FFT
色々なトラウマが生まれたCh.1最後のマップ。
アルガスがティータを殺し、ディリータとラムザが袂を分かち、
骸旅団が壊滅した上大爆発大炎上と、これでもかとラムザの人生崩壊を演出した。
アルガスを倒せば終わりなのだが、敵の数が多く黒魔道士の魔法がかなり強力で、
大きな建物に阻まれ動きが取りづらく、味方も分散している難マップ。
敵の攻撃力が全般に高いのでさっさとアルガスを倒してしまいたいが、
オートポーションなどという卑怯な対策を打ってくるので、大火力の攻撃が無いと厄介。
アルガスに耐えられるとファイラやらナイトらの攻撃でほぼ死亡確定。
ちなみにマンダリア平原で、任務優先を選択していると2ターン目のアルガスとの会話でラムザのBraveが10下がる。
つくづく嫌な奴である。
ここでのイベントバトル時には雪が降っているが、魔法への影響は一切ない。
砦や要塞といったマップでは攻める側と守る側に別れて戦うのが普通だが、ここでは「砦を挟んで両軍が対峙する」というある意味珍しいマップ。
骸旅団は瀕死のゴラグロスを残して既に壊滅同然、それを尻目に北天騎士団に所属する者同士がたまたま砦の前で内輪揉めしているという状態で、ぶっちゃけ砦そのものはほぼ蚊帳の外である。
なおここは骸旅団の本拠地のはずだが、その割に盗賊の砦よりも明らかに建物が小規模(表から北天騎士団本隊・裏からラムザ一行が進入しているためマップの外側にもっと大きな建物があるとは考えにくい)という謎の場所でもある。
- いや、ここはもともと、ラーナー海峡の反対側に位置するロマンダ王国の侵攻に備えて五十年戦争の半ばに建設されたそうだ。とすると元々は前哨基地であったものを砦化したか、もともとより大規模であったものが戦争によって破壊されて、残ったものを砦として活用していると考えればなんら不思議ではないのではないだろうか。
雑感・余談
注意:FFTのCH.1クリア直後に見るのはお勧めしません。悪しからず。
極端な話ここの出来事はFFT内で実際にあった事件(デュライ白書)に、ブレイブストーリー内で大幅な脚色が入っている可能性もある。
根拠:
・北天騎士団にとっては、一連の報告を残すべき代物ではない。(いくら骸旅団殲滅を優先したとしても「人質を見捨てた」という証拠を残す理由も必然も一切ない。アルガスの暴走については言わずもがな。)
・実績・実力・立場・信頼全てが不足しているアルガスに、何故部隊の全権を任せるのか。
・「命がかかっている」とまで言ったアルガス(一連のやり取りはこちらを参照)がディリータやラムザを挑発し、挙句任務放棄し自分から死の危険性に突っ込んでる。
・アルガスの所業や存在は、Ch.2以降誰も触れない。
・そもそもオーランは、アルガスと一切面識がない。
肉親である妹が理不尽に誘拐され、挙句見殺しに(しかも消極的でなく積極的に)される。
絶望と憎悪に支配されたディリータは、乱世を潰すべく覇道へと驀進する…!となる。
しかし逆に言うなら、話としては余りに出来過ぎた展開ともいえる。
ティータが誘拐され骸旅団殲滅最中で死んだ事はおそらく事実である。
(この台詞の後に、Ch.2でディリータがそれを皮肉ったような発言をしているため)
だが一連の展開での証人は、ディリータとラムザ以外には断片的にしか知らないザルバッグしかいない。
また、更にラムザもディリータもCh.2以降はティータの死は触れていても、アルガスについての発言は特に明言していない。
極めつけはブレイブストーリーが「後世への真実を解明する」「語り継ぐべき英雄の名誉回復」のほかに
「権力の横暴に対する抵抗」への要素を多分に含まれるため。
「死人に口なし」とは言ったもので、都合よく特徴的な生涯を送ったアルガスに白羽の矢が立ったのではないのか。
- 一応オーランは物語後半ではディリータに最も近い立ち位置にいたので、ディリータから詳しい話を聞いていた可能性もある。
その場合、脚色があったとしたらオーランやアラズラムではなくディリータの主観によるものになると思われる。
(仮にオーランによる脚色がなかったという前提だとして)
オーランは南天騎士団で密偵のような任務を請け負っていたようなので、この時期から色々な場所を嗅ぎ回って裏事情を知り得ていた可能性も全くのゼロではない。
とはいえその辺に関して作中での言及も全く無いので、推測の域を出ない説ではあるが。
ぶっちゃけて言えば、デュライ白書にラムザや周辺の人物の行動が一から十まで全部書かれていたという方が無茶があるので
深く考えたら負けと思われる。
ランダムバトルや密猟とかムスタディオをやっつけろとかの内容まで載ってたりしたら嫌すぎる