イーハトーブ版
名称 | 居住区 | 出典 |
赤ひげ | イーハトーブ | グスコーブドリの伝記 |
ブドリが子供の頃住んでいた土地の農家の主。広大な沼畑を所有していてオリザ(米)などを作付けしている。ブドリを雇い、亡き息子の本を与え勉強させていた。 | ||
アラムハラド | イーハトーブ | アラムハラドの見た着物 |
イーハトーブの街の外れ、楊(やなぎ)の林の中にある塾の先生をしている学者。タルラ、ブランダ、サララバアドなど11人の生徒を持つ。子供たちの清らかな心の中に金色に輝くとても美しいものを見る。 | ||
オツベル | イーハトーブ | オツベルと象 |
貪欲な大金持ちの大地主。すでに多くの労働者を従えているが白い象が現れた時言葉巧みに利用して私欲の為に重労働させようと目論む。 | ||
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か行
名称 | 居住区 | 出典 |
カイロ団長 | イーハトーブ | カイロ団長 |
舶来ウイスキィなる洋酒を飲ませてくれる飲み屋の店長。若干ぼったくりっぽく、この店でうっかり飲み過ぎてしまうとお勘定を払えなくなり奴隷のように重労働させられてしまうので要注意。 | ||
学者さん | 白鳥の停車場 | 銀河鉄道の夜 |
銀河鉄道の最初の白鳥の停車場でウシの祖先の化石を発掘している。普段は丁寧な口調だが発掘作業員が荒っぽい発掘をしたときは激を飛ばす。 | ||
風の又三郎 | イーハトーブ | 風の又三郎 |
風の神さまの子供とされている少年。禍神のように良くないものを運んでくると言われているが実際に見た者は居ない。子供たちにとっては謎の転校生が風の又三郎じゃないかと噂になっている。 | ||
カムパネルラ | イーハトーブ | 銀河鉄道の夜 |
ジョバンニの親友で同級生。最近はジョバンニとは疎遠になっているがそれでもいつも気にかけている。裕福な家庭で育った心優しいクラスの人気者。ジョバンニと共に銀河鉄道の旅をする。 | ||
クーボー大博士 | イーハトーブ | グスコーブドリの伝記 |
カルボナード火山島を研究する高名な博士。無料の学校をときおり開いており、ブドリの師でもある。イーハトーブを冷害から救うにはカルボナード火山を噴火させるしかないと考える。自家用の飛行船を持っておりそれで颯爽と移動する。 | ||
グスコー・ブドリ | イーハトーブ | グスコーブドリの伝記 |
一家離散してしまい生きる為にあちこち放浪しながら様々な仕事に就く。やがてイーハトーブ火山局に勤めるようになり妹とも再会する。 | ||
クンねずみ | イーハトーブ | クンねずみ |
威張り屋で妬み屋で嫉み屋。いつも「エヘンヘン、ヴェイヴェイ」と大きな咳払いをして周囲を威嚇する。他人の不幸を喜び成功を妬む。 | ||
ゲンゾスキー | ベーリング | 猫の事務所 |
ベーリング市に住む大富豪。鋭い眼をしていて喋り方がゆっくりらしい。 | ||
ゴーシュ | イーハトーブ | セロ弾きのゴーシュ |
町の映画館の無声映画の伴奏楽団の一人。演奏が下手でいつも楽長に怒られていたが、彼の演奏には動物の病気を癒す不思議な力を持っていた。やがて動物達に励まされて素晴らしい演奏力を持つようになるが引き換えに不思議な力は失ってしまった。 | ||
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さ行
名称 | 居住区 | 出典 |
ザネリ | イーハトーブ | 銀河鉄道の夜 |
ジョバンニの同級生でイジメっこ。ジョバンニの父親が長い漁から帰ってこず、投獄されたという噂もある事から「らっこの上着がくるよ」とからかっている。 | ||
三人兄弟医師 | イーハトーブ、ラユー | 北守将軍と三人兄弟の医者 |
長男リンパーはホトランカン人間病院院長、二男リンプーはサラバアユウ馬病院院長、三男リンポーはペンクラアネイ植物病院院長として、病院を三つ並べて建てて診療している。 | ||
