概要 
鍵の形をした伝説の武器。単に「鍵」と呼ばれることもある。「キングダムハーツ」と並ぶこのゲームの象徴にして最大のキーワード。
ありとあらゆる鍵穴を開閉する力や、闇や狭間に属する存在を倒す力を持つ不思議な剣。
「心」と深い関わりを持ち、持ち主の心の力に結びつくことで力を発揮するが、心の強さをキーブレードに認められた選ばれし者しか使うことができない。
キーブレードそのものには善悪の概念はないため、条件を満たし、素質のあるものならば悪人でも使うことができてしまう。(キーブレード使いの項目を参照)
また、選ばれし者であるならば他人のキーブレードでも扱うことができる。
しかし、キーブレードを持つ素質の無い者が使おうとしても、消えて持ち主の手元に自動的に戻ってしまう。
- KHIでレオンがソラのキーブレードでこれを証している。たとえソラ自身が要らないと思っていようと、レオンが振ったキーブレードは所有者であるソラの手元に戻っていった。
- 宿屋の壁に出しっぱなしのキーブレードが立てかけられていたことから、所有者の近くで持ち運ぶ程度のことなら可能なようである。BbSでも(恐らくディランが)アクアのキーブレードを城に運んでいる。
- おそらく持ち主が気絶していたり、持ち主から遠く離れて物質化した状態でのみ?
- 宿屋の壁に出しっぱなしのキーブレードが立てかけられていたことから、所有者の近くで持ち運ぶ程度のことなら可能なようである。BbSでも(恐らくディランが)アクアのキーブレードを城に運んでいる。
- KHIIにて、ソラがジャック・スパロウにあっさりとキーブレードを渡したのもこのため。
- 3Dでクルーに要求されたのを拒んでいたが、実際は受け渡すこと自体できない(渡してもジャックのように戻ってくる)と思われる。
- その他/【大乱闘スマッシュブラザーズ】でもその設定は健在。マリオがPV内で触れたのはキーブレードそのものではない。またカービィのコピー能力でもコピー不可能。
キーブレードは使い手の心の数につき一本しか呼び出せない。
王様やBbSラストエピソードのアクアのように複数「所持」することは可能ではあるが、結局は心一つにつき一本しか呼び出せないので、同時に複数使用することは不可能である。
- しかし例外が存在する。
また、KHIIIでは闇の世界のハートレスとの戦いによってリクのキーブレードが壊れ、王様のキーブレードが傷ついたため、二人は新たなキーブレードを入手している。
- マーリンの元を訪れて入手しているが、その詳細は描かれておらず、具体的にどのようにして新しいキーブレードを入手したのかは明らかになっていない。
- 元キーブレードマスターという設定が付加されているイェン・シッドではなく、何故マーリンを訪ねるという話になったのかも不明。
光の世界のもの(キングダムチェーンなど)、闇の世界のもの(キングダムチェーンD)、そして人の心のキーブレードの三種類に分けられる。
- 例外とされそうな物として、codedでデータ・ソラが物語終盤で手に入れたキーブレードは、上記の現実のキーブレードとは関わりが無い物と野村氏が述べている。あくまでデータ上のものである上、使用者本人と他者との心のつながりを元にして出来た、データの世界のキーブレードと言える代物と考えられる。
- KHIIアルティマニアでのインタビューが原因でネットでウェイトゥザドーンを指して狭間の世界のキーブレードという分類が存在するという説が出回っているが、公式でリクのキーブレードは光の世界のものとされている。
- KHIIIでキングダムチェーンDが傷んでしまったことにより、王様はこれを強化したものと思われるキングダムチェーンWを使用するようになる。チップとデールによればこれも同様に闇の世界のキーブレードであるそうだ。
シリーズで登場するものは基本的には光の世界のキーブレードに当たるが、闇の世界のキーブレードはその対の存在である。これらは善悪の区分ではなく、あくまでどちらの世界で入手し、闇の扉に対して内鍵と外鍵のようにどちら側から作用するかという違いでしかない。
