ソ連 RankVIII 中戦車 T-62
概要
ソ連の第二世代MBT。APFSDSを初期弾として使用可能。
車両情報(v2.25.0)
必要経費
必要小隊レベル | 5 |
---|
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 15.0 |
俯角/仰角(°) | -6/16 |
リロード速度(秒) | 9.2 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸 / 75 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 100 / 80 / 45 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 200 / 160 / 65 |
重量(t) | 37.0 |
エンジン出力(hp) | 1,107 |
2,000rpm | |
最高速度(km/h) | 56 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 75 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 115mm U-5TS cannon | 1 | 40 |
機銃 | 7.62mm PKT machine gun | 1 | 2500 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
115 mm U-5TS | 3BM4 | APFSDS | 4.0 | - | 1615 | 285 | 279 | 263 | 243 | 222 | 202 |
3BM3 | APFSDS | 5.6 | - | 1615 | 350 | 347 | 322 | 300 | 283 | 270 | |
3BK4 | HEATFS | 12.97 | 1850 | 950 | 440 | ||||||
3OF11 | HE | 14.86 | 2640 | 905 | 31 |
装備
設置場所 | 装備名 | 説明 |
---|---|---|
車体 | ESS*2 | 車両後方に煙幕を展開 |
主砲 | 二軸スタビライザー | 移動中の砲の垂直と水平方向への揺れを軽減 |
小隊ツリー
解説
特徴
【火力】
T-54/55の100mm砲からは一新され、115mm滑腔砲を搭載し、砲弾も新しいのが追加された。
砲弾は貫通に特化したAPFSDS(APDS-FS)と、HEATFS、HEが用意されている。APBC系統のように、とりあえず貫徹すれば大打撃を与える事は無理で、弱点狙撃が必須となる。APDS-FSの初速はなんと、1650m/sを誇り、偏差射撃も余裕である。しかしT-55Aの跳弾されやすい理由を見た人なら分かると思うが、T-62も初期のAPFSDSを使っているため跳弾されやすい。何ならレベル弾より初期弾の方がマシと言われる始末
HEATFSは炸薬量が大幅にアップしている。当ててしまえば今までのHEATFSよりは大打撃を与えられるだろう。なお加害範囲
また貫徹力も440mmへの向上を果たしている。
嬉しいことに俯角が-6°まで取れるようになり、ちょっとした段差に乗り上げても平気である。 更に、T-54 1949年型のネックともなっていた砲塔旋回速度、砲身の俯仰角調整速度も、本車では大幅に改善された。
【防御】
装甲厚は、T-54 1949年型と比べ砲塔部分が微増しただけである。その砲塔装甲も、正面の垂直な部分は減ったと言えど、基本的には14mm程厚くなっただけなので従来の徹甲弾にすら優に貫通される事に変わりはない(一応、砲身付け根左右が240mmに増圧されている)。引き続き、当たらない運用を心掛けよう。
【機動性】
最初の加速が優れている以外は、T-54と変わらない。後退速度が遅いため飛び出し撃ちは苦手である。
史実
1950年代に入るとソ連は新型対戦車砲の滑腔砲、及びその砲で使用する新型砲弾APFSDS(APDS-FS)の開発を始めた。滑腔砲、APFSDSの双方の開発は順調に進み、T-55にこのシステムを搭載した改良型の開発計画が建てられた。
もともとはT-55の改良したものに搭載する予定だったが後に変更され車体から設計しなおし1957年には最初の試作車である、100mmライフル砲を備えた「Obj165」が完成。1961年にはU-5TS 115mm滑腔砲を搭載した試作車「Obj166」が完成した。この車両は正式名称T-62として量産に入ることが決定。そして「対独戦勝20周年祝典パレード」で始めて公開された。それがこの車両である。
T-62はT-54/55ほど世界に広く供与されることは無かったが初期は「カタログスペック上」コストパフォーマンスや性能面で高かったため世界に輸出された。1970年代末には生産終了し、T-72に主力戦車の座を譲っているが、一部の国では近代改修を施され今でも現役である。
なおあくまで基本はT-54/55の思想を受け継いでいたため遠距離戦がすこぶる弱く、当時光学機器が高度に発達し始めていたのも相まって実戦での評価はあまり良くなかった...
小ネタ
照準器が発達途上だった第二次大戦時の戦訓をそのまま引っ張っていたため長距離での戦闘を重視しない設計思想で作られた。そのため初期の車両にはレンジファインダーなどという豪華なものは無かった。ソ連特有の光学機器の未熟さもあって距離測定は大戦期に活躍した車両と同じく、照準器の目盛りを使って行ったという。そのため射程1500m以上の射撃の命中率は安定しなかったとか....
この戦車は砲弾の装填は装填手が行い、薬莢の排莢は砲塔後部の小ハッチから自動的に行われるという機構を採用している。自動で排莢という魅力的なこの機構は発射速度向上に多いに役立つと期待された。しかし、排莢用の小ハッチを開けることによって開口部が出来るためNBC兵器に対して脆弱であった。
実はこの車両は北朝鮮でライセンス生産され、現在では最も多く運用されている。その数なんと4000両。未だに改修を続け、この車両ベースの新型戦車を生み出しているそうだ。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。
- こいつの弾薬庫マジでどこか分からん...いつも搭乗員壊滅で撃破するしか無くて困る -- 2024-06-02 (日) 22:32:08