概要
鉄製のプレートを繋ぎ合わせた鎧。多くの城の【兵士】の標準装備らしい。
公式ガイドブックの英語表記ではHalf Plate Armor(ハーフプレートアーマー)。
基本的に上位の【はがねのよろい】との性能差はそこまで大きくなく、こちらを装備しているなら無理して買い替える必要はない事が多い。
ちなみにブレス耐性が微妙についていたりする事がある【てつのたて】と違い、同じ鉄製防具でもこちらは一貫して無耐性である。
鉄の盾までとはいかないが、防具としてのコストパフォーマンスはそこそこ良好。
設定上でも「非常に重い」とされ基本的にある程度パワーのあるキャラしか装備できないが、鋼鉄の鎧よりは装備可能者が多い作品がほとんどである。
シリーズ皆勤かと思いきや、DQ2のみ「鋼鉄」が「鉄」のポジションを兼ねているため登場していない。
DQ2がそうなった理由として【サマルトリアの王子】が非力という設定にある。今でこそ非力とはいえ僧侶系もギリギリ装備できるという位置付けだが、そのように僧侶系にまで門戸が開かれたのはDQ4からであり、当時はまだ鋼鉄の鎧に近い位置付け(重すぎて戦士系しか扱えない)だった。
実際【てつかぶと】の設定は「鉄で出来ているため非常に重く、力のあるローレシアの王子しか装備できない」とある。
「鋼鉄」だろうが「鉄」だろうが【ローレシアの王子】しか装備できないなら、わざわざ中間の「鉄」を設ける必要がなかったのだろう。このため盾までもが「鋼鉄」に統一され、鉄の盾も皆勤を逃すハメになっている。
しかし、そんなDQ2でさえ上述の通り兜だけは何故か「鉄」と名乗っている。
また、武器の【てつのやり】はサマルも装備できる。
DQ10などでは【てつのよろい上】・【てつのよろい下】と部位が分かれている。
DQ1
【しゅび力】は16。
説明書によれば「重くて動きにくいのが欠点」だが装備しても【すばやさ】が下がる事はない。
【マイラ】、【リムルダール】で1000Gで販売されている。
FC版では【ガライの町】でも販売されているが、リメイク版では売られていない。
ガライを初めて訪れた時点ではとても手が届かないだろう。
しかしコスパは悪くなく、これを買って少し進めば【ゴールドマン】が控える。
ゴールドマン狩りを行う上では、予めこれぐらいの防具は用意しておきたい。
その後は一気に【まほうのよろい】を目指せば良いだろう。
なおSFC版【公式ガイドブック】によると【ラダトーム】の【兵士】の標準装備であるらしい。
スマホ版などではアイテムの説明に「ラダトームの へいしの あいようひん」と書かれている。
【ラルス16世】は【主人公(DQ1)】にそんなものすら持たせてくれなかったのだ。
その割に【ラダトーム】では売られておらず、マイラまで足を伸ばさないと手に入らない。
ラダトームで生産された鉄の鎧は全て国が買い上げてしまうのだろうか。
ゲームブック(双葉社)
原作ゲーム同様、下から4番目の鎧。
【主人公(DQ1)】のレベルを4にする上で必要となる。
DQ3
守備力は25で、価格は1100G。
【勇者】、【戦士】、【商人】が装備可能。
値段、性能、入手時期いずれも前作の【はがねのよろい】と同じ立ち位置となっている。
【カザーブ】や【アッサラーム】などで販売されているほか、【じごくのよろい】が落としていくこともある。
FC版では男商人にとっては最強の守備力の鎧である。
実は価格が半額以下の【くさりかたびら】と実ダメージでほとんど差がないので、前衛職の防具はまずは使いまわしの効く鎖帷子あたりで妥協し、武器の購入を優先した方がいいだろう。
ただ、【カンダタ】戦では少しでも打撃ダメージを減らせた方が良いため、レベル上げも兼ねて【てつのたて】とセットで買い与えるのは悪くない。
ちなみに、ワンランク下の防具との守備力差は盾と同じなので、盾の方がコストパフォーマンスがわずかに上。
カザーブで鉄シリーズを買い揃えるころになるとちょうどパーティのレベルも【ノアニール】やアッサラームの敵と渡り合えるぐらいにはなっているだろう。
とは言え、本作の雑魚敵の報酬は少なく購入資金を貯めるには結構な戦闘回数を重ねる必要があるので、低レベルでも攻略する自信のある慣れたプレイヤーからはスルーされやすい防具でもある。
リメイク版