- KHIIIにて、王様が闇の世界のキーブレードを用いて闇の世界への扉を開いたことが判明しているが、これが闇の世界のキーブレード固有の能力なのかは明らかになっていない。キーワードグロッサリー等には目覚めの力を用いて闇の世界に侵入できることや、王様がその力を習得していることが記述されている。
また、本物のキーブレードをコピーする能力(Days)や、データ上の人物に書き加えたデータ(coded、KHII序盤)で作られた偽物も存在するが、それらはキーブレードを少なからず知っている者にはすぐに偽物とばれてしまう程度の代物である。
- Daysで偽物とされたシオンのキーブレードは物語上ではコピーとされているが、ソラの力をロクサスと共有しているという設定からするとソラのキーブレードをロクサスと共有しているとも取れる。
ただ、それだとキーブレードが二本に増えていることになり、リクもシオンのキーブレードを「まやかし」としているため、やはりシオンのレプリカとしてのコピー能力によって出された偽物と考えた方が良さそうである(→レプリカキングダムチェーン)。 - ロクサスのキーブレードも一時期はソラと共有(というより間借り)状態にあるが、その時点ではどう見えるか不明。
あくまで「剣」であり、決して鈍器ではない。が、これを使って攻撃する際には「斬る」ではなく「叩く」という表現が使われる。
- しかし最早「剣」でもないような気がする。デフォルトは剣だが。
- 剣と鍵(けん)を掛けていたりするのかも。
- 本シリーズ初期の頃にアルゼが発売していた『シャドウハーツ』シリーズの3作目ではキーブレードのパロディとして、人の心の鍵とされる武器「魔鍵ヒルディング」が登場するが、これはそもそも北欧神話の武器で同シリーズ1作目にも登場した「魔剣ティルヴィング」のパロディでもあり、剣と鍵が掛けられたネタにもなっていた(このシリーズ自体、パロディが多い)。
- 余談の余談だが同シリーズ2作目に登場したのはビル型の鈍器「魔建ビルディング」。…ツッコミきれない。
ただし、「斬る」機能も備わっているようで、先端が尖っていないデザインの物でも、石畳などの固い床に剣のように突き刺さる。
また、KHIIのゼムナス戦のリアクションコマンドや3Dの存在しなかった世界でのリアリティシフトでは、巨大なビルを細切れにする描写があり、使い方によっては名前の通り剣の様な切れ味を持つ。
- 見る者を圧倒する巨大なビルを豆腐のように軽々と切り刻む様は圧巻と言うより他にない。
基本的にスケルトンキー(ウォード錠の鍵)を模した形をしており、鍵の軸と歯に当たる部分は剣身、鍵の頭部は柄になっている。柄は持つ部分と両脇の護拳を併せ三重になる形で構成され、柄頭にキーチェーンを付けて用いる。
鍵を剣に見立てた構造上により鍔はないが、護拳が付属されているため鍔迫り合いは出来る。例としてシャン・ユー戦でのリアクションコマンドが挙げられる。
- ウェイトゥザドーンのように剣身が鍵とは程遠い形をしているものも結構有る。
ちなみに、ウェイトゥザドーンや片翼の天使のデザイン、キャラクターたちの攻撃モーションなどからわかるように、鍵の歯が付いている側が剣脊(剣の背の部分)であり、歯が付いていない側が、刃となる部分である。
- とはいえ、歯の部分が錨のような刃物になっているもの、魔物の牙になっているもの、形状が完全に斧なものなど、絶対歯の方で斬ったほうが強いだろうと思わせるデザインばかりである。
- こういったデザインのせいで、非公式のイラストやコスプレなどでは歯を外側にしてキーブレードを構えているというミスがよくある。
BbSでは三人の主人公で共通して手に入るキーブレードでも、武器の長さが違ったり、それに応じて少し形が違うなど使い手の戦い方が反映されていた。ゲーム上の設定の都合だとも考えられるが、キーブレードは持ち主の心を反映するとするとこれで正しいとも思われる。
所有者の心の強さを反映しているのか、基本的には傷ついたり壊れたりすることはなく、武器や弾などの敵の攻撃をガードした際も、使い手が受け止めて支えきれさえすれば、どんな攻撃でも止めることができる驚異的な強度を誇る。
しかし、所有者の心が傷つき壊れるといった状態になれば、その人物のキーブレードも失われる(壊れる)ことがある。
