Tier 7 アメリカ 自走砲
スペック
車体装甲厚(mm) | 50/15/19 | 本体価格(シルバー) | 1,400,000 | |||
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最高速度(km/h) | 前進 | 38.6 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 7~9 | ||
後退 | 10.0 | 派生元車輌 | M44 | |||
発見可能範囲(m) | 静止時 | 404.71 | ||||
移動時 | 424.86 |
パッケージ
初期 | LVL1 | LVL2 | LVL3 | LVL4 | LVL5 | LVL6 | LVL7 | |||
M12 E:59,400 S:1,400,000 | ━ | 無線 E:? S:24,600 | エンジン E:? S:13,900 | 無線 E:? S:54,000 | 履帯 E:? S:19,700 | エンジン E:? S:29,000 | 主砲 E:? S:96,500 | ━ | 戦車 M40/M43 E:116,500 S:2,700,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期 M12 | Wright Continental R-975C1 | 155 mm Gun M1918M1 | M12T48 | M12M4 | 790 | SCR 510 | |
400 | 18 / [15.75] | ---/---/--- | 325 | ||||
14.90 | 1.4/1.6/2.7 | 12 | 370 | ||||
LVL.1 無線 | Wright Continental R-975C1 | 155 mm Gun M1918M1 | M12T48 | M12M4 | 790 | SCR 610 | |
400 | 18 / [15.74] | ---/---/--- | 420 | ||||
14.89 | 1.4/1.6/2.7 | 12 | 370 | ||||
LVL.2 エンジン | Wright Continental R-975C4 | 155 mm Gun M1918M1 | M12T48 | M12M4 | 790 | SCR 610 | |
460 | 18 / [18.08] | ---/---/--- | 420 | ||||
17.12 | 1.4/1.6/2.7 | 12 | 370 | ||||
LVL.3 無線 | Wright Continental R-975C4 | 155 mm Gun M1918M1 | M12T48 | M12M4 | 790 | SCR 619 | |
460 | 18 / [18.10] | ---/---/--- | 750 | ||||
17.12 | 1.4/1.6/2.7 | 12 | 370 | ||||
LVL.4 履帯 | Wright Continental R-975C4 | 155 mm Gun M1918M1 | M12T51 | M12M4 | 790 | SCR 619 | |
460 | 20 / [19.92] | ---/---/--- | 750 | ||||
17.12 | 1.3/1.5/2.5 | 12 | 370 | ||||
LVL.5 エンジン | Ford GAA early | 155 mm Gun M1918M1 | M12T51 | M12M4 | 790 | SCR 619 | |
500 | 20 / [21.52] | ---/---/--- | 750 | ||||
18.50 | 1.3/1.5/2.5 | 12 | 370 | ||||
LVL.6 主砲 | Ford GAA early | 155 mm Gun M1A1 | M12T51 | M12M4 | 790 | SCR 619 | |
500 | 20 / [21.21] | ---/---/--- | 750 | ||||
18.23 | 1.3/1.5/2.5 | 12 | 370 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
砲性能
主砲性能 | ||||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | HE弾 予測 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 左<射界>右 最伏角 | |
