筒香嘉智の別称。筒香のMLB挑戦に際してDeNA公式が作成した動画の日本語字幕が由来。活躍次第で尊称にも蔑称にもなる。
背景
横浜DeNAベイスターズの主砲として活躍した筒香は2019年オフにポスティングシステムによるMLB挑戦を表明。タンパベイ・レイズと2年間で1200万ドル(日本円換算で約13億円)の契約を結ぶ。資金力の乏しいレイズとの高額契約が話題となる一方で、NPB時代における150km/h超の直球に対する打率が1割台と著しく低く、NPBよりも球が速いMLBで結果が残せるのかを古巣のDeNAファン含めて疑問視されていた。
「ホームランマシーン」誕生
レイズとの契約が決まった直後の12月17日、ベイスターズ公式が下記の動画を投稿。英語+日本語字幕の香ばしい文体が話題となった。特に0:28頃~の「He is a HOME RUN Machine」は、MLBでの冴えない成績(後述)と相まってネタにされていく。Youtubeにも投稿されたが、現在は非公開。
書き起こし
英語版
Hey, baseball fans, prepare yourself for some BIG NEWS.
A SAMURAI from Yokohama is making the move to Tampa Bay.
He is name YOSHITOMO TSUTSUGOH.
We call him GOH.
A 28-year old representing Yokohama.
Don't let his unharmful looks fool you, He's a HOME RUN Machine.
He's in the baseball superstar all his life, and at the age of 18, he came out hometown of Yokohama as a number one draft pick.
And just exactly what he's expected to do... well, skip the details.
He's been star since 2015.
And 2016 he was the leader in for RBIs and home runs.
A true Slugger.
He batted fourth for the National team of Japan.
And has been All-Star 5 consecutive years from 2015 and won MVP as well.
For sure going to miss them in next year's All-Star game.
In for 2015 at the youngest age team history, He's been our team captain, and that's the team to its first playoff, by changing the team completely.
Talk about responsibility.
He's the symbol of our city Yokohama, and when he stepped up to the plate THE STADIUM goes wild.
What, now wait a minute, check that! Stop the music!
"Up high into the sky of Yokohama Hit a Homerun, Tsutsugoh"
See what I'm saying? This doesn't happen in the majors.
This is my favorite moment at the stadium.
Well, that's it for me.
We look forward to getting closer with the Rays.
Now I have a new team that I hafta root for. HAHAHA!
Thank you for your time!
GOH! Go for it! Blow 'em away!
Show of the true Yokohama flavor.
GO, TSUTSU, GO.
From Yokohama Bay to Tampa Bay, The Spirit Continues.
YOKOHAMA DeNA BAYSTARS
日本語版
ベースボールファンのみんな 用意は良いかい? 大ニュースだ!
一人の侍が 横浜から 海を渡って タンパベイへ
そいつの名前は筒香嘉智 俺たちは彼をGOHと呼ぶ
横浜在籍の28歳
かわいい顔に騙されないで 彼はホームランマシーンだ
あいつは生涯ずっと ベースボールのスーパースター!
18歳の時、俺たちの横浜にやってきた もちろんドラフト1位指名だ!
もちろん、そのまますぐに 大活躍… まあ、細かい話はこのくらいで
2015年から大活躍 2016年には打点王と ホームラン王も獲得
本物のスラッガーになった
日本代表の4番にも選ばれた
オールスターゲームにも 2015から5年連続で出場し MVPも獲ってる凄い奴
来年のオールスターゲームは寂しくなるな
そして2015年からは 球団史上最年少で キャプテンに就任 日本シリーズにも出場
あいつのお陰でチームの雰囲気が変わったんだ
やる時はやる男だぜ
あいつは横浜の街のシンボルで あいつが打席に入るときは スタジアムが一体となる
ちょっと待って、こちらをチェック! 音楽止めて!
「よーこはーまのそーらたーかーくー ホームランかっとばせーつ→つ↗ごー↑」
どうだ、分かるか? メジャーでもこんな光景は見れないだろ? 俺はこの時のスタジアムが一番好きなんだ
これで俺からの紹介は終りだ
レイズのみんなと親しくなるのが楽しみだ また応援するチームが一つ増えちまったよ
最後まで聞いてくれてありがとう!
GOH! it get! ブチカマセ!