KHIIIでは普通にキーブレードが壊れ、強化が必要という設定が発生した。上記とは逆にキーブレードが壊れた場合の持ち主の心に対する影響は確認されていない。
- KHIIFMのシークレットムービーで、氷漬けにされ崖から落とされたヴェンのキーブレードが岩壁にぶつかって折れたり、BbSの精神世界での戦いで、彼の心(χブレード)が壊れたのと同時に自分のキーブレードも砕けている。
- codedでマレフィセントがキーブレードを粉々にできたのは、王様達がデータを書き加えて作った偽物だったためであり、本物には通用しない手口である……と考えられていたが、KHIIIでは、リア(アクセル)のキーブレードであるフレイムリベレーターをゼムナスが素手で掴み粉砕した。
- 「付け焼き刃のキーブレードなど素手で十分だ」との発言から見るに、強度にはキーブレード使いとしての熟練度も関わってくるのかもしれない。
もしくは、使い手のその時の精神状態が強度とも相関にある可能性もある。リクのキーブレードが折れた際も彼は気を失っていた。 - 王様はキーブレードが壊れた理由の一つとして「強敵とばかり戦った」ことを挙げている。確かに闇の世界のハートレスは光の世界の物より圧倒的に強力であるが、強者の攻撃を受け続けると破損するのならばソラ達のキーブレードはとっくに折れていそうなものである。
- 向こうはデビルズウェーブのような相手が当たり前に跋扈している世界だったので、それこそ「心が折れた」のかも知れない。
- 当然キーブレード強化を行わずとも戦い続けることは可能であり、ソラ一人では支えきれない攻撃でも、キーブレードは壊れず盾となってくれる。
- 「付け焼き刃のキーブレードなど素手で十分だ」との発言から見るに、強度にはキーブレード使いとしての熟練度も関わってくるのかもしれない。
- 闇の海岸での戦いでリクのウェイトゥザドーンが折れたことについて「今までキーブレードの強化をしてこなかったから」と劇中では言われており、今までのストーリー上でもキーブレードの強化を行おうと思えば行えたかのような描写になっている。
- 実際のキーブレードの強化はアイテム合成と同じく素材を集めるだけで簡単に行える為、劇中で説明された結果かえって旧来のファンほど違和感を覚える形となった。
- 唐突に戦いに巻き込まれたKHIの頃は仕方ないとしても、KHII辺りでイェン・シッドから説明があっても良さそうなものである。
- キーブレード強化システム自体はχから存在するが、あの時代のキーブレードは現在軸のものとはだいぶ異なる部分があるようなので正直何とも言えない。
- リアのキーブレードについては後のシーンで出たときは再生しており、普通に使用できている様子が確認できる。同じく破損してしまったリクのウェイトゥザドーンと何が違うのか。一見した破損具合はウェイトゥザドーン(折損)よりもフレイムリベレーター(粉砕)の方が酷いのだが。
戦争で使われたキーブレードが後の時代にも残っていることからわかるように、所有者の死後もキーブレードは物質として残る。
また、この人の場合のように、たとえ持ち主が消滅したとしてもその場に残る。
- ただし、マスター・ゼアノートがキーブレード墓場に残るキーブレードを「残骸」と形容しているので、持ち主が死亡するとキーブレードとしての機能は失われるとも考えられる。
マスター・エラクゥスのキーブレードがその機能を保っていたのは、アクアに引き継がれたからか、それともエラクゥスの心がまだ存在しているからか、どちらかなのだろう。- キーブレードマスターの間で受け継がれるキーブレードがあることから、他者に引き継ぐことで機能を保持できると推測できる。
- 最古の一振りに関しては元の持ち主であるルシュが他者の肉体を乗っ取りながら存在しているためどちらなのか判断できないが、継承されるキーブレードは時代と共に増えていったようなので、やはり死後も機能を保持できると思われる(ルシュのように肉体を入れ替えながら生き永らえたキーブレード使いが無数に存在しているとは考えにくい)。
- キーブレードマスターの間で受け継がれるキーブレードがあることから、他者に引き継ぐことで機能を保持できると推測できる。
