ドイツ RankIV 駆逐戦車 8,8 Pak 43/1 Sf. Nashorn ナースホルン
概要
イベント【RAPID FIRE】のガチャ限定車両。
ランクIVにして長砲身の8.8cmを使用可能。
車両情報(v.1.57.**.**)
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 8.0 |
俯角/仰角(°) | -5/20 |
リロード速度(秒) | 6.7 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 30 / 20 / 20 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 10 / 10 / 10 |
重量(t) | 23.5 |
エンジン出力(hp) | 572 |
3,000rpm | |
最高速度(km/h) | 44 |
視界(%) | 119 |
乗員数(人) | 5 |
武装
名称(戦車砲) | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 8.8 cm Pak 43 L/71 cannon | 1 | 40 |
機銃 | 7.92 mm MG34 machine gun | 2 | 5000 |
弾薬
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
8.8 cm KwK43 L/71 | PzGr 39/43 | APCBC | 10.16 | 108.8 | 1000 | 237 | 234 | 222 | 207 | 194 | 181 |
PzGr 40/43 | APCR | 7.3 | - | 1130 | 279 | 273 | 252 | 227 | 205 | 185 | |
Hl.Gr 39 | HEAT | 7.64 | 646 | 600 | 110 | ||||||
Sprgr.43 | HE | 9.4 | 1000 | 820 | 14 |
小隊ツリー
前車両 | VK 3002(M) |
---|---|
次車体 | オストヴィント |
解説
特徴
主武装は8.8cmPak43 L71対戦車砲。ランクⅤのティーガーII(P)の8.8cmKwK43 L71戦車砲と同じ貫通力を持つのが最大の特徴。
【火力】
このランク帯でトップクラスの貫徹力を持っている(貫徹力が高いで有名な英国戦車より貫徹力は高く、更に炸薬もある)。
ディッカー・マックスと比べて砲口径が小さくなっているので加害力は減っているが、装填速度が大幅に向上し、かつ砲精度もアップしたため弱点射撃がやりやすくなった。なおディッカー・マックスから仰角が10°から20°まで取れる様になったが、俯角が-15°から-5°に低下しているため段差で射撃が出来ない場合がある。
APCBC: 本車両のランクにおいて遭遇するすべての車両を正面から貫通することができる。ただし強い傾斜部分に当たったり、昼飯の角度を活用されるとやはり跳弾してしまうため、慢心することのないようにしよう。炸薬が少なく貫通できても敵戦車の乗員が何名か生き残ってしまうことがあるため、相手の砲手付近を狙えると良い(大抵の戦車は砲塔左側、つまり狙う本車の側からみて右側に砲手がいる)。また、14mm以下の装甲に対しては貫通しても爆発しないため、極度に軽装甲の車両やトラックベースの車両に対しては後述のHE弾を使おう。
APCR:装甲に垂直に入射したときの貫徹力に特化した徹甲弾。本車のAPCBCの貫徹力に不満が出る相手というのは基本的に分厚い傾斜装甲を使った車両であり、APCRではかえって抜ける範囲が狭くなるケースがほとんどである。加えて加害力が極端に悪く、使い所がない。こんな弾を積んでいくくらいなら搭載弾数を減らしたほうがよっぽどマシである。
HE: 多くの密閉砲塔の戦車にダメージを与えられないが、オープントップ車両(外部から乗員が見える車両)にたいして過圧判定が入るため車体のどこかに当たるだけでワンパンできる。特にトラック系車両はAPCBCではうまくダメージが入らない事が多いため、対策としてこの弾を2~10発持っていくといいだろう。APCBCに比べて初速が遅く垂れる弾道であるため注意。ちなみに本車両自体もHEに撃たれると弱い車両である。