ジョバンニ | イーハトーブ | 銀河鉄道の夜 |
空想が好きな少年。朝は新聞配達、放課後は活版所で働いている。クラスメイトからイジメられており、唯一の親友カムパネルラと疎遠気味にはなっているが今でも友人だと思っている。星祭の夜に銀河鉄道へと乗り込む。 | ||
須利耶圭(すりやけい) | イーハトーブ、沙車 | 雁の童子 |
名門の出だったが落ちぶれてしまい、妻が機を織って静かに暮らしている。従弟が銃で撃った雁の生き残りを助けて家に連れて帰った。 | ||
ソンバーユー | イーハトーブ、ラユー | 北守将軍と三人兄弟の医者 |
30年間にわたって砂漠地帯で戦っていた北守将軍。一時、王への謀反を疑われる。誤解が解けた後、故郷に帰りいつしか仙人になったと噂される。 | ||
セララバアド | イーハトーブ | アラムハラドの見た着物 |
アラムハラドの塾の生徒。人とは何か?の問いに「人は本当によいものとは何なのかを考えずには居られない生き物だ」と答える。 |
た行
名称 | 居住区 | 出典 |
タルラ | イーハトーブ | アラムハラドの見た着物 |
アラムハラドの塾の生徒。人とは何か?の問いに「歩き、物を言うもの」と答え「しかし、みんなが飢饉で苦しんでいるとき、僕の足を切ることで救われるなら自分の足を切っても構わない」と応える。 | ||
ツェねずみ | イーハトーブ | ツェねずみ |
被害者意識の高い嫌われ者のねずみ。周囲からの善意に対しても上手くいかないと事あるごとに「償え、賠償しろ」と言ってくるので次第に誰も相手をしなくなった。 | ||
チュンセ童子 | 天の川 | 双子の星 |
天の川の西岸に住んでいる双子の童子。毎晩決まった時間になるとポウセと一緒に銀の笛を吹くのが仕事。水精の宮に住んでいる。 | ||
デステゥパーゴ | イーハトーブ | ポラーノの広場 |
山猫博士と呼ばれポラーノの広場の宴を取り仕切るボス(県議員)。酔った拍子でファゼーロ少年と悶着を起こし、決闘するがそのいざこざの後に失踪する。 | ||
とっこべ・とら子 | イーハトーブ | とっこべとら子 |
悪戯好きなキツネの女の子。イーハトーブにある大きな川のほとりに住んでいて時おりそこを通る人に悪戯したり、宴会に乱入して仲間のキツネ達と一緒に宴会土産用のご馳走の包みを奪ったりする。 | ||
鳥捕り | 星の野原 | 銀河鉄道の夜 |
星の野原で(お菓子の味がする)雁やさぎ、白鳥や鶴などを捕まえて押し葉のようにして商売をしている。 | ||
トバスキー | ベーリング | 猫の事務所 |
ベーリング市を代表する酋長。人々からの徳望があり、眼光炯々(全てを見透かすようなギラギラした鋭い眼)をしているが喋り方がゆっくりで特徴がある。 | ||
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な行
名称 | 居住区 | 出典 |
ネネム | ばけものの世界、ムムネ市 | ネネムの伝記 |
大きな森の中に住む青ばけものの少年。昆布採りをしたり、フゥフィボー博士の学校で優秀な成績をとった後に世界裁判長に任命されたり、人間世界(ネパール)に放り出されたり、色々と波乱万丈な人生を送る。 | ||
楢ノ木(ならのき)大学士 | トキーオ | 楢ノ木大学士の野宿 |
宝石学の専門家をしている大学士。「貝の火兄弟商会」の支配人から上質なオパールを採掘してきて欲しいと頼まれイーハトーブへと赴くが、白亜紀の地層に残された恐竜の足跡を追っていく内に雷竜の巣に迷い込んでしまう。 | ||
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は行
名称 | 居住区 | 出典 |
バナナン大将 | イーハトーブ、マルトン原 | 飢餓陣営 |
バナナン軍の総大将。胸いっぱいに勲章をつけていたが、お腹の空いた部下たちに勲章を食べられてしまう。 | ||
ファゼーロ | イーハトーブ | ポラーノの広場 |