キーブレードの起源は、キングダムハーツと共に存在するとされる究極の鍵、χブレードを真似て作られた人工物である。
おとぎ話より更に古の時代、マスター・オブ・マスターがχブレードを模し、心から取り出すような形で作ったのが始まりとなっている。
彼の少年時代には複数のキーブレード使いが存在しており、人間と似た姿を持つ闇との間でキーブレード戦争が始まった。
長い歴史の中で闇は姿を捨て、人間に対して精神的な攻撃をするようになり、それによって多くのキーブレード使いが犠牲となった。
時代が進み、おとぎ話として語られる時代、デイブレイクタウンではマスター・オブ・マスターの弟子たちや、彼らが率いるユニオンのプレイヤー達をはじめ、非常に多くのキーブレード使いが存在していた。
イェン・シッドの話によると、光(キングダムハーツ)を奪い合う勢力が作り出したが、光を守るために使い始める者達が現れ、後に彼らは世界に平和をもたらす「キーブレードの勇者」と呼ばれるようになったと言い伝えられている。
- この時代が舞台となっているχでは、ユニオンのキーブレード使い達は光(ルクス)を奪い合っていた。
- χBCではルクスを集めることで真のキングダムハーツを出現させられることが判明しており、KHIII冒頭で若かりし頃のゼアノートは奪い合った光でキングダムハーツを出現させて何をしたかったのかと語っている。このことから、イェン・シッドの話における光もルクスのことを指していると思われる。
しかし、そもそもキーブレードを作り出した勢力がキングダムハーツを巡ってキーブレード戦争を起こし、一つに繋がっていた世界に混乱と災いを招いたため、キーブレード使いを危険視する者もいる。
KHIのキングダムチェーンの説明書きの一節をみると、「キーブレード本来の形をうつしだす」といった風な説明がなされていることから、キングダムチェーンの形状が、キーブレード本来の姿であるということが考えられる。
- χブレードのデザインに使用されているのもこのためか。
- ウェイトゥザドーンなど他の武器を媒介にしたキーブレードなどがあるが、それはキングダムチェーンが他の武器に乗り移っているのであろう。もしくは「媒介にする」とは「形を借りる」とかそういう意味かもしれない。リクはソウルイーターに愛着があったようなので、ソウルイーターはリクの心に根差しているという意味にもなるだろうし。
- これと同じようにゼアノートのキーブレードやマスターキーパーもあの姿が本来の姿という可能性がある。もしかしたら覚醒後ロクサスのキーブレード二本もそうかもしれない。ただχの時代のキーブレードに関しては現在のキーブレードと同じとも言い切れないのでなんとも言えない。
余談だが、キーブレードを地面に落とした際KHIII以前では軽い音がしていたが、KHIIIではχブレードのような重量感のある物は、まるで鉄パイプを落としたかのような重い音が鳴るようになっている。
機能 
鍵と言うだけあって、世界の心が秘められた扉の「鍵穴」をはじめとした、ありとあらゆる鍵穴を開け閉めできる。鍵穴の開閉時には、キーブレードの先端から光線を放つ(後述のように宝箱は叩くと開錠する上、ふたも自然に開く)。
また、封印のように「開ける」「解く」といった概念を持つものであれば鍵穴のように解放でき、逆にキーブレードで封印を施すこともできる。
キーブレードでしか開閉できない特殊な鍵穴はもちろん、普通に鍵がかかっている扉や宝箱を始め、コンピュータのロックやデータの様なハイテクだろうが神の封印だろうが解放できる。さらには道をふさぐ岩を消滅させることまでできる。
- この便利すぎる機能のために敵に利用されることもしばしば。
このためKHシリーズは、RPGでは珍しく鍵を探して扉や宝箱を開ける作業が殆ど無く、宝箱を叩いて開けてしまう。
また、鍵穴を発見した際に所有者がキーブレードを使わない、もしくは使えない状態でも、キーブレードが自動で鍵穴の方を向いて開閉することもある。ソラのキーブレードは特に顕著で、作中何度も勝手に動き出している。