雑魚敵の報酬が増えてお金を貯めやすくなったのだが、【ノアニール】の【宿屋】の【タンス】に守備力差がたった1の【かわのこしまき】が入っているため、装備できるのが勇者一人しかいないパーティーならばカザーブでは購入しない方が無難。
DQ4
守備力は30で、【勇者】、【ライアン】、【クリフト】、【ミネア】と、リメイク版で参戦する【ピサロ】が装備可能。
僧侶系のクリフト、ミネアでも装備出来るようになった。
一方で前作は商人が装備できたが、同じポジションにある【トルネコ】は装備できない。しかし、代わりに、守備力で逆転した【てつのまえかけ】が装備できるので、仮に装備できたとしても意味はない。
兵士の標準装備のはずだが、【バトランド】の王宮戦士ライアンの初期装備は【かわのよろい】である。
これはバトランドは非常に税金が安いため、その分こういった官給品の質を下げて節約しているようだ。
世界一の大国たる【エンドール】でも【どうのつるぎ】を支給しているという体たらくなので恐らくライアンに支給されていた武具と同じ程度だろう(少なくとも鉄の鎧はトルネコが仕入れるまで使っていなかったと思われる)。
価格は1200Gと、性能が上昇した分またも値上がり。以降DQ6までこの値段が続くことになる。
【イムル】【エンドール】【ハバリア】などで販売されているほか、じごくのよろいが落としていくこともある。
3章ではどのモンスターもドロップする可能性がある。
他のドロップアイテムとは異なり、【はがねのつるぎ】とこの鎧だけはトルネコのレベルに依存してドロップ率が上昇する仕様がある。
【女神像の洞窟】の【宝箱】にも入っているが、これは5章まで取っておいて勇者に回すといいだろう。
また、【エンドール王】からトルネコに鋼鉄の剣と鉄の鎧を、FC版では7つずつ、リメイク版では6つずつ発注される。
ライアン、クリフト、ミネアにとってはそれぞれの章で最強の鎧である。
勇者にとっても序盤で有用であり、各人が長く装備することとなる。
FC版公式ガイドブックではライアンが鉄の槍、鉄兜と一緒に装備しているが、城兵に見える辺りはさすがバトランド戦士である。
DQ5
価格据え置きのまま、守備力は25に下がった。
【主人公(DQ5)】、【男の子】、【ヘンリー】、【ピピン】と、装備グループE、J、M、Oの仲間モンスターが装備可能。
また兵士らしくピピンの【初期装備】でもある。
幼年期では【ラインハット】、青年期では【オラクルベリー】、【アルカパ】、【ポートセルミ】で売っている。
幼年期の主人公が入手できる最強の鎧であり、その後青年期前半もしばらくはこれを装備することになるだろう。
SFC版では、幼年期終了時に所持金が4分の1に減るため、お金が余っているなら【古代の遺跡】に突入する前に、これや【てつのたて】・【てつかぶと】を買えるだけ買っておいた方がいい。
ただ、僅かながらブレス耐性を持つ盾、多くの仲間が装備できて使い回しのきく兜に比べると、鉄シリーズの中ではやや特徴に欠け、幼年時代のラインハットは買いたいものが多い割にゴールドはあまり稼げない。
そのため、ほかの装備を優先したい場合や、【スライムナイト】から【せいどうのよろい】が手に入った場合などは購入を見合わせてもいいだろう。
またアイテムコンプリートを目指す場合は【かわのよろい】・【うろこのよろい】の持ち越しも考える必要がある。
青年期では【ラインハットのカギ】で入れるこの城の宝物庫の宝箱で1着手に入る。
ヘンリー加入中に手に入る鎧としてもこれが最強であるため、無料入手は非常にありがたい。
彼は【てつのむねあて】(こちらもタダで1着入手可能)も装備できるので、どちらかは仲間モンスター用にお下がりするのもあり。
DQ6
価格と守備力は前作の据え置きで、かっこよさは19。
【主人公(DQ6)】、【ハッサン】、【チャモロ】、【テリー】、【アモス】と、装備グループC・Dの仲間モンスターが装備可能。
【トルッカ】、【アモール】(上下両方)、【ゲントの村】で1200Gで販売されているほか、【デビルアーマー】が落としていくこともある。
【地底魔城】での【ムドー(幻)】戦までの時点では最強の防具(カジノの景品と【せいれいのよろい】を除く)だが、主人公の場合はここまでに必ず【きぞくのふく】を入手しているのでそちらで充分。
ハッサン用としても【けがわのマント】と【てつのむねあて】をタダで拾えるため、コレを買うのはその2つとも【ミレーユ】と【バーバラ】用に与えている場合くらいだろう。
