1900年 ドイツ 防護巡洋艦 ガツェレ級
ドイツツリーの低ティア軽巡洋艦。ガゼルと書くが、読みはガツェレである。
無課金ドイツ艦ファン待望の1900年巡洋艦だが、豈図らんや初期艦ではないのでアンロックにシルバーが必要。
ちなみにドイツツリー初期艦はこちら。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1900 | 国家 | ドイツ帝国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 軽巡洋艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 13500 | 戦闘成績(BR) | 85 | ||||
無装甲排水量(t) | 963 | 無装甲速力(kt/h) | 25.3(23.9) | ||||
基準排水量(t) | 2643 | 最大速力(kt/h) | 21.4(20.2) | ||||
最大排水量(t) | 2963 | 最大舵角 | 40.0 | ||||
可視距離(km) | 15.2(14.5) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 70000S | 購入費用 | 700S | ||||
150G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 14 | ||
舷側部 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 14 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45口径 10.5cm SK l4 単装砲 | 410 | 16.0 | 7 | 10 | 19 | 65 | 250/250 | |||
65口径 10.5cm SK l40 単装砲 | 410 | 15.0 | 7 | 10 | 19 | 65 | 250/250 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
45.7cm 水中魚雷 | 3000 | 6.4 | 60 | 10 | 8 | 35 | 3 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+10%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 方向舵(転舵反応時間-14%) | 消火器(自艦火災継続時間-16%) | ||
Ⅱ | 主砲装填装置(主砲装填時間-9%) | 特殊塗装(隠蔽性+5%) | 副舵輪(横滑り防止+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 改式榴弾(榴弾発火率+15%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | 新型艦首(旋回抵抗-9%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-10%) | ||
Ⅳ | 新式榴弾(榴弾燃焼継続時間+16%) | 精密探信儀(強制発見距離+5%) | 変速機(加速性能+12%) | × | ||
Ⅴ | 新式炸裂榴弾(榴弾ダメージ+12%) | 精密探信儀(強制発見距離+7%) | ボイラー(巡航速度+6%) | × |
立ち回り方
装甲が全く当てにならないため、同格以上の相手との近距離戦や真っ向勝負は御法度。駆逐艦相手ならば接近戦を選択する余地もある。
基本的には高めの機動力を生かして回避運動しつつ、中~遠距離からチマチマ砲撃しよう。なかなかダメージを与えられず歯痒さを感じるかも知れないが、焦って距離を詰めると待っているのは轟沈の末路である。粘り強く戦うことを心掛けよう。
主砲
主砲は他の国の巡洋艦よりも小さい10.5センチ単装砲10門を全て舷側配置で装備している。そのため、砲が中心線上にない。
更に、前後の砲が片舷へ一度に照準を合わせられないという強烈なクセを持っている。
艦首艦尾の並列に並んでいる砲は真正面からある程度の角度は二門とも指向できるので同国が建造した輸出戦艦よりは融通が利く。
だが、本艦の主砲は旋回速度も口径に対する装填速度もあまり良くない。
幸いにして弾道が高いため、甲板を狙えば格上艦に対してもダメージを与えられる性能はある。肩を落とさないでほしい。
部品開発で榴弾性能を強化できるので、駆逐艦相手以外には豆鉄砲の徹甲弾は最低限にして、榴弾を多めに積んでおこう。
魚雷
水中魚雷を3門搭載可能。
射程は短く射角も狭いので使いにくいことこの上ない装備だが、重量は嵩張らないので近距離戦の牽制用お守りとして持っておいても良いだろう。
もっとも、これを撃てるような状態では本艦の生還はほぼ不可能であるが……
装甲
舷側装甲3インチ、水平装甲1インチと薄めの装甲である。
排水量に余裕が無いため、最大強化しても充分な装甲厚は確保しづらく、砲戦における耐久性はかなり低め。なるべく被弾しないようにしよう。
機動性
速度は基本設定時で20.2ノット、ボイラー搭載後で21.4ノット。
装甲を0.1インチまで削ると25.2ノットになる。防護巡洋艦の常として、あまり高速は出せない。
その他の機動性は全体的にかなり良好で、反応速度・旋回速度が速く旋回半径も小さい。
主砲を一度に半分も向けられない代わりに小回りを効かし、死角を補って全砲門を有効活用するといいだろう。
その他
本艦の視界はデフォルト状態で14.5km、部品開発を終えると15.2kmとなり低ティア帯では最高峰である。
敵の戦艦が相手ならばほぼ確実に距離算定で先手を取ることが可能であり、味方艦に視界データを提供することができる。
自身の与ダメージには直接関係はないが、視界補助のあるなしは砲撃命中率にも関わってくるので地味ながら重要な特徴。
総評
低ティア艦ではあるものの、砲配置といい性能といい癖が強い。本艦は中堅レベル程の実力が無ければ戦闘で使いこなすことは困難と言える。
しかし一方で機動性は抜群であり、タイミングを見計らって舵を切れば敵艦の砲撃を回避しやすいことは確かだろう。
歴史背景
ガツェレ級防護巡洋艦は1895年計画により建造されたドイツ初の近代的軽巡洋艦であり、公式に小型巡洋艦(Kleine Kreuzer)に類別された最初の艦である。同型艦は10隻に及び、その多くにはギリシャ神話に由来する艦名が付けられた。
一番艦『ガツェレ』は四等(小型)巡洋艦としてゲルマニア/キール造船所で1897年に起工。1898年3月31日に進水し、1900年10月6日に竣工した。
WW1勃発時、装甲巡洋艦フリードリッヒ・カール等とともにバルト海艦隊所属として沿岸警備に従事。1920年8月28日に除籍解体された。
その後も姉妹艦の一部はドイツのみならずユーゴスラヴィアやイタリアなどに所属国家を変えつつも活動を続け、中でも『アマゾン』はドイツ海軍籍に留まりながら2度の大戦を乗り切って現役に残り、1954年にその長い艦歴を終えた。
ガツェレ級の設計思想は、以降の帝政ドイツ海軍の巡洋艦設計におけるスタンダードとして確立した。軽防御を代償に手にした高速性は、後発の殆どの軽巡洋艦において踏襲されている。