キャラクター/【カイリ】

Last-modified: 2024-03-15 (金) 23:43:44

デスティニーアイランドに住む、ソラリクの幼馴染。キングダムハーツシリーズにおけるメインヒロイン。
名前の由来は「海」。

  • 元々はカイという名前にする予定だったが、それだと女の子らしい名前じゃないということでカイに「ア」から順番に文字を加えて試していったら、「カイリ」が一番しっくりきたということでこの名前になった。あえて漢字で書くと「海里」となるか。
    • 物語の展開から結果的に、「乖離」と捉えることも出来そうだ(最初は一緒に暮らしていたが、みんなバラバラにどこかへ行って離れてしまうことから)。

二人にとってよき理解者であり、ソラにとっての大切な人。
残念ながら出番は少なめだが、活動的でありながら、自分を守るために安全な場所に残して行くソラを待つ、気丈な性格を持つ。でも、できるなら自分で逃げる&戦うという逞しさも併せ持つ。
 
光の世界を支える「セブンプリンセス」の一人で闇無き心を持っているが、それ故にヴィランXIII機関といった闇の勢力に狙われやすい。

  • 作中ではプリンセスと呼ばれているが、少なくとも彼女が王族の出身だと示す証拠はどこにもない。カイリの過去には謎が多いため断定はできないが、同じセブンプリンセスにアリスも含まれているあたり、王族ではない可能性もあるだろう。

 
CVは内田莉紗、諸星すみれ(幼少期)。

  • KHIIFMアルティマニアのソラ・リク・カイリの声優対談会での記述によると内田氏がバイトをしている時、客から「カイリの人ですか?」と聞かれた事があるらしい。シリーズの認知度の高さをうかがえるエピソードである。

FM版及び北米版における声優はヘイデン・パネッティーア(KHI、KHII、BbS) →アリソン・ストーナー(Re:COM、KH0.2、KHIII、MoM)、アリエル・ウィンター(BbS幼少期)。

  • KHIIまではパネッティーアが演じていたが、Re:COM及びDaysではカイリと同じ声であるシオンを含めストーナーが代役を務める。これでキャスト交代かと思いきやBbSの数えるほどしかないセリフでパネッティーアが復帰し、KH0.2以降は再度ストーナーに戻った。基本的にキャストが変わらないか、変わっても以降はそのキャストがそのまま演じ続ける北米版のKHキャラにおいて、ここまで作品によってキャストが安定しないのはカイリのみ。

年齢は4歳(BbS)→14歳(KHI)→15歳(KHII)
リク同様、KHIIIRM及びMoMでは1年という月日が経過しているものの見た目に変化は見られない。

瞳はソラよりも若干暗めの青、髪は赤毛のショートヘア。

KHIIでは髪が伸びて肩をやや過ぎるほどの長さになっている。

  • これに関して宇多田は「カイリも色々試したいお年頃」と言っている。年齢的には高校デビューといったところか。
  • しかし、最早原形を留めていないという意見もあり、初見でカイリに気付かなかったプレイヤーもいるとかいないとか。
    • 制服のためもあるだろう。実際、序盤と中盤とでは受ける印象が異なる。
  • ディレクターの野村氏はキャラクターズレポートで「この年頃の女の子は成長が早いので男の子よりも外見上の変化が大きい(が、活発な性格は変えていない)」とコメントしている。

KHIIIの最中に髪を切ってショートボブ程度に髪が短くなった。
 
衣装はKHIでは白のタンクトップと薄紫のズボン+巻きスカートという薄紫がメインカラーの上下別れた服装だったがKHIIでがらっと変わり、それ以降は基本的に濃いピンクがベースのミニスカワンピースとなっているが、どれも活動的ながら女の子らしいもの。
白い玉のついたネックレスを常に身につけているが、これはアクアによって魔法をかけられた特別なものである。


ソラが特に強く心の繋がりを持つ相手であり、ソラの「闇の中の光」の象徴。セブンプリンセスの不思議な力もあってか、心の繋がりを以ってソラの窮地を幾度も救っている。


KHIから10年近く前の流星雨の夜にデスティニーアイランドに流れ着き、以降は村長の家で世話になっている。
それ以前はレイディアントガーデンに住んでいたが、プリンセスとキーブレードの共鳴性から、キーブレードを持つ者を探すため、ゼアノートによって星の大海に流されてしまった。

  • ちなみにレイディアントガーデン時代の記憶はカイリ曰く「おぼえていない」。
    • ただしその時ソラが「帰りたくならないのか」と聞いた際、「私はここで幸せだから」と答えている。
    • KHIの時点では「ずいぶん昔のことだから」とただ忘れただけのように発言しているが、KHIIIでアクアと会った際には「幼い頃の記憶がなくて」と、記憶喪失に近い事情をうかがわせる発言をしている。この時のアクアも、「記憶をなくしていなくてもきっと覚えていない」と、ただの時間による忘却とは区別したフォローをしている。
  • ゼアノートによって星の大海に流されたということから、実の家族元からは何らかの形で引き離されたと思われる。
    • 可能性としては誘拐が有り得そうなところだが、詳細は不明。

KHIIの終盤、リクからキーブレードを渡され、戦う力を得た。

  • 実はBbSの時代にアクアに出会い、その時偶然にキーブレードを持つ資格を継承していた

その時渡されたキーブレードで、メインのキーブレードになるのが「デスティニープレイス」。
構え方はシオンに近い。つまりソラとも近い。

  • ソラやロクサスはどっしりと足を開いて構えているが、シオンやカイリは女性ということもあってか少し内股気味になっている。
  • 3Dのソラ編でソラの背後に幻影として現れた際は棒立ち気味だが、修業期間を経たKHIIIでは腰を落とし気味で構えられるようになっている。

キーブレードを呼び出すときには、細い光の束の周りを虹色の大きな花びらが舞う。キーブレード本体と同じく華やかで可愛らしいエフェクト。


KH

ソラ、リクと共に外の世界へ行く為のイカダを作っていた。しかし島に嵐が来た夜、1人で秘密の場所にいたところをソラに見つけられるが、扉から発した突風に吹き飛ばされ、文字通りソラの"目の前"で忽然と姿を消してしまう。
以後、ソラはカイリを見つけることを目的として旅をするが、リクには会えてもカイリは見つけることができなかった。

その後、心を無くして人形のようになった状態でリクの元にいることが判明した。
マレフィセントがカイリを発見し、それに同行するリクは闇の手先となりながらもカイリを目覚めさせる方法を探し続けていた。

  • 本来、心を失った肉体は消滅してしまうのだが、セブンプリンセスであるカイリの肉体は消滅しなかった。

ホロウバスティオンでソラは眠り続けるカイリを発見する。
そこに現れた、リクの体を乗っ取った闇の探求者アンセムは、カイリの心はソラの中にあることを示す。
実はカイリの心は嵐の夜、デスティニーアイランドの「」が開かれたことによって闇の者に狙われる危機を察知し、ハートレスに心を奪われる前にソラの心の中に逃げ込んで隠れていたため、心を失った状態の身体は眠り続けていた。