- KHIの冒頭では、ソラはキーブレードの力のことをまったく知らないため、レオンと話をするまで鍵穴付きの宝箱は開けられない。
- 実はKHIでは仕掛けを解かないと開かない扉や宝箱がいくつかあったが、設定と矛盾するためかKHII以降は無くなった。
- 一応ながら扉を開けるための仕掛けが顕著なエリアではキーブレードが使えない状態になっている。何故か宝箱は開けられてしまうが。
- KHIのときは「なにかしら鍵穴がないと開閉ができない」という設定だったのかもしれない。ホロウバスティオンに出現した闇へと通じる鍵穴も「完成してないから閉じられなかった」し。
- COMでは「カードを使わないと扉が開かず進めない」システムだが、これはストーリー中に解説があり、カードを使わずに進むと真っ白な部屋がひたすら続く。システム上の措置で進めないだけで、キーブレードでも開けられない扉というわけではない。
武器としては、作中で敵対する闇の勢力である「ハートレス」や「ノーバディ」の様な、闇や狭間の存在に対して絶大な威力を発揮する。
また、キーブレードでハートレスを倒すと心を解放することができ、対となるノーバディが存在しない限り、解放された心は元の姿に戻ることができる。
- ただし、XIII機関が活動していた頃は、解放された心が人の心のキングダムハーツに吸収されていたので、元に戻れなくなっていた。
キーブレードは根元に付けられるキーチェーンを変更することで姿形・性能がガラリと変わる。
- χ及びUχのモーグリオブグローリー入手クエストにおいて、このキーチェーン付け替えによるキーブレードの変化を実際に見ることができる。
ゲーム中でストーリーを進めると新しいキーブレードを手に入れることがあるが、それはキーチェーンを手に入れてキーブレードが形を変えたのであって、一人で何十本も持っているわけではない。
- ちなみにそのキーチェーンをソラたちがどのように保管しているかは不明。
- 初期のアルティマニアだとキーチェーンをキーホルダーと書いている。日本だとキーホルダーとキーチェーンは分けて考えられているが、キーホルダーは和製英語であり、英語だと「keychain」になるため、そちらに寄せたのだと思われる。
携帯する必要はなく、必要なときは所有者の意思に応じて出現し、必要でなくなれば消える。呼び出す時のキーブレードの現れるエフェクトは使い手や種類によって変わる。
- ただし、武器の出し入れについてはドナルドやグーフィー、XIII機関など、武器がキーブレードでないキャラクターも行っているため、キーブレードの能力というより、「力」を持つ者にとって一般的な能力とも考えられる。
また、持ち主の手から離れても自動的に戻って来て、離れた位置にあっても呼び戻せる。場合によっては持ち主が拒絶して投げ捨てても勝手に戻ってくる。
- ただし、少なくともKHIにおいては持ち主の気絶時は離して置いておけるようである。
- キーブレードを出現させる際の持ち方については多少の融通は効く模様で、KHIIでは王様が、3Dではリクがそれぞれ逆手持ちで呼び出している。
- ムービーではこの機能を戦術的に利用する場面もあり、KHIIではソラはロクサスと戦った際にキーブレードを弾かれ、ロクサスはソラのキーブレードを差し押さえたが、ソラはキーブレードを自身の手に呼び戻すことで意表を突いて逆転した。
3Dのリクは闇の探求者アンセムによって地面に押さえつけられている状態から一瞬だけキーブレードを仕舞い、直後に逆手持ちで再度出現させてから振り抜くことで拘束を解くという見事な使い方を披露している。
MoMではカイリがマスター・ゼアノートにキーブレードを掴まれて動きを封じられた際、キーブレードを手放して手元に呼び戻し、反撃に転じるのを2回も行っている。 - ストライクレイド系列の技は、この特性を反映しているものと思われる。
持ち主が念じることでキーブレードを変形させることができ、鞭・弓矢・大砲・ナックル・バイクという具合に多彩に変形させての攻撃(留まりし思念、青年ゼアノートなど)が可能。武器として以外にも、乗り物に変形させて移動手段として使う(キーブレードライド)こともできる。
