筒香巨人入り決定的

Last-modified: 2026-01-05 (月) 22:19:01

筒香嘉智が2024年シーズンで日本球界に復帰した際に、スポーツニッポンで報じられた見出しのこと。

事の発端

2019年オフにDeNAからポスティングでタンパベイ・レイズに移籍した筒香だったが、MLBで活躍することはできず。その後は一時独立リーグに移籍するなど苦闘を続けるも、2023年はついにメジャーに昇格できないままシーズンを終えていた。

迎えた2024年シーズンの序盤、筒香はサンフランシスコ・ジャイアンツの傘下マイナーを自由契約となる。そして4月7日、日刊スポーツが「5年ぶり日本復帰」の記事を出すと、他紙も次々と後追い報道。古巣DeNAだけでなく巨人も獲得調査をしていると報じられ、同日には巨人・阿部監督からもそれを認める発言が飛び出した。

その発言の翌日である4月8日、各紙はこの発言を元に「巨人が獲得本格調査」を一斉に報じたが、スポーツニッポンだけは「筒香 巨人入り決定的に!V奪還へ「左の強打者」補強  5年ぶり日本復帰決断も古巣DeNAではなく…」と題した記事を一面に掲載。
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さらに、10日には追加で「筒香 米国から帰国 ジャイアンツを退団、巨人が獲得決定的に」と報道。「巨人・筒香誕生は秒読み段階」「(DeNAへの)復帰には至らない方向となった」と明確に古巣復帰を否定する文面は、多くのDeNAファンに悲しみをもたらすこととなった。

一方で、巨人側大本営スポーツ報知を含めた他誌は「獲得調査」に留まるのに対し、「決定的」と報じたのはスポニチ1社のみであったことから、事の真偽を疑う声も出ていた。
だがDeNA側は三浦監督が「交渉しているとは聞いている」「待っています」など消極的なコメントに終始していたこと、(記事が出た当時)筒香のポジションである内外野のコーナーに空きがなく、逆に巨人側はルーグネッド・オドーア*1の電撃退団や梶谷隆幸の負傷などで外野が手薄だったことから、巨人入りの可能性は高いと見る声も多かった。
だがその後続報は無く、日に追うごとにスポニチの記事内容はトーンダウンしていき、過去に「阪神入り決断の西」事件もあったことから、「巨人入り決断の筒香」とネタにされるようになっていった。

筒香、古巣復帰

4月14日、筒香の日本復帰第一報を報じた日刊スポーツがDeNA復帰決定的 交渉大詰めと報じ、翌15日にも再び「DeNA復帰は最終段階」と題した記事を掲載。
この日は横浜寄りのメディアであるサンスポや神奈川新聞などの他紙も一斉に古巣復帰を報道し、巨人側の大本営であるスポーツ報知もこれに続く中、16日にはついにDeNA球団から正式に筒香獲得が発表された

しかし当のスポニチには情報が来なかったのか、はたまた一度出した報道で引っ込みがつかなくなったのか、15日まで筒香のDeNA復帰についてはほとんど報道されなかった*2
更に、スポニチDeNA担当Xでは11日以降グラウンド練習風景の動画投稿が途絶えており(それまで試合日はほぼ毎日投稿されていた)、14日頃からはDeNAに関連する記事自体が一切掲載されておらず、一部では「飛ばし記事に激怒したDeNAから出禁にされたのでは」と噂された*3

謝罪

その後、ニッカンから2日遅れの16日早朝に改めてスポニチもDeNA復帰報道を出したが、時を同じくしてスポニチDeNA担当Xから謝罪文が投稿された。
野球関連の飛ばし記事についてスポーツ紙から謝罪が行われるケースは稀であり、近年では異例の事態となった。

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スポニチ以外でも

その後、17日にデイリースポーツが記事をリリース。デイリー側にも8日時点で「巨人獲得決定的」の情報が伝わっており 、「早ければ11日にも合意」という情報が出回っていたことを明かした

他にも、

  • 巨人は他球団に比べ最も良い条件を提示しており、ポジションの兼ね合い(先述)からスポニチの報道段階においてDeNAにおいて出場機会が保証されるかも不明瞭だった。
  • ところが、一塁起用が明言されていたタイラー・オースティンが10日に右太もも裏の肉離れで戦線離脱。加えてスポニチの報道後、DeNAファンによる巨人への大反発が起こった。
  • DeNA球団も古巣として最大限の条件*4を提示、翻意に結びつかせた。
  • 最終的に「総合的に考えて」という理由で15日に巨人へ断りの連絡を入れた。

と書かれている。

余談

スポニチは2023年オフにも、その去就が注目されていたトレバー・バウアーに関して「本人はDH制のあるパ・リーグ移籍を希望している」と報道したところバウアー本人のYouTubeチャンネルで直々に否定されるというやらかしの前科がある*5

その一方で、スポニチ側がやけに断言的に記事を発表したこともあり、筒香側が交渉条件を吊り上げるため意図的に情報を漏洩し、それが誤って伝わってしまったという説*6も挙がってはいた。

日本帰国報道後の取材では消極的な発言を続けていた三浦監督だが、筒香のDeNA復帰が発表された後の取材では既に数日前に本人から電話で報告を受けていたことを明かしている。

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なおスポニチは翌年(2025年)も芸能面でやらかしており、AiScReam*7の紅白歌合戦出場内定をスクープしたが、後追い報道は特になく、結局出場には至らなかった。

関連項目

Tag: 横浜 巨人 報道機関


*1 2023年オフに入団した外野手。オープン戦で大不振に陥り、開幕二軍スタートを命ぜられるも本人が反発し、開幕3日前に突如巨人を退団してダン・ミセリの最速退団記録を更新した。
*2 13日の報道では「古巣DeNA、巨人などと交渉中とされる」、15日には「巨人も条件を提示して獲得交渉を続けている」と決定的とされた内容から表現がトーンダウンしている。
*3 ラミレス政権以降のDeNAはメディア対応が特に厳格で、新獲得選手の情報は契約が纏まるまで流れない事の方が多い
*4 2年目まで3億円、3年目変動制の3年契約(推定)。他社報道では「監督手形の用意」「地元和歌山で行っている野球振興活動のサポート」という条件もあったとされる。
*5 実際はMLB復帰を目指すも声がかからず、メキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズと契約、その来季にあたる2025年よりDeNAに復帰が発表された。
*6 過去に日刊スポーツがNPB5球団以上が大型契約提示という記事を出したにも関わらず、表に出てきた情報は巨人とDeNAの2球団だけだったこと、筒香の代理人がMLBをメインに交渉する外国人であったことが主な理由。なお、前述したデイリースポーツの記事が出る前から説は挙がっていた。
*7 モバイルゲーム「ラブライブ」のユニットの一つ。この年に大ブレイクした。