MOD機体/アメリカ現代兵装

Last-modified: 2018-06-17 (日) 08:18:13

MOD機体/アメリカ現代機に記載されているような、アメリカ現代機が搭載している武装・兵装の解説ページです。

「主な搭載機体」欄は実機の搭載例を示し、IL-2 1946に存在するその機体のMODが正しく搭載していることを意味しません。

アメリカ現代兵装

機関砲・機関銃

Stock機体に採用されているM2 12.7mm重機関銃等については省略。

AN-M3 20mm機関砲

第二次世界大戦末期からジェット時代初期のアメリカ製機体に採用されたイスパノ社製20mm機関砲。
主な搭載機体: F9F2 Panther、F9F6/F9F8 Cougar

M39 20mm機関砲

ジェット時代初期のアメリカ製機体に採用されたフォード・モーター製の20mm機関砲(リヴォルヴァーカノン)。軽量で整備性がよく撃ち始めの発射速度が速い。
F-5Aでは排莢機構の問題からの故障頻発(後に対策された)、劣化弾薬の混入で発射後即爆発しジェットエンジンの停止を招くなどのトラブルもあった。
主な搭載機体: F-100 Super Saber、F-5 Freedom Fighter/TigerII

Mk12 20mm機関砲

ベトナム戦争時代に開発されたアメリカ製機体に採用されたコルト社製の20mm機関砲。
機体内での取り回しにも原因があったが弾詰まりが起こりやすかったとされる。
主な搭載機体: F-8 Crusader、A-4 Skyhawk、A-7A/B CorsairII

M61 20mmガトリング砲

ベトナム戦争時代から現代までアメリカ製機体に幅広く採用されたゼネラル・エレクトリック社製の20mm機関砲(ガトリング砲)。固有の愛称が「バルカン(Vulcan)」。
撃ち始めの立ち上がりは遅いが最高速の発射速度は圧倒的。
(IL-2 1946内ではその性格は基本的に再現されていなかったが、2016年頃より特定MOD機体でシミュレートされてるとも)
主な搭載機体: F-104、F-105、F-4E PhantomII、A-7D/E CorsairII、F-14、F-15、F-16、F/A-18、航空自衛隊F-2
主な追加武装: SUU-16(F-4用ガンポッド)、SUU-23(F-4等用ガンポッド改良型)

GAU-8 30mmガトリング砲

対地攻撃機 A-10 サンダーボルトII(及び競争試作機YA-9)に搭載する目的で、地上の戦車・装甲車両を破壊できる性能を第一にジェネラル・エレクトリック社が開発した7砲身式ガトリング砲。
期待通りの性能を発揮したが、ガトリング砲本体が大変大型で重量があり、さらに携行する砲弾の重量もかなりのものとなることから、固定武装としての採用はA-10に限られる。
このGAU-8をベースに、4砲身に減らして発射速度を減じ軽量化したGAU-13、そのGAU-13を外装ガンポッド化したGPU-5が開発された。(ただし試射を行ったところ、発射速度が減ったにもかかわらずいまだ発射の反動が大きすぎポッドという搭載形態にそぐわなかった、A-10よりずっと高速なF-16の飛行速度では地上目標を狙うのが困難であった等の問題が明らかになり、タイのF-5E タイガーII用に少数採用されたのみ。)
口径を25mm・5砲身に小型軽量化したものがGAU-12で、これは採用例が多い。
主な搭載機体: A-10、(GPU-5ガンポッドがF-5E)

GAU-12 25mmイコライザー

GAU-8 30mmガトリング砲の口径を小さくし砲身数を7から5に減らした新しいガトリング砲。
やはり地上攻撃を行う目的を持った機体に採用されている。
AV-8Bでは機首下部に砲本体と弾倉に2分割したポッド形態で搭載されており、必要があれば取り外すことも可能。
このGAU-12をベースに砲身数をさらに4に減らし軽量化したのがGAU-22で、F-35 JSFのA型機内固定武装及びB/C型ガンポッド装備として採用予定である。
主な搭載機体: AV-8B、AC-130U スプーキー

DEFA550 30mm機関砲

フランス・DEFA社製のリヴォルヴァーカノン式30mm機関砲。
フランス製ダッソー社の機体への採用が多く、アメリカ製のアメリカ軍向け機体が装備したことはないが、イスラエル軍の独自改修でA-4とF-4Eの機関砲がDEFA550に換装されている。
主な搭載機体: A-4(イスラエル軍)、F-4E(イスラエル軍の一部?)、アメリカ以外製の機体については省略

M60 7.62mm機関銃

主な搭載機体: OV-1、OV-10、UH-1

M134 ミニガン

6砲身式のガトリングガン、口径7.62mmだが後期モデルは最大100発/秒の発射速度となる。
低速・低空・近距離で人や無装甲車両を目標に地上掃射する機体への採用がほとんど。
固定外装式ガンポッドに収めたものはSUU-11となる。初期のSUU-11A/Aは2,000rpmと4,000rpmの
切り替え式、後期のSUU-11B/Aは3,000rpmと6,000rpmの切り替え式。
実物は撃ち始めの初速が上がるのに(おそらく)少し時間かかりそう。
主な搭載機体: AH-1G(固有の機首ターレット)、(以下ガンポッド)UH-1、A-1 Skyraider、A-37 Dragonfly、AC-47 Spooky、T-28
F-4にも派手に装備テストした写真があるが、実戦使用はされてないんじゃないかな。

M129 グレネードランチャー

口径40mmのグレネード(擲弾、手榴弾程度の爆発物)を発射できる擲弾銃。
主な搭載機体: UH-1、AH-1G

空対空ロケット

Mk4 FFAR マイティーマウス

無誘導の空対空ロケット。爆撃機迎撃用に用いられ、レーダーとFCSの連動で誘導された機体から所持する24発を一斉発射して敵機を包み込む。MODとしてそのFCS連動誘導機能は装備されていないっぽい。
尾部の安定用フィン(Fin)が直線的に畳まれている(Folding)のが特徴。
機体作り付けの専用多連装ランチャーが、腹部や機首、主翼両端などに備えられていることが多い。
外部携行する場合は対地攻撃の項目と共通のLAU-32等。
後にMk4/40として対地攻撃用に転用される。
主な搭載機体: F-86D、F-89、F-94C、CF-100、F-102、航空自衛隊F-104J/DJ

