転が悪くなるなど、運用に問題はあるが、独自の利点を見つけるとしたらここだろうか。
燃費も良く、無属性魔法としては性能自体は結構いい。エフェクト量以外。
FF12RW
敵専用魔法。
範囲内の敵に無属性ダメージを与え、追加猛毒。
FF14
敵専用魔法。アシエン・ナプリアレスが使ってくる。
状態異常「クラウダ」を付与する(味方全体にスリップ+被ダメージアップの効果)
直後に畳みかけて「エテンド」を唱えてくるので、タンク職は被ダメージを減らすバフを炊かないと辛い。
また、絶アルテマウエポン破壊作戦で、アシエン・ラハブレアが使ってくる。
味方のHPを1にする他、ノックダウン・死の宣告を付与してくる。
この死の宣告は、ヒーラー職のリミットブレイク3でのみ解除することができる。
TFBL
PFF
敵専用魔法。
単体に0ダメージを与え、スリップにする。
「クラウダ16」で全体化になるようだが、スリップの命中率が落ちる。
FFRK
敵専用魔法。FF1のティアマット、FF2のレッドソウル、FF12のシュミハザが使用する。
FF1は毒属性の全体攻撃+毒の追加効果。
FF2は毒属性の全体攻撃。
FF12は無属性の全体攻撃+継続ダメージの追加効果。
余談
北米版では、天罰・疫病等を意味する Scourge (スカージ)にあたる黒魔法である。
- FF14ではスカージは継続ダメージを与える暗黒騎士のアビリティだった。削除されたけど。
由来が良くわからない…
- 毒の雲→クラウド→ちょっといじってクラウダ かしら
- 雲(クラウド)のようなガスを発生させるものからだと思う。
D&DやTOなど別のゲームにも似たようなものがある。クラウドキル、アシッドクラウドなど。 - D&Dに登場する中レベルのメイジ呪文、
クラウドキル(一定の範囲に即死効果のある雲のような物体を発生させる)に着想を得たのだと思われる。
製作者繋がりか、GB・DS版サガシリーズにも、FF2同様に三属性魔法と並んだ属性魔法として登場している。
シリーズの多くではFF同様に毒属性魔法として登場するが、
DS版サガ2GODでは独自のガ系上位版として「クラウガ」等が新たに追加され、
DS版サガ3SOLでは闇属性魔法系統として登場し、本作独自の下位版「クラウド」が増えており、
(クラウド→)クラウダ→クラウガ→ヘルクラウドと派生する。