ソ連 RankVIII ミサイル駆逐戦車 IT-1
概要
主力戦車になっていたかもしれない戦車。
ミサイル戦車、ロケット戦車とも呼ばれる。(ロケットは基本的には無誘導だが、ロシアでは誘導式のミサイルもロケットと言う為。)
車両情報(v2.25.0)
必要経費
必要小隊レベル | 10 |
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車両性能
項目 | 数値 |
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砲塔旋回速度(°/s) | 15.0 |
俯角/仰角(°) | -9/17 |
自動装填速度(秒) | 11.1 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸 / 75 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 80 / 45 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 200 / 160 / 65 |
重量(t) | 34.5 |
エンジン出力(hp) | 1,107 |
2,000rpm | |
最高速度(km/h) | 56 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 75 |
乗員数(人) | 3 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 3M7 ATGM | 1 | 15 |
機銃 | 7.62 mm SGMT machine gun | 1 | 2000 |
ATGM*1
名称 | 弾種 | 弾頭重量 (kg) | 弾速 (m/s) | 誘導 システム | 射程 (km) | 爆薬量 (kg) | リロード | 貫徹力(mm) |
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距離10~2000m | ||||||||
3M7 | ATGM | 54.0 | 224 | 半自動*2 | 3.30 | 3.15 | 有 | 500 |
装備
設置場所 | 装備名 | 説明 |
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車体 | ESS*3 | 車両後方に煙幕を展開 |
主砲 | 二軸スタビライザー | 移動中の砲の垂直と水平方向への揺れを軽減 |
オートローダー | 一定の速度で装填可能 これは装填手に依存しない |
搭乗員
搭乗員名 | 説明 |
---|---|
砲手 | 装填手の役割を兼用する |
小隊ツリー
解説
特徴
【火力】
武装はミサイルで、その貫通力は500mmにも達し、ありとあらゆる戦車を撃破可能である。装弾数は15発と少な目ではあるが、一発の威力が絶大なため、そこまで困りはしないだろう。ただしこれ以外に敵戦車に有効な武装は無く、弾を撃ちきると手も足も出せないため、残弾数には気をつけよう。
装填は11秒であり、やや早め。また、飛行速度が遅く(最大220m/s)、木や柵に当たるとその場で炸裂してしまうのも難点である。飛行速度はどうやってもカバーできないが、柵だけは同軸機銃を使ってどうにかできる。
なお、本車はソ連戦車としては異例の俯角-13°を取れるため、砲塔を出さずにミサイルを撃てるという、大きな利点がある。これにより、ハルダウンではなくタレットダウンを可能としている。
因みに、炸薬量はTNT換算で4.25kgとミサイルの中では最低値である。だがしかし、飛翔体の重量は50kgと最も重く、現状使用できるミサイルの中で最大口径である。もしかしたら、この大口径と重量が威力に結びついてる可能性がある。
- 誘導
本車は主砲を持たぬ戦車であり、ミサイルが主武装となっている。当然ミサイルは上手く誘導しなければロケットと変わりない為、誘導は必須である。本車は、視点移動による誘導の為、誘導は比較的簡単。だが、敵戦車の天板を撃ちぬいたり、壁や建物に隠れた戦車を攻撃するには、慣れが必要である。
なお、ミサイルの宿命ともいうべきか、当たり所が悪いと、敵戦車に全くダメージを与えられない。 - 機銃
7.62mm SGMTが同軸機銃として一門搭載されている。
余談だが、占領した地点の上でミサイルを発射した後、車体の再装填速度よりも弾を補給する速度の方が若干早いため、再装填のアニメーションがスキップされて若干早く再装填を終えることが出来る。思う存分連射してやろう。
【防御】
中距離からの攻撃がメインの戦車と侮るなかれ、なんとT-62と同様の装甲を有しており、ミサイル主体の車両としては非常に撃たれ強い。このランク帯や、やや離れたところから攻撃するため、あんまり役に立つ場面は少ないだろうが、万が一敵車両と鉢合わせしてしまっても、保険がきく。しかし、相変わらず側面・後面装甲(車体・砲塔共に)は貧弱なので、撃たせてはならない。
因みに、本車中央には巨大な弾薬庫が存在している為、基本真ん中を撃ち抜かれた一撃爆散してしまう為、あまり車体を出さないようにしよう。
【機動性】
本車の元となったT-62と同様、陣地変換や移動に全くもって困らない。更に主砲が無い分軽くなっており、加速などに優れている。素早い位置取りに生かそう。
史実
IT-1(ロシア語:ИТ-1イーテー・アヂーン)は、ソビエト連邦軍の対戦車ミサイルを主武装とする駆逐戦車である。ロシア語では誘導式のミサイルでも「ロケット」と呼ぶ。この兵器が開発されたのは当時の世界の背景にある。1950~1960年代にかけてミサイル兵器の技術は目まぐるしい勢いで発展しており、世界各国でミサイル駆逐戦車の開発が進められていた。
当然、ソビエト連邦でも同様のことが行われており、Obecut 150(後のIT-1)やObecut 287など様々なミサイル駆逐戦車の計画が並行して進んでいた。しかしそれらの多くはミサイルとその誘導装置の問題や機能的な複雑さから計画がキャンセルされ、正式採用されたのはObecut 150のみだった。
その試験結果は概ね良好であり、視察に来ていた当時のソ連の指導者ニキータ・フルシチョフからは「この車両があれば通常戦車など不要」と言わしめるほどだった。その後Obecut 150はIT-1として採用され、生産、配備が進められていったが、実際に運用してみると装弾数の少なさや300~500m以上離れていないとミサイルが正確に誘導できない等の問題により、現場の兵士たちからはかなりの不評をくらい、そこにIT-1推しのフルシチョフが失脚したことによって最大の支持者を失い、次第に本車の存在意義が失われていくことになった。その後は60両ほどが生産された程度で部隊から引き上げられ、戦車回収車に改造された。
小ネタ
先程の話を詳しく話すと、当時ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフは
性能試験で優れた性能を発揮し、その試験を見ていたフルシチョフをして「もう通常の戦車など生産するに及ばない」とまで言わしめた。
早速正式採用されIT-1を専門に運用する新規編成の2個大隊に配備されたが、本車に搭載されていた3M7ドラコーン対戦車ミサイルは大型かつ大重量な点が部隊側の不評を買った。加えて9M14マリュートカのような小型軽量で歩兵でも扱える対戦車ミサイルが大量配備されたことで、言わば「ミサイルを撃つことしか能のない」本車は存在意義を失ってしまった。本車を推していたフルシチョフが既に失脚していたこともあり、IT-1の生産は早期に打ち切られ、部隊配備された車両も装甲回収車へと改修された。これは本家WTの話になるが、実装当初中戦車扱いだったのはフルシチョフがIT-1をMBTとして採用したかったという経緯からだろう。しかし今ではゲームでもミサイル駆逐戦車に分類されている、フルシチョフはこちらの世界でも失脚してしまったようだ。
後にソ連ではガンランチャー/ミサイルランチャーのような特殊な機構を持たずとも通常の滑腔砲やライフル砲から発射可能な高性能対戦車ミサイルの開発に成功し、T-64やT-80、果ては旧式のT-55にまで広く装備された。
外部リンク
コメント
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- 1番のブッ壊れ -- 2024-02-05 (月) 00:47:42
- T-55A小隊で唯一ランクに見合った性能してるのがコイツ -- 2024-03-26 (火) 20:12:04