空対空ミサイル

AIM-7 スパロー

発射した機体から照射されるレーダー波の反射にめがけて追尾を行うセミアクティブレーダー誘導の空対空ミサイル。命中まで発射した機のレーダーでロックオンを継続する必要がある。幅広く使用された。
F/A-18 MODではコックピットパネルでロックオン操作を行う再現がされている(F-16もだっけ?)。それ以外の機体MODでは機首正面に敵機を捉えるだけで勝手にロックオンしてくれる(が、この動作は実機とは異なる)。
新しいサブタイプになるに従い飛行性能・命中精度が向上している (MODでの再現性はどれほどか?)。
主な搭載機体: F-4、F-14、F-15、F-16(初期A,B型を除く)、F/A-18、航空自衛隊F-2

AIM-9 サイドワインダー

敵機から放射される赤外線を追尾する空対空ミサイル。小型軽量なため戦闘機のほか戦闘爆撃機の自衛用にも幅広く使用されてきた。撃ちっぱなしができる。
シーカーが敵の熱源を追尾可能な角度で捉えるだけでロックオンが完了する動作はおおむね実物通り。実機ではこのときロックオンの音のトーンが変化して、音の高さでロックオンの精度を判断できるそうだが、そこまでの動作はMODで再現されていないと思う。
新しいサブタイプになるに従い飛行性能・命中精度が向上していたり、一部世代では精度向上と引き換えにシーカーの探知範囲が前世代より狭くなり使い勝手が悪化した場合も中にはある (MODでの再現性はどれほどか?)。
F-8専用のAIM-9Cのみ例外的にセミアクティブレーダー誘導である。このMODの操作・動作はAIM-7の勝手ロックオン動作と共通。
MOD化されていないが、最新のAIM-9Xは機体側レーダーや味方の機体間ネットワークで共有された敵機情報を用いてシーカーがロックオンしていない状態で側面や後方の敵機に向けて発射し、向きが変わってから赤外線シーカーでロックオンすることもできる。
アメリカ海軍・海兵隊の使用 B/C/D/L/M/X
アメリカ空軍の使用 B/E/J/L/M/P/X
LAU-7単発ランチャーレールを介してハードポイント・パイロンに装備される。
またF-16やF/A-18では主翼端に90度回転したランチャーレールが装備されている。
主な搭載機体: F-86、FJ-3、FJ-4、F-8、F-104、F-105、F-4、F-14、F-15、F-16、F/A-18、航空自衛隊F-1、航空自衛隊F-2、A-4、A-6、A-7、AV-8B+

AIM-120 AMRAAM

2000年ごろから搭載されているAIM-7の後継ミサイル。発射時はセミアクティブ動作・慣性誘導され、頭部のレーダー波が有効になる敵機への接近後はアクティブ誘導となる。そのため撃ちっぱなしが可能である。
F-16では主翼端ランチャーレールにも装着可能。
F/A-18 MODではコックピットパネルでロックオン操作を行う再現がされている(F-16もだっけ?)。
主な搭載機体: F-15、F-16(初期A,B型を除く)、F/A-18、AV-8B+

通常爆弾

アメリカ軍の爆弾は、上部中央付近に前後間隔14インチ(小型中型爆弾)もしくは30インチ(中型大型爆弾)で2つの「サスペンション・ラグ」と呼ばれる環状吊り下げ金具をねじ込み、同じ間隔で機体のパイロンやイジェクターラックに用意された吊り下げ穴に下方から持ち上げ挿し込んで固定される。

特記のない通常爆弾は、ほぼすべての爆装可能機体に搭載される。

M117

朝鮮戦争時代に開発されベトナム戦争期に使用された750ポンド爆弾。
当初はあらゆる爆撃機で使用されたが、直径が太めなため空気抵抗の少ないMk80シリーズの開発後は爆弾槽を持っているB-52のみで使用された。
地表で爆発し爆風威力を強く活かそうとした延長信管(信管が地面に当たると爆弾本体が地面にめり込む前に爆発する)装備のものはMk82ともどもDaisy cutter(デイジカッター、草刈機ぐらいの意味か)と呼び分けられる。

M114F

朝鮮戦争時代に開発されベトナム戦争期に使用された1500ポンド爆弾。
直径が太めなため空気抵抗の少ないMk80シリーズの開発後はそちらに譲った。

M118

ベトナム戦争期にアメリカ空軍で使用された3000ポンド爆弾。
通常の爆弾としては最大威力。
レーザー誘導爆弾やテレビ誘導爆弾のベースにも用いられている(MOD化はされていない)。
主な搭載機体: F-105、F-4

Mk81

ベトナム戦争中に開発された、直径が細く空気抵抗の少ないMk80シリーズの中で最も小型のもの。250ポンド。
威力が小さすぎるとして短期間で製造が終了した。

Mk82

ベトナム戦争中に開発された、直径が細く空気抵抗の少ない汎用爆弾(LDGP: Low Drag General Purpose bomb) Mk80シリーズの中で2番目に小型のもの。500ポンド。現代まで使用されている。
低空投下時の母機損傷を防ぐためヘビの目状の抵抗器が自動展開するシリーズは末尾にSnakeEyeやHDがつく。
JDAMキットを取り付けてGPS誘導爆弾になるベースやレーザー誘導爆弾のベースにも用いられている。
MOD作り分けはされていないが、アメリカ海軍・海兵隊が空母で運用しているバージョンは、艦内で発生した火災で誘爆することを防止するため、低感度爆薬を用い表面に熱防御コーティングしてBLU-111A/Bと呼称されている。このバージョンは表面色が荒れた白っぽいグレーとなり、黄色の帯も太くなる。
海軍・海兵隊では、JDAMやペイヴウェイIIに用いられる場合も同じく熱防御コーティングしたものとなる(Mk83、Mk84も共通)。

