29-1

Last-modified: 2023-12-02 (土) 16:36:52

2003年8月1日にYahoo!BBスタジアムで行われたオリックス・ブルーウェーブ対福岡ダイエーホークス第18回戦のスコア。
馬鹿試合の典型例として挙げられる事が多い。

概要

2003年のオリックスはダイエー相手に20失点以上の負けを4度*1*2繰り返しており、その中で最も得点差を付けられ大敗したのがこの試合である。

松中信彦城島健司井口資仁、ペドロ・バルデスの100打点カルテットや、この年よりレギュラーに定着した川崎宗則*3らの活躍もあり、NPB記録となるチーム打率.297を叩き出すなどダイハード打線の最盛期であったダイエーと、主力打者が立て続けにメジャーへ移籍した*4上、壊滅的な投手陣の弱さ*52018年前後の阪神ベイスボール全盛期の横浜も真っ青なレベルの守備の崩壊*6が原因でダントツ最下位に低迷していたオリックスと言う、この年の両チームを象徴する試合であり、パ・リーグの1試合最多得点記録を塗り替えたレコードゲームでもあった。

 

ちなみに、当日のオリックスの先発はマック鈴木こと鈴木誠*7(背番号29)である。
また、この試合の5日前、7/27にも同じくダイエーに32安打(1試合安打数のプロ野球記録)26得点を許し大敗している。

試合結果

2003年8月1日 オリックス-ダイエー18回戦 ヤフーBBダイエー11勝7敗
        1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
 ダイエー     7  8  8  0  0  1  1  0  4 29
 オリックス    0  0  0  0  0  0  0  0  1 1
投 手
 ダイエー ○杉内(4勝7敗)、寺原-城島
 オリックス ●マック鈴木(2勝7敗)、嘉勢、相木、小川、本柳-前田、日高

本塁打 ズレータ5、6、7号、井口18、19号、城島22号、松中16号(ダ)
三塁打 村松(ダ)
二塁打 村松、柴原2、バルデス、城島、井口(ダ)ブラウン(オ)
ダイエー  31安打1三振7四死球 2盗塁0失策7残塁
オリックス  5安打15三振3四死球 0盗塁4失策7残塁
球審・東  試合時間3時間44分  観衆1万7000人


オリックス先発のマック鈴木が一死も取れず被安打4、3四死球、5失点で降板。2番手嘉勢、3番手相木、4番手小川も捕まり3回までに23失点を喫する。
4回から登板した本柳は8回までは2失点と持ちこたえていたが、9回に捕まり、オリックスはその裏に副島のタイムリーで1点を返すのがやっとだった。

ハイライト動画


関連項目


*1 1回目:6/17.11-21、2回目:この試合の5日前、3回目:この試合、4回目:9/14.11-20
*2 後日、当時オリックスのエースだった川越英隆が配球をリークしていた記事も出回っており、この時のダイエー打線にカモられていた原因ではないかと言われている。
*3 オープン戦での負傷により戦線離脱した小久保裕紀の代役。
*4 イチローが2000年オフにシアトルマリナーズへ、翌年にも田口壮がセントルイスカージナルスへ移籍した。
*5 チーム防御率5.95、チーム最多勝が具臺晟の6勝(8敗、防御率4.99)。またチーム総失点927はNPBワースト記録である。
*6 チーム全体の失策数は平成以降で最多の132失策。主な選手では二遊間を守るオーティズ、後藤、平野がそれぞれ24、18、11失策、外野手のブラウンと谷佳知がそれぞれ12、11失策など。またエラーにならない守備のミスも多く、一例としてこの年ブラウンは右打者で際立った俊足でもないサブローにランニングホームランを献上している。
*7 この試合のマックは村松2ベース→川崎タイムリー→井口死球→松中2点タイムリー→城島2ランの打者5人27球で5失点と、悪い意味でこの試合を作るような投球内容で降板している。