FF零式
魔導院の訓練生でアキの妹。
1組在席の優秀な候補生である姉にコンプレックスを抱いており、
穏やかながら少々卑屈な性格の女性である。
当人もクラスでいじめを受けているらしく、
実際に自他共に評価はあまり芳しくないようである。
最終章にて、姉がルルサスに殺されてしまい、
朱雀クリスタルのせいで姉のことを忘れてしまっている。
コンプレックスの原因であった姉の存在を忘れたためか、
「最後の最後でやられてしまうなんて、
(姉は)きっとだらしない人だったんだろう。」
というようなやや傲慢ともとれる発言をしており、
本来の卑屈な性格は完全になりを潜めてしまっている。
朱雀クリスタルの功罪を思い知らせてくれるエピソードである。
- うーん、あれを「傲慢」とそのまま取るのもどうなのかなあ?
ある種の物哀しさ込みの台詞だと思うんだけど。- 平静を保てず錯乱しているように見える。
- 彼女は姉の存命中から感情を余り表に出せないタイプだったように思えるので、感情の表現の仕方がわかっていなくてああなってしまったような気がする。それに、忘れた相手のことだから、悲しんでいる暇があるなら「だらしない人だった」とかそういう風に思い込んで少しでも自分のために生きようとするのはある種当然の帰結だと思うな。ルルサス襲来中だったわけだし。
- 「ハハッ」って言いながらだらしないって言うから、はじめはざまぁみろとでも言いたかったのかと思った。
- アキの「ハハッ」という口癖はいじめや劣等感を無意識に軽く流そうとする自虐のような笑いに思えた。
- 最終章では話しかけなくても口元に手を当てて笑う動作を繰り返している。壊れた人形のようで、背景と相まって非常に怖い。
- 様々な点で「誰かの記憶が消える」ことの怖さを、端的に教えてくれる子である。
大量に戦死者が出た作戦も何とか帰ってきている辺り、運はありそうなんだが…
実力は訓練生だから据え置きとしても。
戦争に行くのは怖くなく、イジメっ子の方が怖いと言っていた。
- 戦争中にも関わらず彼女の靴を隠したりする辺り、朱雀にも荒んだ子がいるもんだ。
- ジュデッカ会戦のクラサメの説明を聞く限り訓練生はよっぽどのことがない限り戦線に投入されることがないので例えば非常に優秀だったり家を継ぐべき人間である場合はあえて訓練生のまま据え置かれるということが行われていたかもしれない。(そうでもしないと候補生が壊滅した場合、今後の朱雀をリードする人材を大量に失う危険性もあるし、特に女性の場合は次世代の子供を産む女性がどんどん減っていくことになる。)
- 人間の性を思い知らされる。戦時下だから能力の低さはいじめの対象にしやすいのだろう。
「秋」の妹だから「冬」と、安直なネーミングではある。
- てるてる家族を連想したのは私だけであろうか…。
- もしかして既に死んだ兄・姉として「ハル」「ナツ」がいたのかもしれない…。そんなゾッとする想像をさせてくれるネーミング。