「蜜蜂なんて怖かないね!何百匹襲って来たって煙を吹き付けて追っ払っちまうよ!」
日本語版タイトル | あかはなのジェームス |
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英米版タイトル | Buzz, Buzz/James Goes Buzz, Buzz |
脚本 | ウィルバート・オードリー |
放送日 | ・1992年5月12日(英国) ・1992年8月4日(日本) ・1993年3月9日(オーストラリア) ・1993年4月16日(米国) ・1998年5月27日(ドイツ) ・2008年5月15日(ハンガリー) |
話数 | 第69話 第17話(シーズン内) |
対応原作 | ・第21巻『大きな機関車たち』(第2話『みつばちとジェームス』) |
この話の主役 | ジェームス |
シーズン | 第3シーズン |
機関車紹介 | ダック、トレバー、ボコ、ビルとベン、ジェームス |
登場キャラクターA | ジェームス、ダック、ボコ、トレバー (原作のみ:ヘンリー、ゴードン) |
登場キャラクターB | ビルとベン |
登場キャラクターC | トーマス |
登場キャラクターD | エドワード(言及のみ) |
登場人物A | ジェームスの機関士、ティッドマス駅のポーター、ウェルスワースの牧師 |
登場人物B | ジェームスの機関助手、ジェム・コール、ティッドマス駅長、乗客 |
登場人物C | ブリジット・ハット、キンドリー夫人、薄黒いスーツの男性、トレンチコートの男性、桃色のカーディガンを着た女性、ティッドマス操車場の作業員 |
登場人物D | ウェルスワースの牧師の友人(言及のみ) |
登場スポット | ・ウェルスワース牧師館の果樹園 ・ナップフォード港 ・ナップフォード・ハーバー駅 ・ティッドマス駅 ・ティッドマス機関庫 ・ティッドマストンネル ・ティッドマス操車場の大型転車台 ・滝のある橋 |
あらすじ | ・蜜蜂に気をつける様に注意するボコの忠告を聞かず息まくジェームスはある日、ティッドマス駅で蜜蜂の巣箱が倒れて蜜蜂が外へ飛び出す騒動に巻き込まれ…。 |
メモ | ・ボコ、第2シーズン『がんばりやのエドワード』以来、久しぶりに喋る。 ・ジェームス、初めてボコやトレバーと会話する*1。 ・ディーゼル機関車に兎や角言われるのを嫌うジェームス*2。 ・ボコを見てすぐに逃げ出すビルとベン*3。 ・ダックはビルとベンを「蜜蜂」と例え、ジェームスは蜂の数を「何百匹」と大袈裟な例えをする。 ・初めてセルアニメが使われ蜜蜂が再現された。尚、この演出はこの回が最初で最後となる。 ・ジェームスの鼻が蜜蜂に刺されて赤く腫れあがる*4。 ・あの時のトーマスに続いて、客車をホームに置き去りにして走り去るジェームス。 ・第1シーズンの『おおきなきかんしゃとてんしゃだい』以来、転車台の上で回転するジェームス*5。 ・転車台で振り回しても水で洗い流しても煙で燻りだしてもしぶとくジェームスのボイラーにしがみ付く蜜蜂達。 ・トレバー、第6シーズンの『ふたごのけんか』まで台詞無し。 ・ウェルスワース牧師館の果樹園、このエピソードからしばらくの間出番なし。 ・ジェームスの驚き顔は第5シーズン『クレーンのクランキー』までは見せなくなる。 ・リマスター版ではトレンチコートの男性と桃色のカーディガンを着た女性のツーショットがカットされている。 |
台詞 | ・ナレーター「牽引車のトレバーは牧師館の果樹園働いている、小鳥がさえずり、木には林檎が実っていた、とても良い日だった。」 ・ジェームス「やあ、トレバー。元気そうだな。まるで僕の赤いボディみたいにツヤツヤだよ。」 ・トレバー「そう?」 ・ジェームス「あれ、あの音は何だろう?」 ・トレバー「あれは蜜蜂の音だよ。この箱の中に入ってるのさ。この蜂蜜がとても美味しいから、時々牧師さんがお友達にあげるんだ。そして僕がそれを駅に持って行くんだ。」 ・ナレーター「丁度そこへディーゼル機関車のボコが唸りを上げながらやって来た。」 ・ボコ「2人とも、蜜蜂を怒らせないよう気を付けるんだよ。怒らせると君達を刺すからね。」 ・ナレーター「ジェームスはボコにとやかく言われるのは好きではないので、さっさと行ってしまった。」 ・ボコ「じゃあねトレバー。」 ・ナレーター「ボコは次の駅でダックに会う為に出発した。双子のビルとベンは駅の構内で忙しそうに貨車の整理をしていたが、ボコを見ると慌てて逃げて行った。」 ・ボコ「ハハっ、双子達と初めて会った時には全く驚いたな。エドワードがすぐに二人の悪戯を止めてくれたけどね。」 ・ダック「双子を大人しく出来るのはエドワードだけさ。僕は二人の事を『蜜蜂』って呼んでるんだ。」 ・ボコ「そりゃあ良い!