  • この時、デスティニーアイランドが崩壊する際にカイリのノーバディが生まれる可能性があったことが判明する。しかし、セブンプリンセスであるカイリの肉体は消滅しなかったため誕生しなかった。
    後述のきっかけにより、改めてカイリの心が身体から離れる状況が生まれ、その際に初めて(本体のものではないが)肉体の消滅という事象が伴ったため、カイリのノーバディが誕生した。
    • 本来セブンプリンセスは心に闇をもたないため、心を失ってもハートレスが生まれることはない。これによりノーバディが生まれることもないが、カイリには特殊な生い立ちによるノーバディが存在することとなる。

ソラが人の心のキーブレードを使って自分の心ごと解放したことで意識を取り戻すが、ソラの身体が消える瞬間を目の当たりにしてしまう。
ドナルドやグーフィーたちと共に呆然とするが、カイリはソラを絶対消さないと決意する。
そこに、ソラに敗れて一旦退却していたアンセムが再び現れ、「闇へと通じる鍵穴」を完成させて用済みとなったカイリを始末しようとしたが、体から弾き出されていたリクの心が、自分の体を好きにさせまいと足止めした。
しかし、アンセムは代わりに大量のハートレスを操り、カイリたちを襲わせようとしたため、ドナルド達と共にその場から逃げざるを得なくなる。
エントランスまで逃げてきたカイリは、自分を追ってきた一匹のハートレスがソラであることに気付き、他のハートレスから彼を庇って抱きしめた。
ハートレス達はセブンプリンセスである彼女の光の力によって弾き飛ばされ、同時にソラはカイリとの強い心の繋がりによって身体を取り戻すことが出来た。

  • 演出的にはソラはカイリの光の力によって元に戻ることができたように見える。
    しかし後のトラヴァースタウンでのソラとカイリの会話で、ソラが「深い闇に飲まれて自我が消えかけていた時にカイリの声が聞こえて目が覚めた。心の繋がりが光となって闇の奥まで届いて俺の心を助けてくれたんじゃないか」という主張と、後の3Dの賢者アンセムセリフから、カイリとの心の繋がりによるものということが分かる。
    • ただ、アンセムのセリフ(本体に戻っても ノーバディをそのまま存在させられた)からすると、ロクサスが残されたことが心の繋がりによるものであり、光の力で元に戻ったが、心の強い繋がりが無かったら本体に戻った時にロクサス(+ナミネもか)もソラの身体として還元されていたという意見に見えなくもない(KHシリーズ的にそれは無いだろうが)。

 
「闇へと通じる鍵穴」を閉じに行くソラに、約束のお守りを渡す。必ず無事に戻ってお守りを返すよう約束し、自身はトラヴァースタウンに残った。
エンディングでは世界の欠片が元に戻っていく中、ソラの前に現れ、必ず帰るという約束を交わしながら別れる。
再生したデスティニーアイランドの秘密の場所へ行き、落書きを見て涙を流し、ソラにパオプの実を差し出す手を描き足した。

  • 世界が再生していく中で発した「うん、届いてるよソラの気持ち。忘れないで」というセリフは、ディレクターが声優に質問した「もし自分がカイリならここでなんて言葉をかけたいか」の答えから生まれたもの。
    そういう経緯のためか、このセリフがあるのは日本語版だけで海外版にはない。
    • オリジナル版では字幕がなかったがHD版ではこのセリフにも字幕がつけられた。

服装は紐が紫の白いタンクトップの下に黒色の同じくタンクトップを重ね着しており、紫色のショートパンツに同じく紫色の短い巻きスカートを青いベルトで留めている。
白色の靴はクロックスのサンダルのような形で青と紫色のラインが入っていて紐は黄色(靴下は履いていない、靴ずれとか大丈夫なんだろうか)。左腕に黄色いリストバンドと青色のバンド。右腕にブレスレットの黄色と黒色を二つしている。また、白い玉のついたネックレスと首に黒いチョーカーをしている。


カイリを救い出すと全てのワールドのハートレスが強化され、世界中で様々な異変が見受けられるようになる。実際にハートレスが力を増したのは鍵穴が完成した影響によるもので彼女は被害者に他ならないが、ストーリーの展開として印象に残るためか「カイリを救出する前」「カイリを救出した後」を周辺状況の区切りとして記述する事が多い。


シークレットムービーにも後ろ姿だけ登場。
成長した姿だが、KHIIに登場した際よりも髪が長くなっており服装も異なっている。

COM

カイリ本人は登場しないが、自らを「カイリの影」と称する少女ナミネの力でソラの記憶の中のカイリがナミネに置き換えられ、ソラは中盤から完全にカイリのことを忘れてしまう。
この時、約束のお守りも姿を変えてしまっていた。

  • 具体的には、ただの星のようになっている。「星が落ちてきたらどうしよう」と嘆くナミネに「その時は俺が全部打ち落としてやる!」とソラが言い、その時に渡されたということになっている。リクも同じ物を持っており(ディスティニーアイランドの記憶から生み出された)、それを見たソラは困惑しながらも必死で否定した。
    • アルティマニアでは、このお守りは「パオプの実で出来たお守り」とされている。

アクセルの裏切りによって逃げ出したナミネに記憶の矛盾を指摘され、約束のお守りは元の姿を取り戻し、最終的に記憶を取り戻すことを選択したソラはカイリのことを思い出すことができた。
 
リク編ではカイリの姿を借りたナミネがソラ(実際にはソラの幻影をまとったゼクシオンなのだが)の攻撃に呑み込まれそうになったリクを救った。

Re:COM

中の人が風邪をひいていた(アルティマニア参照)。
また、スタッフロール中に流れるシーンにカイリ本人が登場。デスティニーアイランドで海の向こうを見ておりそれを見たセルフィが心配そうな表情をしている。

KHII

ロクサス編から登場する。セルフィと学校から帰宅している途中、ロクサスの意識と一時的に繋がり会話を交わす。ナミネの影響によりソラに関する記憶が欠けていたが、ロクサスとの会話(の最中にしゃしゃり出てきたソラのものと思われる言葉)をきっかけにソラの名前を思い出した。
その後ソラに宛てて書いた手紙あきビンに詰め海に流す。

  • セルフィがカイリを姉のように慕っているというKHIの頃からの設定が初めて描かれた場面でもある。
  • 漫画版ではこの時、ビンを海の向こうに向かってぶん投げている。ア、アグレッシブ…。

ソラ編では物語の中盤に登場。一人で海辺にいたところをXIII機関アクセルに発見され話しかけられる。
アクセルはソラを誘き出そうとしており、そのためにソラへの気持ちを募らせるカイリを外の世界に連れ出して利用しようと画策していたが、カイリはこれをきっぱりと断る。
そこへ謎の男が開いた闇の回廊からプルートが飛び出してくる。カイリはアクセルから逃げるため、闇の回廊にプルートと一緒に飛び込んでトワイライトタウンに辿り着き、ハイネたちと友達になった。しかしアクセルからは逃げられず捕まってしまう。
ところがアクセルの抹殺指令を受けて追ってきたXIII機関のメンバーサイクスに見つかり、存在しなかった世界に監禁されてしまう。
 
ソラたちが存在しなかった世界に辿り着くまでの間牢屋に閉じ込められていたが、ナミネが開いた闇の回廊によって牢屋を抜け、アンセムの姿をしたリクから渡されたキーブレードを手にしてハートレスと戦った。

