ゲパルト

Last-modified: 2024-06-03 (月) 23:45:04

ドイツ RankVIII 自走式対空砲 FlakPz I Gepard ゲパルト

IMG_1349.jpeg

概要

これまでの対空車両と一線を画する高い発射レートを誇る。

車両情報(v1.63)

必要経費

必要小隊レベル15

報酬

SL倍率2.2

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)90.0
俯角/仰角(°)-5/85
リロード速度(秒)
1.0
スタビライザー/維持速度(km/h)二軸 / 75
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
30 / 25 / 20
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
25 / 20 / 20
重量(t)46.0
エンジン出力(hp)1584
2,200rpm
最高速度(km/h)71
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)313
乗員数(人)3

武装

名称搭載数弾薬数
主砲35 mm Oerlikon KDA machine gun2640

弾薬*1

名称ベルト名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
35 mm
GA-35
既定API-T/HEI-T0.552041175686657473932
35×228
MSB/K
HEI-T*/HEI-T*/HEI-T*/AP-I0.552041,175686657473932
35×228
PSBH/B
API-T/API-T/API-T/HEI-T*0.552041,175686657473932

弾種

名称弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
HEI-T*0.552041,17511119865
API-T0.5537.41,175686657473932

装備

設置場所装備名説明
車体外部装甲正面に20mmの履帯装甲
砲塔発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る
主砲二軸スタビライザー移動中の砲の垂直と水平方向への揺れを軽減

搭乗員

搭乗員名説明
車長砲手が気絶した際に砲手の役割を代行する

小隊ツリー

前車両RakJpz 2 (HOT)
次車両-

解説

特徴

ドイツ対空砲、いわゆる戦後第二世代の自走式対空砲。一番口径の大きい35mm機関砲を二門装備していることが特徴。

 

【火力】
エリコン社製の35mm機関砲を連装で装備しており、連射速度も同時に追加された米ソの対空砲と比べると見劣りするものの、一門で550発/分、二門で1100発/分となっている。
威力に関しても35mmと大口径であるため、数発の命中弾であっても敵機を撃墜することが出来る。
と、ここまで聞くと良いことばかりのように思えるが幾つかの欠点も存在する。
まず最大の欠点が搭載弾薬数が560発しか無いことである。
が、幸いにして敵機撃墜に要する命中弾は少ない為、指切りでバースト射撃を行う事で弾薬を節約することが出来る。そもそも発砲煙が凄まじく、バースト射撃をしなければ砲手視点はおろか車長視点であっても容易に敵機を見失うこととなる。
ただし、この弾数の少なさは地上攻撃を行う際にはどうしても足を引っ張ってしまう。
俯角も-5°でしか取ることが出来ず、ちょっとした坂道であっても水平に撃てなくなることが多く、斜面を登りきるまで撃てない、という事も多発するので注意したほうが良いだろう。

 

【装甲】
目立つ、薄い、打たれ弱いの三拍子が揃っている。
車体は傾斜込みでも50mm程度、砲塔も25mm装甲で傾斜した部分であっても40mm程度と軽装甲で、幸いにして機銃程度で抜かれるほどではないが砲弾に対しては全く頼りにならない装甲である。
また車体中央には巨大な弾薬庫がある為、ここを撃たれたら一撃爆散である。
また、操縦手の他には砲塔に2人のみの3人体制となっているため、砲塔に被弾=撃破と言っても過言ではない。

 

【機動性】
本車はレオパルト1の車体を使って開発されており、機動性に関してはレオパルト1とほぼ同等の機動性を有している。
前進、後退、旋回どれをとってもストレスを感じることは少ないだろう。
対地攻撃を行う際には側面を取ることも容易であり、敵に姿が露呈した場合も素早く撤収、陣地変換を行うことが可能となっている。

 

史実

クリックで表示

ゲパルト自走式対空砲(Flugabwehrkanonenpanzer Gepard)は、西ドイツが開発した自走式対空砲。ゲパルトは、チーターの意がある。開発国の西ドイツを始めとし、オランダとベルギー、チリ。最近になって、ルーマニアにも送られた。ロシアはこれの対抗策の様なもので、旧式化していたZSU-23-4"シルカ"ではなく、ミサイルも同時に装備する"2K22 ツングースカM1"を開発した。ただし、製造コストが高い上にソ連崩壊により軍事費が大幅に削減されたため、思うように製造が進まず、現在は"96K6 パーンツィリS1"に置き換えを進めている。パーンツィリS1もツングースカと同じく、ミサイルと対空機関砲を装備するが、基本的にトラックに搭載される。なお、パーンツィリS1は対空車両ではなく、近距離対空防御システムである。