HEAT: HEと同じく炸薬がTNT換算200gを超えるためオープントップ車両対策として使用でき、一応装甲車両に対しても110mmの貫徹力がある。立ち位置としてはオープントップ車両対策に積んで行き、もし装甲車両が出てきても一応対応可能であるというところ。HEよりも更に初速が遅く弾道の垂れが大きいため、HEとどちらを持っていくかは好みが分かれる。
【防御】
後方からの支援が目的の車両とだけあって、薄い。機銃弾にすら貫通されるため、対空戦車は脅威である。またオープントップのため上方からの攻撃に弱く、機銃掃射でクルーが気絶したり弾薬庫が爆発したりする。搭載弾薬数を24発にする事で、戦闘室側面の砲弾が無くなるため弾薬庫誘爆のリスクを大幅に軽減できる。総合的な防御力は低いので、距離を取って前線に出ないように戦うことを心がけよう。
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▲①から順番に消費される(つまり④の弾薬庫は弾を使い切るまで残り続ける)
弾薬庫の状態 | 満タン | ①を空に | ②まで空に | ③まで | 砲閉鎖以外 |
---|---|---|---|---|---|
搭載弾薬数 | 40 | 33 | 24 | 21 | 1 |
弾薬の空き | (+0) | (+7) | (+16) | (+19) | (+39) |
【機動力】
最高速度が30km/hと劣悪だったディッカー・マックスとは違い、中戦車並みの機動力を確保している(ベースは共に同じIV号中戦車だが)。その為、真っ先に位置取りができ、即座に陣地移動が出来る。旋回性も良くなっている。総じて扱いやすい。
【総評】
本車はディッカー・マックスから機動力を強化し、主砲も貫通力の高い砲に換装した様な車両。先述の通り、俯角が-10°も減っているため、起伏の激しいところでは射撃がし難く、平地で戦う場合が多い。だが、決して前に出過ぎることはせず、味方の後方から自慢の8.8cm砲で敵を撃破してやろう。
史実
ドイツ陸軍は第2次世界大戦中に多くの対戦車自走砲を実戦化したが、1941年6月に開始された独ソ戦でT-34中戦車やKV-1重戦車などの強力な敵戦車に遭遇したことにより、さらにその傾向は強くなった。
これらのソ連軍戦車に対抗するために強力な火砲を備える戦車が望まれたものの、短時間での実戦化は不可能でありこのため、既存の車両に大口径の砲を搭載することで開発と生産の時間を大きく短縮できる、対戦車自走砲の装備に力を注ぐことは当然の帰結であった。
当初はソ連軍から鹵獲した48.4口径76.2mm師団砲F-22(M1936)や、デュッセルドルフのラインメタル・ボルジヒ社が開発した46口径7.5cm対戦車砲PaK40を、II号戦車や38(t)戦車の車台に搭載した対戦車自走砲が多用されたが、1942年10月にアドルフ・ヒトラー総統の要求により、さらにアウトレンジからの撃破を図って強力な8.8cm対戦車砲を装備する対戦車自走砲の開発がスタートした。
話が前後するがドイツ陸軍兵器局は独ソ戦開始後、当時のドイツ陸軍の主力軽榴弾砲であったラインメタル社製の28口径10.5cm軽榴弾砲leFH18を搭載する装軌式自走砲の開発を計画した。
しかし、当時のドイツにはleFH18を搭載するのに適当な装軌式車台が存在しなかったため、兵器局は大型の自走砲専用車台を新たに開発することを決定した。
開発期間とコストの低減を図るため、自走砲専用車台は1941年9月の段階でIII号戦車およびIV号戦車のコンポーネントをできるだけ流用し、これを使用した自走榴弾砲の戦闘重量は23.5tとすることが検討されていた。
自走砲専用車台の開発設計はベルリンのアルケット社(Altmärkische Kettenwerke:アルトメルキシェ装軌車両製作所)が担当し、名称はとりあえず「III/IV号火砲搭載車両」とされた。
III/IV号車台の開発は1942年になって本格化したが、その進行状況は急ピッチというものでもなかったようである。
というのも、III/IV号車台に搭載すべき砲について再検討が行われていたからである。
なぜならIII/IV号車台は大型なので、10.5cm軽榴弾砲leFH18搭載用としてはオーバースペックと思われたからであった。
やがて1942年7月になって、leFH18はII号戦車の車台に搭載可能ということが判明したため、アルケット社でII号戦車の車台にleFH18を搭載した自走榴弾砲(後のヴェスペ)の開発が開始された。
このためIII/IV号車台には15cm重榴弾砲もしくは、8.8cm高射砲の搭載を新たに検討することになった。