  • ソラ、リク、王様以外のキャラクターとしては初めてキーブレードを披露した。
  • ちなみにこのキーブレードの出どころはリクにも分からないらしい。
  • この時の様子はアルティマニアの座談会で「ハートレスをポコポコ攻撃していた」と評され、それに対して「それだと弱そう」と返した。
    • 漫画版ではなんとソラがシグバールと戦っていた場所まで飛び降りソラと戦っていた多数のハートレスを一瞬で殲滅(この時、リクにソラの援護を一任されたことから、戦闘能力は比較的高いようだ)、カイリを助けに来たはずのソラに「助けに来たよ」と声をかけ、ソラに「あべこべだ」と心の中で突っ込まれた。
      (ちなみにこの回のサブタイトルは『あべこべプリンセス』)
      • キャラクターズレポートによると「実はソラとリクがいないデスティニーアイランドでは一番強い設定」とのこと。ある意味納得である。

その後もリクと行動を一緒にする中でソラと再会、リクも元の姿を取り戻し、全員でゼムナスとの決戦の場へ赴く。
ゼムナスが(一時的に)倒されてからナミネと完全に同化を果たし、ナミネの開いた闇の回廊を通り光の世界へ帰還。デスティニーアイランドにてゼムナスとの最終決戦から帰還したソラとリクを迎えた。


ソラやリク同様身長が伸びているほか、髪型はセミロングになっている。
時間の経過やキャラクターの成長が表わされているが、姿が変わりすぎて別人だと思ったプレイヤーも少なくない。
 
服装はミニ丈の学生服とワンピースの2種類がある。私服の方が後にデザインされたのか、一部のイラスト(開発中のイラストである「誘い」やパッケージイラストの「ハート」)やフィギュアといった関連商品では学生服姿である。
ロクサス編のみ学生服を着て登場。ネクタイを緩めていたり袖を肩まで捲くっていたりとラフな着こなしをしている。セルフィと同じ学校に通っているらしい。

  • あの島に正直複数の学校があるとは思えないから当然かも。

私服は2枚重ねのような構造のピンク色のワンピースで、胸元のジッパーを三分の一ぐらい下ろしており内側にあるもう1枚の白いワンピースを露出させている。
ネックレスは以前から付けていたものを引き続き使用しているが、右腕のブレスレットと左腕のリストバンドを外し新たに青色・黒色・白色の3色のブレスレットが追加されている。また、両足にもそれぞれ何かひものようなものが結んである。
前作ではショートパンツに巻きスカートを重ね履きしていたが本作ではワンピース1枚だけとなり、腰にはリボンが結ばれたポーチ、首元には黒いフードが付いていて、靴も前作のような活動的なものではなくなっており、活発そうな見た目だった1年前の服装からガラッと変わり、全体的に着飾った衣装となっている。

  • メモリアルアルティマニアによると「見た目はグッと女らしくなったが活発なのは変わらない」とのこと。
  • 存在しなかった世界の『虚空の祭壇』でカメラアングルを調整すると…? ソラ「カイリは白か。」
    • 余談だがカイリがいるマップでソラを動かせればいいので最短で確認できる箇所はシグバール戦後の『虚ろなる旋律の空間(上層)』となる。ルクソード、サイクス戦前後の各マップでも確認可能。しかし歩き回っているのでじっくり見るには虚空の祭壇が最適。
    • ちなみに、カイリが体育座りをしているイベントシーンでは一瞬ではあるが普通に見えてしまっている。PS2のSD画質でははっきりと見えない為、スタッフも特に気にしなかったのかもしれない。
    • ゼムナスとの最終決戦の直前という、物語のクライマックスが近い場面にはそぐわない隠し要素である為、そのギャップにドキッとしたプレイヤーもいるのではないだろうか。当時はあまりCEROの規制が厳しくなかったのか、全年齢向けの作品でも衣装の細かい部分まで作り込まれているということはさほど珍しくなく、こういった小ネタはKH以外の作品でも垣間見えた。

KHIIFM

細かい衣装の修正が行われた。

  • この修正、前述のカメラアングルによるネタを意識した場所まで作り込まれており……リボンとフリルが付き、よりかわいらしい作りになった。
  • 普通にプレイしているだけでは気付かない人もいるであろう箇所の調整なので、テクスチャを担当したスタッフのこだわりを感じるところである。
    • 何らかの事情によりKH2.5ではさらに修正され、隣接する衣装の色と全く同じという簡素なテクスチャに差し替えられたことによってまさに存在しなかった世界となってしまい、多くのプレイヤーが愕然とした。太ももなどといった周囲のグラフィックはそのままなので、その部分だけきれいに抜き取られたようにも見える。
      終盤のとあるイベントシーンでは普通に見えてしまっていたのでその措置であろう。HD化の弊害とでもいうべきか…。
      • KH1.5でも修正されたキャラがいた為、CEROの規制が厳しくなったことも関係しているのかもしれない。

Days

声も容姿も彼女によく似たシオンが登場。詳しくは該当ページ参照。

カイリ本人は回想シーンでのみ登場するほか、任務でデスティニーアイランドへ行ったロクサスが「シオンによく似た子を見かけた」と発言する。十中八九カイリのことだろう。

BbS

幼少期の姿で登場。
レイディアントガーデンにてアンヴァースに襲われそうになるところをアクア王様に助けられる。
助けられたお礼にアクアに花束を渡し、迎えに来た祖母と一緒に帰っていった。
その際、アクアはカイリと出会った時、カイリのペンダントに闇から守り光へと導く魔法をかけた。

  • これは後にカイリがゼアノートによってレイディアントガーデンから流された際、デスティニーアイランドへと辿り着きソラやリクと巡り合うきっかけとなる。

また、KHIIでカイリがリクから渡されたキーブレードの名前がデスティニープレイスと判明。
これはアクアに助けられた時に偶然キーブレードに触れており、素質のあったカイリは知らないうちに継承されていたためである。

  • しかしなぜリクがデスティニープレイス(アクアのキーブレード)を所持していたのかはまだ判明していない。

シークレットムービーで、再び旅立つソラに約束のお守りを渡した。

coded

(一応エピローグにちらっとは出てくるものの)ストーリー中、本人どころかデータの存在すら出番は無かったが、忘却の城のデスティニーアイランドの部屋でリクを発見すると、虚ろな目をした彼女がリクと共にネバーランドの時計台にいるKHIの頃のムービーが見られる。

  • 出番がないどころか話の中でもカイリについてまともに触れられることがない。
  • 唐突な印象を受けるイベントだが、ムービーを作ったはいいものの入れる場所がなくて無理くりここに持ってきたという経緯があったりする。

また、出番がほとんどなかったとはいえ、後になってcodedのオフィシャルイラストから削除されるというあんまりな扱いを受けている。

3D

ソラ編終盤、ソラとつながる人たちの幻が登場するシーンにデスティニープレイスを構えたKHIIのカイリが映る。
本人はデスティニーアイランドでソラとリクの帰りを待っていた。特に出番がないのでお留守番。

……と思われていたがシークレットムービーに登場。
13の闇に対抗しうる7つの光を揃える必要があるということで、イェン・シッドに頼まれたリクによって不思議な塔に連れてこられた。


現存するキーブレード使いはソラ、リク、王様、テラヴェン、アクアの6人だがテラはゼアノート側のため、光の守護者はあと2人足りないということになる。
ここに新たにキーブレードを使えるようになったリアとアクアにキーブレードを継承されていたカイリが加わることにより7人の光の守護者の枠が埋まる。