155 mm Gun M1918M1 | HE P HE*1 | 1,120 13G | 85 90 | 710 710 | 3.78 5.30 | 475 475 | 1,367 1,367 | 4.23 | 3,003 | 6.00 | 0.66 | 27 | +45 14< >14 -5 | |
155 mm Gun M1A1 | HE P HE*2 | 1,120 13G | 88 90 | 930 930 | 3.97 5.34 | 490 490 | 1,412 1,412 | 3.31 | 3,078 | 6.50 | 0.62 | 27 | +45 14< >14 -3 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier 7アメリカ自走砲。
M3 Leeの車体を流用した重自走砲である。 - 火力
M44と比較して精度、弾速がともに向上し単発火力が増している。
左右の射界は多少狭くなっているが問題ない程度。敵車輌に近接戦を挑まれた場合、最終砲の俯角が-3度のため位置取りに注意。- 155 mm Gun M1918M1
初期砲。
弾道が低めのため絞りきったレティクルが多少長円になる。
単発火力は710のため同ティアならば通常弾で十分だろう。
ちなみに自走砲で同じHEでダメージも変わらない場合、主に貫通力もしくは爆発範囲が高く設定されている。 - 155 mm Gun M1A1
最終砲。
こちらも弾道が低めのため照準の中心点をターゲットの砲塔天板へしっかりと狙いをつけ天板をぶち抜こう。
単発火力は930と初期砲より上昇している。
砲精度は数値上、上がってるはずだが実測してみたところ着弾位置がレティクルの中心より若干それやすい。
次のM40/M43でも初期砲として使用するためしっかりと砲のクセを覚えておこう。
- 155 mm Gun M1918M1
- 装甲
大多数の自走砲の例に漏れず、風通しの良い紙装甲。
身を隠す場所はなだらかな稜線の下に平地を持つ位置取りがどの自走砲でも最高の地形である。 - 機動性
M44と比べると旋回性能・最高速度ともに低下している。
旋回性能は悪いが直進時の加速性能は悪くなく、陣地転換の際にも有用である。
どの自走砲も機動性能はベース車体の性能に依存する。 - 総論
Tier 7となり、高Tierらしい精度・装填時間・火力を伴ってきた自走砲。
この先、敵車輌の体力も上がってくるため、ターゲットの側面ではなく天板に榴弾を叩き付けるように心がけよう。
史実
↑M12 155mm自走加農砲
M12 155mm自走加農砲(M12 155ミリ じそうかのうほう、155mm GMC(Gun Motor Carriage) M12)はアメリカ陸軍が第二次世界大戦中に開発した自走砲である。
公式な愛称はないが、アメリカ軍の兵士にはフランス戦線において“キングコング(King Kong)”の愛称で呼ばれている。
M12はアメリカ陸軍により機甲部隊に随伴し、重砲によって迅速かつ緊密に支援を行うための車両として開発された。装甲車両に大口径の野戦砲を搭載することによって重砲部隊を自走化した機甲砲兵車両としては最も初期に開発されたものの一つであるが、開発後直ちには実戦投入されず、アメリカ軍内の先見性と保守性が混在した状況を示すものとなっている。
完成当初は訓練用および予備兵器とされて保管されていたが、1944年のフランス戦より実戦に投入され、本格的自走砲開発・配備までの暫定的車両とされながらも予想外の活躍を示した。これにより本車はアメリカ軍に「大口径自走砲」という兵器の価値を再認識させた他、その後のアメリカ製大型自走砲の原型的車両ともなった。
第2次世界大戦大戦を通じて使用されたが、1945年には後継のM40 GMCが完成し、戦後は早期に置き換えが進められて全車が退役している。
↑フランス、モーゼル川を越えて砲撃するM12自走砲 1944年の撮影
開発作業は1941年6月からロックアイランド工廠にて始められた。翌年1942年2月には試作車が完成、T6の仮正式名称が与えられた。試験結果はまずまずのものではあったが前述のような理由から機甲部隊は採用には消極的な姿勢を示し、結局、他部局に要求される形で採用を決定した。T6は細部を改修した後、1942年8月、M12 GMCの名称で制式採用され、1942年に60両、1943年に40輌の計100両が製造された。
