糞サイヤング勢

Last-modified: 2024-03-04 (月) 15:12:34

トレバー・バウアー(MLB→DeNA)の蔑称。元ネタは彼がバント練習の様子を撮影したYouTube動画の自動翻訳音声*1

概要

2020年に5勝4敗・防御率1.73の成績を残したバウアーはMLBでサイ・ヤング賞を受賞するが、翌2021年に性暴力疑惑が浮上し、出場停止処分を受ける*2。そして2022年オフには、契約を1年残した状態でドジャースを戦力外になってしまった。

去就が注目される中、2023年3月14日にDeNAがバウアーの獲得を発表。現役トップクラスのメジャーリーガーがNPBに所属するという一大事に、2軍でのデビュー戦では横須賀スタジアムが超満員になるなど大きな話題となっていた。
その後、2軍で数試合の調整を経て、デビュー戦では7回1失点の好投で初勝利した。

2023年5月9日 VS巨人(HARD OFF ECO スタジアム新潟)

貯金10で首位と勢いに乗っており、さらにバウアー効果もあり新潟としては過去類を見ない観客を集めるが、結果は3被弾を喫するなど6回11安打7失点(自責6)で敗戦投手に。
ただしそれでも6回を投げ切ったことや、地方球場のマウンドは柔らかく外国人が対応に苦しみやすい*3ことから、様子見とする意見も多く見られた。

2023年5月16日 VS広島(横浜スタジアム)

中4日*4ではなく1週間ぶりの登板となったが、2回8安打7失点と大炎上。2回裏の攻撃で代打を送られ降板した。

前回登板からチームは一度も勝てず6連敗となり、勢いづいている阪神に首位を明け渡すこととなった。さらに試合後には、「運が悪かっただけ」と開き直るような発言を残した。

なんGではなにがサイヤング賞だと聞いて呆れるような炎上神ぶりにお祭り騒ぎになり、多数の蔑称を頂冠。その中でも最も汎用性が高くネタにされていた「糞サイヤング勢」が代表的な蔑称となった。

神サイヤング勢

次の5月27日の中日戦では6回2失点の投球を見せる(試合は降板後の9回にサヨナラ負け)と、以降4試合連続でHQSを達成する好投で白星を重ね、6月の月間MVPを獲得した。特に6月14日の日ハム戦では、中4日の登板ながら9回1失点12奪三振の完投勝利を飾り、Twitterで「神サイヤング勢」がトレンド入りするなどお祭り状態となった。
さらに7月6日のヤクルト戦で再び中4日128球完投勝利を挙げると、翌日、球団公式通販サイトにて「神サイヤング勢」タオルを受注販売することが発表された。

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その後も非常に安定した投球ぶりを見せ、他にもチームの勝利と優勝にかけた真剣さをうかがわせる言動や行動、旺盛なファンサービス精神を見せ、ファンを喜ばせた。

また、日本の歴史を知るためにプライベートで原爆ドームや福島の震災遺構などを訪問し真摯なコメントをメディアに寄せる、1回10失点の大炎上を喫した相手チーム投手を気遣うなどの聖人ぶりが知られるようになり、純粋な蔑称として「糞サイヤング勢」と呼ばれることは少なくなった。

余談

来日前はダルビッシュ有と並ぶレスバトラーとして知られており、他にも様々なぐう畜エピソードを知っているファンからはDeNA時代の言動に驚く声もあった。
しかしDeNA自由契約後には、おかえり騒動や、DeNA時代を刑期と誤解されるような発言をしてしまうなど、持ち前のぐう畜ぶりを発揮している。

関連項目

Tag: 横浜 蔑称


*1 この動画の1:01あたり。発言者はバウアーの映像制作会社Momentum所属の映像制作者、エリック・シム。英語版動画での原文は「(Prima donna.) Fuckin' Cy Young guys」。ちなみに、英語圏では「Fuckin' - 」を強調表現として使う事が多々ある。プリマドンナとはオペラの主役女性歌手のことだが、その役柄の性格から転じてスラングでは「(移り気で思うとおりのことを通すような)お殿さま気取りの人」を意味する。「糞」という翻訳はあながち間違っていない一方、文脈によっては「神」のような称賛になることもありえる(いずれにしろかなりくだけた表現にはなる)。動画ではバウアーとエリックによる軽妙な煽りあいが展開されている。
*2 2023年10月に和解成立。
*3 ただしメジャーの仕様に近くなるようにある程度固くしていたとのこと。
*4 バウアーは本人の希望もありメジャー流の中4日での登板も噂されていた。