Mk83

ベトナム戦争中に開発された、直径が細く空気抵抗の少ないMk80シリーズの中で1000ポンドのもの。現代まで使用されている。
低空投下時の母機損傷を防ぐためヘビの目状の抵抗器が自動展開するシリーズは末尾にSnakeEyeやHDがつく(MOD化はされていないかも)。
JDAMキットを取り付けてGPS誘導爆弾になるベースやレーザー誘導爆弾のベースにも用いられている。
MOD作り分けはされていないが、アメリカ海軍・海兵隊の空母用バージョンはBLU-110。

Mk84

ベトナム戦争中に開発された、直径が細く空気抵抗の少ないMk80シリーズの中で最大の2000ポンドのもの。現代まで使用されている。
低空投下時の母機損傷を防ぐ用途ではバリュートと呼ばれる空気で膨らむ風船状の抵抗があるが、MOD化はされていない。
JDAMキットを取り付けてGPS誘導爆弾になるベースやレーザー誘導爆弾・テレビ誘導爆弾のベースにも用いられている。
MOD作り分けはされていないが、アメリカ海軍・海兵隊の空母用バージョンはBLU-117。

クラスター爆弾

M33

ベトナム戦争初期に用いられたクラスター爆弾で、4ポンドのM114子爆弾を108個集積している。
別名: M61
主な搭載機体: F9F2、F9F6/F9F8、F-100

CBU-24

ベトナム戦争に用いられたクラスター爆弾で、テニスボール大のBLU-26または36子爆弾を665個集積している。
BLU-26は即時爆発信管、BLU-36はランダム時限信管。MOD化されているのはBLU-26タイプ。
用いているSUU-30ディスペンサー内のサブタイプ違いで、先端が鋭く尖った流線型のものと鈍く丸まっているものとあるが、どちらであっても子爆弾の搭載数などに違いはなく、呼称もCBU-24とされている。
主な搭載機体: F-100、F-105、F-4、F-5、A-4、A-6、A-7

Mk20 ロックアイII

ベトナム戦争後期から現代のクラスター爆弾。筒状のMk118子爆弾を247個集積している。総重量490ポンド。愛称はロックアイII。
CBU-59と別立てで改良されて共に現役みたい。
別名:CBU-99、CBU-100
主な搭載機体: F-4E、F-5E、F-15E、F-16、F/A-18、A-4、A-6、A-7、A-10

CBU-59 ロックアイII

現代のクラスター爆弾。Mk20の改良型で同一のディスペンサーを用いているため保管・搭載状態での遠目の見分けはつかない。BLU-71子爆弾を717個集積している。
このLoadout名を用いているMODがあるが、中身はMk20のままのような。
主な搭載機体: F-4E、F-15E、F-16、F/A-18、A-4、A-6、A-7、A-10

CBU-87

現代の対戦車クラスター爆弾。BLU-97子爆弾を202個集積している。
BLU-97は前方からの風圧を受けて尾部が風船状に膨らんで空気抵抗となり、減速して戦車・装甲車の防御が弱い上部に真上から落下して爆発する。
主な搭載機体: F-4E(後年)、F-16、A-10

空対地ミサイル

AGM-12 ブルパップ

ベトナム戦争で用いられた空対地ミサイル、愛称はブルパップ。尾部にある2つのフレアを目視しながら機上からパイロットがジョイスティックを操作して手動無線誘導した。誘導方法としてはIL-2 1946に公式収録されているドイツのHs293に非常に近い。機上から肉眼でフレアを見れないと誘導できず、発射した機体は命中までAGM-12の真後ろを追いかけ目標めがけて直進を続ける必要があるため、敵の対空砲火にさらされて被害が大きかった。
B型はサイズが小さく弾頭威力が小さすぎて橋梁破壊などの目的を達成できなかった。重量570ポンド、弾頭250ポンド。単発のLAU-118(または旧呼称のAERO 5A-1)ランチャーに装着される。
C型では大型化され弾頭威力も増した。重量1,785ポンド、弾頭500ポンド。爆弾と共通の30インチ間隔フックに吊り下げられる。
E型は防空レーダー陣地・対空ミサイル陣地などの攻撃用に、CBU-24と同じBLU-26子爆弾を詰めたクラスター弾頭となったもの。外形はC型と同様。少数が使用された。
他にMOD化されていないがW45核弾頭のものがD型。
一部MOD機体に搭載されているものは誘導方式が再現されていない(発射すると勝手に陸上目標をロックオンして向かっていき手動での誘導の必要はなく撃ちっぱなしが可能)。
最新のF-105やF-4 MODでは誘導が再現されており、操作しないと直進するのみである。
主な搭載機体: A-4、A-6、A-7、F-105、F-4、F-5(AGM-12Bのみ)

AGM-65 マーベリック

ベトナム戦争後期に開発され現在まで使用されている空対地ミサイル、愛称はマーベリック。
A/B/H型では頭部についた可視光TVカメラの画像をコックピットのモニタ画面に映して地上を捜索し、
この物体を狙えとパイロットの操作でロックオンすると、発射後も画像を用いて自律的な誘導を継続し機上からの誘導は必要とされない。移動物体も照準可能。
発射した機体はすぐ方向転換して敵の対空砲火を避けることが可能となった。
可視光線をTVカメラでとらえるので、夜間や悪天候では使用不能となる。しかしこの誘導方式は現時点のMODで再現されていない
(発射すると勝手に陸上目標をロックオンして向かっていき目標指示の必要はなく撃ちっぱなしが可能、
しかし目標は勝手に選択されるのでパイロットが指定することができない)。
また時刻や天候の影響も受けていない。
D/F/G型は夜間でも画像を得ることができる赤外線を利用して、誘導方式は可視光TVと似ている。F/A-18 MODでは、地上捜索レーダーに反応した地上目標をロックオンしてから発射することで擬似的な動作にしているが、現実とは異なる。F-16やF/A-18などの実機機能として、レーダーを地上捜索モードにし反応した地点にAGM-65D/F/Gのシーカーを向ける連動機能はあるようだが、最終的なロックオンと誘導はその連動したシーカーがとらえた赤外線画像によって行う。逆にレーダーを向けてなくてもシーカーの赤外線画像でとらえてればレーダーを用いずロックオンも可能なはず。
E型はレーザーを照射してそこに誘導する方式で、命中まで目標にレーザーを照射し続ける必要がある。使用するには母機・随伴機・地上にレーザー照射装置があるかレーザー照射ポッドの携行が必要。再現性と操作性が悪いがF/A-18 MOD等で再現されている。SAS Engine MOD 2.7ではレーザーを照射してもAGM-65Eがロックオン状態とならず発射を拒否されるので、「B」キー(キー割当の変更は不可能、Controls画面での割当でBキーは飛行中にを押して問題ない役割にしておく)を数度押して強制ロックオン状態に変更する必要あり。現在のIL-2 1946 MODに随伴機からのレーザー照射機能や地上からのレーザー照射機能は存在していない。
重量210kg~307kg。
F-4・F-16とA-10の初期に3連装レールランチャーLAU-88も用いられたが、空気抵抗や信頼性の面で使用が減り、現在では基本的に単装のレールランチャーLAU-117が用いられる。
主な搭載機体: A-4(対応機体のみ)、A-6E(SWIPのみ)、A-7、A-10、F-4E、F-5E(対応改装型のみ)、F-15E、F-16(C型途中Block以降)、F/A-18、P-3C、海上自衛隊P-1