こうして自走カノン砲としては他国に先駆けて開発されたM12であったが、配備先となる機甲部隊からは大口径自走砲に対する要求は低く、アメリカが参戦し欧州方面への陸上兵力の派遣を決定した段階では、本車は訓練車輌として用いられるか、もしくは倉庫で保管されていた。
連合軍の大陸反攻を前に74輌のM12自走砲がオーバーホールと作戦運用準備のための改装を受け、採用から2年を経た1944年に初めて実戦投入された。これらの車輌はノルマンディ上陸作戦の直後から実戦に参加し、機甲部隊関係者の予想に反して活躍した。間接射撃を主として設計されていたものの、強固な防御施設の攻撃のさなかにはしばしば直接射撃任務に投入された。1944年6月下旬から7月上旬にかけて行われた「サン=ロー攻防戦」に於いてはドイツ兵の立て篭もる陣地や建造物に直接射撃を加え、その大威力から兵士たちには“キングコング”の名で呼ばれた。
本車は1944年から1945年の終戦までの各作戦を通じ、成功裡に運用された。旧式の砲を転用して開発された暫定的兵器としては非常に成功した存在であったが、開発時はともかく実戦投入時には搭載砲・車体共に旧式であることは否めず、暫定開発ゆえの不十分な点も多かった。数的にはアメリカ軍の主力自走砲は同じくM3中戦車(初期型以降はM4中戦車に変更)にM2 105mm榴弾砲を搭載したM7自走砲であり、M12は非常に有用とされながらもその投入局面は限定されていた。生産も当初生産分の100両のみで追加の生産は行われず、後継のM40 155mm自走砲(155mm GMC M40)が完成し配備された後は早々と姿を消した。
尚、M12はアメリカ軍以外では用いられておらず、戦中、戦後共に諸外国への供与もされていない、アメリカの第二次世界大戦実用兵器としては珍しい存在である。
↑ノルマンディー戦における第987野戦砲兵大隊所属のM12 砲に防盾のある改修型 (1944年7月10日、バイユー近郊での撮影)
M12はM3中戦車の車体部を用い、新規に開発された車体上部に余剰の旧式カノン砲を搭載したものである。いくつかの文献ではM12自走砲の後期型はM4中戦車の車体から作られたと主張しているが、これはM12がM4初期型と同型の垂直渦巻サスペンション(VVSS)式懸架装置と駆動/誘導輪を使用したことからの混同と推測される。
搭載砲には配備が進む新型カノン砲に更新される予定で前線部隊から引き揚げる計画が進められていた、M1917、M1917A1、M1918M1 38.2口径155mmカノン砲が選定された。これら3種は第一次世界大戦の古典的なフランス製火砲であるGPF 155mmカノン砲から派生し、ほぼ同一構造であった。
主砲はM4砲架を介して搭載され、指向範囲は左右各15度、俯仰角は-3~+30度であった。分離装薬式の弾薬を用い、最大射程は20,100ヤード(18,379m)、最大発射速度は毎分4発、持続可能発射速度は毎分2ないし1.5発であった(ただし、後述のように自走砲車本体には10発分の弾頭と装薬しか積載されない)。
生産当初は装備されていないが、小型の防盾が砲左側に後付で備えられており、車体前面上部には走行時に砲身を固定するための折畳式固定架(トラベリング・ロック)が装備されている。
機関室は原型のM3中戦車の車体後部より車体中央部へと移されており、操縦手席はM3よりもやや後方に、中央部の変速装置上からM4中戦車と同様に左右に乗員(車体左側に操縦手、右側に操縦助手(本車においては車長)が着席する方式とされた。操縦区画は車内にあって装甲化され、左右それぞれに前方と側面、および天面に開閉式のバイザーブロックとハッチを備えた(側面ハッチは左側の操縦手席のみ)密閉区画とされていたが、主砲の配置された車体後部の砲兵員区画は装甲板に囲まれてはいるがその高さは低く、天面は開放された露天式であった。車体後面にはブルドーザーのブレードに似た駐鋤(ちゅうじょ、英語ではSpade)が装備されており、これは射撃時に展開して地面に設地させ、砲の反動の吸収に用いるものである。駐鋤は車体上部右側に装備された小型のウィンチにより上下させることができ、支持架は収納時には砲員の着席場所となり、展開時には戦闘室へのステップとなる構成であった。
M12の、車輌後方の開放部分に据えられた大型砲、および駐鋤という配置方式は、重量級の自走砲の定型として本車の後に開発された自走砲に広く踏襲された。
フォート・シル博物館では唯一現存しているM12自走砲が展示されている。2010年11月にフォート・シルへ移送されるまで、本車はアメリカのメリーランド州アバディーンに所在するアメリカ陸軍兵器博物館に収蔵されていた。