ストーリー/【断章】

Last-modified: 2022-05-24 (火) 13:52:14

FF13

断章とはオートクリップに記載される、神々の伝説。
言わば神話"FABULA NOVA CRYSTALLIS"のFF13における1つの側面を記したものである。
全部で13編存在し、ほとんどが特定ミッションのクリア時に明かされる。

01:消えた神々

輝ける神は、滅びゆく万物を嘆いた。
強き神は、未来を求めて世界を拓いた。
賢き神は、真実を求めて英知を極めた。
愚かな神は、何も求めずただ消え去った。
ある神は、己の断片からファルシを創った。
ある神は、消えた神の名残から人を創った。


やがてすべての神々が、世界を見放し去っていった。
ファルシも人も、創造主に捨てられ孤児となった。

ミッション03「遠すぎたヤシャス山」クリアで公開。
ファブラ神話の概略を述べているが、今作だけでは殆ど理解不能。
輝ける神がブーニベルゼ、強き神がパルス、賢き神がリンゼ、愚かな神がエトロと思われる。
なお本作ではブーニベルゼの名前は一度も出てこない。

02:悪魔の巣窟

狡猾なる悪魔の眷属は、グラン=パルスの美しき大地を
えぐり、醜い繭を天に築いた。
悪魔は繭を楽園とうそぶき、民を誘惑して連れ去った。
大神パルスの恵み深き地を捨てて、悪魔の誘いに乗った
愚か者どもに呪いあれ!
繭に抱かれし者は、人間といえど悪魔のしもべ。
大神パルスをあがめる者よ、天に挑んで繭を滅ぼせ。

ミッション10「残された希望」クリアで公開。
リンゼのファルシがコクーンを創生した事を語っている。

03:選ばれし者

北方の最果てにふたりのルシあり。
ファルシより授けられしは降魔の使命。
魔獣となって悪魔を討つ者なり。


グラン=パルスの同胞よ、祈りを捧げよ。
選ばれしルシたちが、心の力を刃に変えて、
悪魔の繭を斬り裂き、堕天せしめんことを。

ミッション33「揺れる親心」クリアで公開。
ヲルバ郷のヴァニラとファングについて語っている。

04:天地の闘争

巫女パドラ=ヌス・ユールはかくのごとく語れり。


飛翔したラグナロクは、天に浮かぶコクーンを滅ぼし、
グラン=パルスに永遠の安寧をもたらそうとした。
されど女神が破壊を阻んだ。
悪魔に従うコクーンの愚民を憐れんだ女神は、
ラグナロクとなったルシの力を奪い、クリスタルに
変えて、使命なかばで眠りにつかせた。

ミッション28「ヲルバ郷復興計画」クリアで公開。
黙示戦争にてエトロがファングとヴァニラをクリスタルにしてコクーンを守った事が語られる。

05:衰退の時代

コクーンの悪魔どもが、我らの大地を蹂躙してから
どれほどの時が過ぎただろう。
かつてグラン=パルスの人々は、コクーンと戦うために
団結したのに、今は仲間同士で争っている。
資源を奪いあって疲れ果てた人類は、自然の脅威に
圧倒されて、滅びへの道をたどる。
栄華を極めたハリの都も、巨獣に襲われ廃墟と化した。
コクーンの悪魔は我らの衰退を嘲笑しているのか……。

ミッション06「ルシの帰郷」クリアで公開。
黙示戦争後の下界の行く末について語っている。
作中期間ではごく例外を除いて下界の人類は絶滅していた。

06:滅亡の時代

大神パルスのファルシは民を救ってはくれない。人口が
減少の一途をたどっているが、容赦なくルシに変え、
理解できない使命を与えて使い潰してしまう。
そして人と人が争う。手を取りあって自然の脅威に対抗
すべきなのに、人同士で刃をまじえ、大地のわずかな
恵みを奪いあっている。最後に残ったこのパドラ市も、
いずれ人の手で滅びるだろう。救済の手立てはない。
グラン=パルスの人類は、遠からず死滅する……。

ミッション57「藍の真如・清浄な飛沫」クリアで公開。

07:大神パルス

世界を無限に押し広げようと考えた大神パルスは、
混沌を裂いて空間を拓いた。大神はファルシたちを
生み出し、世界を完成させる使命を与えた。
ファルシたちは大神を喜ばせようと開拓に励み、また
人をルシに変えて計画に参加させた。人々は大神を
崇拝し、この大地を「大いなるパルス神の地」と
名づけた。
けれど大神は消えた。世界を捨てて、立ち去った。

ミッション18「さまよえる戦士」クリアで公開。
パルスによる世界の開拓について語っている。
世界を完成させる使命というのはあくまで人間の解釈によるもの。

08:邪神リンゼ

我らのファルシが、大神パルスの子であるように、
コクーンに巣食うファルシもまた神の子である。
なれど、かの神は善なるものにあらず。
狡知に長けた悪魔の王なり。忌むべき邪神なり。


