1916年 アメリカ合衆国 駆逐艦 サンプソン級
アメリカツリー中ティア駆逐艦。
低ティアのスミスの特徴をそのまま残して全体的にやや高性能になったような趣があり、この後に控えているクレムソンと比較すると使いにくいかもしれない。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1916 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
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艦種 | 駆逐艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 14000 | 戦闘成績(BR) | 130 | ||||
無装甲排水量(t) | 281 | 無装甲速力(kt/h) | 34.0(30.4) | ||||
基準排水量(t) | 701 | 最大速力(kt/h) | 29.6(26.4) | ||||
最大排水量(t) | 1225 | 最大舵角 | 37.0(33.0) | ||||
可視距離(km) | 8.2(7.5) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 200000S | 購入費用 | 2000S | ||||
400G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
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甲板部 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 20 | ||
舷側部 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 20 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
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50口径 10.2cm(4inch) Mk.9 高角砲 | 400 | 15.92 | 6.6 | 10 | 25 | 66 | 200/200 | |||
魚雷 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 雷速(kt) | 基本弾数 | ||
21インチ Mk.8 三連装魚雷(Mod zero) | 3450 | 15.43 | 50 | 10 | 45 | 27 | 15 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
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Ⅰ | 新式炸裂榴弾(榴弾ダメージ+10%) | 特殊塗装(隠蔽性+9%) | 制動機(後進加速度+8%) | 消火器(自艦火災継続時間-10%) | ||
Ⅱ | 魚雷発射管旋回装置(魚雷発射管旋回速度+12%) | 電波探信儀(理想発見距離+9%) | 副舵輪(横滑り防止+10%) | 排水ポンプ(自艦浸水継続時間-10%) | ||
Ⅲ | 装甲破壊魚雷(魚雷浸水発生率+10%) | 逆探(スキル『対艦通信士』アンロック+1%) | 変速機(加速性能+10%) | 耐火コーティング(火災発生率-20%) | ||
Ⅳ | × | 発煙装置(スキル『煙幕』アンロック) | 舵輪(最大舵角+12%) | × | ||
Ⅴ | × | × | ボイラー(巡航速度+12%) | × |
※スキルは『対艦通信士』『煙幕』の二つ。それぞれ逆探と発煙装置の開発でアンロック可能。
立ち回り
主砲
4インチ級としてはそれなりの性能の単装砲を四基装備している。が、砲配置の関係で斉射可能な火力はスミスより下がってしまった。
貫通は高いものの小口径砲なので単発ダメージも低く、手負いの駆逐艦くらいでないと有効打は与えられないだろう。格上艦に対しては放火するくらいしか出来ない。
少しでも機動力を底上げするために、弾数は最小限にしてしまった方が良い。
魚雷
低ティアのスミス級に引き続き、三連装魚雷を片舷二基ずつの重雷装を誇る。
しかし魚雷の性能は据え置きで、マップが広くなり高速艦も増えた中ティア帯ではまともに狙って当てられるようなものではなくなってしまっている。幸い射程はそこそこあるので牽制魚雷としては多少頼りになる。運が良ければ命中弾も出せるだろう。
そうでなければ駆逐艦ゆえの隠蔽率の高さを活かし、他の味方に気を取られている敵に忍び寄って至近距離から大量に魚雷を叩き込み撃破を狙う戦法となる。が、本艦の機動力ではこうした暗殺を積極的に狙うのは推奨出来ない。チャンスを掴んだ時に実行する、くらいの気持ちでいよう。
装甲
安定の紙。積み増ししていけば駆逐艦としては重装甲に出来るが、ただでさえ悲惨な機動力が目も当てられない状態になるのでおすすめは出来ない。
他の駆逐艦同様に、限界まで削って速力強化に充てよう。
機動性
サンプソンを使いにくくしている最大要因。
流石に旋回性能についてはスミスよりマシになっているが、問題はやはり速度面である。
マッチングする天敵の巡洋艦がごく一部を除いてどいつもこいつも悠々30ノットを超えてくる中、本艦はボイラーを積んでも29.6ノットしか出せない。これでは餌にしてくれと言っているようなものなので、とにかく何としてでも30ノット以上は確保したいところである。それでも速度でアドバンテージを取りきれるかは微妙だが、少なくとも易々と追い付かれることは少なくなる。陣地転換にも困らないだろう。
その他
スキルとして、自艦が敵から被発見状態になった場合に知らせてくれる逆探『対艦通信士』と、艦後方に煙幕を噴出する発煙装置を開発可能。
交戦する上で詳細データを確認しない(=艦に設定されている視界データがあまり関係ない)目視での戦闘が頻発するWWBでは、逆探の存在意義はあまりない。一方、煙幕は敵艦の視界を遮ったりするのに有用ではあるが、タイミング次第で逆に目立つ結果にもなる。雷撃後に反転退避する際に使用し自艦の正確な位置を隠蔽するなど、状況をしっかり見てうまく使いこなそう。
総評
武装面ではスミスから進歩がなく、機動性もあまり改善されていない。逆に部品開発の面では、特に火力面で魚雷強化に徹底的に振り切れていた前級と比較すると劣化しており、他も今ひとつ噛み合わないものになっている。さらに戦闘成績も上昇し、扱いづらくなってしまった。
それでいて戦場は交戦距離が広くなり、各国艦艇の性能向上も著しい中ティアへと移っている。同格のライバル駆逐艦として砲雷のバランスが良く速度もある峯風や、暗殺型でありながら積極的に牽制も可能なV25などが登場しているため、相対的な動きにくさはスミスの比ではない。隠蔽率は高いものの焼け石に水であり、とにかく慎重かつ繊細な動きを要求される。
駆逐艦としてはかなり動かしにくい部類に入るので、当然ながら初心者向きとは言えない。
特に思い入れが無ければ、次のクレムソンをアンロックした方が良いだろう。