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概要
セイラディア、バラファシルと同盟を組んでいる国の一つ。魚介類のほか、砂糖、ハチミツなどでも有名。また、国土の一部でコショウの栽培がおこなわれている。
地方分権と言うか荘園制度と言うか封建社会と言うか、アエス国貴族は自身の領地に関してはある程度の裁量権を持っています。
貴族は男爵、子爵、伯爵の三つ。その上に王族がある。ただし、偉いのは王および王太子でそれ以外の王族は実権を持たない。(王太子でも伯爵に対する命令権は持たない)
侯爵は存在せず、公爵は王族が臣下する際に本人に対して一代限り、例外としてその直系の子のみが叙爵される地位。(公爵本人が早死にしてしまって、公爵名義の公共事業がとん挫しそう、みたいなときに子が継ぎます)なので公爵は地位はあれど土地はない。遊んで暮らせる程度の財産は王家の個人財産から分けてもらえます。
ちなみに男性優位ではありますが女性も王位継承権を持ち、例は少ないですが女王の時代もある。それに従い、貴族も女性が当主になる例がある。
アリラボの町
町道沿いにある川と森に挟まれた村。立地はかなり良く、それなりに栄えている。実は婚約破棄騒動をやらかした男の家の領地。
近年急激に発展し始めたため、あちこちで歪みが出ている。
関連人物
ウォーリオ・アルジュ
アエス国子爵家、アルジュ家の次男。
優秀ではないが愚鈍でもなかった兄と、優秀な義姉のおかげで家も安泰だなぁ。と思ってた矢先に兄貴がやらかしてくれたせいでいきなり借金を背負うとこになった可哀そうな青年。
いま必死になって嫡男教育を受けている。
両親も尻に火が付いた状態で領地経営に追われている状態である。
そのせいで内陸部や海上治安が後回しにされているため、チャルディーニから突かれる羽目になる。なお、チャルディーニの長男と同世代でそれなりに顔見知り。
ラナリーリア・フィラデルフィア
婚約破棄騒動でブリュー家長女の立場にあった女性。
現在は母方の姓を名乗る。子爵の地位にある。ちなみに旦那は男爵から婿を取った。こちらもなかなかのお金持ち。
ちなみにアルジュ領の錬金術師クランの騒動に一枚かんでいる野心高き才女。最終的にはブリュー、アルジュを飲み込んで伯爵にのし上がりたいところだが、とん挫中。
囁く子豚亭
冒険者ギルド近くに構える宿。最近は料理がおいしくなったと評判。
それまでは素材の味を生かしたスープとか肉料理が出ていた模様。(素材の味しかしないともいう)
関連人物
ジンガ
囁く子豚亭の主。お酒が好き。嫁さんと娘に頭が上がらない。
モニカ
町に住む女性。
祖父が死にかけたところで通りかかった勇利に薬を処方してもらった。
コルネロ
とある錬金術ギルドのお偉いさん。資金力にものを言わせて配下の薬師や錬金術師の独占販売をもくろんだ。
勇利が大量の薬草を毎日納品するものだから、材料の買い占めが出来なくなり、止めに薬師ギルドから大量の薬草がコルネロ以外の錬金術師や薬師に流れたため破綻した。
ビトール
勇利に因縁を吹っかけたコルネロ配下の錬金術師。
勇利に因縁をつけに行ったが、がアームレスリングに巻き込まれて腕が折れた。腕は自分で作ったポーションで治りました。
タマラ(ギルドのお姉さん)
コルネロと懇意にしており、勇利の薬草買い取り価格を下げた。もちろん無断で行ったうえ、そのことを勇利本人から薬師ギルドに話されてしまったので、そこから冒険者ギルド長に問い合わせが行われ、あっけなくばれたのち解雇される。敗因は子供にしか見えない勇利が薬師免許を持っているとは思わなかったこと。
勇利視点では一切描写はないが、美人の部類である。勇利に何とか取り直してもらおうと探していたが、旅立った後である。
ポムブの町
アエス国の中央に位置する町。アエスでも第二の都市と言われるほど栄えている。
領主はチャルディーニ伯爵である。
関連人物
チャルディーニ伯爵
アエス国としてはかなり古い歴史を持つ貴族。(土地も広いし王都にも近いのはそのため)
三代ぐらい前に帝国貴族のフェルツマン家からお嫁さんをもらっている。なお本人は存命で、領都の口外の静かな場所で余生を過ごしている。