  • ただし、本当に光の守護者がこの七名になるかどうかはこの時点ではまだ未確定で、3DのOPのラストでソラ、リク、王様、ロクサス、ヴェン、アクア、テラの7人がゼアノートに向かっていくシーンが存在したこともあり、ファンの間でもメンバーについて議論が盛んに行われていた。

KH0.2

不思議な塔にて、リクと共に王様からアクアとの闇の世界での邂逅を明かされる。
その話を聞いて憤りを見せるリクに対し、「ずいぶん変わった」「でもリクはリク」だと感想を述べた。
その後、マーリンの元でキーブレード使いとして修行をするために旅立った。

  • 一緒に修行をするというリアがアクセルと同一人物と聞かされた時には驚き、不審がっていた。アクセルがカイリを助けるために道を開いたということは知らないだろうし、仕方のない話ではあるが…。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
アシストカードとして採用されており、種類はアシストカード内でも最多。
KHIIにてキーブレードを手に戦闘力を身に付けたものの、アタックカードとしての採用はなし。

メダルでのみの出演。
攻撃性能は低く、全て強力なバフやデバフ、回復等の効果をかけるものになっている。
恒常で排出されるメダル、期間限定のメダルがあるが、特に期間限定メダルは非常に強力で、持っているかいないかでデッキの火力や安定性に影響を及ぼすほどであり、常にその時々のデッキ環境を破壊左右してきた。まさにUχのインフレの歴史を体現するメダルと言えよう。

  • ついでにユーザーの財布も破壊してきた。
  • バフ/デバフの上限アップ、EXやEX改、SBの実装など、ゲーム環境に変化が起こるたびにそれに対応したカイリがほぼ必ず追加される。このような扱いのキャラクターはなかなか少ない。
    • シオンのメダルがカイリの光属性バフ/デバフを闇属性に置き換えたコンパチとして実装されたことが何度かある。一方、カイリのノーバディであるナミネはこれらとは関係ない独自の性能が設定されることが多い。
  • あまりの強力さから、下手に属性補正に従うより無理矢理にでもカイリを入れた方が強くなるという事態が発生している。同時に、使用できない場合はいかに頼りきっているかを思い知らされる。
    • 使用しているメダルの属性を反射・吸収する敵と出くわすと特に顕著。頼らない編成にしたり、次メダルの属性を変化させるメダルを使ったりと工夫が必要になる。

デッキ環境に大きく関わってきたメダルを解説する。

KHver(恒常)
自分と次のメダルの攻撃力のみ2段階アップするという性能。しかしカイリの前後のメダルで1ターン持続するバフをかけると、攻撃2段階アップが1ターン持続するというバグが発見され流行した。のちに修正。
KHイラストver(限定)
1ターン攻撃力3段階アップ+HP回復という、それまでのバフメダルが霞んで見えなくなるほどの高性能。デッキの1枚目には必須というレベルであった。
KHIIイラストver(限定)
敵全体に属性に左右されない固定ダメージを与え、自分の全属性攻撃力1段階アップ、敵の全属性防御力1段階ダウン、HP回復、アビリティゲージ10回復。KHイラストverのような高いバフ性能はないが、1枚であれもこれも補完できる凄まじい汎用性で、当時ちらほら出てきていたアビリティゲージ回復が10という高い数字なのも光る。さらに公式SNSアカウントの告知ミスにより本来はなかった属性攻撃力アップをプラスした上方修正がされるというオチまで付いた。
KH0.2ver(限定)
攻撃力6段階アップ、全属性攻撃力1段階アップ、敵全体に防御力1段階ダウン、全属性防御力1段階ダウン、HP大回復。ユニオンクロスでバフ・デバフ上限が3段階から7段階に解放されて間もなく環境をぶっ壊しに現れた、KHイラストverの正統進化版ともいえる超性能。なおメダルのCGがそれまでの見た目とあまりにも異なっていたため後に修正されるという措置がされている。(実はその修正される前のCGも内部データ上にのみ存在していたころから差し替えられた2代目だったりする)
KHイラストver【EX】(限定)
攻撃力7段階アップ、全属性攻撃力6段階アップ、アップライト攻撃力2段階アップ、敵防御力3段階ダウン、全属性防御力4段階ダウン、敵カウント+1、HP回復、アビリティゲージ5回復。これとコピーメダルを使えばほぼバフ・デバフが完成してしまうというぶっ壊れっぷりで、もう何が何だかわからないほどのてんこ盛りだが、とにかくとんでもない性能なのは解説せずとも感じ取れるだろう。
KHIIver【EX改】(限定)
自分を「攻撃力7段階アップ、全属性攻撃力7段階アップ、アップライト攻撃力7段階アップ」状態に上書き、敵を「防御力7段階ダウン、全属性防御力7段階ダウン、アップライト防御力7段階ダウン、全属性攻撃力2段階ダウン」状態に上書き、以降のメダルのギルトボーナス80%アップ、敵の攻撃カウント+1、HP最大回復、アビリティゲージ10回復、状態異常回復。これまでに登場した回復とバフ・デバフがすべて盛り込まれた想像を絶するメダル。しかもバフとデバフは全て上書きのため追撃の覚醒能力やコピーメダルすらも不要で、相手がどれだけバフやデバフを積もうともこのメダルの前では無意味と化す。唯一の欠点として新登場の属性攻撃デバフが2段階までしか下げられない点があるが、この圧倒的な性能の前ではあってないようなものである。
≪SB≫KHIIIver(限定)
「1ターン光攻7段階↑/攻15段階↑/全属攻12段階↑/敵光防7段階↓/敵防15段階↓/敵全属防12段階↓/ギルト150%↑/攻撃カウント+2/HP最大回復/ゲージ10回復/状態異常回復」の効果。読むのもうんざりするほどてんこ盛りになっている。整理すると、
●「アップライトのバフ/デバフ7段階」
●「物理バフ/デバフ15段階」
●「全属性バフ/デバフ12段階」
●「ギルト+150%」
●「カウント+2」
●「HP・状態異常全回復」
●「アビリティゲージ10回復」
となる。
追撃でも付こうものなら毎ターンのように上限寸前までバフとデバフがかかり続ける。なお、過去このメダルが5回目確定で復刻したことがあった。15000ジュエルでこのメダルが確定するというなかなかに破格のガチャである。
  • さらにこれに加え、「2回 自分:『光攻+15/闇攻+15/攻+15/全属攻+15』状態に上書き/敵:『光防-15/闇防-15/防-15/全属防-15』状態に上書き/ギルト+200%/攻撃カウント減少なし/PvP防衛時1枠目の前に発動」とこれまたてんこ盛りのSBが付く。これは、だいたい「SBとその次の攻撃のみバフ/デバフが上限までかかりギルトが+200%」と捉えれば良い。すでにバフがかかっている場合これの効果が切れるとともに消えてしまうようなので注意。
≪SB≫KHIII (限定)
「1ターン [アップライトメダル攻撃力+500]、防御力+500/光攻10段階↑/攻10段階↑/全属攻10段階↑/ギルト200%↑/カウント減少なし」の効果。
これに加えて「光M属性攻撃/1ターン [アップライトメダル攻撃力+5000]、敵光防7段階↓/敵防7段階↓/敵全属防7段階↓/ギルト230%↑/カウント減少なし」の威力倍率×160.00のSBが付与されている。これを発動することでデッキにセットしたアップライトメダルすべてに攻撃力+5000を付与することによる総ダメージ量の上昇が行え、かつ防御バフもかけられるというシロモノとなっている。SB+への強化も可能となっており、強化することでギルト強化率は280%、威力倍率が×200.00と更に上昇する。最早訳が分からないレベルのぶっ壊れ性能。
対策するなら最低アンチ・アクアメダルでも持ってこい、といいたくなるレベル。