ヨコハマフレバ、ブチカマシテキテクダサイ
横浜からタンパベイへ、その思いは続いていく
YOKOHAMA DeNA BAYSTARS
その香ばしい文体が受け、筒香関連の実況スレで語録として定着した。
特に、
- かわいい顔に騙されないで
- メジャーでもこんな光景は見れないだろ?
- また応援するチームが一つ増えちまったよ
等の使用頻度が高い。
また、冒頭の「Hey, baseball fans」の部分は、既存の顔文字と組み合わせた「(*^○^*)ヘイレイズ!」等の改変が見られる。
「俺たちは彼をGOHと呼ぶ」と紹介されている(0:19頃~)が、筒香本人も「ヨシと呼んで欲しい*1」と発言するなど、日米ともにGOHと呼ばれることはほとんどない*2。
ネタ化
MLB初年度の2020年は打率.197、8本塁打、24打点、OPS.708と低調な成績*3に終わり、レイズが12年ぶりのワールドシリーズ進出を決める中、ポストシーズンでも全く結果を残せなかった。
2021年は開幕から低迷。本塁打を1本も打てず5月11日にDFA*4とされたことで上記の動画に再び脚光が集まる。動画内で称された「ホームランマシーン」と対照的な有様に加え、Youtube版の動画がいつの間にか限定公開に変更されていた*5ことも話題に拍車をかけた。
なんJでは下記の筒香スレが立つなどネタにされ始め、同年の中日に在籍したマイク・ガーバーの不振*6が「米製筒香」と揶揄されるなど、「筒香」という名前自体が蔑称として扱われるようになった。現地のレイズファンにさえTwitter 上で「彼はイノシシのおっぱいと同じくらい役に立たない」「もうマリオカートでヨッシーを使えない」と書き込まれるなど散々な言われようであった。
結局本年のレイズ時代は26試合出場で打率.167、0本塁打、5打点、OPS.462という成績に終わる。
筒香スレ
同年4月頃から立てられるようになった定期スレ。
スレ内ではさも筒香がホームランを打ったかのような書き込みが散見される。
※初出と思われるスレ
【速報】筒香、先頭打者ホームランwww
https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1617405105/
1 風吹けば名無し 2021/04/03(土) 08:11:45.26ID:YbBRmg4x0
草
2 風吹けば名無し 2021/04/03(土) 08:12:50.96ID:i3hqVD+7p
嘘つき
このスレの影響からか、なんJ民の中には「筒香は毎日ホームランを打っている」と勘違いする(ふりをする)者もいる。
同年の大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンゼルス)が苦闘する筒香と対照的に本塁打を量産した*7ことも相まって、大谷を「ホームランマシーン」と称する、「大谷と筒香の2人でホームラン○○本」と表現される*8場合がある。
その後
筒香はDFA後に金銭トレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍するも結果を残せず*9、8月16日にピッツバーグ・パイレーツに移籍。移籍後は本塁打を量産し始め、最終的に43試合で打率.268、8本塁打、25打点、OPS.883と好成績を残し来季の残留を決めた。
この活躍により、当初は皮肉として使われていた「ホームランマシーン」が尊称の意味も持つようになった。
翌2022年は再度の不振に陥り打率は1割後半を低空飛行、本塁打はわずか2本*10。WARに至っては-1.7でMLB全野手の中で最下位*11。「ホームランマシーン」は再び蔑称寄りとなっている。再度DFAとなり、8月16日にブルージェイズとマイナー契約を結んだ。その後2023年1月にレンジャーズ傘下にFA移籍するもメジャー昇格を目指して6月にオプトアウト権行使により自由契約となった。しかしマイナー球団からすらオファーがなかったことから独立リーグの球団と契約を結ぶもまもなくジャイアンツとマイナー契約。
2024年3月に自由契約となった後古巣のDeNAに復帰*12。途中怪我による離脱もあってシーズン成績は7本塁打と伸び悩んだものの、一方で「筒香がホームランを打った試合は全勝」という幸運のホームランマシーンとして機能*13。同年の日本シリーズ第6戦でもソフトバンクの有原航平から先制ホームランを放ち、日本一に貢献した。
(参考)MLB打撃成績
年度 | 所属 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|
2020 | TB | 51 | .197 | 8 | 24 | .708 |
2021 | 26 | .167 | 0 | 5 | .462 | |
LAD | 12 | .120 | 0 | 2 | .410 | |
PIT | 43 | .268 | 8 | 25 | .883 | |
2022 | 50 | .171 | 2 | 19 | .478 |