AGM-123A スキッパーII

レーザー誘導式の空対地ミサイル、愛称はスキッパーII。
1000ポンド・Mk83爆弾にペイヴウェイIIレーザー誘導キットを取り付けたGBU-16に、AGM-45と共通の
ロケットモーターを装着した簡易的な空対地ミサイル。
命中まで目標にレーザーを照射し続ける必要がある。
操作や制限などは前項のAGM-65Eと共通。
主な搭載機体: A-6E(TRAM以降、または以前機体でペイヴナイフなどレーザー照射ポッドを外部携行)

AGM-84 ハープーン

空対艦ミサイル。発射当初は慣性誘導で飛翔し、最終段階ではアクティブレーダーによって誘導される。撃ちっぱなしが可能。愛称はハープーン。A,B等のサブタイプがある。
実機では発射前にデータリンクなどで入手した敵艦隊の位置情報をAGM-84に入力しないといけないと思うが(そのかわり発射母機のレーダーで直接敵の艦隊を捉えておく必要はない)、その操作はIL-2 1946のMODでは再現されておらず、機首をだいたい敵艦隊のほうに向けると自動ロックオンされる。
主な搭載機体: A-6E(SWIPのみ)、A-7、F-4、F-16(C型途中Block以降)、F/A-18、P-3C

AGM-84E,H,K SLAM

AGM-84 ハープーンをベースに誘導方式を変更した地対空ミサイル。E型の外見はハープーンによく似ている。
GPSと慣性誘導で中間飛翔をし、最終誘導は先端の赤外線カメラで得た画像をデータリンクで母機に送信し、AGM-65のようにコックピットのテレビモニタでロックオン操作を行う。E型では静止目標にのみ攻撃を行えた。
射程延長型のAGM-84H SLAM-ERでは折りたたみ型の主翼が装着される。赤外線画像シーカーの変更に伴い機首形状が角ばったものとなり、移動中の目標への攻撃も可能となった。
H型を改良したAGM-84K SLAM-ER ATAでは、搭乗員からのロックオン操作が無くても自律的に目標を捜索・選定して自動ロックオンを行う。
主な搭載機体: A-6E(SWIPのみ)、F-15E、F-16(C型途中Block以降)、F/A-18

対レーダーミサイル

現時点のIL-2 1946に地上防空レーダーは実装されていない。
レーダーサイトを無力化して侵攻するといったミッションは組めない。

AGM-45 シュライク

ベトナム戦争中期以降に用いられた初期型対レーダーミサイル。敵の対空レーダーの出す電波に向かって飛翔し、敵レーダー網の破壊・対空ミサイルの無力化を目的とする。
飛行速度が敵の地対空ミサイルより遅い、射程が短い、威力が小さい、目標が電波を止めると誘導されなくなる等の欠点あり。ただし安価。
ワイルド・ウィーゼル任務に使用される。愛称はシュライク。
単発のLAU-118(または旧呼称のAERO 5A-1)ランチャーに装着される。
主な搭載機体: F-105G、F-4G、A-4、A-6B、EA-6A

AGM-78 スタンダードARM

ベトナム戦争後期から用いられた対レーダーミサイル。大型化しAGM-45の欠点をある程度カバーした。
高価なため登場後もAGM-45が混用された。ワイルド・ウィーゼル任務に使用される。艦対空ミサイル・スタンダードの構造を流用したこともあり、愛称はスタンダードARM。
主な搭載機体: F-105G、F-4G、A-6B、EA-6A

AGM-88 HARM

最新の高性能対レーダーミサイル。目標の電波が止まっても記録された地点に飛翔を続ける。ワイルド・ウィーゼル任務に使用される。愛称はHARM(ハーム)。
単発のLAU-118ランチャーに装着される。
主な搭載機体: F-4G、F/A-18、F-16、A-6E(SWIP)、EA-6B(ICAP-II以降)

空対地ロケット

SURA

イスパノ・スイザが開発したロケット弾。
主な搭載機体: CAC Saber

Zuni

アメリカ海軍機海兵隊機で幅広く用いられたロケット弾。直径5インチ(127mm)。発射ランチャーとしては4連装のLAU-10/Aが主に用いられる。F-8Eでは2連装のLAU-35A/Aが用いられた。
LAU-10/Aランチャーには前後に空力改善用のフェアリングキャップも装着でき、空中でZuni発射時に吹き飛ばされる(一部機体でのみ再現あり)。
初期型は直線的にフィンが畳まれているFFARだったが、改良型ではフィンが胴体に巻き付いて畳まれているWAFARとなった。
主な搭載機体: F9F6、F-8E、F-4、A-4、A-6、A-7、F/A-18、AV-8B+

