Conqueror

Last-modified: 2018-05-29 (火) 11:49:04

GB-Conqueror.png

Tier 9 イギリス 重戦車

公式紹介ページ

スペック

HP1,850
車体装甲厚(mm)130/51/38
最高速度(km/h)34
重量/最大積載量(t)59.96/65.0
本体価格(シルバー)3,600,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
FV215b
(210,000/6,100,000)
Conqueror
(110,000/3,600,000)
Conqueror Mk II
(104,300/323,000)
Conqueror Mk III
(123,300/393,000)
Conqueror Mk IV
(156,300/521,000)
Chieftain Mk. 6
(255,000/6,100,000)
Conqueror Mk I**
(76,000/264,000)
Conqueror Mk III*
(141,300/401,000)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
ConquerorRolls-Royce Meteor Mk.IVBOQF 20-pdr Gun Type A BarrelFV214Centurion Mk. III1,850550
650AP
APCR
HE
226
258
42
230
230
280
65680
11G
170
8.69
2.29
0.33
24165/112/11236400
Conqueror Mk I**Rolls-Royce Meteor Mk.IVCOQF 20-pdr Gun Type B BarrelFV214Centurion Mk. III1,850700
750AP
APCR
HE
226
258
42
230
230
280
65680
11G
170
9.23
1.89
0.31
24165/112/11236400
Conqueror Mk IIRolls-Royce Meteor Mk.IVCOQF 20-pdr Gun Type B BarrelFV214Conqueror Mk. II1,950700
750AP
APCR
HE
226
258
42
230
230
280
65680
11G
170
10
1.70
0.31
24152/89/7034400
Conqueror Mk IIIRolls-Royce Meteor M120OQF 20-pdr Gun Type B BarrelFV214AConqueror Mk. II1,950750
810AP
APCR
HE
226
258
42
230
230
280
65680
11G
170
10
1.70
0.31
26152/89/7034400
Conqueror Mk III*Rolls-Royce GriffonOQF 20-pdr Gun Type B BarrelFV214AConqueror Mk. II1,950750
950AP
APCR
HE
226
258
42
230
230
280
65680
11G
170
10
1.70
0.31
26152/89/7034400
Conqueror Mk IVRolls-Royce Griffon120 mm Gun L1A1FV214AConqueror Mk. II1,950750
950AP
APCR
HE
259
326
120
400
400
515
351,060
11G
1,200
5.71
1.89
0.33
26152/89/7034400

旧スペック

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
馬力武装名弾種/貫通力/ダメージ発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲
Conqueror650OQF 20-pdr Gun Type A BarrelAP / 226 / 230 
APCR / 258 / 230 
HE / 42 / 280 
8.69
2.29
0.33-0.4
24165/112/11236400
Conqueror Mk II750OQF 20-pdr Gun Type B BarrelAP / 226 / 230 
APCR / 258 / 230 
HE / 42 / 280 
10
1.7
0.31-0.36
24152/89/7034400
Conqueror Mk III810OQF 20-pdr Gun Type B BarrelAP / 226 / 230 
APCR / 258 / 230 
HE / 42 / 280 
10
1.7
0.31-0.36
26152/89/7034400
Conqueror Mk IV950120 mm Gun L1A1AP / 259 / 400 
APCR / 326 / 400 
HE / 120 / 515 
5.71
1.89
0.33-0.4
26152/89/7034400

解説

史実

FV214コンカラーは、第二次大戦終了後のベルリンパレードに参加したソ連が乗り付けたIS-3重戦車を見たショックから、対抗し得る性能を持った最後の汎用重戦車として開発されました。

それまで、イギリスは60tを超える重量の重戦車の開発・運用経験がなかったので、まず、FV221としてカーナヴォンを少数生産し経験を積んでから、FV214の開発に取り掛かりました。
車体は、カーナヴォンと同型ものを使用していましたが、ステレオスコープをキューポラに搭載、車長と砲手の照準がリンクすると言う射撃管制システム(FCS)をもって、新型の55口径120mmL1戦車砲を運用すると言う当時としては最新鋭の計画でしたが、イギリス陸軍ではセンチュリオンの20ポンド戦車砲やパットンシリーズの90mmM3A1戦車砲と、90mm以上の大口径戦車砲を搭載する経験がなかったために、米軍が第二次大戦中に開発した120mmM1高射砲を元に、これを戦車砲として120mmL1A1/A2戦車砲を王立造兵廠が開発しました。
120mmの異例な大口径を選択した理由は、遠距離からのIS-3撃破には、どうしてもこのクラスでないと無理であると判断したことに起因するためでした。 同時期に米軍でもM103ファイティング・モンスターの搭載砲として、120mmL1戦車砲と同じ120mmM1高射砲ベースの60口径120mmM58戦車砲を選択していることから、両国とも同じ結論に至っていたようです。

コンカラーは、最前線で近接戦闘するセンチュリオンを遠距離砲撃で支援するという任務が与えられており、159両が生産されて1個戦車連隊あたり3個小隊が配備され、1個センチュリオン中隊を1個コンカラー小隊3両で支援する形態をとっていました。

コンカラーのもう1つの特徴として、砲の俯仰を動力制御していましたが、不整地走行の際に重い長砲身が振られて、砲身を動かすギアを破損するのを防ぐために、これをロックするセーフティーが設けられていました。 これは、走行時に時速25キロを超えるとセーフティーロックが自動で作動し、砲とギアをロックする装置で、通常移動時は良かったのですが、戦闘時では、これが原因で低速移動をしながらの行進射撃でセーフティーが作動してしまい、目標追尾ができなくなってしまうと言う問題を抱えていました。