女性用のアバターボードに、KHIIとKHIIIの衣装と髪型が期間限定で登場した。

  • KHIの時の衣装は現時点では未実装。

KHIII

光の守護者の一人であり、新たなセブンプリンセスである「ニューセブンハート」の一人でもあるという立場にある。

  • 他のプリンセスが既に力を他者へ継承している中でカイリのみが継承を行っていないため、引き続きプリンセスの立場に就いている。
    なお、この継承がどういったものでどのように行われるのか、なぜカイリだけ力を継承していないのかは不明。

リアと共にマーリンの元でキーブレードの修行に励む姿が見られる。
初めはKHIIのアクセルの所業からリアに対し苦手意識を持っていたが、修行の合間に話したりする中でリアの人柄を知り、なんだか憎めない人と思うようになる。

  • リアはカイリの姿に「思い出さなければならない何か」を感じており、アイスを食べながら話していた際にはぼんやりとだがカイリに彼女の姿を見て涙を流した。
  • リアのことは最初はしっかり「リア」と呼んでいたが、本人の希望によりアクセル呼びに戻している。

また、本人には渡さないものの、日記のようにソラへの手紙を書くと落ち着くという一面が判明する。

自分の心の中にいるナミネに対しては、本体である自分の中で一緒にいる状態を一応の解決と見ていたが、それでもナミネがナミネとして過ごした時間の中で得た彼女だけのものは自分に戻すものではなく、今は何も解決していないと考えを改めたことをリアに語った。


修行を終える際に髪を切り、イェン・シッドから与えられた闇から身を守る衣へと着替えている。

  • 服装はKHII同様にピンクをベースとした配色で、襟元にフードが付属した服とミニスカートを着用しており、黒いブーツを履いている。
    • 上着のフードには耳(猫耳?)のようなものがついている。ツノのようにも見えるが、実際何なのかは不明。
    • 似合ってはいるのだが、元々彼女の髪の色が赤系であることと、衣装全体がピンクである(同じくピンク系統であったKHIIに比べても白い部分や差し色が減っている)ことで、全体的に若干印象がぼやけてしまっている感が否めない。
      • 他の新衣装のキャラクター達は髪色や衣装とのメリハリが比較的しっかりしており(カイリと似たデザインのシオンの衣装も上着とスカートの色が違うものになっている)、カラーバランス的にもそこまでぼやけた印象は受けない。
    • 今作ではスカートだけでなくスパッツのようなものを着用しており、KHII発売当時よりもCEROが厳しくなっている為、レーティングが上がってしまうことの対策を取っていることが分かる。余談だがスパッツのようなものが確認できるのはバトル時のみであり、イベントシーンではスカートの中が映り込まないように配慮されており、KHIIIRMの追加要素である「データグリーティング」ではスカートの中が真っ暗になっている(厳密には太ももがスカートの周囲のみ黒くなっている)。
      • 立体化されているいくつかの商品ではスパッツのようなものを着用していないものもあるので、バトル時のみスパッツを着用するようにしているものの、本来はスカートのみの衣装なのかもしれない。
  • キャラクター図鑑の方には髪を切って着替えたバージョンしか登録されない。

アクアとヴェントゥスの復活後、不思議な塔で光の守護者が集合した際アクアと再会した。

  • ただし、デスティニーアイランドに来る前の幼少期の記憶が丸ごと失っているカイリは彼女のことを覚えていなかった。

その後、決戦に向けて各々が自由に過ごす中、デスティニーアイランドでソラと「もう離れ離れにならないように」との願いを込めてパオプの実のおまじないを行った。

  • この時、離れたところにいるリクには「一人にしてあげよう」と声をかけなかった。
    • 元々パオプの実のおまじないの説明が恋愛や縁結びのものに近いことを考えると、ソラとだけ食べさせあおうとするのは一見すると不自然でないようにも思える。が、この時のカイリは彼女の言葉を素直にとるなら「離れ離れにならないように」という「縁結び」の性質に重点を置いて提案している。そう考えると、この時リクが一人にしてほしいからと言っていたとしても、同じく同郷の友人である彼にも声をかけなかったのは少々不自然になる。
      • というか、今作のカイリは全体的にリクのことを気に掛けるどころか、いっそ無視でもしているのかと思うほどに友人である彼の存在に触れている場面自体がほとんどない。
      • そもそも、リクからカイリに対しても似たようなのもだし、KHIやKHIIに対してcodedや3Dではソラ達がカイリについて触れている場面がほとんどないように、KHシリーズでは相手が目の前にいるか相手に問題が起こっていることを知っていない限り、他者に対する想いを描くことはあまりない(主人公であるソラ→○○や○○→ソラならともかく)ので、今作のカイリがリクに対して触れないのは殊更強調されるようなことではない(そもそもカイリは登場シーン自体そんなに割かれていないし)。
      • 好きな人の方がより気になるのは当然では?という見方もあるが、それでもこれまでの作品では、カイリはリクのことについてもちゃんと気にかけている描写がきちんといくつも存在している(KHIIの存在しなかった城やKH0.2の不思議な塔など)。そのことを考えてもやはりどうにも不自然さが拭えない。
      • あそこで声を掛けていたらリク=レプリカと話をしたいリクを邪魔する結果になっていたし、むしろリクを気にかけていた結果では?あくまで自分がやりたいおまじないのためにリクのやりたいことより優先させるカイリというのもそれはそれで不自然である。
      • メタ的に言うと、ここでのパオプの実のおまじないは終わりの世界での再会のための布石でもあるし、今までの作品ではむしろソラとカイリの恋愛関係の象徴として描いていたので、この時は再会を願ってのもであっても、この時の為だけに3人で食べさせ合うのはシリーズ全体的にはあまりしたくないという考えがあった可能性も。
  • アルティマニア収録の声優座談会によるとここで食べさせあわないパターンもあったらしく、最終的に食べさせあう方が採用されたのだという。
    • 食べさせあっていなかった方も、それはそれでどんな風になっていたのかが少々気になるところ。
  • カメラアングルの関係か、カイリの方の実には齧ったような痕跡が見えない(ソラの方はちゃんと齧り跡がある)。…まさか食べてない…?

