キーブレードマスターとなった者(またはマスター相応の力を持つ者)が、他者にキーブレードを扱う資格を与える行為のこと。
次代のキーブレード使いを確保するための、キーブレードマスターの使命の一つに当たる。
- 作中では継承した後相手をほったらかしにしているが、本来は弟子として育成する。
キーブレード使いとなる素質がある者と継承を行うキーブレードマスターが、マスターのキーブレードに同時に触れることで継承は完了する。
継承された者に相応の資質があれば、いずれキーブレードが資格を持つ相手の心に反応し、使い手として選ぶために相手のもとに現れる。
- 資格の継承はキーブレードマスターが意識的に行うものではなく、偶然一緒に触れただけで意図せず継承されてしまった人が突然キーブレードを発現してしまうという現象が起きることもある。
- 作中は偶然継承された者もキーブレード使いとなったため、(キーブレードマスターの目が節穴だった場合も含め)相手に素質が無かった場合はどうなるか不明(おそらく何も起こらないとは思われるが)。
- 一応条件的には「キーブレードを介してマスターと被継承者の心が触れ合うこと」というものが存在するが、突然出てきた設定のため、細かい設定がわからない気もする。
- 偶然一緒に触れただけで継承されるのならKHIIIでマスター・ゼアノートとソラがやっていたことも含まれそうだが、既にキーブレードを持つもの同士で継承をやった場合がどうなるのか不明である。
- というかキーブレードではなくχブレードを介した場合でも同じ扱いでいいのだろうか…と思わないでもない。
- もしかしたらχブレードに関してはキーブレードの資格を持っていても改めて顕現させた人からの継承を受ける必要があったりするのかもしれない。例えるなら運転免許の上位免許と下位免許みたいな。
- 文章で書くとなんとなくカッコイイが、実際のイベントではただキーブレードの柄を握るだけで終わるため、意外と地味な行為に見えてしまっている。
- χでは無数にキーブレード使いがいたはずだが、継承の儀式がいかに簡単とはいえ一人一人に行うのは時間がかかるはずである。それとも当時は他の方法が存在していた、あるいは継承の儀式そのものが必要ではなかったのだろうか。
キーブレードが素質を持つものを見つけ出すためのマーキングとも、キーブレード使いの資質を覚醒させる行為とも考えられる。
- 儀式を受けた(資格を得た)らキーブレードが手に入るのではなく、儀式を受けたらキーブレードに選ばれるようになるのがミソ。つまり「キーブレード使いである資格」と言うより「キーブレードに選ばれる資格」であるように思える。
BbSではアクアがカイリ(本人同士は継承されたことを知らない)に、テラがリクにキーブレードを継承した。
アクアはソラかリクに継承しようとしたが、リクが既にテラから継承されていることに気づき、二人ともがキーブレード使いになることで自分たちのように不和が起こることを恐れたため、ソラに資格を継承することはなかった。
- が、後の時系列であるKHIにてソラとリクが対立してしまった(しかも結局キーブレード使いのあれこれも絡んだ)のは皮肉である。
3Dでは作中で描かれてはいないが、リアも儀式を経て資格を得たと思われる。
例外中の例外であるが、ソラは誰からも継承の儀式を受けないままキーブレード使いとなっている。
これはKHIで描かれたように、本来リクが扱うはずであったキーブレードが、リクが闇に傾いたことで一時的にソラのもとへ渡り、最終的につながる心を信じたソラを選んだためである。一応このあとリクも再びキーブレード使いとして復活しているが、ソラの資格はそのままになっている。
そのため、この世界では珍しいマスターではなくキーブレードそのものによってキーブレード使いに選ばれた存在である。
- 後にソラがシグバールから「おまえ自身はキーブレード使いの器ではない」と指摘されるのはこのため。
- かなり変種であるが一応彼もまだ継承の儀式を受けておらず、一番先の自分から力を付与される形でキーブレードを操っている。
- 同じくDaysではロクサスがソラの力を間借りするという形でキーブレードを扱い、さらにシオンがロクサスからソラの記憶を吸収する形でソラの力を吸収している。KHIII現在もこの二人がキーブレードを扱えている理由は不明であるが、継承の儀式を受けていないことだけは確か。
テラ「この剣を手にしてみろ。
おまえにその資格があるのなら、剣はおまえに力を与え、いずれ選ばれし者となるだろう」
修行時代のテラがヴェントゥスに自分が使用していた木剣を譲る際に、継承の儀式ごっこを披露している。
- アクアからは「何それ? マスターにでもなったつもり?」と突っ込まれていたが、「俺の夢はキーブレードマスターになることだ」と返していた。微妙に会話が成立していない気もするがきっと気のせいだろう。
- 「予行練習だ」とでも言いたかったのだろうか。
- 後に微妙に異なる言い回しでリクに継承の儀式を行っている。
キーブレード使いの数が少なくなっているので、資質さえあればどんどん資格を継承すればいいような気がするが、本来は継承した相手が一人前になるまで責任を持つためか、たとえ資質を持つ相手に会っても簡単には与えようとしない。
作中では素質を感じ取った相手がマスターによって差があるため、人によって継承できる相手が異なる可能性もあるが、結局の所、資質以外は自分が気に入った相手を選んでいるようなので、キーブレード使いになるのは相当に狭き門のよう。
- テラはリクの光(恐らく「大切な人(ソラ)を守る」という心)が自分をデスティニーアイランドに呼んだのを感じてキーブレードを継承するが、後にアクアに資質を見い出されたソラには無反応である(単にリクを見つけて納得したことで、ソラをまともに見ていなかった可能性もありそうだが)。
また、アクアは実際に継承したカイリに光を感じているが、継承しようとは考えていない。 - ちなみにキーブレードマスターは誰がキーブレードを継承しているかどうか(継承の儀式を行った人物も含めて)ある程度気づく模様(まだキーブレードマスターではなかったミッキーはキーブレードマスターであったアクアがカイリに継承したことに気がつかなかった)。
- アクアが、リクがテラから継承していることに気付いたのはある程度の推定によるようだし、わかるのはあくまでも継承されているか否かのみの可能性もある。
- 自分が継承した人物あるいは偶発的に継承した場合はキーブレードを継承しているかどうかわからない可能性もある(そうだとしないとアクアはカイリにキーブレードを継承してしまったことを真っ先に気づくはず)。
- リクかソラのどちらかに継承させようと考えるシーンはあるにもかかわらずカイリに継承しようという考えは全く無かったことから、そもそもアクアにとってカイリは「キーブレード使いの器」ではなく、触れても継承されないと考えていたのかもしれない。