RS2/RS2Rの世界
【北バレンヌ】—【南バレンヌ】—【ルドン】—【カンバーランド】—【ステップ地方】—【サバンナ地方】—【サラマット地方】—【北ロンギット】—【南ロンギット】—【コムルーン島】—【メルー】—【ヤウダ王国】—【ナゼール】—【氷海】—【アウストラス】—【トーレンス】
RS2
概要
世界の南東に位置する王国。
北を【サラマット地方】、西は海を介して【メルー】地方と隣接している。
東にはチカパ山があり、その先には【トーレンス】地方がある。
一言で言ってしまえば昔の日本といっていい趣きの地方で、街や人々には他の地方と異なるこの地方独自のグラフィックが用意されている。
【ユウヤン】ではこの地方限定の【カタナ】が購入できる。
北のサラマット地方はいわゆるジャングルであることを踏まえれば、いわゆる陸の孤島といっていい立地条件であり、そういった意味でも日本と似通った地理条件といえる。
ヤウダ王国そのものは【テレルテバ】からユウヤン行きの船が出ており、これに乗ることで入国できる。
サラマット経由で訪れることもできるが、ユウヤンがマップに登場していない状態だと、訪れたはいいがどこにも移動できないという事実上の入国拒否されてしまうので、最初はテレルテバから訪れる必要がある。
テレルテバからの船は無条件で出ているため、【南下政策】を採れば【ジェラール】の代で訪れることも可能となっており、カタナを購入するために訪れておくのは悪くない。
ヤウダ王国も制圧可能な地方の一つであるが、ヤウダ王国のイベントは基本的にメルー地方を制圧して初めてスタートであり、それまでに訪れてもユウヤンを探索することしかできない。
【サバンナ地方】で【クィーン】を倒した後であれば、【チカパ山】を訪れる事も出来るようになるが、精々探索範囲はその程度。
大抵の地域が皇帝が訪れた時点で何らかの困りごとを抱えているケースが多い中では【南ロンギット】地方に次ぐ珍しく何も起きていない平和な地域となっている。
メルー地方を制圧した後は、ヤウダ王国は【ワグナス】の侵攻を受けることとなり【チョントウ城攻略】から始まるこの地方の一大イベントが開始する。
最終的に【ハクロ城の戦い】、【浮遊城の決戦】を経由して【七英雄】の一人ワグナスを撃破することがこの地方の目的であり、ワグナスを撃破すれば地方制圧となる。
七英雄の撃破が制圧条件となっているだけでなく、浮遊城の決戦を進めるためには空に浮かんだ【浮遊城】を訪れるための方法を用意する必要もある。
七英雄のリーダーであるワグナス関連のイベントであるためか、各イベントでも結構長めのダンジョン攻略を要求されるなど長丁場で攻略にはなかなか骨が折れることとなる。
制圧することによって得られる収入は3,600クラウンで、【アバロン】のある【北バレンヌ】地方に次ぐ第2位の高収入。
早期の制圧は難しいとはいえ、中盤までに制圧できれば財政事情はかなり改善されることだろう。
また、制圧までは不要だが、進め方次第で途中で優秀な大剣使いである【イーストガード】を加入させることができることも見逃せないポイントで、ここまでなら比較的早い段階でも攻略可能である。
ヤウダ王国を攻略することで、トーレンスへ行けるようになり、ここではかつて【伝承法】を授けてくれた【オアイーブ】と再会できたり、七英雄との対決で有効となる強力な武具を入手できるダンジョンの情報を得られたりするので、攻略後は訪れておくといいだろう。
とはいえ、制圧までの一連のイベントが多いことから、短時間での攻略を目指すプレイヤーには平定を見送られることもある。
そうでなくとも、「北バレンヌ地方から最も遠い世界の端にある地方である」「七英雄のリーダーであるワグナスがいる」といった理由から攻略は後回しにされやすく、【最終皇帝】が出現した後に攻略されるケースも多い。
何もイベントが起きない平和な頃は不明だが、チョントウ城攻略のイベントが発生する段階では、ヤウダ王国は【アト王】が治めており、ワグナスと戦っている最中であることが分かる。
帝国側としては(おそらく)ヤウダ王国がワグナスと戦っていることを踏まえ、共闘を申し出るために皇帝が【チョントウ城】を訪れるものの、アト王は皇帝と面会時に、帝国の行いを侮辱、挑発する。
皇帝は無言で立ち去る流れとなるが、その後の【セキシュウサイ】との会話を見る限り、正式にヤウダ王国側から宣戦布告され帝国とヤウダ王国の戦いとなった模様。
ワグナスと共闘するつもりだったヤウダ王国は結局、城内をワグナスに制圧される。
皇帝の活躍で城内を制圧したワグナスの部下は排除され、セキシュウサイとアト王に降伏を求める皇帝だが、セキシュウサイはそれを拒否し、皇帝と【一騎討ち】で勝負する。
