追加資料/アリス

Last-modified: 2018-11-30 (金) 18:54:02

アリスとロザリア

ロザリア・イストワールと言う人物について解説しよう。

彼女はアリス・マーリーンが記録世界フォリウムから帰還した後、最後の聖戦で敗北した後の姿である。
正確には仇敵を討ち滅ぼす事は出来たが、その際に刻まれた呪いの作用で魔族として堕落させられた存在である。
性格は横暴、尊大、傲慢。他者を一方的に愛し、愛される事を至上の快楽とする色魔。
己の欲望と快楽を第一とする混沌の化身であり、かつての勇者だった面影は殆ど残っていない。
それは『アリス』と言う人物を構成するあらゆる要素が呪いによって"反転"させられた事により、
アリスとは正反対の気質を持っている事が理由である。
しかし、+1でも-1でもないゼロの部分――決してブレる事も折れる事も無い『軸』『芯』と言った要素は
呪いによる影響を受けておらず、言動や行動の端々には、アリスだった頃の名残が見受けられる。

フォリウムでは死に物狂いで時間遡行に成功した後、必死になってアリスの運命を変える為の手段を模索していた。
その過程で多くの人物へ大なり小なり手傷を負わせる凶行に及んだり、徹底的な"悪役"としての立ち振舞を続けていた。
それはもしも自分が滅びの運命の残滓として、存在する事自体が許されなかった時には
すべての事が済んだ暁には"害虫"としてアリスやその他の討伐者達に滅ぼされようと考えがあったからである。

しかし、とある存在の手解きによってその考えは杞憂に終わり――
結果的に歴史改編のレベルでアリスの未来の運命を白紙に戻す事によって、"勝利"の可能性を与え
また、自分自身の物語を望む事によりアリスとは別の存在として己を確立するに至った。

本当に未来を変える事が出来るのか、ロザリアは多くの"悪役"と共に
アリスをはじめとする"勇士"達の前へ立ちはだかり、試練となってフォリウムでの最後の大戦を繰り広げた。
勇魔大戦*1と呼ばれた決戦の果てに
アリスはロザリアの前に己の力を示し、これに勝利する。
(また、この大戦に参戦していた両陣営の人物が奇遇な事に星界に集まる事になった。)

ロザリアからアリスに対しては、かつての自分自身であり、可愛い妹分の様に独自の感情を抱いて接しているが
アリスからロザリアに対しては、親友に対する非道な仕打ちを容認する事が出来ず、嫌悪していた。
とある一件から自身の抱く感情を置く場所について思い悩む事が起きて、
ロザリアとのぎこちない日常の最中に、お互いの秘めた心中を告白するに至り、結果的に関係は良化した。
まだ全てを認める事は出来ないが、独り取り残され、絶望に慟哭してもなお
孤独の道を選んでまで最期を覚悟して戦い続けたもう一人の自分自身を、アリスは認める事になった。

本作ではロザリアは称号『混沌を秘めるもの』によってアリスに力を貸し与える事になる。
と言うか、以前の様に身体を乗っ取ってその力を振るう事になるのだが。

コトシタ関連人物

アイリス・ロフォーテン

以前、フォリウムで自分自身の記録を喪失してしまう事件が起きるが
その時に関わった組織に属していた人物。多少の面識があり、自己紹介を交わした。
プライベートでの関わりは殆ど無いが、物語の閲覧時や討伐者同士の模擬戦では
率先して味方の前に立ち、強敵と立ち向かう心強い人物だと認識している。
名前が似てる。

アクウ・アオバ

本格的な交流関係は、上記のアイリスの項で触れた記録喪失事件から。
その後はロザリアが時間遡行をしてアリスの身体を乗っ取っていた時や
それなりにアリスの拠点とする物置小屋を訪ねに来る時など、細々と交流が続いている。
――彼女の身に、心に何が起きようと。時間を重ね合わせた友である事は不変だ。

あっきょん

大通りで一緒に大量の焼きそばを無料頒布したり、変な交流がある。
一方で、勇魔大戦では共に戦地を駆け抜け共闘したりと、その戦闘能力の高さに窮地を救われた。
勇魔大戦では紅の従者として背中を預け、ロザリアの元へと辿り着くまでの道中を共にした。

