ストレートガイジ

Last-modified: 2021-09-12 (日) 15:36:46

主に「決め球となる変化球がなく、ひたすらストレートでゴリ押しする」スタイルの投手を指す別称・蔑称。
略してストガイとも。


概要

場合にもよるが、ストガイ認定されやすい投手は概ね以下のような特徴を持つ。

  • ストレートの球速非常に速い。最速150km/hは当たり前、160km/hを超えることも
  • が、コントロールに難を抱える
  • 変化球も実戦で使えるレベルではない
    • 曲がらない、落ちない、曲がっても早すぎる、ストレートと大きくフォームが変わってしまう、派手に引っかけて暴投連発…等原因は様々。

これらの条件が重なった結果、ストレートの威力ばかりに頼りがちな姿に「変化球を投げる知能がないのではないか」と揶揄されたことで平たく言えば脳筋、悪く言えばガイジ認定され、こう呼ばれるようになった。元祖は鍵谷陽平(日本ハム→巨人)とされている。

 

まれに好意的に使われることもあるが、初出故に蔑称寄りに用いられることが多い。
また、藤川球児のようにほぼストレートだけで圧倒的な成績を残してきた投手がストガイ呼ばわりされることはあまり無い*1

 

ちなみに古田敦也氏曰く、投球がストレートばかりに頼りがちな投手は他の選手から「」と呼ばれているらしい*2


日ハムのストガイ集団

鍵谷が最初に「ストレートガイジ」と呼ばれ始めたのは日本ハム時代の2016年とされる。
同時期の日本ハムには似たような特徴を持つ中継ぎ投手が複数人居たこともあり、センセーショナルな別称(蔑称)として、日本ハムのファン内で急速に広まっていった。

この5人は、

とまさに同じ特徴の中継ぎ投手の集まりであり、ストガイ1号~5号などと炎上時などに煽られることとなった。また鍵谷は元祖であるため日本ハム時代にストガイ軍団の長や総帥と言われた。
しかし、上記のストガイ軍団も

  • 増井:2017年オフにオリックスへFA移籍
  • 鍵谷:2019年シーズン途中に巨人へトレード移籍
  • 白村:2019年に打者転向したが2020年に戦力外→引退
  • 石川:2019年シーズン終了後にトミー・ジョン手術を受け、2020年以降公式戦登板なし
  • 田中:2019年オフに戦力外→巨人移籍

となってしまったため、日ハムに対しての使用は減少傾向にある。
元祖ストガイ軍団な為ストガイに慣れたのか、2020年には渡邉諒が直球破壊王子となりアンチストガイへと成長したりとネタに事欠かない。

阪神のストガイ集団

一方で、2020年以降になると日ハムに代わって阪神の投手陣がストガイ扱いされるようになった。こちらは「球が速いがそれ以外のコマンドがない」という意味合いで使われ、以下の投手たちが言われる。

なお、一軍クラスでは以下の投手もストガイ扱いされることがある。

岩崎はリリースポイントからベースまでの距離が現役選手の中でトップクラスに短く、球持ちが非常に良いとされる。そのため、スピードガンでは130km/h後半から140km/h程度だが全くそうは見えない球を投げることで有名。
スアレスについては、コントロールの乱れは少なくかつ使える変化球も有しているので、ストガイ呼ばわりされるかどうかは議論が分かれる。


上記以外にストガイ扱いされがちな投手

日本人

  • 高梨裕稔(日本ハム→ヤクルト) 最速151km/h
  • 吉田輝星(日本ハム) 最速152km/h*4
  • 津森宥紀(ソフトバンク)最速153km/h*5
  • 増田達至(西武) 最速154km/h
  • 佐藤達也(元オリックス) 最速155km/h
  • 小野郁(楽天→ロッテ)最速157km/h
  • 澤村拓一(巨人→ロッテ→レッドソックス) 最速159km/h
  • 杉山一樹(ソフトバンク) 最速160km/h

外国人

おまけ:ストガイから脱却した投手


一例

2014年オールスターゲームの中継で提示されたデータ。現役時代の佐藤達也(元オリックス、現オリックス広報)やストガイそのものを語る際によく引き合いに出される。


関連項目


*1 一応藤川の場合、手元で浮き上がるようなストレートで三振を量産する特殊なものであり、そもそも藤川は変化球も習得・使用しているため、広義的なストガイには該当しない。
*2 将棋において、後退できず真っ直ぐ前にしか進めない(ただし他の駒を飛び越えない限り、どこまで進んでもよい)駒である香車が「槍」と呼ばれていることに因むという。
*3 変化球も多彩で先発でも通用する投手なのだが、本人が藤川球児に憧れていると公言している通り、とにかくストレートをよく投げる。ゆえにマス川コロ児とも言われる。
*4 プロ初登板時、セリーグ首位の広島を相手に投球の8割強をストレートにした直球攻勢で勝負。 5回1失点と試合を作り勝利投手になった。
*5 サイドハンドながらストレートで押す投球が持ち味。2020年度のストレートの割合は62%(スライダー29%・チェンジアップ10%)だったが、2021年になってからはホークスで唯一投球の8割がストレートとストガイ化している。ただし制球はそこまで不安定ではない。
*6 特にランナーを出した後のストレート率が高く、中日時代には、監督の与田剛からグラブに変化球と刺繍しておけと言われていた。
*7 トレードで移籍してから球速が急上昇、163km/hはNPB一軍の左腕史上最速。投球の9割近くがストレートという日ハム仕込みのストガイぶりを遺憾なく発揮した。但し最近はストレート率は6割程度になり、(フォームはバレバレだが速度差で捻じ伏せる)スライダーを要所で有効に使うなど単なるストガイからは脱却しつつある。2020年7月25日には無死満塁から13球連続でストレートを投じ相手を封じ込める離れ業を披露。
*8 大谷翔平と並ぶNPB球速2位タイ記録。ランナーを置いた状態でのクイックモーションの投球で記録したため、さらなる球速の更新が期待できる。
*9 特に2014年~15年にかけての中継ぎや抑えで登板していた時代は150キロ台中盤の直球で押しまくる典型的なストガイだった。不振竜達化したが故障を経て2019年より本格的に先発転向してからはツーシーム・スライダー・カーブなどを織り交ぜるようになった。本人曰く、中継ぎだと短いイニングで結果を出さないといけないからストガイになっていた、先発だと長いイニングを投げるためしっかり配球を考えて投げる必要があるから変化球を使えるようになった、とのこと。
*10 近年はスライダー、チェンジアップなどの変化球で躱す投球が増えており、完全にストガイと対極のスタイルとなっている。 2021年には藤川球児が保有していた連続試合無失点記録を更新。
*11 2021年8月13日の中日戦で記録したNPBでの球速の最速記録。マイナーでは103マイル(約166.7km/hを記録したこともあるが、その球は暴投であった事からもわかるように制球難の傾向があり、エリック・コーディエの再来を危惧されていた。しかし、コーディエと異なりそれなりに一軍で結果を残している。ちなみに喜び方が大袈裟なこともよくネタにされており、2020年の巨人リーグ優勝(球団史上初の引き分けでのリーグ優勝決定)の際、マウンドに立っていた彼の喜び方のおかげで「優勝した実感が湧いた」と謎に満足した巨人ファンが続出した模様。その後、2021年からはスライダーに磨きをかけ決め球として使用しており、変化球の割合が増加。これを武器としてNPB最速記録試合時点で24試合連続無失点を記録するなど、一時期(泣く様を表す「ぴえん」を捩って)「ぴえんラ」呼ばわりされる一因となっていた制球難も前年より改善された。