Mk4/40 FFAR マイティーマウス

空対空ロケットを空対地用途に転用した直径2.75インチ(70mm)のロケット弾。構造や威力・射程はほぼ変わらず。
発射機として高速固定翼機では主に7連装ランチャーが用いられるが、亜音速攻撃機では19連装ランチャーを用いる場合もある。攻撃ヘリコプターでは19連装の軽量ランチャーがしばしば用いられている。
フェアリング装着時、前方のものはロケット弾発射時に吹き飛んで外れる。
後方のフェアリングは最初から短く少しすぼまっているだけで後方に大きく穴が開いており、発射時も吹き飛ばない。
ベトナム戦争期のアメリカ空軍海軍海兵隊固定翼機のほか陸軍ヘリコプターでも幅広く用いられた。
ロケットモーターを強化したHydra70によって置き換えられた。
直接的な攻撃手段としてではなく、弾頭を白リンの発煙弾にしてFAC(Forward Air Control=前線航空管制)の目標示唆用に用いたり、閃光を出す弾頭でFO(Forward Observer=前線監視員)に用いたりもする。
ランチャーの名称は軍によって、また時代によって後継への入れ替わり等があって同じ発数のものにも複数ある。
19連装フェアリング有 LAU-3、LAU-61、LAU-130
19連装フェアリング無・軽量・ヘリ専用 M260
7連装フェアリング有 LAU-32、LAU-68、LAU-131
7連装フェアリング無・軽量・ヘリ専用 M261
(古いMODでランチャー名称が間違っていることがある)
主な搭載機体: UH-1、AH-1、F-100(FAC,FO)、A-4、A-6、A-7(FAC,FO)、F-105、F-4、F-5

Hydra70

マイティーマウスを改良し射程や直進性・弾頭威力を向上された直径2.75インチ(70mm)のロケット弾。
フィンの収納方法が巻き付き型(WAFAR)となった。
1980年代から使用されている。
発射機についてはMk4/40 FFARの項目と共通。
直接的な攻撃手段としてではなく、弾頭を白リンの発煙弾にしてFAC(Forward Air Control=前線航空管制)の目標示唆用に用いたり、閃光を出す弾頭でFO(Forward Observer=前線監視員)に用いたりもする。
主な搭載機体: UH-1、AH-1、AH-64、A-6、A-10、F-4、F-5E、F-16、F/A-18

誘導爆弾

AGM-62 ウォールアイ

ミサイルを示すAGM型番がついているが、推進装置を持たない爆弾である。アメリカ海軍・海兵隊が使用。
先端の可視光TVカメラで撮影した画像を母機に送信し、母機でテレビモニタ画面を見て静止目標にロックオン操作する。ロックオンに成功して投下されるとあとは自律的に目標に向かい続けるので、母機は敵から離れることができる。
データリンク装備のERDL型では投下時にロックオンを済ませておく必要がなく、滑空中の画像を母機に送り続け、目標が見えた時点で離れた位置の母機でロックオンを行うことが可能。
可視光TVカメラを用いるので、夜間や悪天候で目標を視認できない・しづらい場合は使用できなかったり誘導に失敗したりする。
初期型のAGM-62 Mk1(ウォールアイI)は発射重量1,125ポンド・弾頭825ポンドだったが威力が小さすぎて、目標の鉄橋に命中しても破壊に失敗することが多かった。
改良型のAGM-62 Mk5(ウォールアイII)は発射重量2,340ポンド・弾頭2000ポンドと大型化し、当初目標を達成できた。
I,IIともにデータリンク装備のERDL型があり、この使用時には編隊に1機以上の(発射母機である必要はない)データリンクポッド(AN/AWW-9または-13)装備機が必要。
主な搭載機体: A-4(対応機種のみ)、A-6E(SWIPのみ)、A-7(対応機種のみ)、F/A-18

JDAM

既存のMk82,83,84などの爆弾にGPS誘導キットを取り付けた状態。2000ポンドのMk84にキットを取り付けたものはGBU-31と呼称される等、サイズごとや世代ごとにGBU型番もついている。
IL-2 1946内のMOD機体Loadoutでは、サイズ(500/1000/2000)あるいはベースとしたMk80爆弾の形式(82/83/84)で示されることが多い。
地面座標を示すGPSで誘導する爆弾なので、実物は「ある地点」に命中させる能力しか持たず、移動目標に照準することは不可能(レーザー照射誘導を併用するLJDAMは別)。しかしMODでは真逆に移動目標にのみ照準される不具合があるみたい。
主な搭載機体: F-15E、F-16(C型特定Block以降)、F/A-18(C/D型以降)、AV-8B+、航空自衛隊F-2

GBU-10 ペイブウェイII

Mk84ベースでレーザー誘導装置をつけた爆弾。重量2000ポンド。愛称はペイブウェイII。
機体にレーザー照射装置を内蔵しているA-6CかTRAM以降のA-6Eを除き、レーザー照射ポッドの外部携行が基本、発射母機以外や地上からのレーザー照射でも使用可能。
母機やポッドに赤外線前方監視機能(FLIR)がついている場合は夜間でも使用可能だが、レーザーが遮られるほどの悪天候では使用できない(MODでの再現はされていない)。
またペイヴスパイクなどレーザー照射機能のみのポッドで使用する場合は夜間の使用はできない。
F/A-18、F-16、AV-8B+、A-6EのMODでは擬似的にレーザー照射照準機能が実現しているが再現性と操作性が悪い。
主な搭載機体: A-6C,E、A-10C、F-4E,N,S、F-5E(自機での誘導は不可能)、F-15E、F-16(C/D型Block40/42以降)、F/A-18(C/D型以降)、AV-8B+

GBU-12 ペイブウェイII

Mk82ベースでレーザー誘導装置をつけた爆弾。重量500ポンド。愛称はペイブウェイII。
搭載機体や制限についてはGBU-10参照。

GBU-16 ペイブウェイII

Mk83ベースでレーザー誘導装置をつけた爆弾。重量1000ポンド。愛称はペイブウェイII。
搭載機体や制限についてはGBU-10参照。

ナパーム弾

BLU-1

ベトナム戦争のアメリカ空軍で用いられた総重量750ポンド級ナパーム弾。可燃性の高いガソリンに増粘剤を混ぜて長時間高温で燃え続ける液体が投下される。
主な搭載機体: F-4、F-105、F-5、A-7

BLU-10

ベトナム戦争のアメリカ空軍で用いられた総重量250ポンド級ナパーム弾。米空軍のナパーム弾では最も小型。内容物はBLU-1と共通。
主な搭載機体: A-1

BLU-11

ベトナム戦争のアメリカ空軍で用いられた総重量500ポンド級ナパーム弾。BLU-1と同じ直径だが前後長を切り詰めてある。内容物はBLU-1と共通。
主な搭載機体: 不明、陸軍大型ヘリコプターかも?

