GSh-18/7N31

Last-modified: 2022-02-26 (土) 16:59:46
No.176
gsh-18_kc_7n31.png7n31弾倉/特殊弾倉
装備ステータス(最小値/最大値)
火力+7 / +15装弾数
射速+1 / +3命中
回避防御
会心会心DMG
移動速度破甲+16 / +35
装備可能銃種
HGSMGRFAR
MGSG
備考
製造不可
GSh-18専用
Lv60以上で装備可能
GSh-18 MOD3へのメンタルアップグレードで入手
通常の9x19mmパラベラム弾よりも高い貫通力を持っている。日々増えてきた敵の装甲ユニットに対処するため、GSh-18は7n31を大量に購入している。

ゲームにおいて

  • GSh-18のMOD3へのメンタルアップグレード時に入手できる弾倉装備
    • ★5HP弾の上位互換であり射速と破甲も向上する
      (★5HP弾に比べて火力+0、射速+3、破甲+42)
    • 未強化時の性能は火力+7~10、射速+1~2、破甲+16~20
    • 強化+10までの消費資源は人力14400、弾薬14400、配給2400、部品7500
    • 最大強化したGSh-18 MOD3と7n31で火力49(❤️51、💍55)、射速61、破甲50になる
  • 装備名は「7n31」とNが小文字になっている
  • 装備の分類は「弾倉/特殊弾倉」(HP弾の「弾倉/特殊弾」とは異なる)
公式画像

7N31

小ネタ

  • 元ネタはロシアのKBPで開発された徹甲弾「9x19 мм ПБП(9x19 mm PBP)」*1
    GSh-18と7N31弾の解説イラスト

    …すまねぇロシア語はさっぱりなんだ
    КБП ГШ-18*2

    • GRAUインデックス*3から「7Н31(7N31)」とも呼ばれる
    • 9x19mmパラベラム弾のバリアントで+P+相当の強装弾となっている。
      具体的な圧力は不明だが40000psi以上としているサイトもある
    • 弾頭は先端部が開口して弾底部が半球状になったバイメタル(トムバック*4で被覆された鋼鉄)製のジャケットと、熱処理で強化された鋼鉄製のコア、ジャケットとコアの間のアルミ合金*5からなる。
    • 装甲のない目標に対しては弾頭がそのまま着弾してダメージを与える。
      硬い目標に対しては装甲着弾時にジャケットから分離したコアが装甲を貫通する。
      貫通不能な目標に対してはコアがノーズ部分に彫られた環状の溝から砕けて跳弾被害を軽減する
    • アルミ合金の前方には空洞があり、これがジャケットからコアを分離しやすくするとともに分離時のエネルギー損失を最小限にする*6
    • 薬莢もトムバックと鋼鉄のバイメタル製。
      そのことを示す記号「гж(gzh)」*7が弾薬名の後に付くこともある
    • 重量は実包8.1g、弾頭4.2g(コア2.7~3g)。銃口エネルギーは756J(初速600m/s時)。
      近距離での貫通力を高めるために9mmパラベラムに比べ弾頭が軽く高初速な弾となっている
    • 10mの距離で厚さ8mmの鋼板やクラス3のボディアーマーを貫通することができる
    • GSh-18以外にも一部の拳銃やPDW、サブマシンガンで使用可能といわれている。
      実銃ではPP-2000?(同メーカー製で正式対応)、PP-19-01MP-443など。
      ただしゲーム内ではGSh-18専用装備なのでGSh-18以外は使用不可
    • グロックなど一般的な9mm拳銃で撃とうとすると高い圧力と鋼鉄製のコア(先端がフィードランプを痛める)により銃の寿命を大きく縮めてしまうらしい
  • 参考動画:https://youtu.be/pMGq2hFTnvM
    Forgotten Weapons(ロシアの拳銃と弾薬についての回)
    特にソ連・ロシアの徹甲弾の話が興味深く、7N31についても触れられている
    メモ