使用弾は装甲目標用のAPDS(装弾筒付徹甲弾)とHESH(粘着榴弾)が用意されていましたが、弾頭と炸薬が分離式で大きく、大柄なコンカラーといえども、35発しか搭載できませんでした。 これは、大口径ゆえに、50kg近い砲弾と6kg前後の炸薬を装填することで負担を減らすためと、砲弾形状を変更することは困難だったためとされています。
当初は、自動装填装置と巨大な撃ち殻を車外へ排出する自動排莢装置を搭載する予定でしたが、先に実装された自動排莢装置は空薬莢が排莢シュートに落下すると、チェーン駆動のホルダーが砲塔右側面のイジェクションポートから自動排莢するというプロセスの複雑さから、薬莢が途中で詰まるなどのトラブルが続出したために、更に複雑になる自動装填装置を諦めて手動装填とされました。 制式配備後も自動排莢装置の故障がよく起こって悩まされ続けたそうです。

ここまで斬新な装置を搭載するのには訳があり、ファイアフライの運用以来、イギリス軍では中戦車に対して遠距離火力支援戦車を少数配備すると言う形態が出来上がっていたのを、主力のセンチュリオンに対する遠距離火力支援としての位置づけにすることから、FCSや多種の自動装置が必要だったとされています。

これらを収める砲塔は、鋳造製でソ連製122mmの砲弾に耐えられるように正面203mm、側面76.2mmと重装甲で、車体が圧延防弾鋼板の溶接構造で構成された装甲厚は前面127mm、側面50mmと、IS-3に匹敵するものでしたが、避弾経始ではIS-3が勝っていました。
動力となるロールスロイスM120V12気筒液冷エンジンは、センチュリオンが使用するミーティアV12気筒液冷エンジンの流れを汲んでいて、810馬力を搾り出すものの、重装甲故に65tの車重では路上で時速34km/hがやっとというものでした。

コンカラー重戦車は、Mk.Iの量産が開始されてからマイナーチェンジした、FV214コンカラーMk.IIも作られました。 砲身中ごろにあるカウンターウェイトの外側に排煙機を設けた120mmL1A1戦車砲に換装され、操縦席の3つのペリスコープは、1つの大型広角のものに変更されました。 そのほか、砲塔後部には車外搭載物用増設ラックも追加されています。

試作車は1950年に完成したコンカラー重戦車でしたが、主に自動排莢装置を始めとする数々のトラブル解決に追われて、量産に入ったのは1955年までずれ込んでからになってでした、1959年半ばまでにMk.Iが20両が生産されますが、これにカーナーヴォン重戦車から改修された7両が加わります、そして、マイナーチェンジ後に新規生産されたMk.IIの155~165両を含めて、最終的に180両前後となっています。
生産数の幅があるのは、改装された分や予備パーツとして生産された分が混同されているためと思われます。
その多くは、冷戦の緊張下でIS-3重戦車との対決を見据えて西ドイツ駐留のBAOR(British Army of the Rhine:イギリス陸軍ライン派遣軍団)に配属されていました、しかし、その頃にはソ連軍が擁するワルシャワ条約機構側はIS-3の発展型であるT-10重戦車の配備を行っていた上、重戦車のコンセプトそのものが時代にそぐわなくなり、BAORのコンカラー重戦車はついに1度も戦火を見ること無く1966年に全て退役しました。
戦火を見なかったことはコンカラーにとって幸運でしたが、退役後は不幸と言える運命が待っていました、コンカラー重戦車は一部がイギリス本国で試験車両や特殊車両や装甲回収型・自走砲の試作型に改造されましたが、多くはスクラップとして売却されたり、実弾射撃演習の標的になり蜂の巣にされてしまったりと、最期はまさに踏んだり蹴ったりでした。

現在、残った内の1両のコンカラー重戦車は、ボービントン戦車博物館にて静かに余生を送っています。

コンカラーの名称は「征服者」の意味で、イギリスでは特にノルマン・コンクエストによってイングランドを征し、ノルマン朝を開いた、“征服王”ウィリアムI世を指すとされています。

コメント

  • 砲塔装甲はちょっとアレだけど、もともと稜線を利用して思いっきり上を向くように角度を付け加えてやればかなり弾けるね・・・まさかJgE100の弾を弾くとは夢にも思わなかったよ。 -- 2015-12-27 (日) 10:17:13
    • ↑ちょっとミス。「もともと砲塔の傾斜は優秀だから」稜線を利用して思いっきり上を向くように角度を付け加えてやればかなり弾けるね・・・ -- 2015-12-27 (日) 10:18:10
  • HPが中々あって頼り甲斐がある、個人的に最もお気に入りの戦車だ。バランスも悪くない ただ、最前線で弾を受け続ける戦車ではないかな。 -- 2016-04-11 (月) 02:08:25
  • 27日のアップデートによりHD化されたおかげか、砲塔正面装甲が破格の250mmオーバーへ。これはティア10のFV215b並の装甲厚になったことを意味しいままで易々と抜かれていた砲塔正面が一転駆逐戦車でも貫徹が難しい砲塔へと進化を遂げた。加えて鬼のような精度とレティクル拡散は変わっておらずただでさえ飛び出し撃ちが凶悪なコンカラーに防御力までも加わりかなり強力な戦車へと変貌した。 -- 2016-05-28 (土) 00:59:13
  • 史実の「イギリス」が「ギリス」になっていたので修正しました -- 2017-01-29 (日) 01:18:26
  • 苦行重戦車の優等3を越えた先はご褒美車輌でした。 超旋回!超高性能砲!全速ダッシュ中でもズバズバ当たるキチ精度!(車体下部以外)結構頼りになる装甲!十分な高機動! イギリス重戦車なのに、こんなに強くて良いの?! 頑張って良かった!!! -- アメジスト? 2018-02-23 (金) 20:07:21