その名の通り木で作られたオモチャの剣。
KHIでは何らかの理由でキーブレードが使えない際、キーブレードの代わりとして登場していたことから、ファンからはしばしば下記の木の棒と合わせて「木(き)ーブレード」という愛称で呼ばれる。
攻略サイトなどでは時折「木刀」と誤記されがちだが、実際のゲーム内では「木剣」。
- なお、リアルの木剣(木刀)は樫のような非常に硬い木材で作られており、切れはしなくても打撃武器としてはかなり強力で実戦的なものである。
まだ竹刀が発明されておらず木刀で稽古をしていた時代は、打ち合いで大怪我を負う者も多かったそうな。
というわけで、リアルの木刀はオモチャではない。絶対に他人を殴ってはいけない。
この武器自体はキングダムハーツオリジナルだが、映画「ピーター・パン」の冒頭で子供たちがピーター・パンごっこに使っているオモチャの剣はほとんどそのままこれと同じデザインである。
Daysでは剣の形ですらない木の棒そのものが特定のミッション内限定の武器としてロクサスが装備する。木の棒自体はこちらと同じくステータスの変化はないが、攻撃自体は通る。ドナルドやグーフィーたち仲間キャラクターや他の機関員がハートレス相手に戦えるように、ロクサスのノーバディとしての地力から来るものだろうか。
- ただしKHII冒頭のストラグル系の武器でダスクに攻撃できないのはこちらと同じ。これはもしかすると環境のせいかもしれないが。
KH
デスティニーアイランドでソラとリクが持っているおもちゃの剣。
ステータス画面上の表記パラメータ変化は、攻撃力+0。
キーブレードを手に入れるまではこの剣を使うことになるのだが、あくまでおもちゃなのでハートレスには一切ダメージを与えられない。
- 壁や木は当たるのだが、ハートレス相手に殴った時は本当に当たってないかのようにすり抜けてしまう。
用途は木の実入手の為に木を殴ったり、島にいる住民と戦ったりするだけである。
また、ホロウバスティオンでリクにキーブレードを奪われてから取り戻すまでの間は木剣を使うことになる。
- リクに投げつけられる形で入手するのだが、リクは一体何処からこれを持ってきたのだろうか。
- 流石に島を離れたときに持っていたとは思えないが、ならばわざわざこの為に用意したのだろうか…?
- 島を出た時点のリクはソウルイーターを持っておらず丸腰の状態なので、一応持って行ってたのかも。上記のようにソラも持っていたわけだし。
こちらの場合、きちんとハートレスに当たるようになっており、ステータス変化は「攻撃力を0にする」ではなく「攻撃力+0」であるので、攻撃を当てればハートレスは普通にひるむし一応ダメージが与えられ、倒すことも出来る(確認済み)。
- ソラ自身の状況的には島でハートレスに襲われた時と変わらないはずなのに、こっちの状況で命中判定が生じて倒せてしまうのはなぜなのか。
- KH1.5+2.5では攻撃は当たるがダメージが通らず、ひるみも取れなくなっている。MPを参照するはずのリップルドライヴも効かなくなっている。
- やはりキーブレードではない(+特別殺傷能力のある武器でもない)のにハートレスを倒せるのはおかしいということになったのだろうか。
- 設定上はグーフィーやドナルドが市販品でやっているように、別にキーブレードでなくてもハートレスは倒せる。なんならサポートキャラクターなどの中には(一応武器扱いではあるが)爪とか牙とか咆哮とかで倒す奴らもいる。単にキーブレードを使わないとハートレスが奪った心が持ち主の元に戻らずいずれハートレスが再発生するため、一時凌ぎにしかならないというだけである。
やはりキーブレードであるか否かというよりも、単純な武器としての性能が根本的に低すぎるのだろう。おもちゃの剣にそんな大層な殺傷力がある方が不自然と判断されたのかもしれない。デスティニーアイランドでは当たりすらしなかったのが当たるようになった、というのももしかするとソラ本人の成長を表している…かもしれない。
- 設定上はグーフィーやドナルドが市販品でやっているように、別にキーブレードでなくてもハートレスは倒せる。なんならサポートキャラクターなどの中には(一応武器扱いではあるが)爪とか牙とか咆哮とかで倒す奴らもいる。単にキーブレードを使わないとハートレスが奪った心が持ち主の元に戻らずいずれハートレスが再発生するため、一時凌ぎにしかならないというだけである。
- やはりキーブレードではない(+特別殺傷能力のある武器でもない)のにハートレスを倒せるのはおかしいということになったのだろうか。
とはいえ弱いことには変わりなく、ホロウバスティオンは今までとは段違いの強敵揃いの上にドナルドとグーフィーはいないため、キーブレードを取り戻すまではビーストに任せてさっさと先に進むこと。