- KHIIIでは「キーブレード変形」がシステムとして登場し、プレイヤーの操作でキーブレードを変形させて戦えるようになった。
- 留まりし思念が自在に扱えているところを見ると変形は心の無い者、もしくは所有者本人の心が無くても使える機能であるようだ。
使い手がキーブレード使いとして高い能力を持つと、キーブレードが所有者の手を離れて宙に浮き、そのまま操って攻撃したり、キーブレードが自動で攻撃したりとより多彩な攻撃ができる。(ソラのファイナルフォームやアクアのマジックウィッシュなど)。
キーブレード使い 
現在の世界でキーブレードを持つ者は、世界の秩序を見守り、世界に悪影響を及ぼす存在や異変から世界や人々を守る、光の守護者としての役割を担っている。
ただし、過去の戦争の教訓から、無断で別世界に訪れてはいけない、訪れた世界の住民達に合わせた言動を取らなければならないなど、できる限り外の世界の情報は秘匿することが義務付けられている。
特に優れたキーブレード使いは、「キーブレードマスター」の称号を得る。
闇の勢力は普通の武器や素手では倒せないことが多いため、それらが現れた際に排除することがキーブレード使いの主な仕事となっている。
逆に、敵対者としてだけでなく、キーブレードが原因でキーブレード使いは闇や狭間の勢力から狙われやすい。特に世界の心を求めるハートレスは本能的に「鍵穴」を封印する力を持つキーブレード使いを狙う。これは心が無い(とされる)ノーバディやレプリカが所有者でも例外ではない。
また、キーブレード使いは、普段隠されている世界の鍵穴を見ることができるため、鍵穴を封印することで闇の勢力から世界の心を守ることができる。
キーブレード使いとなるには、キーブレード使いの素質を持つ者がキーブレードマスターの様な力のあるキーブレード使いにスカウトされ、継承の儀式を受ける事で初めて、キーブレードを持つ資格を得られる。
儀式を受けた者はマスターから修行を受け、キーブレードに選ばれるための心技を教わる。
キーブレードを得た者は、更に一人前のキーブレード使いになるためにマスターの指導下で数年間に渡る修行をし、キーブレードやその使い方についてさらに学び、次期マスターになることを目標にしていく。
- 3Dで、ソラとリクの使い方は我流であるとイェン・シッドに指摘された。
本来はキーブレードに選ばれる前から、選ばれるための修業を行う必要があるが、二人はその修業を飛ばしてキーブレードを得ている。3Dでリアが行っていた修業とは、恐らくこれに当たると思われる。- ソラやリクはその「我流」のキーブレードの使い方を直すため3Dで能力をリセットされたのだが、そのあと指導は特にされてないのでまた我流で覚えてそうな気もする。
- 次代のキーブレード使いを見極める為か、キーブレード使いは「光の心」に敏感であり、セブンプリンセスの様な強い光の心を感じとることができる模様。
こうした修業を行い、自らの師にあたるキーブレードマスターに力量を認められることで、キーブレード使いは新たなキーブレードマスターとなる。このとき力量を測るために「マスター承認試験」が行われることもある。
スカラ・アド・カエルムにキーブレード使いが存在していた頃は、承認試験前に見聞を広げるための旅をするという風習があり、そこで初めて外の世界へ渡ることが許可されていた。
キーブレード使いは上記のようなキーブレードの機能だけではなく、キーブレードを使って特殊な術を扱うことができる。
- 移動に使われる「異空の回廊」の開放、キーブレードマスターが扱える心を取り出す術と、取り出した自身の心を他者に移し替えることで他人の身体に乗り移る(乗っ取る)術、7つの眠りの鍵穴を解放することで習得する、閉ざされた世界を出入りできるようにする「目覚めの力」、エラクゥス一門の正統後継者が扱う光の鎖などが存在する。
- キーブレードの力を解放することで、キーブレードの先端から光線を放つことができる。闇の者に絶大な効果があり、KHIIのラストバトルで決定打となったり、KHIIIでテラ=ゼアノートを拘束したりしている。
- KHIIIにてソラは星の大海で心のままにキーブレードをかざすことで、ゲートの鍵穴を介さずにゲートを開けるようになっている。