有澤 零砂

互いに面識があり、世間話をするぐらいの細々とした交流がある。
しかし深く関わったのは特にロザリアがアリスの身体を乗っ取り、討伐者達を次々と襲撃していた時である。
ロザリアは返り討ちに遭い、事情を伝えた所で平穏な手段で頭を下げる事の方が手っ取り早いと絆される。
が、ロザリア自身は頑なに悪役としての立場を譲らず、その場は終わった。
アリスの運命が白紙に書き換わった後の事、勇魔大戦ではアリス側の陣営として参戦。
ロザリア陣営のDr.キルリスとの死闘を乗り切った。

ガゥワィエ・ブルウナイト

プライベートでの関わりと言えば、気まぐれで開催した女子会で語らい合った事が大きい。
それまでは名前を知る程度の面識はあれど、まともに会話した事が無かった。*2
女とは、と言う話題の発端から流れてお互いの大切な人物について、ひいては恋についての話題に発展した。
そして、お互いに惚気た。 彼女もまた、アリスにとってかけがえのない友である。

カエデ

胸囲の格差社会をその身を以て思い知らされた。いずれ虚数空間に引きずり込んで胸を揉みまくった後、
レーザーブレードで爆発四散させてやると暴言を宣った事は忘れているかもしれない。
そう、アリスは彼女とまともな関わり合いが無かった……

キョウスケ

20歳から28歳に至るまでの8年の戦闘技術は全て実戦に投げ込まれる中で磨かれた天然のもので、
アリスは何者かに師事したり、格闘術の技術書などに目を通した事は全く無かった。
そんな荒削りな戦闘技能を鍛える上で、基礎的な動作を学んだ師でもある。
特に戦闘関連においては多くの関わりがある。彼も勇魔大戦に参加し、アリス側の陣営についた。
何かと黒い炭酸飲料を勧めてくれるのだが、アリスはあんまり好きではないらしい。

きらりこ

プライベートでの関わり合いは薄い。アリスがよく戦いに身を投じる事もあって
その場で共闘をしたり、または挑まれて対峙したり、フォリウムでは戦闘時に肩を並べる事が多い。
彼女もまた、勇魔大戦で同じ陣営として共闘した者である。
と言うか本作の参戦人物には、大戦で共闘・対峙した人物が多いのだ。

Dr.キルリス

医者とは思えないブッ飛んだ行動などで、度々騒がせられるアリスの悪友。
マッドドクターと呼ばれるほどに狂気的な発言・行動の節々に見られる妙に小物的な所が憎めない。
多分きっと心根は優しい人物なのだとアリスは信じている。クリスマスプレゼントをあげたら狂喜乱舞してた。
そしてやはり彼もまた、勇魔大戦の参戦者である。アリスとロザリアの双方に深い関わりがあった彼は
ロザリア側の陣営、ヴィランサイドとして勇士たちの前に立ち塞がった。大戦ではありさわと鎬を削り合う。

六堂 玖楠

ハーブティーの葉を無理矢理食わせようとした。食わせた。
例に漏れず彼も勇魔大戦に参戦。彼がアリスに託した力は最終局面での必勝の軌跡となり、
アリスの新しい力を目覚めさせるきっかけとなった。

クレセントルーン

大切な親友。共に深い関わり合いがある。時に衝突する事もあるが、良き理解者である証拠だろう。
ふたりの言葉はアリスの生き方を大きく変えるきっかけになり、
自意識の中では全く感じていなかった破滅的で自己犠牲が過ぎる身の振り方を改める事となった。
彼女たちが元の世界に帰った後、何か大きな災厄に見舞われるのではないかと心配している。
可能ならば、アナスタシア*3に赴いて力になってやりたいと思う程に。


*1 アリスとロザリアはそう呼称している
*2 コトシタ内では『クソみたいなスキルとか自殺を加速するスキルで語り合った程度だ。』と描写された。
*3 彼女たちの出身世界。