 
キーブレード墓場では、光の守護者全滅の時間軸ではデビルズウェーブによってどこかへ連れ去られてしまうも、ソラの消滅を強い気持ちで食い止めてソラの体を終わりの世界に繋ぎ留め、結果としてソラ達は全滅を免れることとなった。

  • 光の守護者達の中で彼女のみリッチに心を奪われていた描写がないが、ソラが他の皆の心を回収し終わった後、闇が溢れた世界が浮かぶ空間で姿を現した。
    • それまでの間彼女が何処にいたのかは不明。
      • 可能性としてありそうなのは、KHIの時の様にソラの心の中か。
    • ソラはこの時、守護者たちの心を取り返して回った時に自分が追っていた光がカイリのものであったのかと聞いているが、カイリ自身はこれを肯定せず「ソラを諦めたくなかっただけ」とだけ返している。
      • ここのシーン自体はKHIの地下水路での会話のオマージュになっていると思われるので、明確な肯定の言葉を返さなかっただけかもしれない。この時もカイリはソラの「カイリのおかげで助かった」という感謝の言葉を「ソラを忘れたくなかっただけ」と今回と似た言葉で返している。
    • 実際、描写的にはこのイベントの時にソラが追っていた光はカイリではなく、リクのものの様に見える(BbSでテラやアクアを呼び寄せた時のシーンと同じ)。
      終わりの世界でソラの存在を繋ぎとめたのはカイリだが、その後ソラを導いていたのはリク、といったところか。
      • 確かにソラは光に向かって「リク」と呼び掛けているが、直前にリクが目の前にいたことの延長とも言え、光を追っていった先にリクがいたとしても導いた光がカイリという可能性は否定できない。「闇を照らす光」という言葉は、KHIのハートレスからの復活時にソラが心の繋がりが光となって闇に沈んだソラまで届いたことを「闇の奥の光」という似た言葉で表している。
      • カイリのネックレスにはアクアの「光へと導く魔法」がかかっていることや、BbSでリクがテラやアクアを彼の光で島へ呼び寄せていたことを考えると、実はソラとカイリのどちらもがリクの光を追っていて、この時カイリは単にソラが来るのをあの場所で待っていた、という可能性もある。
      • ただ、この時のカイリの現れ方は、ここまでソラが追ってきた光を遮るかのようにも見えて若干不穏さを感じる。といっても光とカイリを重ね合わせて光=カイリと見せる演出自体はCOMでもあったので、そこだけ見るならここもオマージュに過ぎないのかもしれないが。
      • 余談だが、この一連の事態に対応する若い頃のエラクゥスとゼアノートの回想のボードゲーム(アルバ&アーテル)では、エラクゥスが状況をひっくり返すために召喚した駒は7つ(ソラを示すと思しきキングの駒を含めると8つ)。モチーフからすると駒自体は古のキーブレード使い達の光のことだと思われるが、7という駒数はソラがこの時助けて回った人数と一致しているので、同じ「7」という数においてのダブルミーニングと見ることができる。
        しかし、カイリはこの「7」という数からあぶれてしまっており、素直にとるならば彼女の存在は盤面から消えたまま=消滅したままということになる。後々の消滅を暗示しているのか、それとも…。
        またこのとき消えた駒ではなく別の駒が現れたのを見ると、アクセル(リア)・カイリOUT、テラ・ロクサスINの光の守護者メンバーの一新を示しているのかもしれないと見ることもできるが、タイミング的には疑問が残る。
  • ちなみに、ナミネの心は上記の全滅時に終わりの世界に弾き出されていたが、そこからカイリの心の存在を感じていた。
    • しかし、終わりの世界にやってきたソラに対してチリシィが「ここに来たのは君だけ」と発言している。全滅時に弾き出されたのならほぼ同時、描写的にもそこまで大きなタイムラグはないはずだが…。
  • カイリの消滅によってナミネの心が弾き出され、それによりソラとナミネが再会し、留まりし思念があの場に呼ばれ…と、皮肉なことにカイリの消滅こそが全滅を回避する遠因となっている。
    それがソラの消滅の原因となっているのはさらに皮肉な話だが…。

 
時間が巻き戻ったキーブレード墓場での決戦では、サイクス・シオン戦でリアと共闘する。

(時間にして一分ほどで)戦闘が中断されロクサスやシオンが復活を果たすも、カイリはゼムナスによって連れ去られてしまう。その後、駆けつけたソラやリク、王様の目の前でマスター・ゼアノートに斬られて消滅してしまった。

  • 光の守護者達、特にソラの怒りを煽るためだったようである。実際ソラはこの光景に激昂し、マスター・ゼアノートに斬りかかっている。
    • KHIIにおいて、彼女はサイクスに「ソラを怒らせる道具」と言われている。故にニューセブンハートのことを別にしても狙われたということか。
  • この時、彼女の体は硝子の様に粉々に砕け散ってしまった。
    この消滅の仕方がDaysのシオンにそっくり、という話もあるが……。
    • これによってナミネの心は再びカイリの中から弾き出されたため、結果的にカイリが行方不明の状態でも復活することができた。そちらの経緯は今後描かれる予定があるらしい。
    • この時、ナミネどころかカイリの心すらも飛び出す描写が見られないのが少々気になる。
      • χでは死亡したキーブレード使いの心が舞い上がっていくシーンがあり、Uχでもストレリチアが消滅するシーンで彼女の体が消えると同時に彼女の心が飛び去っていく描写がちゃんと入っているのだが…。

最終決戦の決着がついた後も彼女は戻ってこず、ソラはカイリの心を追って目覚めの力を使って旅に出た。
 
EDでは無事にデスティニーアイランドへの帰還を果たしているらしき描写があるが──。

  • カイリが戻ってくるまでの経緯はKHIII本編では語られないため、一部では「本当にカイリは戻ってきているのか?」という疑惑もあった。

シオンと切り結び、ゼアノートの呼び出した大量の敵との戦いにもきちんと付いてこれている辺り、修行によってかなり実力をつけているようだが、経験値の差か他のキーブレード使いと比べると力が劣る面も見受けられ、挙げ句ソラの怒りを煽るため(及び世界を支える光を欠くため)に消滅させられてしまう。

  • 都合2回消滅させられている彼女であるが、彼女を追い詰め消滅させた者は総じて作中最強クラスの敵なので如何とも評価しがたい部分でもある。

上記の点に加え、共闘の機会がかなり短い事から実力不足な面が悪目立ちしており、カイリと肩を並べて戦うことを期待していたファンからは不満の声もある。

  • 抵抗できずあっさりゼムナスに攫われてしまう、ソラの怒りを煽るためだけに斬り捨てられてしまう、など、キーブレード使いとしての修行をしてきたはずなのにあまりに無力にも見える描写に、一部では「修行をしてきた意味があったのか?」「ソラ達の足を引っ張っただけじゃないか」という批判的な声がかなり上がっている。
  • 「プリンセスでありキーブレード使いでもある」という存在はもしかしたら何か凄い効果を得られるのでは?とも言われていたが、実際に蓋を開けてみればそれらしい描写も特になかった。言い方が悪いが、光の守護者サイドでカイリの存在がほとんど数合わせに近い状態であったのは否定できない。
    • ぶっちゃけた話、旧セブンプリンセスから一人だけニューセブンハートとして続投していたのも、劇中描写を見る限りはあまり意味があったようには見えない…。
      • もしかしたら今後の作品で一人だけ続投していることには深い意味があり、カイリが特別な存在であることが明らかとなるかもしれない。

しかし、幾ら元々「島ではソラとリクを除けば一番強い」という設定があったとはいえ、元から戦闘員であったリア(アクセル)と同期間の修行でいきなり最前線に送り出されているのは流石に少々酷が過ぎるのではないか、という意見もある。

  • 曲がりなりにもシオンと切り結べていることを踏まえれば、一応修行自体は無駄ではなかったはず。
    • しかし実際の戦闘では、アクセルはサイクスにやられることはまずないが、カイリがシオンにやられる可能性はそこそこあったりするという……。