コクーンのファルシは邪神リンゼの眷属なり。
邪神がこの世界を去った時、見捨てられし孤児なり。

ミッション55「優しき少女の反抗」クリアで公開。
下界の視点から見たリンゼについて語っている。
実は作中でリンゼの名が聞けるのは断章かファングの語りしかない。

09:女神

女神は何も求めなかった。女神は何も創らなかった。


女神は、ただ憐れむ。
死すべきさだめの命を憐れむがゆえに、幾万の命を
奪わんとした者を眠りにつかせ、破滅を阻んだ。
死よりも過酷な使命に縛られた者を憐れむがゆえに、
絶望に破れて道を見失いかけた者のもとへ御使いを
つかわし、希望へと導く。

ミッション58「菫の真如・厳然たる殴打」クリアで公開。
不可視世界の神であるエトロについて語っている。
黙示戦争に介入した他、ライトニング達ルシに召喚獣を送っていたのは女神である事が示唆される。

10:外なる敵

ファルシは外敵との戦いに備え、多くのアークを築いた
という。外敵とはコクーンの悪魔のことか?しかし
アークの伝説は、コクーンが生まれる以前からある。
悪魔がコクーンを築く時、いくつかのアークを盗んで
コクーンに隠したという言い伝えもあるらしい。
いったい外敵とはなんだ? 「外」から何が来るのだ?
あるいはこちらから「外」へ攻め込むのが目的か?
……去ってしまった神は「外」へ行ったのだろうか。

ミッション56「青の真如・踏みしめる四肢」クリアで公開。
ルシの訓練施設兼武器庫であるアークについて語っている。
本編中ではフィフスアーク、13-2では13thアークが登場しているがあまり活かされなかった設定の一つ。

11:探求の仮説

ファルシが大地を開拓するのは、新たな領土を築いて
神に捧げるためだと信じられている。
だが開拓とやらはあまりに無秩序だ。そもそも領土を
捧げる神は、もうこの世にはいないではないか。
ここにひとつの仮説を提唱する。
ファルシたちは探しているのだ。大地を、地底を、
水中を、天空を調べて、神へ至る門を探求している。
神を呼び戻すためか、神のもとへ旅立つためか……。

ミッション63「湧きあがる違和感」クリアで公開。
「パルスのファルシは世界を完成させる使命を持っている」という従来の解釈を否定し、
神へ至る門を探しているという仮説を提唱している。

12:魂の門

器である体が滅びた時、魂はこの世を去る。
その時、魂が神と同じ道をゆくのではないだろうか。
かつて神がこの世を去った時に通った門を抜けて……。


数多の体が同時に滅べば、数多の魂が同時に門を通る。


門は大きく開け放たれるであろう。
魂を迎える門の彼方に、神の光が見えるであろう。

11章クリアで公開。唯一ミッションに関わらない断章である。
扉の性質について語っている。
作中最も重要なオートクリップであり、バルトアンデルスの目的は「人間を生贄に神を呼び戻す」とされているが、
具体的には「一度に大量の魂を送って不可視世界への扉をこじ開ける」事であると分かる。
シリーズの核心に迫るポイントであるためかストーリーを進めれば必ず開放される。

13:新しき神話

大神パルスの子は地を裂き、物質の領域で門を求める。
邪神リンゼの子は命を殺め、霊魂の領域で門を求める。
——我は視た。
絶望を秘鍵として隠されし門が開かれるであろう。
希望は犠牲によってのみ拓かれるであろう。
この世に神々の黄昏が到来せし時、輝ける門の彼方、
色のない不可視の次元より、声なき歌が響くであろう。
はかなく消える命を憐れむ、女神エトロの嘆きの歌が。

ミッション64「再臨の死将・亡都に新生せし翼」クリアで公開。
13の結末部について語っている。
13-2にてエンディング付近の奇跡はエトロの介入と判明するが、
ライトニング達の絶望により門が開き、ヴァニラとファングの犠牲により希望が拓かれ、
それらは門を通してエトロが起こした奇跡である事が示唆される。
作中でエトロの名が出るのはここが最初で最後。

その他

断章とは関係ないが、11章にてバルトアンデルス(2回目)撃破後、
冥碑を調べたときのムービーにてヴァニラが朗読した神話らしきものを補足しておく。

悪魔(リンゼ)のしもべが巣食うコクーンは
大いなるパルスに抱かれし生命すべての敵である
われらのファルシはパルスの意思を感じ
ルシを選んで使命を授けた
ラグナロクへとなりかわり
コクーンを滅ぼせと命じた
ラグナロクは羽ばたき 悪魔(リンゼ)のファルシと戦って
コクーンを打ち砕こうとした
しかし 女神がルシを裏切り
ラグナロクの力を封じた
使命なかばで眠ったルシは
忌わしきバルトアンデルスによって
コクーンへと連れ去られた
女神は予言する
コクーンに眠るルシは
悠久の時をへて よみがえるであろう
ラグナロクは ふたたび目覚め
コクーンを天より堕とすであろう
女神の予言は絶対である