イバラード物語

Last-modified: 2014-05-28 (水) 01:16:26

主峰ラオ・ハルンのふもとから海へ、イバラード市街が広がる。
魔法使いの住人たちにまぎれて、ひしめく露店で小さな星を手に入れるのもいいかもしれない。

 

たっぷり寄り道をしたら、めげゾウに逢わないように路地を抜けて、市電に乗ろう。
遠く、遠く郊外へ。車窓の景色は走り、山の木々は風にそよぎ、高地タカツングに向けて。

 

晴れている日、イバラードを見下ろす丘にたてば、借景庭園が一望できる。
天にのびていくようにそびえる沢山の塔を見上げてみる。

でも気をつけてね。あんまり気持ちが良くて上昇気流に乗って飛んでいってしまわないように。


                  井上直久著

『イバラード物語 ラピュタのある風景』
『イバラード異聞』
『めげゾウ伝説①』
『めげゾウ伝説②』
『継体王朝事始』
『モグラをつかまえそこねた日』
『ルリタバコ採集記』
『テラモデルをつくるには』
『市場から帰る方法』
『竜について我々が知り得た二、三の事項』
『レゾナンス(共鳴)-ラピュタが起きた日』
『ジーマの季節は春』
『禁断のゆりかご』
『ロム化石の正しい使い方』
『アンパッサン』

『イバラードの旅』
『イバラード博物誌1』
『イバラード博物誌2 空の庭、星の海』
『イバラード博物誌3 ジパングの岸辺』
『イバラード博物誌4 ここが、その街』
『イバラード博物誌5 水わく丘』
『星をかった日』