現代のキーブレード使い達は、10年ほど前(BbS)までは旅立ちの地を本拠地として活動していたが、BbSの闘いで旅立ちの地は無くなり、活動できるキーブレード使いも減少したため本拠地と呼べるような場所はなかったが、現在は一応不思議な塔が本拠地と言えるかもしれない。
KHIIIでは「かつてのキーブレード使いの都」とされるスカラ・アド・カエルムという街が登場した。
- マスター・ゼアノートやマスター・エラクゥスが少年の頃はここで過ごしていたようで、彼らの他にも住人がいたと思われるが、現在は無人となっている様子。
マスター・ゼアノートやマスター・エラクゥスの修業時代には、スカラ・アド・カエルムには彼らのマスターおよびその弟子である上級クラス7名と下級クラス7名が確認できる。
χ以降の時代で現在判明しているキーブレードを扱える人物は、ソラ、リク(KHII以降)*1、王様、ロクサス、カイリ(KHII以降)、シオン、テラ、ヴェントゥス、アクア、エラクゥス、マスター・ゼアノート、ヴァニタス、データ・ソラ、テラ=ゼアノート、リア(3D以降)。
- シオンはロクサスの持つ本物のキーブレードも使えるが、キーブレード使いと言えるかは微妙なところである。
- 野村氏曰く、Daysでシオンとロクサスと戦ったリクからすると、ロクサスはキーブレードを使いこなしているのに対し、シオンは「マネごと」だったらしい。
- 3DやKHIIIにて青年ゼアノートがキーブレードを使えたのは、マスター・ゼアノートが意識を移し同化していた影響である。
- BbSのヴァニタスの発言からすると、彼ら以外にもキーブレードを扱える人物がいる可能性がある。
- 彼らの思念も扱える。
イェン・シッドは、かつてはキーブレードマスターであったが現在は引退している為、使用できるかどうかは不明。
BbSのレポートで言及されているが、現在(KHIII時点)では登場していないものの、ソラ達以外にもキーブレード使いが存在している可能性が示唆されている。
上記の通り、遥か昔には多くのキーブレード使いが存在したが、その時代に起きたキーブレード戦争でほとんどの使い手が命を落としてしまった。
- 戦争が起きた地であるキーブレード墓場には、その名の通りおびただしい数のキーブレードが突き刺さっている。
戦争に参加しなかったキーブレード使いを後の世へ残す使命を背負った者たちはデータ世界に移動しており、そこでバラバラになった世界の光を回収することで世界再生の為の礎としての役割を果たすことになる。
だが、現実及びデータ世界のデイブレイクタウンは箱舟の起動によって闇に飲まれ、ダンデライオンのキーブレード使い達は眠りにつくことになった。
しかし、ユニオンリーダーをはじめとした数名のキーブレード使いは箱舟によって時間移動をし、更にユニオンリーダーの一人であるエフェメラが初代キーブレードマスターとしてスカラ・アド・カエルムを造っている。
それによってキーブレード使いは全滅はせず、数は非常に少なくなってしまったが戦後の時代もキーブレード使いの使命は脈々と受け継がれている。キーブレードマスターのような仕組みもその中で生まれたと考えられる。
- 後述のルシュからキーブレードを継承した人物が初代キーブレードマスターとなっている。
その歴史上では師匠から弟子へと受け継がれていくキーブレードもあり、マスター・ゼアノートのキーブレードもその一つであると同時にその中でも最古の一振りとなっている。
元々はマスター・オブ・マスターの弟子の一人であるルシュが与えられたキーブレードで、マスター・オブ・マスターによると彼の目(ルシュ曰く「見つめる目」。キーチェーンの方の目玉は3Dアルティマニア設定画では「意思ある闇の眼」という名称)を用いて作られたものであり、このキーブレードを弟子から弟子へ継承していくことはマスター・オブ・マスターが予知書を書き綴るためにルシュに与えた使命であった。
ルシュはユニオンリーダーの一人にこのキーブレードを継承しており、その後は代々キーブレードマスターの間で継承され、マスター・ゼアノートが手にしている。
最終的には、再び最初の所有者であるルシュの手に戻った。