主に「決め球となる変化球がなく、ひたすらストレートでゴリ押しする」スタイルの投手を指す別称・蔑称。
略してストガイとも。
概要
場合にもよるが、ストガイ認定されやすい投手は概ね以下のような特徴を持つ。
- ストレートの球速は非常に速い。最速150km/hは当たり前、160km/hを超えることも
- が、コントロールに難を抱える
- 変化球も実戦で使えるレベルではない
- 曲がらない、落ちない、曲がっても早すぎる、ストレートと大きくフォームが変わってしまう、派手に引っかけて暴投連発…等原因は様々。
これらの条件が重なった結果、ストレートの威力ばかりに頼りがちな姿に「変化球を投げる知能がないのではないか」と揶揄されたことで平たく言えば脳筋、悪く言えばガイジ認定され、こう呼ばれるようになった。元祖は鍵谷陽平(日本ハム→巨人)とされている。
なお、近年では上記の特徴に関わらず、高威力な直球で圧倒するタイプの好投手を好意的にストガイと呼ぶ場合もある。由来が由来だけになんJ以外の場で使用する場合には注意が必要だが、なんJでも必ずしも蔑称としての意味合いばかりではないようで、パワーピッチャーを擁するチームの中継ぎ陣が敬意を込めて「ストガイ軍団」などとと呼ばれたりもする。
ちなみに古田敦也氏曰く、投球がストレートばかりに頼りがちな投手は他の選手から「槍」と呼ばれているらしい*1。
その他、英語においても、「他の球種が使い物にならず、速球ばかり投げる投手」のことを、「fastball-happy」(このhappyは「悦に入っている」ようなイメージ)と呼ぶ表現がある。
一例
2013年オールスターゲームの中継で提示されたデータ。現役時代の佐藤達也(元オリックス、現オリックス広報)やストガイそのものを語る際によく引き合いに出される。