人物誤認

Last-modified: 2015-03-30 (月) 21:07:37

作品全体におけるある人物への誤認を誘うトリック。
犯行を行った(可能な)人物は、年配である。女性である。怪我をしている等、発見された断片的条件に合致しない人物であるよう読者に思わせ、容疑者リストから外させる。




人物誤認(AがBでない、Bでもある、AはBができない等)

項目

  • 身体的要素
    • そもそも本当に人間かどうか
    • 性別
    • 年齢
    • 身長
    • 体重
    • 服装
    • 手や、足の大きさ
    • 障害(視力、足、できないと思わせておく)


  • 内面的要素
    • 癖や習慣
    • 性格
    • 筆跡
    • 記憶、思い出

  • 社会的要素
    • 氏名、呼称(愛称、あだ名)
    • 人間関係、家族関係
    • 社会的地位(職業)











方法

  • 登場人物による純粋な誤認(不意図・偶発的)
    • 髪の長い後姿を勘違い
    • シークレットブーツを履いた姿を見て身長を誤解
    • 歩道の縁石の上を走る姿を見て、身長を誤解


  • 犯人による変装・偽装(意図)
    • 太っているように、腹に詰め物をする。
    • わざと大きめの靴を履く
    • 女装、男装
    • 怪我、負傷しているように見せる


  • 叙述トリックによる誤認(上述と重複しつつ用いられる場合もある)
    • 特定のまたは複数の人物の呼称を、同一呼称にする。
    • 本の登場人物や道具や建物や無生物と、生物の名前を混同させる。(人間らしい呼称で人外のものを人間と誤認させる)
    • 動植物の名前と、人間の名前を混同させる。人数を誤解させたり可能不可能の行動を誤解させる。
    • 在る人物を本名とあだ名を用いて、二人いるように見せる。
    • カメラマン、子供、ウェイトレスなど死角にいる他愛ない人物(実行犯)を極力描写しない。
    • 精神的病気の治療や、壮大な実験、大掛かりな設定で、その人物の虚偽の発言や言動をあえて否定せず肯定する。
    • Aが人間であると誤認させる(実は3歳の”猫”なので簡単に塀を飛び越せたとか)
    • 医師という男を連想させる職業だけ描写したり、報道で○○男と呼称され、犯人=男と思い込む