リアすら手も足もでない実力とソラすら反応できないスピードを有するゼムナス、キーブレードマスタークラスすら赤子同然にあしらえる実力と、ストップガンや闇の回廊を使えるマスター・ゼアノートが相手では、これまで戦い続けてきたソラやリクならともかく、(修行期間があったとはいえ)戦闘員に数えられて間もないカイリでは実力差以前の問題というか、幾ら何でも相手が悪すぎる。

  • ゼムナスに拉致されるシーンをよく検証してみると、誰一人反応できないスピードでカイリの後ろにいく→動揺している隙にキーブレードを持っている右手をホールド→切っ先も外側を向けつつ両者の体をできるだけ平行にし(いざとなればカイリを盾にできる)→捨て台詞を吐いて撤退、とカイリが抵抗しづらくても納得できる描写になっている。むしろ(捨て台詞はともかく)ここまで首尾よくできたゼムナスの仕事ぶりを評価してもいいくらい。
    • あと結果論にはなるが、カイリが最後尾というゼムナスが見方を変えれば最前列になるという光の守護者側の陣形も仇になってしまった。
  • マスター相応のテラを余裕で圧倒するゼアノート相手にこれまで非戦闘員であったカイリがいきなりまともにやりあえるなら、リアはとっくにキーブレードマスターになれている。

これに限らず元々光の勢力と闇の勢力との戦力バランスがかなり偏っていたため、彼女一人の戦闘力の低さを槍玉に挙げるのはおかしい。

  • というかカイリがいなければキーブレード墓場での全滅時点でストーリーが終わっていた事を忘れてはいけない。
    • そうは言っても「ソラを思う強い気持ち」で彼の存在を繋ぎとめたという説明だけを聞くと、別に「カイリがこの場にいる必要はなかった」とも取れる。実際、これまでの彼女の気持ちの描写を思えば、それこそ島で待っていても繋ぎ止めること自体は問題なかっただろう。
    • 幾ら心を繋ぎ止めたとはいえ、それでも光の守護者達の救出自体はソラ自身が成し遂げたことで、全滅ループ回避の切っ掛けを作ったのはナミネと留まりし思念の方。それを殊更に「カイリの功績だ」と強調するのは違うだろう。
  • 冷静に考えると、そもそもテラ=ゼアノートの襲撃時点で、いくら修業期間があったとはいえ力量的にはどう考えても戦い慣れした他の面々の足を引っ張るのが目に見えているカイリがいないだけでもかなり状況は違ったはずということは、改めていちいち指摘する必要もないほどには明白だろう。
    • 致命的に戦い慣れしていないカイリのフォローに必然的に手が割かれるのは仕方がないが、その分(少なくともその場では)明確に有利をとれていたはずの「頭数」という部分が潰されてしまっていた点は擁護できない。ソラ達も彼女を庇おうとしたことで対応の動作が遅れているのも踏まえて考えても、彼女の存在が確かに足を引っ張っており、全滅の原因の一端となったことは否定できないだろう。

ただ、カイリのことは置いておいても、光の守護者周りについては、全体的に見ると頭数が揃ったからと言って送り出してしまったイェン・シッドが早計すぎたのでは?というのも否めない。
そもそも墓場以降のストーリー自体が全体的にかなり駆け足であったことを考えると、あの辺りにカットされた描写が存在していた可能性も否定出来ない。
 
実際これらの点については後述のKHIIIRMでいくつかはフォローが入っている。最初からやってやればよかったのに…。

KHIIIRM

追加シナリオ「Re Mind」、及びリミットカットエピソードに登場。
「Re Mind」のシナリオはマスター・ゼアノートの手によって消されてしまったカイリを取り戻すことが大きな目的となる。


キーブレード墓場のストーリーではゼムナスに連れ去られてしまうという結果こそ変わらないものの、そこまでの過程が大幅に変わっているため、活躍の場が増えている。

  • トレーラーでは敵と対峙しながら棒立ちであることが疑問視され、戦闘開始前の一幕であると推測されていた。結果は推測通り戦闘開始前の追加イベントであり、ソラが駆けつける少し前の一幕だった。
    • KHIII本編ではアクア・ヴェンに加勢するか、カイリ・アクセルに加勢するかを選択する方式であったため、どちらを選んでも物語に齟齬が生じないよう「既に開始している戦闘に乱入する」形になっていた。構成上戦闘開始前のイベントを挟むのが難しかったため、KHIIIRMでは「アクア・ヴェンに加勢→カイリ・アクセルに加勢」の流れでストーリーラインが固定されている。

こちらに向かってくるシオンに対して隙を見せてしまったアクセルを庇い、彼女のキーブレードを受け止めた際にフードの中の素顔が僅かに見えたのか、その際には「女の子!?」と驚いていた。

  • シオンのことを知らなければシオンは「女の子」に見えないはずなので、この時点でシオンが自我を取り戻しかけていた、あるいはカイリがナミネなどを介してシオンを認識したなどと推測できる。

戦闘描写も増え、ゼムナスのガードを崩して追撃をかけるシーンもある。

  • やはり一歩及ばず反撃の拘束に捕まってしまうが、戦闘力は標準以上に備わっているのが分かる。一応修行の成果は出ていたようだ。

やはりソラの目の前でカイリは砕かれてしまうが、実はゼアノートはカイリの心を結晶化して保持していたということが明らかになった。カイリ消滅の際の奇妙な描写はこれが原因だと思われる。

  • この時ゼアノートはカイリの心を7つの欠片にしたようだが、これは恐らくカイリの心を7つの光とするためだろう。
    • いくらセブンハートのものとはいえ、一人分の心で「7つの光」を代用しようとするのはだいぶ無茶な気がしなくもない。
      • ゼアノート自身も自らの心を13に分けて闇を揃えている上に、過去には一人の人間の心で7つの光と13の闇を代用し、不完全ながらもχブレードを出現させられた実績もあるので、技術次第で何とかなるのかもしれない(また不完全なχブレードになりそうだが)。
    • ゼアノートの隠したカイリの欠片が守護者の心を辿ることで見つかったのは、恐らく「7つの光を守護する」光の守護者の性質によるものと思われる。

シナリオ終盤、ソラが守護者の心を辿りカイリの心の欠片を集め、ゲートを開いたことで復活。同時に現れたアーマー・ゼアノートをソラとともに撃退した。
その後は終わりの世界に降り立つ。チリシィとも対面し、挨拶を交わした。
EDでは光の守護者達がいるワールドを巡り、光の世界に帰還。その過程でソラの力を借りてナミネの心を解放したようだ。
その後は無印版のED通りにデスティニーアイランドのパオプの樹の上でソラから何事かを聞いて涙を流し、消えゆく彼を見送った。


リミットカットエピソードでは、消えたソラの痕跡を探すため、1年間ほとんど眠ったままでレイディアントガーデンの研究者達に心を調べてもらっていた。COMではソラが1年寝ることになったが今度はカイリが1年寝ることになるとは…。
エピソードラストのフェアリー・ゴッドマザーのセリフから、リクの夢だけでなく彼女にもソラに関する手掛かりがあることが示唆されている。


アーマー・ゼアノート戦でプレイアブルキャラクターとして選択できる。初のプレイアブル化である。
使用できるシチュエーションコマンドはセブンウィッシュ。ソラとの連携技としてワンハートが使用可能。
シュートフローはプリンセスハート
回避アクションはスライドで、隙が少なく連発も可能。空中での回避はエアスライドになる。