主に、ドイツ連邦軍の諸兵科連合(戦車部隊・機械化装甲師団)を攻撃すべく、低空飛行してくる敵航空機や攻撃ヘリコプターから部隊を守るために作られた。その為、レオパルド1、マルダー歩兵戦闘車、ヤグアル1に匹敵する機動性と運動性能を兼ね備えた。また、開発された時、つまり1965年は冷戦の真っ只中であり、核戦争の可能性もあったため、NBC*2の防護性能もある。そのおかげで、NBCに汚染された状況下でも戦闘を可能とする。

時は1965年。西ドイツは、米国から貰った"M42 ダスター"を対空戦車として運用していたが、レーダーが無い為、対空戦闘能力が非常に劣っていた。また、オープントップであるがゆえ、NBC兵器に汚染された状況下では使用不能であった。
まず、モデル"マタドール"が完成した。これは30mm機関砲2門と砲塔をラインメタル社が製造し、追跡用のレーダーとコンピューターをAGE-テレフンケンが製造、シーメンスが探索レーダーを製造、ポルシェが開発(砲塔)を担当した。競合モデルはエリコングループの車両であり、こちらは、当時としては異例であった、35mm機関砲を2門搭載していた(また、オランダ軍としては35mm機関砲を要求していた)。
予算不足などにより採用は遅れに遅れ、最終的に1970年6月25日に決定し、部隊には1973年から配備が開始された。

小ネタ

敵国ゆえの利点

本車のレーダー配置は特許が取得されており、日本が同様の対空砲システムを開発する際には特許に抵触しないようレーダー配置については独自の配置となっている。
しかしその一方でソ連軍が同様のシステムとして開発した2K22ツングースカ自走対空砲のレーダー配置は本車と同じ配置となっている。
これは特許の取得には情報開示が必要であり、絶賛冷戦期にドイツ連邦軍の技術をソ連軍に渡さないようソ連(ロシア)での特許取得がなされていなかった。そのため、ソ連軍は何のためらいもなく丸パクリすることができた。
この結果最適であると言われている本車のレーダー配置だが、同じ西側諸国である日本は使用できず、本来敵国である筈のソ連では使用できるという状況に陥ることとなった。
ちなみに本車および日本の87式自走高射機関砲は車体にMBTの車体を使っているが、2K22ツングースカの車体はGM-569A汎用装軌車を使っている。

・砲旋回装置
本車の砲塔旋回装置は電動モーター駆動でありメインエンジンとは別の発電ユニットから給電されている。
ゲーム内ではこれを再現してか砲塔旋回装置の当たり判定がターレットリングとは別に操縦席横の発電装置まで含まれており他車両と比べて破壊されやすくなってしまっている。(ソビエトのシルカも砲旋回に発電ユニットを使うのだが、あちらは何故か当たり判定がターレットリングだけである)
また、2022年に起きたロシア=ウクライナ侵攻ではドイツがウクライナにこの車両を供給した。
当初はその有効性に疑問を持つ意見もあったが、ウクライナ側から「対ドローンで目覚ましい活躍」と発表され、その証拠となる映像も出回り始めたため、戦果を挙げた本車を筆頭に自走式対空機関砲というカテゴリー全体がドローンへの有力な対抗手段として再評価されつつある様子。


ゲパルトをモデルにした車輌たちがAPDSを40発しか積めない理由

これは、機関砲の仕様上(というか対空砲が対戦車をすることがほぼないため)外側の弾倉にしかAPDSを入れられないためである。一方で既定弾は砲塔内の弾倉に入っているため640発を携行できる。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

  • 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
    • こいつは対空より対戦車向きだと思う。正直そこまで対空は強くない気がする。 -- 2024-03-24 (日) 00:42:29
    • APDSが無いのが若干痛い -- 2024-04-25 (木) 12:55:37

*1 爆薬量はTNT換算
*2 現在はCBRNEと呼ばれている。 ((Cは化学(Chemical)、Bは生物(Biological)、Rは放射性物質(Radiological)、Nは核(Nuclear)、Eは爆発物(Explosive)である。