あの双子は全くブンブンと煩いからね。」 ・ナレーター「そこへジェームスがセカセカと入って来た。」 ・ジェームス「ディーゼル機関車にうるさい事は言われたくないね!蜜蜂が怖いなんて、たかが虫じゃないか!」 ・ダック「ボコは間違った事言ってないよ!!」 ・ジェームス「蜜蜂なんて怖かないね!何百匹襲って来たって煙を吹き付けて追っ払っちまうよ!」 ・ダック「そう、上手くいくかな?」 ・(BGM) ・ナレーター「翌朝、ジェームスは客車を集めに駅に行った。プラットホームは乗客で溢れ返っていた。ポーターも大忙しだ。」 ・ティッドマス駅のポーター「後ろに気を付けて下さい!」(初台詞) ・ナレーター「その時、事故が起こった。蜜蜂の巣箱が倒れ、蓋が開いてしまった。みんな慌てて逃げ出した。ジェームスはブンブンと言う音を聞いた。蜜蜂達は外に出て寒くてならない。『巣を修理してくれ』と機関士達の周りを飛び回ったが彼らに解る訳も無い。そこで蜜蜂達はジェームスのボイラーに集まった。」 ・ジェームス「しっしっ、あっち行けぇ!!」 ・ナレーター「一匹の蜜蜂が足に火傷を負った。蜜蜂はジェームスが態と火傷を負わせたのだと思い怒った。そこで蜜蜂はジェームスの鼻を目掛けて思いっ切り突き刺した。」 ・ジェームス「ひぇっ!!あ痛っ!!痛たたたたた!!」 ・ジェームスの機関士「こりゃいかん!!早く逃げよう!!」 ・ナレーター「ジェームスは一目散に逃げ出した。ホームに客車を置き忘れた事にも気づかずに。(BGM)ジェームス達は蜜蜂を追い払う為にまず転車台で振り回したが、駄目だった。次に水で洗い流そうとしたが、蜜蜂は一層しがみ付くばかりだった。トンネルに入って煙で燻り出そうとしたが、これも無駄だった。」 ・ジェームスの機関士「ジェームス、こうなったら果樹園に戻って新しい巣箱を見つけるしか無いよ。」 ・ナレーター「だが、返事は蜜蜂の音で掻き消されてしまった。牧師が心配してジェームスを待っていた。果樹園に着くと、蜜蜂はまっしぐらに新しい巣箱に入って行った。」 ・ジェームスの機関士「ほら、どうだい?ジェームス。」 ・(BGM) ・ナレーター「夕方、ジェームスが機関庫で休んでいると、牧師が会いに来た。」 ・ウェルスワースの牧師「うちの蜜蜂を助けてくれてありがとう。クリスマスなら君を『赤鼻のジェームス』と呼んだのになぁ。」 ・ナレーター「みんな笑い、ジェームスまで吹き出した。その後、ジェームスは働き蜂と呼ばれ、前より働き者になった。」 |
原作との相違点 | ・原作の時系列は第2シーズン『ふたごのビルとベン』と『しせんをはしったゴードン』の間である。 ・人形劇ではジェームスとトレバーの会話からスタートするが、原作絵本ではダックとボコの会話からスタートしている。 ・蜜蜂の巣箱が倒壊した際、原作絵本では蜂蜜が零れて駅のホームに広がっていたが、人形劇では蜂蜜は零れていない。 ・原作ではジェームスの機関士はショベルで蜜蜂を追い払おうとしているが、人形劇では抵抗せず、蜜蜂に攻撃されている。 ・原作ではジェームスの顔は蜜蜂に鼻を刺される直前のシーンまでしか描かれておらず、その後に機関庫で後ろ向きに停まって、顔を隠していたが、TV版では蜜蜂に刺された直後のシーンも撮影された。 ・原作絵本ではジェームスが放置した旅客列車はボコが牽引した事になっている*6が、人形劇ではジェームスが放置した旅客列車がその後どうなったか語られなかった。 ・原作絵本では蜂に刺されたのが原因で機関庫に引き籠ったジェームスをヘンリーとゴードンが嘲笑っている場面が存在したが、人形劇ではカットされている。 |
余談 | ・このエピソードは1956年に、ロンドン・ブリッジ駅で乗客が持ってきた蜜蜂が逃げ出した事がモデルになっている。 ・制作スタッフの裏設定によると蜂の巣箱を倒し、逃走したティッドマス駅のポーターは駅長に説教された為、しばらくの間は清掃員として働かされたらしい。 ・『きかんしゃトーマスのヒミツ旅 誕生70年 世代を超えたおくりもの』でこのエピソードが取り上げられた際、トーマスは蜂に刺されたジェームスを笑っていた。 |
英国版CV | ・ナレーター:マイケル・アンジェリス |
米国版CV | ・ナレーター:ジョージ・カーリン |
日本語版CV | ・ナレーター:森本レオ ・ジェームス:森功至 ・ダック:塩屋浩三 ・ボコ:里内信夫 ・トレバー:小林俊夫 ・ジェームスの機関士:佐藤浩之 ・ティッドマス駅のポーター:緑川光 ・ウェルスワースの牧師:田中亮一 |
シリーズ前回 | トレバーとすてきなパーティー |
シリーズ次回 | うみをはしりたかったダック |
原作前回 | ビルとベン |
原作次回 | ゴードンのいのちびろい |
参照画像 | ・あかはなのジェームス/未公開シーン? |