BLU-23

ベトナム戦争のアメリカ空軍で用いられた総重量500ポンド級ナパーム弾。BLU-1より小型だがBLU-10より大型のタンク。テイルフィン付きなことが多かったか。内容物はBLU-1と共通。
主な搭載機体: F-100、A-7?

BLU-27

ベトナム戦争のアメリカ空軍で用いられた総重量750ポンド級ナパーム弾。タンク構造はBLU-1と共通だが内容物を改良型のナパーム-Bに変更。テイルフィン付き形態が多かったBLU-1に比べ、テイルフィン無し形態のが多いかも(両者ともテイルフィン装備は選択可能な構造のようだが)。
主な搭載機体: F-4、F-105、F-5、A-7

BLU-32

ベトナム戦争のアメリカ空軍で用いられた総重量500ポンド級ナパーム弾。タンク構造はBLU-23と共通だが内容物を改良型のナパーム-Bに変更。テイルフィン付き形態が多かったBLU-23に比べ、テイルフィン無し形態のが多いかも(両者ともテイルフィン装備は選択可能な構造のようだが)。
主な搭載機体: F-100、F-5、A-7?

Mk77

ベトナム戦争から現代まで用いられている焼夷爆弾。揮発性の低い灯油やジェット燃料をベースにしており厳密にはナパーム弾ではないが、しばしばナパーム弾扱いされている。
前後が直線的に切り落とされた樽型の外見をしている。
海軍や海兵隊が空母に搭載して使用できるよう、難燃性や不揮発性に注意が払われている。
MERを介しても真下に計2発しか吊らない等、運用に制限あり?(安全性のため??)
初期のMod0は燃焼剤416リットル、総重量750ポンド。
Mod1からMod5は燃焼剤の量を284リットルに減らし、総重量500ポンドとなっているが外見は共通。
主な搭載機体: A-1、A-4、A-6、A-7、F-4、F/A-18

Mk79

ベトナム戦争で用いられた焼夷爆弾、燃焼剤はMk77 Mod0と共通。
直径は細めで前後に鋭く伸びた外見をしている。
空母に搭載して使用できるよう、難燃性や不揮発性に注意が払われている。
燃焼剤424リットルとそこまで多くなく、総重量は1000ポンド。
主な搭載機体: A-1、A-4、A-6、A-7、F-4

核爆弾

Mk7

ベトナム戦争開始時に配備されていた核爆弾。重量1700ポンド。
核出力8、19、22、30、31、61キロトン。
主な搭載機体: FJ-3、FJ-4、F3D-2B、F2H、F3H、F-84、F-100、F-101、A-1、A-3、A-4、B-45、B-57、Canberra(イギリス)

Mk12

Mk7より小型化されたベトナム戦争開始時に配備されていた核爆弾。重量1200ポンド。
核出力12-14キロトン。
主な搭載機体: FJ-4、F-84、F-100、F-101、F-4、A-1、A-3、A-4、B-45、B-57

B28

ベトナム戦争中の1958年に実戦配備が開始された核爆弾。生産は1966年に終了したが配備は1991年まで続いていた。
またアメリカ占領下の沖縄の米軍基地にも配備されていたらしい。
外形が、機内爆弾槽用に平らな前端をしているか、また同時に大型爆撃機用に全長が長いか・戦術機用に全長が短いか、あるいは機外搭載用に尖った流線型の前端をしているか、尾部は減速用パラシュートを内蔵した形状か内蔵していない形状か、などの違いで4-5通りほど存在しIN(機内用)・RI(機内用パラシュート有)・EX(機外用)・RE(機外用パラシュート有)・FI(フルヒューズの機内用)等のサブタイプで呼称される。
この違いにより、重量も1,700ポンドから2,320ポンドと差異がある。
核出力は70kt、350kt、1.1Mt、1.45Mtの4通り(大きい物は大型爆撃機機内用のみ?)。
起爆に用いるヒューズ(信管)の種類も、当初は空中爆発か地表爆発かだったのが、敵地への攻撃侵入手段や投下方法の変化に応じて遅延爆発等が追加された。すべてのヒューズを装備可能なものがフルヒューズと呼ばれる。
主な搭載機体: F-100、F-101、F-105、F-4、A-3、A-4、A-5、A-6、A-7、B-47、B-52、B-58
爆弾槽を持っている爆撃機は基本的に機内搭載のみ。F-105ではもともと核攻撃用のB型は全長の短いIN/RIを機内搭載していた。爆弾槽を追加燃料タンクに転用したD/F型では機外用のEX・REを携行するのが通常、ただし追加燃料タンクを外して爆弾槽を空けることは可能だったようで、IN/RIの搭載能力も失われてはいなかった模様。
機内用B28の実弾を搭載したB-52爆撃機が、1966年のスペインと1968年のグリーンランドで計2回の墜落事故を起こしている。どちらも核爆発は発生しなかったものの、起爆用通常爆薬は爆発して核物質を飛散させ、土壌・水質汚染を引き起こした。

B43

1961年から1965年まで生産され、1961年から1991年まで配備されていた核爆弾。
機外搭載に向いた流線型をしており、爆撃機に機内搭載する場合でも同じものを使用した。ただし全長は3.81mと4.15mの2種類が存在した。これに伴い重量も935kgと960kgの2通りだった。
核出力は70ktから1Mtまでの可変。
主な搭載機体: F-100、F-104、F-105、F-4、F-15E、F-16、F/A-18、FB-111A、A-3、A-4、A-5、A-6、A-7、B-47、B-52、B-58、B-1B、イギリスのキャンベラ、イギリスのヴァリアント
1965年、四国南方の太平洋を航行中のエセックス級空母タイコンデロガから、このB43核爆弾の実弾を搭載したA-4E スカイホークが海に転落し、未回収のままとなった事故が発生している。

