87式自走高射機関砲

Last-modified: 2024-06-03 (月) 23:43:11

日本 RankVIII 自走式対空砲 87式自走高射機関砲

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概要

日本が戦後初めて開発した陸上自衛隊の自走式対空砲「87式自走高射機関砲。

車両情報(v1.63)

必要経費

必要小隊レベル15

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)97.5
俯角/仰角(°)-5/85
リロード速度(秒)
1.0
スタビライザー / 維持速度(km/h)二軸 / 58
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
30 / 20 / 20
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
25 / 20 / 15
重量(t)38.0
エンジン出力(hp)1,660
2,200rpm
最高速度(km/h)58
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)313
乗員数(人)3

武装

名称搭載数弾薬数
主砲35 mm Oerlikon KDA cannon2680

弾薬*1

名称ベルト名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
35 mm
Oerlikon KDA
既定API-T/HEI-T0.552041175686657473932
35×228
MSB/K
HEI-T*/HEI-T*/HEI-T*/AP-I0.552041,175686657473932
35×228
PSBH/B
API-T/API-T/API-T/HEI-T*0.552041,175686657473932
35×228
PKLH
APDS/APDS/APDS/APDS0.38-1,40012712511811010295

弾種

名称弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
HEI-T*0.552041,17511119865
API-T0.5537.41,175686657473932
APDS0.38-1,40012712511811010295

装備

設置場所装備名説明
砲塔発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る
主砲二軸スタビライザー移動中の砲の垂直と水平方向への揺れを軽減

搭乗員

搭乗員名説明
車長砲手が気絶した際に砲手の役割を代行する

小隊ツリー

前車両87式偵察警戒車
次車両-

解説

特徴

ゲパルトPGZ09同様日本の自走対空砲、所謂戦後第二世代の自走式対空砲。同時期に追加された対空砲の中では一番口径の大きい35mm機関砲を二門装備していることが特徴。

 

【火力】
ドイツのゲパルトや中国のPGZ09と同じ35mm エリコンを2門装備している。最大傾向弾薬は640発でAPDSは40発持って行く事ができる。その為、上記2両と比べて継戦能力は高い。

 

【装甲】
対空なので当たり前だが期待できるものではない。幸いPGZ09よりはあるので機銃で正面は抜かれることはない。

 

【機動性】
ゲパルトやPGZ09と比べてかなり低い。元が74式戦車なので仕方ないが前進58km/hと先の2両と比較して13km/h差があり、後退速度も-8km/hと東側戦車並みなので機動力は現在の第二次世代自走対空砲の中では最も低い。

 

史実

長いため折り畳み

基本的にゲパルトの後を追うような形で開発された為、形状も酷似しており、装備している機関砲自体も同一のものである。愛称は公式には「スカイシューター」とされているが、隊員は「ガンタンク」や「ハエ叩き」などと呼んでいる、らしい。

開発に当たってはゲパルトより後に配備された車両なだけあって、ゲパルトが途中からデジタル式コンピュータ―に換装したのに対し、当初からデジタル式コンピュータ―を搭載しているなど、電子機器周りでは同世代の自走対空車両より優れていた。またゲパルト同様に追尾レーダーと索敵レーダーが別々の為、敵機を攻撃しながらでも索敵を行える。

他にも低光度TVカメラ、映像システム、赤外線映像装置、レーザー測遠機、それらを支える補助動力装置(APU)など豊富な装備を取り揃えている。

しかし、その高性能・高コストな電子機器が仇となり一台当たりのコストは増加(15億円)、少量ずつの配備しかできなかったうえ2002年には生産を終了し、最終的にはたった52両が第7師団の第7高射特科連隊及び第2師団の第2高射特科大隊第3中隊に配備されるに留まった。

ちなみにレーダーの配置はゲパルトの物が最適とされたが、特許を取得されていたことから同じ西側の日本は独自のレーダー配置を考え出さねばならず、逆に仮想敵国であったソ連は特許が取得されていないので堂々とゲパルトのレーダー配置を使うことが出来るなど本末転倒な事になっている。

車体に関しては61式戦車の車体を使用する予定だったが、車体の陳腐化などに加え(開発開始は1978年)根本的に当時主力になりつつあった74式の機動力に随伴できない可能性が示唆された為、最終的には74式の車体を拡大・利用した。

しかしながら配備されている第二師団・第七師団は共に北部方面隊隷下の為、現在北部方面で配備されている90式戦車には今では随伴できないとも言われている。

結局のところ、冷戦が終わり大規模攻撃ヘリによる侵攻も現実味がなくなった上、当時より遥かに歩兵装備の対空火器が充実した現状では、高速戦闘機を迎撃できない自走式対空機関砲の優位性はローコストの弾ぐらいしかなくなっている。その為各国にも新型の自走式対空砲を作るという動きも見えず(そもそも軍事大国であるアメリカのドクトリン自体が航空優勢以上の制空権奪取下でしか地上戦を行わないという異常な物であることも有り、西側諸国ではソ連寄りの対空ドクトリンを持つ日本やドイツは対空砲に関してアメリカに倣えという真似ができないことも大きい)、恐らく87式はまだまだ運用され続けると思われる。ただし、87式固有の問題としては他国の新規製造や改修された自走対空砲は地対空ミサイルも装備しているのに対しこちらは搭載されておらず、さらに生産も終了して改修予算も出ないためこれから装備されることもない。現代の誘導兵器やアビオニクスの進化は凄まじく、攻撃ヘリが搭載する空対地ミサイルの射程も長大化している中で射程が短い87式では文字通りアウトレンジされる可能性が高く、有事の際はほとんど役に立たないだろうと自嘲する自衛隊員もおり、長年自衛隊の取材を行った江畑謙介氏も価格の割に役に立たないと自著において批判している。そのため自衛隊では自走式地対空ミサイルと組み合わせて運用することで効果を発揮する装備品と位置付けているが、その反面運用の複雑化や戦略機動性の低下、運用コストの上昇といった弊害を生み出している。また、背の高い草地などに潜み待ち伏せする運用も考慮されているが電子機器の発達により監視能力が優れた攻撃ヘリも登場しているため、一層苦しい立場となりつつある。
なお、近年急激に発達し絶大な威力を発揮している軍用ドローンへの対抗手段として自走式対空機関砲というカテゴリー全体に再評価される向きがあり、それに伴って本車の評価も変化していくかもしれない。

小ネタ

680発しか持っていけない理由

携行弾数を最大にすると1つの弾薬に640発、もう1つの40発と分けられる。というバグだが、2024年2月16日の新イベント「スニークアタック」のニュースにて、PGZ09と共に遂に修正された。
間違っていたのは持っていける最大携行弾数か少なくなるのではなく、最大携行弾数1,280発の表記の方だった為、持っていける弾数はこれまでと同じである。

Screenshot_20240216-060157.png

ちなみになぜAPDSは40発しか携行できないかというとこれは機関砲の仕様上(というか対空砲が対戦車をすることがほぼないため)外側の弾倉にしかAPDSを入れられないためである。

1000001662.png

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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*1 爆薬量はTNT換算