Tier 3 フランス 駆逐戦車(課金戦車)
スペック
車体
HP | 180 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 40/20/40 |
最高速度(km/h) | 24 |
重量/最大積載量(t) | 13.84/14.6 |
本体価格(ゴールド) | 850 |
修理費(シルバー) |
パッケージ
FCM 36 Pak 40 (850G) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
FCM 36 Pak 40 | Berliet MDP | 7,5 cm Pak 40/2 | FCM B1 | FCM 36 Pak 40t | 180 | 310 | |||||||
91 | AP APCR HE | 98 126 38 | 110 110 175 | 40 | 46 5G 19 | 15.92 1.5 0.37 | 37 | --/--/-- | 44 | 400 |
解説
時期は不明だが、名称が「FCM 36 Pak 40」から「FCM36 PaK40」に変更された。
マッチングする戦車の中では最高の400mの視界と、驚異的な発射レートを持つ高性能課金駆逐戦車。
ただし、鈍足・紙装甲ゆえに見敵必殺を心がけねばならない、戦闘室が巨大で、横投影面積も意外と大きいので被弾には要注意。
緑色の迷彩が多いので、戦闘室の丸っこさと合わせて、スイカにそっくりなために、TOGII*やヘッツァー同様、戦場の癒し役として重荷味方から人気を得られるであろう。
史実
FCM36は、1932年にルノーが開発した6t戦車から発展した軽戦車で、FCM社がこの6t戦車のデータを元に開発を行いました。
歩兵支援用の軽戦車として1935年4月には試作車両が完成し、翌36年にFCM 36の名称が与えられて正式化され100両が発注されました。
大量生産可能で安価な軽戦車というコンセプトで募集され、選考に残ったオチキス H35、ルノー R35C、FCM36の中で1両の生産コストが前者2種よりも高い45万フランでしたが、90万フランでないと赤字になるとFCM社が発表したために、100両で生産を打ち切ることになってしまいました。
コスト高の要因となっているのは、それまでのリベット接合をやめて溶接接合にした事、91馬力のベルリエV-4ディーゼルエンジンを採用したことにあるといわれ、どちらもフランス戦車初となるものでした。
砲塔は装甲板を電気溶接した、未来的なピラミッド状の多面構造で、主砲の21口径37mmSA18砲と7.5mm同軸機銃が装備されていましたが、短砲身のため火力不足といわれていました。
エンジンデッキのみは、整備の容易性を考慮してボルト接合されていました。
91馬力のベルリエV-4ディーゼルエンジンは、イギリスのリカード社がライセンス生産したベルリエMDPのライセンス版で、91馬力のガソリンエンジンと同出力なので、大差が無く採用する理由が無いのではないかといわれました、12.8tの重さに対して最高速度では時速24kmしか出せませんでしたが、火災を起こしにくいことから採用されました。
それに伴い、サスペンションは片側8つの転輪を2本の垂直コイルスプリングで支え、ボギー4組が片側に配するという、単純な構成でスプリングを防御する装甲を装備、履帯との接触を避ける為に、前部誘導輪の後ろに独立して転輪が1つ設けられていました。
同車は2mの超壕能力、70cmの対障害物、80%の登坂能力を持っていました、サスペンション部や履帯の上側をジグザグ断面の傾斜装甲によって保護されていて、接触を避けるために車体前部の誘導輪のすぐ後ろに独立した転輪1個が設けられていました。
1939年に生産終了し、数両が地雷などのテストに使用され、1両がテスト車両としてメーカーに戻された以外は、実戦投入されました。
オチキス H35、ルノー R35Cは、搭載する37mm砲を短砲身のSA18から、長砲身で貫徹力に優れたSA38に換装されましたが、FCM36では発砲の衝撃に弱く、溶接した砲塔が耐えられないことから、搭載は見送られてしまいました。
これが要因というわけでもないのですが、1940年5月にハインツ・グデーリアン率いるドイツ軍機甲部隊と鉢合わせしたFCM36とルノーR35Cなどは、非力な武装や薄い装甲などで太刀打ちできず、もっと致命的だったのは無線機が搭載されていないため、連携が取れずに武装では劣るドイツ軍の戦術で翻弄されてしまいます。 その後、フランス軍退却の殿軍(しんがり)を担いますが、その殆どが撃破されてしまいました。
フランス降服後、ドイツ軍によって他の戦車と共に鹵獲され使用されますが、本車は砲塔を撤去し戦闘室を設け、7.5cmPak40を搭載されてマルダーIとして10両が改造されました。 10.5cm leFH16自走榴弾砲(10.5cm leFH16/18(Sf)auf Geschuetzwagen FCM(f))として残り12台も改造されています。