結局1942年7月23日からの総統会議において、III/IV号車台にラインメタル社とエッセンのクルップ社が共同開発した30口径15cm重榴弾砲sFH18を搭載することをヒトラーは決断し、これは7月25日に命令された。
この新型自走榴弾砲(後のフンメル)の試作車は1942年10月に完成し、ヒトラーに披露された。
新型自走榴弾砲の試作車は後の生産型とは異なりIII/IV号車台が用いられておらず、IV号戦車の車台がそのまま用いられており戦闘室に比べてかなり車体が短かった。
また、15cm重榴弾砲sFH18には後座量を減らすために単作動式の砲口制退機が装着されていたが、これも生産型では廃止されている。
ヒトラーはさらに、III/IV号車台に8.8cm対戦車砲を搭載した新型対戦車自走砲(後のホルニッセ/ナースホルン)の開発も要求した。
この頃ドイツ陸軍の8.8cm砲は、クルップ社が1928年に開発した8.8cm高射砲FlaK18から発展し、ティーガーI戦車の主砲として車載化された56口径8.8cm戦車砲KwK36が存在したが、これとは別に、1942年初めから同社が開発に着手していた71口径という長砲身の8.8cm対戦車砲PaK43があり、1943年に実用化されるであろう新型対戦車自走砲にはこのPaK43が搭載されることになった。
新型対戦車自走砲は車体をアルケット社、主砲をクルップ社がそれぞれ担当して開発が進められたが、主砲に予定していた8.8cm対戦車砲PaK43は、砲身の生産ペースに比べて十字型砲架の生産が遅延気味であった。
このためラインメタル社の手で、PaK43の砲身と砲弾を流用してすぐに量産可能な暫定型対戦車砲を開発することとなった。
こうして開発された暫定型対戦車砲PaK43/41は砲身こそPaK43と同じものを用いていたが、撃発装置と閉鎖機は7.5cm対戦車砲PaK40のものをベースに拡大・改良したものが用いられており、これに10.5cm軽榴弾砲leFH18の脚や15cm重榴弾砲sFH18の車輪など極力既存の部品を組み合わせていた。
そしてこのPaK43/41を車載型とした71口径8.8cm対戦車砲PaK43/1が、そのまま新型対戦車自走砲の主砲として採用されることとなった。
新型対戦車自走砲の試作車は1942年10月末頃には完成したが、この試作車の写真は残されていないため車両の詳細については不明である。
ただし、先立って完成した新型自走榴弾砲の試作車が、III/IV号車台を用いずにIV号戦車の車台をベースに製作されていたことを考えると、新型対戦車自走砲の試作車も同様にIV号戦車の車台をベースとしていた可能性が高い。
当初、15cm重榴弾砲sFH18を搭載する新型自走榴弾砲は第1生産ロットとして200両を生産することが予定されていたが、ヒトラーは当時東部戦線で予定されていた大攻勢(後の「城塞作戦」(Unternehmen Zitadelle))に、8.8cm対戦車砲搭載の新型対戦車自走砲を投入することを思い付き、この大攻勢に間に合わせるために1943年5月12日までに自走榴弾砲型と対戦車自走砲型を100両ずつ完成させることを命じた。
1943年2月6日付で、15cm重榴弾砲sFH18搭載の自走榴弾砲型は「フンメル」(Hummel:マルハナバチ、特殊車両番号:Sd.Kfz.165)、8.8cm対戦車砲PaK43/1搭載の対戦車自走砲型は「ホルニッセ」(Hornisse:スズメバチ、特殊車両番号:Sd.Kfz.164)の呼称が与えられたが、ヒトラーが虫の名前を付けることを嫌ったため、1944年1月27日付で自走榴弾砲型の「フンメル」の呼称は廃止され、対戦車自走砲型の呼称は「ナースホルン」(Nashorn:サイ)に変更された。
小ネタ
本車に付いている2挺のMG34は対空射撃用なわけだが、実際には2艇同時に射撃するのは不可能であり、敵航空機に狙われたら一巻の終わりである。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
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- この駆逐戦車の装甲が薄すぎるのか過貫通を起こしてしまうのかな? ナースホルンを撃破できない時が多いですね そりゃ榴弾を使えば撃破はできるけど遭遇戦などの時は困るんすよね -- ぶらんちす? 2024-05-10 (金) 11:42:28
- T26E5の車体下部2回撃ったのに非貫通だった。トルーマニウムやばすぎる。 -- 2024-06-08 (土) 23:52:54