ピチット・チュラノン
ホビット族の青年。長命種に当たるため、見た目の成長速度は緩やか。
チェレスティーノの相談役としてはかなり優秀。個人で事業もいくつかしている。
現在はヒューマンでいうところの二十才ぐらい。
好奇心旺盛でいたずら好きが基本スペックな種族。チェレスティーノとの関係は、チェレスティーノの別荘近くで友達になったことから始まる。個人スキルとして「直感」能力を持つ。
それなりに高い魔力を持ち、時間停止まではいかないものの、二四〇分の一程度に遅延させることができるインベントリ能力者。
勇利とは無二の親友であり、勇利の言う「どこにでもいる普通の冒険者」がひどい過小評価であることは理解しているものの、自覚させるのがほぼ不可能であることも同時に理解しているため、そっと見守り体制に入っている。だからこそ勇利の親友をやっていられるともいう。
チェレスティーノ・チャルディーニ
現伯爵。先代伯爵である父とその妻は隠居して現在は王都のタウンハウスに移り住んでいる。
ヤコフの親戚であり、幼いころにピチットと友人になり、さらに勇利とも知り合いとなった作中屈指の良縁持ち。
現在は同じ伯爵家から奥さんをもらい、一姫二太郎(誤用)なお父さんでもある。
最近は物流やヒトの流入の速度に頭を抱えている。特に海運関係は治安維持も含めて頭が痛い。特にお隣のアルジュ家が治安維持を放り出して活性化に驀進しているせいで海の治安が今最悪に近い模様。
リディノア・チャルディーニ
チェレスティーノの奥さん。同じ伯爵家から嫁いできた女性。
嫁いできた当初はピチットの存在やふらりとやってくる勇利の存在はやや疎ましく思っていたが、賢い女性なので徐々に状況を理解するとともに受け入れた。
なお勇利に関しては酔っぱらった彼と一回ダンスを踊っただけで、チェレスティーノのダンス教師が彼であることを看過した程度には彼女自身もダンスや芸術に関しては造詣が深い。
それでも勇利がくれた翡翠のゴブレットはどうかと思う。勇利視点で殆ど姿が見えないのは基本的に貴族の女性は庶民と顔を合わせないのが普通です。
ファラノア・チャルディーニ
チェレスティーノの娘。もうすぐ子爵家に嫁ぐ予定。
勇利に大きなペリドットの石をもらい恐ろしいやらなんやら。旦那にも絶対言えない秘密の財産になってしまった。ぶっちゃけそれうっぱらったお金で子爵家が乗っ取れる勢い。
おかげで嫁姑問題にも心強くいられた。
カイン・チャルディーニ
チェレスティーノの長男。現在二十代前半。五年前に勇利にケンカを売って瞬殺され、そのまま冒険者になってしまった。現在ランクはAに上がった。
脳筋気味だが我が身を持って勇利の実力を体験しているため、たとえ相手が下位ランクであろうとどれほど童顔であろうとも真摯な対応を心掛けている。そのため職員や同じ冒険者に評判がいい。
アベル・チャルディーニ
チェレスティーノの次男。現在十代後半。兄とはちょっと年が離れている。お嫁さんは年上の人。と言うかぶっちゃけると元兄の婚約者。
いろんな貴族なあれやこれやの結果、そのまま次男の嫁にスライドした。貴族の間なら珍しいことでもない。よくあることでもないけどな! 一応長男は三年前の流行り病の時に儚くなったことになってる。
ナターシャ・バランキージャ
チェレスティーノ次男くんのお嫁さん。子爵家令嬢。(元長男の婚約者)
別に長男との仲も悪くはなかったのだが、そう言うのを投げ捨てる勢いで長男が奔出してしまった。恨みとか以前に「はぁぁぁぁ!?」みたいな反応しかできなかったのが本音。
貴族令嬢としての結婚適齢期は余裕で突破している、チャルディーニとしても令嬢に非がないというか、一〇〇%長男が悪いなどの理由によりそのまま次男の婚約者にスライドした。
ハンナ
チャルディーニの遠縁に当たる子爵家出身の女性で、淑女教育を受けている。
現在四十代前半。いろんな事情で結婚をあきらめ伯爵家に勤めに出ている。勇利が目をつける程度にダンスは得意。
アエス国王都 ネイロ
チャルディーニ伯爵の先代夫妻が暮らしているタウンハウスがある。
鼻歌の子豚亭
王都で勇利が泊まった宿屋の名前。
海神の盃亭
勇利とピチットが食事をした店。スイギュウの煮込み料理がおいしい。