B57

1963年から1967年まで生産され、1963年から1993年まで配備されていた核爆弾。
超音速で飛ぶ戦闘攻撃機に機外搭載すべく、抵抗の少ないスマートな流線型をしている。
核出力は5、10、15、20ktから選択式。
レイダウン投下用の減速パラシュートを装備することや、各種信管オプションを選択可能。
また核爆雷タイプもあり、対潜哨戒機や対潜哨戒ヘリコプターからの投下も可能であった。
主な搭載機体: F-4、F-104、F-15E、F-16、F/A-18、A-6、A-7
(核爆雷): S-3、P-3、SH-3 シーキング、イギリス・ニムロッド

B61

1966年から1990年代まで生産され、2016年現在も配備が継続されている核爆弾。
比較的小型で細身の弾体をしており超音速マルチロール機の機外搭載に向いているが、同時に戦略爆撃機の爆弾槽搭載も行われる。
各種通常タイプの生産はもっと早期にいったん終了していたようで、1990年代に最後に生産されたのはB53地下施設向け核爆弾の更新を意図した、地表に数m突入してから大きな核爆発を起こす地中貫通爆弾タイプのMod11だった。
通常タイプは0.3ktから数百ktまでの出力可変式。前端や尾部を複数から組み合わせ可能でパラシュートの有無を選択して、高空投下やレイダウン投下など各種方式での投下を行える。また信管も空中爆発・地上爆発・遅延爆発などフルヒューズオプションとなっている。
単一用途のMod11はまた異なる装備をしているようで、パラシュートの選択は無く、高空から投下後に尾部ロケットモーターを点火して弾道を安定させる回転運動を与えるように設計されており、そのまま高速で地表に突入する。
また、まだ量産や実戦配備に移行していないが、老朽化した通常タイプを更新するべく最新のMod12の開発が進行中である。Mod12ではMod11と同様の回転用ロケットモーターを装備してパラシュート選択は無く、同時にJDAMに使用されているのと同様のGPSを用いて精密誘導を行う尾部キットを用いる予定となっている。
主な搭載機体: B-52、B-1、B-2、FB-111、F-100、F-104、F-105、F-4、F-15、F-15E、F-16、F/A-18、F-22、F-35 (開発中のMod12のみ?)、A-4、A-6、A-7、イタリアとドイツのトーネードIDS

B83

アメリカ軍が開発した最後・最新の(より古いB61の中でサブタイプとして増えたMod11やMod12を除けば)核爆弾がB83である。
1979年なら1983年まで開発が進められ、1983年から1991年まで生産が行われた。2016年現在も配備が継続されている。
核出力は選択式で80kt-1.2Mtと大きく、弾体もB61より一回り太く尾部までのラインも少し直線的なものとなっている。
自然落下投下もパラシュート投下も選択可能。また各種ヒューズも選択可能。
主な搭載機体: B-52、B-1、B-2、F-15E、F-16、F/A-18、F-22(機外搭載)

照明弾

夜間爆撃時に地上を照らす照明弾はWWIIから使用されてきておりIL-2 1946のStockゲームにも複数種類収録されている。

ベトナム戦争から現代戦でも引き続き照明弾は現役だが、英語ではフレア(Flare)と呼ばれるため、英語でも同一の単語で呼ばれている、近年の赤外線追尾型対空ミサイルを逸らさせるためのカウンターメジャー(Countermeasure)なフレアとの混同がある。

webの文献などでも混同があるほか、IL-2 1946向けのMODにおいても扱いに混同・混乱が見られる。

LUU-2

直径5インチ(127mm)の筒状の形状をした照明弾。
投下後に後方からパラシュートが広がり、減速してゆっくり降下しながら地上を照らす。
基本型は可視光で地上を照らすが、赤外線を多く発するサブタイプもあるとか。

通常爆弾と同様な、サスペンション・ラグを装着して爆弾のイジェクターラックに吊り下げて持って行き投下する場合もあれば。SUU-25という8発収納ディスペンサーに入れて持って行き、後方向けて射出される場合もある。
MODでは、吊り下げタイプは爆弾、後方射出タイプはロケットの分類のトリガーとなる。

その他

MER

M117やMk82程度までのサイズの爆弾やディスペンサーを、前から見た時三角形に3発×前後2列の計6発抱えることができる、1つの胴体下・主翼下ハードポイントを有効活用できるマルチプル・イジェクター・ラック(Multiple Ejector Rack)。
爆弾の投下時に、吊るしていた爆弾を単に離すのではなく、確実に機体から離れていくよう押し出す(イジェクト)機構を持つのが特徴(現代では単発爆弾ラックも同じ機構を持つが)。
空気抵抗やハードポイントの耐荷重量といった運用上や、主脚格納ドアの開閉に支障するといった機体側の制約により4発しか積まないといった運用もある。
逆にB-52の主翼下ハードポイントにはMERを前後2つ直列に吊り下げ、合計12発のMk82爆弾を1ハードポイントに搭載したこともある。
信頼性を増した改良型(Improved)はIMERと呼ばれ、形式はBRU-41/A(外見はほぼ同じ?)。
F/A-18では訓練用にしか用いられないようだ。
空気抵抗の大きさ、誘導兵器の使用が増え無誘導兵器を数持っていく意味が減ったことで1990年頃より使用頻度が減っている。
主な搭載機体: F-100、F-105、F-4、F-5、F-15E、F-16、(F/A-18)、A-4、A-6、A-7、A-10、B-52、航空自衛隊F-1、航空自衛隊F-2

TER

1つの胴体下・主翼下ハードポイントを有効活用できるトリプル・イジェクター・ラック(Triple Ejector Rack)。
MERでは過剰な場合向けに1列のみにしたもの。M117やMk83等を吊るす。
地上クリアランスの問題がある機体直下では左右に2発持ちにする等の制限が生まれる場合もあり。
信頼性を増した改良型(Improved)はITERと呼ばれ、形式はBRU-42/A(外見はほぼ同じ?)。
近年のF-16など高速機用には前方を鋭くなめらかな流線型にしたバージョンもある。
F/A-18では訓練用にしか用いられないようだ。
主な搭載機体: F-100、F-105、F-4、F-5、F-15E、F-16、(F/A-18)、A-4、A-6、A-7、A-10、航空自衛隊F-1、航空自衛隊F-2