この勝敗の結果に関わらず、セキシュウサイは死亡、アト王は逃亡し、この時点で国家としてのヤウダ王国は滅亡したものと思われる。
この際に、セキシュウサイの遺言を【ジュウベイ】に伝えればイーストガードが結成されるものの、この時点ではまだヤウダ王国は帝国の領土とならず、かといってワグナスが統治するわけでもない宙ぶらりんの状況のままで帝国とワグナスの戦いはそのまま続いていくことになり、正式に帝国がヤウダの地を領土化するのはワグナスとの決着が付くまでお預けとなる。
その間、ユウヤンや【リャンシャン】を統治するものはいないはずだが、国家が滅んだことを嘆く住人は一切おらず、リャンシャンでは力があればセキシュウサイの仇を討つためにハクロ城に行く旨の発言をする者がいるのみ。
ワグナスとの戦いに長い年月を要したとしても、ユウヤンやリャンシャンに特段の混乱も起きておらず、新たな国家が興されていることもない。
ワグナス自身もチョントウ城を制圧した後にユウヤンやリャンシャンに手出しをする様子はないため、リャンシャン一体がセキシュウサイの死を悲しむ空気にはなるものの、ある意味これはこれで平和といっていい様相を呈することになる。
チョントウ城攻略の途中で年代ジャンプした場合は、完全にチョントウ城はワグナスに制圧されてしまうわけだが、かといってワグナスが治世を行っているとは思えない一方で、混乱が起きている様子もないため、元々国家があろうとなかろうとあまり関係無い国柄なのかもしれない。
なお、チョントウ城攻略の途中で年代ジャンプした場合、セキシュウサイとの一騎討ちができなくなってしまうが、それ以上にイーストガードが加入できなくなるというデメリットがかなり大きいので注意。
浮遊城が出現した後は、年代毎にユウヤン、リャンシャン、チョントウ城のいずれかの上空に飛来し、そこにいる住人全員を消し去ってしまう。
最終的に浮遊城をクリアすれば住人は戻ってくるが、浮遊城が近付いて住人が避難したというわけでないのであれば、ワグナスが明確にヤウダ王国の人々を攻撃したという可能性もある。
【カンバーランド】の場合と違って、どのように進めたとしても、チョントウ城は落城してしまい、ヤウダ王家は滅亡してしまう。
帝国が制圧した後もチョントウ城は残り続けるが、無人となってしまうことを思えば、展開次第で皇帝の名代として代々【ダグラス】を守り続けることが出来た【トーマ】、そしてカンバーランドはかなり恵まれた立場といえるだろう。
チカパ山についてはメインとなるイベントとは別進行となる【詩人の楽器収集】をクリアし、【イーリス】に出会いに行く際に訪れることになる。
詩人の楽器収集をクリアすることでイーリスが加入することになり、こちらのイベントとメインイベントは連動していないが、浮遊城の決戦を進めるためには【人力風起こし】を利用するか、イーリスの協力を得て浮遊城にたどり着く必要があり、後者の方法を採るのであれば必然的に詩人の楽器収集をクリアしなければならない。
詩人の楽器収集は世界各地を巡って詩人の楽器を入手するイベントである。
攻略情報さえ知っていれば訪れるポイントは限られているのだが、展開次第では入手不可となってしまう楽器も存在する。
1つでも楽器を入手できなければイベントは事実上失敗となってしまい、イベント進行中というより、別イベントの展開で既に入手不可に陥っているケースも多いことから本作でも失敗で終わってしまいやすいイベントとなっている。
なお、人力風起こしが入手出来なかった場合、詩人の楽器収集もクリアできなくなると浮遊城でワグナスを倒す手段が失われることもあり、それと合わさって【クジンシー】や【スービエ】が倒せない展開になってしまうと詰んでしまう可能性もある。
街・ダンジョン
RS2R
原作版と大きく異なる点としてメルー地方を制圧せずとも【忠臣セキシュウサイ】(原作版:チョントウ城攻略)を進めることができるようになった。
そのため、ジェラールでセキシュウサイと一騎討ちするといった原作版でできないことも可能となっている。
そして、移植版の追加クラスである【忍者】を加入させるためのイベントとして【ユウヤンの忍者】が新たに発生するようになっている。
こちらは途中まで忠臣セキシュウサイと並行して進めることになるが、忍者を仲間にした段階で手を引くと、イーストガードが仲間に出来なくなることに注意が必要。
また、細かい話として、サラマット経由でヤウダ王国に到達したとしてもユウヤンが出現するようになったため、陸路で訪れることも可能となっている。
リメイク版では【ハクロ城】の宝箱に非常に有用なアイテムが追加されているため、【チョントウ城】の攻略とハクロ城の探索までは早めに済ませておくのも良いだろう。