クラスE2蒸気機関車

Last-modified: 2023-11-15 (水) 22:30:41

クラスE2蒸気機関車(後期型)

名前クラスE2蒸気機関車
英名E2 class
設計者ローソン・ビリントン
製造年1913年~1916年
車軸配置0-6-0
所属鉄道ロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道サザン鉄道
分類蒸気機関車
タンク機関車
説明トーマス灰色のタンク機関車のモデル機。
・E1クラス機関車の置き換え用として1913年6月から1914年1月までに全10台製造された。
・ロンドン以南で入れ替えや短距離の貨物輸送などを行っていた。
・石炭積載量が少ない形式であった為に、長距離輸送などは向いていない。
・1914年にはこのうち2台に旅客列車を運転するための装置が取り付けられ、試験的に6両の客車の真ん中に機関車を配置するプッシュプル運転での旅客運送を行っているが、加速時に振動し、速度が安定せず、煙突から燃え切らなかった石炭が飛んでくるなど多くの欠点があったため、同年に中止されている。
・1936年にブライトン線が電化されると、旧ロンドン・チャタム・ドーバー鉄道のTクラスの代替としてハーン・ヒルのマーシャリング操車場、ヴィクトリア駅周辺、ドーバー港で使用された。第二次世界大戦中は、ヒザー・グリーン操車場でSR Zクラスの代替として使用された。
・1950年中期にはサウサンプトン港で入れ替え作業を行っていた。然しホイールベース*1が16フィート(約4.9m)と長かった為に、港内の狭い曲線を走れるホイールベースの短いUSAクラス蒸気機関車オーステリティー型機関車などに比べて利用できる路線が限られていた。1962年にクラス07ディーゼル機関車に置き換えられるまで6台が活躍した。
・1961年から1963年にかけて全車廃車となった為現存していない。
その他トーマスはモデル機よりも車体が低い為車輪に泥除けが付いており、石炭庫が水平になっている。
・E2クラスには1913年から14年にかけて造られた前期型5両と、1915年から16年にかけて造られた水積載量の少なさを解決する為にサドルタンクが延長された後期型5両の二つの型式が存在する。トーマスのモデルとなったのは後期型である。

*1 前輪軸と後輪軸との距離を表すもの。