8-20

Last-modified: 2024-02-21 (水) 12:52:20

2019年8月15日、埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズ(メットライフ)のスコア。

概要

2019年8月13日~15日の西武対オリックスの3連戦は大いに荒れていた。
まず初戦の13日、西武投手陣がオリックスに対して3死球を与えたことをきっかけに乱闘が発生。この乱闘の際にオリックスの佐竹学コーチが西武の森脇亮介への暴力行為により退場、乱闘後にオリックスの田嶋大樹と西武の平良海馬が立て続けに死球を与え、警告となっていたことで退場処分、計3人が退場となる後味の悪い試合となってしまった。この試合は西武が大量得点で圧勝。

翌14日も両チームの先発が大量失点する荒れたゲーム展開となったが、最終的には西武が競り勝った。*1

そして3連戦の最後となる15日、西武は本田圭佑を先発させるが2回表にオリックス打線に捕まってしまい7失点KO*2。続く小石博孝*3もステフェン・ロメロ(オリックス→楽天→オリックス)*4にこの試合2本目のホームランとなる満塁ホームランを打たれるなどで、3回終了時点で0-12という大敗の様相を呈してしまう。
4回裏には源田壮亮森友哉中村剛也の3者連続ホームランなどで反撃に出るものの、打線の得点以上に中継ぎが失点を重ねてしまうという火に油を注ぐ行為によって点差を詰めることはできず、9回表にはチームとしては15年振りとなる球団ワースト記録の20失点目を喫してしまう

 

結局試合はこの大量点差を詰めるまでには至らず、8点を取るものの大敗してしまった。(試合詳細

「普通は8点取ったら勝たないとダメ」

この8月は打線が好調な一方で投手陣もそれを超えるアチアチぶりであり、8月だけでも8点取って負けた試合がこの試合で3度目*5。辻監督も試合後には呆れかえって「普通は8点取ったら勝たないとダメ」とコメントした*6
投手コーチの小野和義も「使った俺が悪い」とコメントしている。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201908150000960.html

西武20失点「普通8点取ったら勝たないと」辻監督
<西武8-20オリックス>◇15日◇メットライフドーム
西武投手陣が大炎上した。オリックス21回戦(メットライフドーム)で、球団ワーストタイとなる20失点を喫し、連勝が5で止まった。
今季ワーストの20被安打で登板した6投手全員が失点。17日からの首位ソフトバンクとの直接対決に向け、気を引き締め直す。
   ◇   ◇   ◇
9回2死一塁、6番手の佐野が、オリックス後藤に適時二塁打を打たれ20失点目を喫すると、本拠地のファンからため息がもれた。04年6月16日オリックス戦、同年8月27日ダイエー戦に並ぶ球団ワースト記録。辻監督も「それは7点も5点も(一挙に)取られちゃね。普通は8点取ったら勝たないとダメ」と苦笑いで試合を振り返った。(後略)

 

移動日を挟んで次の試合となった8月17日の対福岡ソフトバンクホークス戦(ヤフオクドーム)では千賀滉大から9点を奪うなど、7回終了時点で0-13と大量のリードを付ける。しかし投手陣が苦しい事情から、先発の高橋光成を引っ張った結果ソフトバンク打線に捕まってしまい、好投から一転してKO。最終スコアは8-13という楽勝ムードから薄氷を踏む勝利となった。
ここで偶然にもソフトバンクは8点も取りながら負けてしまったため、辻監督のコメントは意図しない形でソフトバンクを煽るコメントとなってしまったのである。


関連項目


*1 なおオリックスはこの試合で球団通算5000敗(前身の阪急時代を含む)を記録してしまった。
*2 ちなみに西武は8月になって初回から漏らしてしまう事が多発しており、初回を0点に抑えてポジっていた西武ファンをどん底に叩き落とした。
*3 現読売ジャイアンツ打撃投手。
*4 ロメロはこの3連戦で13打数9安打、4HR9打点という大当たりだった。ちなみにこの試合のヒーローインタビューは彼である。
*5 それも2試合がオリックス戦。
*6 8月はこの試合と合わせて8点以上取っても4試合負けている。