BRU-33 VER

アメリカ海軍海兵隊がF/A-18で使用している、垂直射出ラック(Vertical Ejector Rack)。
左右横並びに2発の爆弾を吊り下げ、真下向けて射出できるラック。
左右の爆弾間隔を少し広げた改良型が傾角垂直射出ラック(CVER)。
主な搭載機体: F/A-18

QRC-160

レーダージャミング機能を有したECMポッド。
いくつかの内蔵機能の違いでサブタイプが存在するが、MODとして作り分けはされていない。
現時点のMODでは実効果はない(外見のみ)。
主な搭載機体: F-105、F-4

AN/ALQ-167

アメリカ海軍・海兵隊が使用しているレーダージャミング機能を有したECMポッド。
アンテナの数や後端の形で数種類あるようだ。
現時点のMODでは実効果はない(外見のみ)。
主な搭載機体: A-6E、EA-6A、EA-6B、EP-3J、F-14A/B、F/A-18A-D

Mk4 HIPEG ガンポッド

Mk11 2砲身20mm機関砲を収めたガンポッド。High Performance External Gun(高性能外部機関砲といったところか)の略。
発射速度は4,000rpmと700rpm(1分間の発射レート)の2種類、地上でポッド内部のスイッチ切り替えで選択できる。装弾数750発。
最晩年のA-4M以外のアメリカ海軍・海兵隊向けA-4 スカイホークが20mm機関砲2門200発しか機内搭載しておらず、地上掃射に不足していたことから、必要に応じてこれを外部搭載していた。
主な搭載機体: A-4、A-7、(A-6も?)

SUU-16 ガンポッド

M61 20mm機関砲を収めたガンポッド。装弾数1,200発。
固有武装を持っていなかったF-4B/D/J等に搭載された。またM61を持っているF-4Eにも装着可能。
飛行中に中央付近右下方からラム・エア・タービンを展開し、風で油圧を発生させてバルカンの駆動力としていた。そのため飛行速度が十分に速くないと発射速度が遅くなりすぎる、また速度が足りていてもバルカンの初速の付き方が悪く発射レートの安定まで1秒以上かかるなどの不便な点が多かった。
主な搭載機体: F-4

SUU-23 ガンポッド

M61 20mm機関砲を収めたガンポッド。装弾数1,200発。
固有武装を持っていなかったF-4B/D/J等に搭載された。またM61を持っているF-4Eにも装着可能。
SUU-16を改善してラム・エア・タービンの使用を止め、機体供給電力でイナーシャモーターを回転させてバルカンの瞬時加速を行い、発砲開始後はガス圧作動するようになった。
主な搭載機体: F-4

GPU-5 ガンポッド

GAU-13 30mm機関砲を収めたガンポッド。装弾数353発。
F-16にA-10が行っていたCAS任務の代替を務めさせること等を目的に開発されたが、試験を行うと反動が激しくポッド形態のためその吸収が難しく弾道のブレもひどいなどの欠点が目立って、F-16の使用は計画中止となった。
タイ空軍がF-5用に購入している。
主な搭載機体: F-5E、(計画のみF-16)

D-704 空中給油ポッド

ダグラス社が1950年代に開発した、攻撃機やマルチロール機がこれを携行することでプローブ&ドローグ方式の空中給油機(バディ・タンカー)に早変わりすることができる空中給油ポッド。
初期用途を失った機体の転用を除くと、大型の空中給油機を運用することが困難な空母をベースに活動しているアメリカ海軍や海兵隊にとって、このポッドによって柔軟に空中給油を行って大量の燃料を消費するジェット艦載機の行動半径を広げることが可能となった。
このポッドを用いて、専用空中給油機からではなく、同じ機種の攻撃機から空中給油してもらうことをバディ(相棒)給油と呼んだりする。

ポッドの前端にリールやポンプを駆動させる動力を得るラム・エア・タービン(風車)があり、その次に300ガロンの燃料タンク、後部に送油ポンプとドローグ付きホースを繰り出すリールなどが収められている。大きさはA-4やA-6が携行する300ガロン燃料タンクを1まわり大きくした程度で、米海軍・海兵隊機の大半の機体直下や主翼内側パイロンに装着可能。事前にコックピットに小さな操作パネルを装備しておかないといけないようですが。
給油に用いることができる燃料は、ポッド内の300ガロンのみならず、母機が携行している別のドロップタンクから母機の配管を経由してとってくることもできる。
また、タンクに入れた燃料と母機のエンジンが使用する燃料の種類が同一の場合、これ自体を単なる外部燃料タンク扱いにして母機の飛行に使用することもできるみたい。
送油能力は1分間あたり200ガロンとされているが、180ガロンとなっている資料もある(母機の飛行速度が遅いとき?)。
後継機種と比べたとき、ポッド後半部の直径が細めに絞られており、かわりにリール部分が複数のコブ状に飛び出しているのが外見上の特徴。
既に生産は後述の後継機種に移行しており、21世紀になってほとんど使用されてないのではないかと思われるが、今でも米海軍の空中給油ポッドの代名詞としてD-704と記述されている本を見かける。
主な搭載機体: A-1、A-4、A-6、KA-6D(機体が空中給油機構を内蔵しているにも関わらず、持っている写真が多くある)、A-7、S-3

A/A42R-1 空中給油ポッド

前述のダグラス社製D-704空中給油ポッドの設計を引き継ぎ、ドロップタンクや給油ポンプなどを専門に開発製造していたサージェント・フレッチャー社によって造られた後継機種がA/A42R-1。
外径が後端まで太いままになっているかわりにコブの出っ張りが無くなり、送油能力も1分間あたり220ガロンに強化された?(それはもう1つ後の型でA/A42R-1は200ガロンのまま説も?)
それ以外の点はD-704と互換性が大変高く、本でも「D-704給油ポッドを携行しているF/A-18F」といった記述が見られる。
サージェント・フレッチャー社は現在では買収されて、コブハム社の中の一部門になってるみたい。
主な搭載機体: A-6、A-7、S-3、F/A-18E/F