  • テラのスライドより距離が短いがその使い勝手は比にならない。
    使用時に足下に光の粒子が発生するので魔法の力を使った移動なのだろうか?地面との摩擦で火花が散ってるとかではないと思いたい。

ガードは全方位ガードのバリア。カウンターも使用可能で、名称はスタークラッカーとなっている。
ターゲットが遠距離のときに「たたかう」を使うとキーブレードを投げ、当たった地点に一瞬で移動する。

  • このモーションはFFXVの「シフトブレイク」に非常に似ている。アスレチックフローが似たシステムとは言われてきたが、こちらはよりシフトに近い動きになっている。

アーマー・ゼアノートとの戦いが空中戦になりやすいからなのか、ソラ以外のプレイヤーキャラクターとしては唯一高所からの落下モーションがあり、ダイブアタックにも繋げることができる。
 
全体的にアクションは高性能にまとまっているが、HPが低いのが弱点。特にクリティカルモードだとHPゲージの短さに驚くかもしれない。

  • KHIIIアルティマニアを見ると一時操作キャラクターは共闘時とステータスが同じであり、カイリは共闘キャラクターの中でも最も最大HPが低く、205しかない。他の操作キャラクターは225~235で、ソラもゲームをクリアしたなら最低でも240にはなっているので、ダントツに少ない。

KHIIIRMを購入すると、タイトル画面の海辺に佇むソラの隣に新たにカイリが並び、ソラが元々持っていたパオプの実を2人で分け合う姿が描かれたイラストになる。
「7つの光と13の闇 Q&A」"闇編"によると、このタイトル画面が次回作の布石であるとされていた。
またそれは王道のKHとは別とのことであり、後にカイリを主人公としてソラの行方を追うMoMが発表された。


上記の通りKHIIIで言われていたカイリの描写周りの不足については大きく追加がされている。…のだが、逆にそれが本編でなぜあんなに動けなかったのか、という点を逆に強調してしまっている部分があることは否めない。

MoM

シリーズで初めて主人公として登場。そのためパッケージやタイトル画面も彼女がメインとなっている。
世界からいなくなってしまったソラの手がかりを探るため、レイディアントガーデンで自身の記憶を調査していることがKHIIIRMのリミットカットエピソードでリクの口から語られており、その調査がMoMのゲーム本編となる。

  • ノーバディであるナミネが記憶を操る能力を持っていたり、「ソラの中のカイリ」が主な参照元のシオンが記憶から形成されていたりと、カイリは何かと記憶に縁があるようだ。

プレイヤーキャラクターとなるのは主にソラをはじめとした面々だが、これらは記憶の調査のためにカイリの記憶から形成されたものであり、カイリ本人がプレイヤーキャラクターとなるのはラストワールドである終わりの世界のみ。

  • ワールドをクリアしていくと今までのシリーズの経緯を大まかにカイリが語ってくれる。
    そのため、シリーズの振り返りに最適。
    彼女が知りようのない情報も語ってたり、知らないワールドが記憶にある?他の人から聞いた(あるいは心の繋がりを辿った)んだよ…。
  • さすがにソラが全く登場しないDRやχのストーリーやワールド、音楽は登場しない。

ラストにて、自分の記憶に深く潜り、終わりの世界まで辿り着いたカイリ。

  • 実験を中止しようとしている最初の賢者アンセム達の台詞から分かるように、実はこの状況、かなり危険と思われる。3Dでソラは深い眠りにより闇の深淵へと落ちたが、カイリは自分の記憶に深く潜り込むあまりそれを通り越して死の間際に訪れるはずの終わりの世界までたどり着いてしまったと考えられるからである。無事に帰ってこられたから良かったものの…。

ムービーの途中で地面を蹴ってグライドし、そのままMEMORY DIVEに入る。本来グライドはネバーランドで教わるか物語の終盤にならないと習得できない技だが…修行で覚えたんだろうか。

そこでかつて賢者アンセムの弟子であったゼアノートが幼い頃の自分を拉致して星の大海へ送り出したことを思い出し、さらに記憶から形成されたマスター・ゼアノートまで現れる。
マスター・ゼアノートに戦いを挑み、善戦するものの軽くあしらわれてしまうが、心の繋がりによりソラの力を借りることで勝利を収める。

  • ちなみにカイリ本人は今作でこのシーン含め己の力の至らなさを痛感・後悔していると取れる言葉をいくつか言っているが、マスター・ゼアノートは「なかなかいいキーブレード使いだ!」とカイリを評価している。実際のカイリが戦っているシーンを見ても正面からマスター・ゼアノートを攻めると見せかけて背後に回り攻撃を仕掛けたり、キーブレードを掴まれても一旦手を離しキーブレードを呼び戻すなど、知恵を発揮しながら戦っている。身体能力も普通に高く、逃げ回るマスター・ゼアノートを派手な動きで追いかけている。マスター・ゼアノートは黒コートで素手と完全に舐めプだが。
    • 一応両手を腰の後ろに回した完全舐めプ→片手だけ使う舐めプ→キーブレードを出して攻撃を防ぐというふうにはなっている。ただし結局カイリは弾き飛ばされ、マスター・ゼアノートがキーブレードを振り下ろそうとした時になぜかソラが現れ(厳密にはキングダムチェーンがカイリの手に現れ、その後カイリがソラに変わる)バトルに突入する。

戦闘後カイリの前でマスター・ゼアノートはゼムナス、アンセム、茶ローブの男、ゼアノートへと姿を変えていき、「裏側の世界」についてのヒントを与えて消えていった。
 
レイディアントガーデンの研究室に戻り、賢者アンセム、イエンツォ、エヴェンに報告するものの裏側の世界とは一体何のことかわからず、行き詰まっていたところにリクとフェアリー・ゴッドマザーが現れる。
フェアリー・ゴッドマザーはソラの手がかり3つのうち、リクの夢、カイリの記憶が揃ったと言い、残りの1つを探しに終わりの世界へカイリとリクを連れていき、そこで裏側の世界の住人だというNAMELESS STARと出会った。
リクの夢に出てきた高層ビルが立ち並ぶ光景はクァッドラトゥムという街のものだとわかり、リクはNAMELESS STARのポータルを開いてクァッドラトゥムへ向かう。カイリはリクについていこうとするが、今のカイリの実力では危険だとリクに制止され、リクを見送ってからイェン・シッドへ報告に赴く。

  • 実際にはリクは言い淀んだだけだが、カイリは自分の能力が未熟であることを理由に考え直して残ることにし、リクもカイリの発言を否定しなかった。

仲間たちで各自行っていたソラの捜索は一旦中断されることとなり、カイリはイェン・シッドからマーリンに再び修行をつけてもらうことを提案される。しかしカイリはマスター・アクアの下で修行を積むことを希望し、イェン・シッドもそれを快諾した。

  • KHIII作中の戦績が振るわなかったのは、相対したのが旧機関の絶対的指導者最強のキーブレードマスターなど、とにかく相手が悪かったの一言に尽きる。しかしマーリンの下での短期間の修行しかしていないにもかかわらず、上記のとおりマスター・ゼアノートにも高く評価されたカイリの素質は確かなものであり、戦闘力・魔法力ともに秀でたマスター・アクアの指導に期待したいところ。元々の継承元だし。