モリーオ郊外のどこかにあるというポラーノの広場を探す少年。公務員のレオーノ・キューストと共に広場を発見するが、広場を取り仕切っていたデステゥパーゴといざこざを起こし、モリーオに居られなくなりセンダードへと引っ越す。後に理想的な産業組合を作り大成功する。 | ||
フウねずみ | イーハトーブ | 鳥箱先生とフウねずみ |
人や、猫や犬や獅子や虎が大嫌いな子ネズミ。自分よりも下だと判断した者としか付き合わないで、その中で偉ぶっている。 | ||
フゥフィーボー博士 | ばけものの世界、ムムネ市 | ネネムの伝記 |
ばけものの世界の哲人で学校の化学教師をしている。藁のオムレツが大好物。 | ||
淵沢小十郎 | イーハトーブ | なめとこ山の熊 |
熊のような風体をした熊撃ちの達人。やがて熊の言葉や気持ちが分かるようになり、熊の命を奪う行為に疑問を感じ、葛藤する。 | ||
ブランダ | イーハトーブ | アラムハラドの見た着物 |
アラムハラドの塾の生徒。人とは何か?の問いに「人は歩く事、物を言う事以上に、善い事をせずにはいられない生き物だ」と応える。 | ||
ブルカニロ博士 | イーハトーブ | 銀河鉄道の夜 |
やさしいセロのような声をした博士。ジョバンニが銀河鉄道に乗ることになったキッカケを起こし、ジョバンニに対して物の見方や考え方を教える。 | ||
ブンゼン | モーリオ | 毒蛾 |
マリオ高等農業学校で教鞭をふるう博士。害虫に関する第一人者でモーリオで毒蛾が大量発生した時には鱗粉の性質を研究し論文を発表した。 | ||
ペンネンナーム | イーハトーブ | グスコーブドリの伝記 |
イーハトーブ火山局に勤める老技師でブドリのよき相談相手。通称ペンネン技師。 | ||
ポウセ童子 | 天の川 | 双子の星 |
天の川の西岸に住んでいる双子の童子。毎晩決まった時間になるとチュンセと一緒に銀の笛を吹くのが仕事。水精の宮に住んでいる。 | ||
ホモイ | イーハトーブ | イーハトーブ |
ある日、ヒバリの子供を助けた事をキッカケに貝の火を受け取って動物の王様になったウサギ。王様に取り入ろう擦り寄ってきたキツネにそそのかされ次第に慢心し、貝の火は砕けてその破片により失明した。 | ||
ホロタイ・タネリ | イーハトーブ | タネリは確かに一日噛んでいたようだった |
太陽の着物を着た明るい少年。母親に藤蔓をしっかりと噛むように言いつけられ、くっちゃくっちゃ噛みながらあちこちフラフラと探検している。 | ||
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ま行
名称 | 居住区 | 出典 |
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や行
名称 | 居住区 | 出典 |
雪婆んご(ゆきばんご) | イーハトーブ | イーハトーブ童話、水仙月の四日 |
猫耳を持ち、雪童子達を使って猛吹雪を起こす恐ろしい冬の魔女といわれている。 | ||
雪童子(ゆきわらす) | イーハトーブ | イーハトーブ童話、水仙月の四日 |
2頭の雪狼を従え、鞭を使って猛吹雪を起こす。雪婆んごに従っているらしい。 | ||
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ら行
名称 | 居住区 | 出典 |
レオーノ・キュースト | イーハトーブ | ポラーノの広場 |
モリーオで公務員をしている男。町の競馬場を緑溢れる植物園に変えようという理想を持って孤軍奮闘する。ある日、出会ったファゼーロという少年と一緒にポラーノの広場を探す事になる。後にモリーオを離れ、センダードそしてトキーオへ移住する。 | ||
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わ行
名称 | 居住区 | 出典 |
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参考「宮沢賢治幻想辞典」畑山博著