寄付行為のこと。
なんJでは元オリックスバファローズ・小松聖(こまつ・さとし)、さらに小松が行った「ONEアウトドネーション」の寄付ルールをNPBの投手に適用した場合の金額およびそれを指標に流用したもの(=小松式ドネーション(KD))を指す。
概要 
小松は「ONEアウトドネーション」として
- 1アウト(1/3投球回)につき1000円
- 勝利投手・ホールド・セーブ1個につき1万円
- リーグ優勝・日本シリーズ優勝・タイトル獲得で10万円
というルールで愛犬団体に寄付を行っていた。
しかし2011年の小松は怪我で開幕に出遅れると、5月10日の一軍復帰初登板で1/3イニングで1本塁打を含む5失点の大炎上。翌日に二軍降格すると同年はその1アウトのみでシーズンを終え、寄付金は理論上の最少額である1000円に留まった。
当然ながらプロ野球選手の寄付金額としては非常に安いものであり、このことはシーズン中から下記リンク先に登場する「なぜ、小松聖はドネーションするのか?」を用いてネタにされた。
指標化へ 
小松のドネーション自体は散々な結果に終わってしまったが、その後なんJで「他の投手が小松と同じルールで募金したとしたらいくらになるか?」という試算を行ったスレが立つ。
小松聖式計算法 投手成績
結果先発・中継ぎ・抑えの各部門を平等化しつつチーム貢献度を示す指標として絶妙なバランス*1であることが判明、計算の容易さも相まって「小松式ドネーション」という投手の評価指数として一躍有名になった。
プロ野球の各種データを取り扱うサイト「プロ野球ヌルデータ置き場」や「nf3」でも「KD」として投手指標の一つとして使われている。
なお、評価式は以下の通り。
KD = (投球回 x 3) + (勝利 + ホールド + セーブ) x 10
実際にはKD×1000円が(小松式による)その投手が行うべきドネーションの金額となる。
およそKD=600以上でチームのエース格・主力リリーフ、700以上なら両リーグでも傑出した代表級選手と言え、幾つか例を挙げると、
- 先発では2013年の田中将大(212回24勝1S)がKD=886、2017年の菅野智之(187.1回17勝)でKD=732、2011年のダルビッシュ有(232回18勝)でKD=876
- リリーフでは2017年のデニス・サファテ(66回2勝3H54S)がKD=738、2007年の久保田智之(108回9勝46H0S)がKD=874、2011年の浅尾拓也(87.1回7勝45H10S)がKD=882
などなど、KD=850を超えようものなら球史に残るレベルの活躍と言えるが、どんなにKDが高くてもルール通り実際に寄付を行ったのは小松だけである。
余談 
ちなみにONEアウトドネーションのサイトには小松のオフィシャルブログのバナーが貼られているが、一時は『小松聖』ではなく『小島聖*2』と誤記されていた(現在は修正済み)。
さらに小松は2012年9月3日のYahoo!ニュースでロンドンパラリンピック第6日で力投するオリックス先発の小松と、誤植されネット上で話題となったことがある。
2021年 Baseball channelでこのKDが大真面目に記事になった。
2022年1月、秋山拓巳投手が100万円のアニマルドネーションを行った。
2021シーズンの秋山のKDは498なので、およそ倍額の寄付。
関連項目 
外部リンク 
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