2018年にセ・リーグの以下2試合で起きた馬鹿試合のスコアのこと。
- 4月25日の読売ジャイアンツ対中日ドラゴンズ戦(前橋)
- 9月16日の横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース戦(横浜)
1.の概要
中日先発の大野雄大は4回5失点でKO*1、更に笠原祥太郎と三ツ間卓也が共に6失点、谷元圭介が3失点で合計20失点。
なお巨人の中川皓太は18点リードの7回から登板したが、3回2失点で試合を終わらせたため「勝利投手の権利を持たない」「勝利チームの最後の投手である」「3イニング以上投げる」というセーブがつく条件を満たし、セーブを記録している*2。
2018年4月25日(水) 前橋 5回戦(巨人4勝1敗0分) |
---|
試合時間3:33(開始18:01 終了21:34) 入場者14,860 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 11 | 1 | |
巨人 | 1 | 0 | 2 | 2 | 8 | 7 | 0 | 0 | X | 20 | 17 | 0 |
バッテリー | 中 | ●大野雄(0勝1敗)、笠原、三ツ間、谷元、祖父江-、大野奨、木下拓 |
---|---|---|
巨 | ○吉川光(1勝2敗)、宮國、S中川(1S)-小林、河野 | |
本塁打 | 中 | 大野奨1号(1)、高橋1号(1) |
巨 | 坂本勇1号(3)、岡本5号(2) |
動画
loading...
2.の概要
DeNA先発の今永昇太が3回途中6失点でKO、後続の田中健二朗が藤浪晋太郎に満塁ホームラン被弾を含む5失点。さらに三嶋一輝が回跨ぎの8回に捕まり7失点、最後の砂田毅樹も2失点で合計20失点。
三嶋に関してはこの試合まで防御率2点台をキープしていたのに大幅に悪化したことで、ファンからの同情の声だけでなく、「球団が年俸を上げたくないから回跨ぎで炎上を誘導したのでは」というトンデモ論まで飛び出すことになった。
一方の阪神は、藤浪が1999年のバルビーノ・ガルベス(元巨人)以来となる投手による満塁弾を放ち*3、また大山悠輔が6打数6安打3本塁打7打点と大爆発、2人合わせてサイクル本塁打も達成。
しかし植田海が全打席凡退で打率が2割を切るなど、チーム内での活躍は極端な差があった。
なお、田中はこの試合以降、トミー・ジョン手術を受けた影響もあって約3年間1軍のマウンドから遠ざかり、奇しくも同じハマスタ阪神戦で復帰登板することになった。
2018年9月16日(日) 横浜 20回戦(DeNA5勝15敗0分) |
---|
試合時間3:48(開始14:00 終了17:48) 入場者28,941 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 20 | 19 | 2 | |
DeNA | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 |
バッテリー | 神 | ○藤浪(3勝3敗)、望月、桑原、能見、ドリス-梅野、坂本 |
---|---|---|
De | ●今永(3勝10敗)、田中健、エスコバー、石田、三嶋、砂田-嶺井 | |
本塁打 | 神 | 大山7号(1)、8号(2)、9号(3)、藤浪1号(4) |
De | 筒香35号(2)、宮崎26号(1) |
余談
- 日本のプロ野球で初めて20得点を記録したのは、1937年7月7日に阪急西宮球場で行われた大阪タイガース対名古屋軍の試合であり、奇しくも9月16日に20得点を叩き出したタイガースが、4月25日に20失点を喫した中日ドラゴンズの前身である名古屋軍を20-6で下している。
- 野球ゲームアプリ「プロ野球スピリッツA」のイベント「シナリオプレイ(2018年シーズン編)」にて、阪神のシナリオの一つに藤浪の満塁弾のシーンが登場した。このシナリオでの打者・藤浪のスペックはクリア条件が「ホームランを打て」である*4ためミート・パワーの値がOB枠で登場した落合博満(ロッテ時代)並のとんでもない数値に補正されている*5。また、藤浪のホームランの操作があるのに対し、ウィーランド(元DeNA)のホームランの操作は無かった*6。