FV4005 Stage II

Last-modified: 2017-03-24 (金) 20:26:49

GB83_FV4005.png

Tier 10 イギリス 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

HP1,850
車体装甲厚(mm)76/51/38
最高速度(km/h)35
重量/最大積載量(t)50.76/54
本体価格(シルバー)6,100,000
修理費(シルバー)

ツリー

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
FV4005
(259,000/6,100,000)

パッケージ

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
FV4005 Stage IIRolls Royse Meteor Mk. IVB183 mm L4FV4005 Stage IIFV4005 Stage II1,950SR C45
650AP
HESH
HE
310
275
92
1,150
1,750
1,750
12*
*G
*
2
2.70
0.38
3014/14/1412390750

解説

史実

ソ連の主力であるIS-3を冷戦時の脅威として捉えたイギリス軍は、FV214コンカラーを開発しますが、これに先立って120mmL1戦車砲をセンチュリオンに搭載した、FV4004コンウェイが作られました。
FV4004は当初、センチュリオンの車体に限定旋回の主砲を応急で搭載した状態でしたが、すぐに全周旋回能力を持つ砲塔に変更されました。
移動時には、長砲身がぶれて照準がずれないように、砲身を後ろに回して車体後部のトラベルクランプで固定しました。
さすがに、センチュリオンに120mmクラスの戦車砲を乗せるのは無理があったようで、それを示すかのように砲塔は縦長の異様な姿をしていました、なにしろ、あまりの長砲身と砲塔のギャップ故に、全体の重量バランスはかなり危険な状態であったといいます。
砲塔自体は均質圧延鋼板で出来ていましたが、防御力は限定的であったそうです。
結局、FV4004の計画は1951年に中止され、試作車両の1両が完成するに止まりました。

このFV4004コンウェイに、更に強力な183mmL4キャノン砲を搭載するFV4005のテストがなされた後、FV214コンカラーMk.IIに搭載する計画を立てました

しかしながらIS-3に対抗するに、攻撃力において比肩すると言えど、装甲防御において懸絶した砲戦車では十分なものとは言えませんでした。

このため、攻撃力においてIS-3を完全に凌駕するものとしてコンウェイの再開発はセンチュリオンMk.3からの部材を利用し、1950年代早期に続けられます。
120mm砲の搭載は取り止められたものの、センチュリオンをベースに大口径砲を搭載すること自体を諦めたわけではなく。 更なる火力向上を目的として、L4 183mm砲の搭載へと目標が変更されました。(1952年頃とされているそうです)
とにかく、名称も改めたFV4005はコンウェイ第1次試作車同様、限定旋回式の外装形式を採用。
さすがに手動装填では無理なので、大重量の砲弾に対応すべく機力自動装填装置が追加されていました(単純な比較はできませんが、同口径の7.2インチ榴弾砲の榴弾は202ポンド(約92kg)の重量がありました。どのような弾種が用意されていたか不明ですが、183mm砲の砲弾も相当な重量があったと推測されます)。
当時の写真でも、砲の後ろに装備された自動装填装置が確認できました(写真参照)、こちらの車両も後に軽装甲で砲の全周が囲われた、コンウェイと同じような仕様になっていました。
この第1次試作車をステージ1と定めていました。

さらに、限定旋回砲塔を全周旋回弾片防御砲塔式へ改めて、ステージ2が完成します。
自動装填装置が砲塔に収まらなかったことから、搭載は諦められましたが、試験は続けられる事になりました。
そうこうしている内に、この頃にはそもそも当車両開発の発端となったFV214コンカラー重戦車の開発の目処が付き始めると、FV4005計画は意味を失い1957年に中止されたため、183mm砲搭載車両の実戦配備は実現せずに終わりました。
コンウェイシリーズは結局採用される事はなく、試作車が1両のみ完成しただけだったのでした。
数年後にはL7 105mm砲が実用化され、お手軽にセンチュリオンが強化できるようになるので、わざわざコンウェイの様な重自走砲を配備しなくてよい、という判断は正解だったのかは今となっては知る由もありません。
ただ、コンウェイと同じく、FV4005シリーズも側面を向いての射撃の反動は、駐鋤など装備を持たず、高い重心となった車体が横転の危険性を孕んでいました。

FV4005は現在でもボービントン博物館に実車が保管されており、その姿を見ることができます。
保管に際して、ボービントン博物館スタッフが同車を調査した時、その旋回砲塔はなんと車体に完全に溶接固着されていたそうです。
恐らく、試験中か博物館へ輸送の際に固定化されていたと思われます。
こうして、砲塔旋回能力は失われてしまったまま、今日も展示されているそうです。

image.gif
砲塔を外した状態の主砲と自動装填装置、巨大な主砲の付け根にあるのが自動装填装置と給弾用のドラム、砲塔がない事で全貌が伺える。

コメント

  • PC版ではゴミ箱だの便所だのと散々な言われようのこの戦車でも、コンソール版の性能ならまだまだ使えなくもない…? -- 2017-03-24 (金) 20:26:49