なお、魔法は木剣のままでも普通に使え、ちゃんとハートレスにダメージは通る。木製だが、先端からファイアを撃っても燃えたりはしない。
- これも上の問題と同じで、魔法自体はキーブレード由来の能力ではないからだろう。
宝箱も普通に開けられる。
- 実はホロウバスティオンでドナルド・グーフィーがいない時期やデスティニーアイランド全編等、木剣を使うことになる範囲には「鍵穴の付いた宝箱」が存在しない。
- 「鍵穴の付いた宝箱」はキーブレードの能力で開けているため、木剣で探索するエリアに配置などされていたら見つけても開錠できなくなる(できたら設定的にありえない)ので、面倒くささを排しつつ設定を守るような丁寧な配置がされている。
改めて1.5+2.5HDでの仕様を確認。
デスティニーアイランドでは、シャドウに対しては当たり判定自体が発生しない。
ホロウバスティオンではハートレスに対して当たり判定は発生するが怯みとダメージは無効化される、と仕様そのものが違う。
こちらでは当たり判定があるため、「たたかう」を当てることでMPは回復する。
木剣でも魔法ではダメージを与えられるため、MP回復手段がなくならないように仕様を変えているものと思われる。
ただし怯みが無効化されるので普通に殴るよりは明らかにリスクが高い。あくまで最終手段。
ちなみに、「つながる心が俺の力だ!」のシーンでキーブレードがソラの手に戻る際、構えた木剣が光り輝いてキーブレードに変化している。
KHII
直接これが登場する場面は無いが、トワイライトタウンの「いつもの場所」にこれにそっくりなものが置いてある。
ハイネ達が作ったのだろうか。
ちなみに、本作においてはストラグル系装備が同ポジション的存在として登場する。
- ストラグル系武器は木剣と同じくノーバディにダメージが通らない。ロクサス編の時点では魔法が使えないのでひたすら物理攻撃を行うしかない。しかしダメージを与えるどころかすりぬけてしまうのでロクサスは困惑していた。
Re:COM
過去の回想で、幼少期のソラとリクがこれを持ちチャンバラしていた。
- 4~5歳の子供が持つには実に危険なおもちゃだが、これが彼らの頑丈さの秘訣だろうか?
また、ナミネがソラとリク=レプリカに植え付けた偽りの記憶の中では、流星が島に落ちたらどうしようと怯えるナミネに対し、このおもちゃの剣で流星からナミネを守ると剣を掲げて誓っていたようである。
BbS
テラとヴェントゥスの修行時代の道具として登場。
ヴェントゥスの物はKHIで登場したソラの物とそっくりだが、修行で何度も使い込んでおり刀身がボロボロにすり減っている。
テラのものは幾つかの木材を組み合わせて作られたキーブレードらしい形をしており、柄の部分には「Terra」と彫られている。
- キャラクターファイルズのアクアのショートストーリーによると、これはテラの自作らしく、さらに今まで作った中の最高傑作とのこと。
これは後に継承の儀式を真似てヴェンに譲られ、それ以来彼の宝物になっている。
- 後にレイディアントガーデンやネバーランドでのイベントで登場している事から、ヴェンはこれを持ったままで旅立ちの地を飛び出していることになる。
ゲームに突っ込むことではないが、移動中は一体何処に仕舞っていたのやら…。
これを見たリアの感想は「(こんなので遊ぶなんて)お子様だな」。
まさにお前が言うなである。
ヴェンは「二人と一緒にこれから思い出を沢山作る」と、ネバーランドの宝箱の中に置いて行くのだが、後にアクアの眼前でヴァニタスに折られてしまう。
- こちらもテラが使い込んでおり相当に消耗しているであろうが、かなり太い刀身を腕の力だけでへし折ってみせたヴァニタスはどんな筋力をしているのだろうか。
- そもそも一体いつ奪ったのかが最大の疑問である。
アクアはこれが宝箱に入っているのを見た直後に気配を感じて集落に向かったはずだが、ヴァニタスはこれを持って出現した。
そのためにはアクアが来るまでにこれを取って戻って来なければならない。
「アクアが気配を察知して移動する」よりも早く「アクアがいなくなったあとに箱から木剣を取り出した上で元のマップに戻った」ヴァニタスの手際の良さとスピードは尋常なものではないと思われる。- とは言っても、ムービーでは木剣を持ったヴァニタスは移動してきたアクアの背後から現れていたし、上記の行動は(大分忙しいとはいえ)普通に有り得る程度ではある。
闇の勢力はちょくちょく空間移動で行動するし、嫌がらせのためとはいえ相当な手間であるが。
- とは言っても、ムービーでは木剣を持ったヴァニタスは移動してきたアクアの背後から現れていたし、上記の行動は(大分忙しいとはいえ)普通に有り得る程度ではある。