    メモ

    • 1930年ソ連赤軍は7.63mmマウザー弾を参考にした7.62mmトカレフ弾を採用
      採用の決め手はナガンリボルバーやモシン・ナガンと同口径なこと
      銃身の製造に同じ設備が使え、緊急時にはライフル用の銃身を切って流用することもできた
      トカレフ弾にはトレーサー弾や徹甲弾(鋼鉄製)もあったが使用されたのは少数だった
      鉛製の弾が拳銃やサブマシンガンの弾として大々的に使用された
    • 第二次大戦後、SKSとAKが登場し軍でのサブマシンガンの立場を奪う
      これにより軍ではサブマシンガンを想定した強力な拳銃弾の需要がなくなる
      サブマシンガンは特殊部隊などの限られた状況でのみ使われるようになった
    • ドイツの9mmウルトラ弾を参考にした9x18mmマカロフ弾が採用される(1951年)
      ごく近距離(20m程度)でのストッピングパワーのみが求められた
      マカロフ拳銃は(トカレフと比べ)小型で軽量、使いやすい銃として設計される
    • 1950年代中頃、戦略物資である鉛は高価なので節約するようになる
      そして鉛製のコアを軟鋼で代用した弾が作られる
      偶然にもこれで貫通力が高まる(特に鉄帽に対して)
      ただしあくまでも鉛節約が目的だったため貫通力は不十分だった
    • 1963年、貫通力を改善するためマカロフ弾でテスト
      しかし初速を上げるためのパワーにマカロフは耐えきれず
    • 1970年代、拳銃PSMと同時に5.45x18mm弾が登場
      60年代よりKGBの私服エージェント用、あるいは軍将校の自衛用として開発される
      この弾は鋼鉄製のコアを持ち(主目的は鉛節約)高初速で貫通力に優れていた
      高い貫通力と殺傷力を持っていたが、しかしストッピングパワーでは劣っていた
    • 1980年のモスクワオリンピックを前にして対テロ用の徹甲弾が求められる
      当時ボディアーマーが普及しつつあり十分な貫通力を持つ拳銃弾が必要だった
      1978-9年、KGBの要請で新たなマカロフ用徹甲弾RG028が開発された
      先端はHP弾のように窪んでいるがこの中に硬化した鋼鉄製のコアを持つ
      ボディーアーマーに対してはジャケットが表面に残りコアのみが貫通する
      銃の寿命は任務ごとに使い捨てで不問、反動の増加も訓練された隊員が使うのでOK
      この開発はKGBによって秘密裏に行われており軍には知らされなかった
    • 1991年、軍は9mm弾用拳銃の開発を決定(グラッチ計画)
      鋼鉄製コアで高初速、25mの距離からボディアーマーを貫通できる性能が求められた
    • これにより9x21mmギュルザ弾(SP-10、後に7N29)が開発された
      この弾は(現在でも)拳銃SR-1およびサブマシンガンSR-2で使用される
    • ソ連崩壊後、輸出にも有利な9x19mmパラベラム弾の銃を採用する機運が高まる
    • 1993-5年には現在7N21として知られる9x19mm弾が開発される
      この弾は米国基準+P+相当の強装弾で先端が露出した鋼鉄製のコアを持つ
      NATO弾に対応する拳銃でも撃てるがパワーと硬いコアにより銃の寿命が短くなる
      この弾を撃つためにヤリギン拳銃(MP-443)が開発された
    • 7N21は生産性に問題があったため、その後改良された7N30が開発された
      大部分が露出した工具鋼製のコアが特徴で、車体や風防、ボディアーマーを貫通する
      Vityaz(PP-19-01)などサブマシンガンで使うのに最適
      やはりグロックやMP5で撃つと寿命が大幅に短くなる
    • ロシアの拳銃弾で最も速い7N31はトゥーラのKBPによって開発された
      「ソヴィエト・グロック」「ロシアン・グロック」として知られるGSh-18用
    • GSh-18はとても軽量なプラスチック製の拳銃でロータリーバレル式の閉鎖
      グロックに似たトリガーでグロックに似た操作方法だが…
      残念ながらトリガーはグロックより悪く、ニューヨーク・トリガーのグロックに近い
      (註:トリガーをニューヨーク市警のように重く改造したグロックの事)
      しかし+P+++相当を撃つため超頑丈な複数のラグで閉鎖される超頑丈な銃である
    • 7N31はわずか4.2gの弾丸が600m/sで発射される
      近距離では素晴らしい貫通力を見せ、(弾が)拡がることなく大きな銃創を作る
      しかし弾が軽いため、それは近距離に限られる
    • 7N31は法執行機関にとって重要でなかった
      GSh-18がKBPから十分な生産力を与えられず限定的に生産されていたからである
      大型兵器が主力のKBPにとっては出来るからやった的なサイドビジネスであった
  • この装備によってGSh-18がMOD前から言い続けてきた
    「うちの貫通力をナメないでください!」
    「防弾チョッキを着けてもうちには無駄や!」
    等のセリフがついに実現した
  • 英語版の装備名のみ「7N31」とnが大文字になっている(他の言語では小文字)
  • ちなみにお船の装備No.176は三式戦 飛燕(陸軍戦闘機)
カード絵一覧

7N31

この装備についてのコメント

GSh-18と共通)

過去ログ
  • AC130先生のTSキャラきたな… -- 2020-07-25 (土) 23:14:41
  • どこかで見慣れた構成でダメだった -- 2020-07-26 (日) 23:07:42
  • 開いた瞬間笑ってしまった -- 2020-08-02 (日) 18:18:31
  • ドルフロのwikiを見ていたはずなのにгазон村に来てしまってダメだった -- 2020-08-30 (日) 00:28:26
  • 公式画集2の方に書かれていたキャラ紹介も追加しました(ちゃんと引用したのでhomete!) -- 2020-10-05 (月) 02:52:20
  • タルコフ市民の頼れる友人7N31今日もマガジンにフルロードされて狩に連れ出される -- 2021-03-06 (土) 18:57:31
  • 熱意が…熱意がすごい…! -- 2021-07-09 (金) 19:55:51

*1 ПБП(патрон с бронебойной пулей)は、徹甲弾カートリッジの意味
*2 Gun GSH-18 https://en.topwar.ru/5182-pistolet-gsh-18-detische-tulskih-oruzheynikov.html
*3 ロシア連邦国防省ロケット・砲兵総局(GRAU)からロシア軍で制式採用された兵器類に付与される認識番号。先頭の数字+アルファベットは兵器の分類を表し、例えば「7Н」は歩兵兵器用弾薬(7)の通常弾薬を表す
*4 銅と亜鉛の合金、黄銅(真鍮)よりも銅の割合が多い丹銅の一種
*5 Алюминиевая рубашка。直訳すると「アルミのシャツ」。Рубашкаは衣服の「シャツ」を意味する語だが、ここでは「ジャケットとコアの間に設けられた軟らかい金属の層」の意
*6 Патрон с пулей повышенной бронепробиваемости «ПБП» (7Н31) - Dogs of War http://www.dogswar.ru/boepripasy/patrony/7821-patron-s-pylei-povys.html .
Тульский бронебойный - ВПК.name https://vpk.name/news/414241_tulskii_broneboinyi.html

*7 Гильза Железнаяの略で、薬莢がトムバック(古いものは真鍮)で被覆された鋼鉄製(バイメタル製)であることを示す。ちなみにгс(gs)は被覆されていない(あるいはラッカー塗装された)鋼鉄製の薬莢、гл(gl)は真鍮製の薬莢であることを示す