チャモロも使えるが、彼が仲間になる頃には【はがねのよろい】や【みかわしのふく】が買える上に、仲間になってすぐに向かう【ムドーの島】でその鋼鉄の鎧が1着拾えるため、そのままチャモロに着せるor主人公に鎧を渡して貴族の服をお下がりすればいいので、鉄の鎧を着ることはまずないだろう。
DQ7
表記は「鉄のよろい」となっている。守備力は30で、かっこよさは19。
【主人公(DQ7)】と【アイラ】が装備可能。入手時にいないが【キーファ】も装備できる。
【ダーマ神殿地下の決闘場】や【ダーマ神殿】などで販売されているが、何と値段が3300Gと3倍近くに跳ね上がっている。
【ふきだまりの町】で十分装備を整えていた場合、決闘場に着いた時点ではそこまでお金に余裕がない事が多く、タダで拾える【はでなふく】とほとんど守備力が違わないこともあり、わざわざ買うのは憚られる。
ほぼ同額のお金をかけるなら、【ガボ】にみかわしのふくを買って主人公にはでなふくを回す方が総合的にも強い。
敵では前作に引き続きデビルアーマーの他、【オークデビル】、【ドンガンバ】が落としていくことがある。
ふきだまりの町でかつあげをしているデビルアーマーがドロップしてくれたなら装備強化のお金が浮くが、かなりの強敵な上何度も戦うのも手間なので、粘るほどの価値はない。
全てのラッキーパネルの景品としても登場する。過去の【旅の宿】で当てれば強い事は強いが、より強力な【はがねのよろい】や【あつでのよろい】が出ることもあるため、本気でカジノで稼いでいるといまいちありがたみは薄い。
DQ8
DQ7と同じく「鉄のよろい」表記。守備力は32で、【主人公(DQ8)】と【ヤンガス】が装備可能。
価格は1800Gと、前作の高騰っぷりに比べるとだいぶ良心的になったが、それでも1200G時代から比べると1.5倍も高い。
その代わり、守備力は過去最高値を記録している。
【ベルガラック】で販売されている他、マイエラ地方の小島の宝箱(要まほうのカギ)に入っている。
また、【じごくのよろい】(1/64)の通常ドロップ、【さまようよろい】、【モビルボディ】(両1/128)のレアドロップとしても入手できることもある。
ヤンガスは【毛皮のポンチョ】があるし、主人公の分は拾える物で賄えば良いので買う必要はないだろう。
そして【サザンビーク】まで到着すれば、高い呪文耐性を持つ上に錬金での資金調達にも使える【シルバーメイル】を買えるため、着用期間も長くない。しかしモンスターからドロップした場合、それなりのフライングゲットになるので心強い。わざわざこれ目当てに狩るほどではないが。
ちなみに、錬金素材には一切絡んでいない。
DQ9
上半身防具として登場。守備力は18。
【戦士】、【盗賊】、【バトルマスター】、【パラディン】、【魔法戦士】が装備可能。
【ダーマ神殿】、【ツォの浜】で1200Gで販売されているほか、さまようよろいからレアドロップとして入手できることもある。
また、【てっこうせき】と【まりょくの土】と共に錬金するとはがねのよろいになる。
DQ11
【主人公(DQ11)】と【グレイグ】が装備可能な鎧。うち直しに必要な宝珠は6個。
- | +1 | +2 | +3 | |
守備力 | 32 | 34 | 36 | 38 |
入手先が3つも用意されている。
1.サマディー地方に夜現れる【さまようよろい】(強ver含む)のレアドロップ。
2.【ダーハラ湿原】で【鉄製の防具のレシピ】を拾った後、【ふしぎな鍛冶】で作る。
必要材料は【てっこうせき】×3、【みがきずな】×2、【けもののホネ】×1。
3.店で1800G払って買う。売っているのは【ダーハルーネの町】、【ソルティアナ海岸】(キャンプ地)、【ネルセンの宿屋】、【グロッタの町】、【ユグノア地方】(キャンプ地)。
いずれにせよサマディー~ダーハルーネで手に入ることになるのだが、1から順に早く手に入る反面手間がかかるようになっている。
つまり、早さをとるか楽さをとるかはプレイヤーの手に委ねられているという、なかなか手の込んだ調整がされているのだ。
しかし悲しいかなサマディーの影武者イベント終了後に【ウマレース】の景品として全ての面で上を行く【聖騎士のよろい】が実質250Gで手に入ってしまう。
そのため、ウマレースのシルバー杯の存在に気付いたプレイヤーには見向きもされない存在となっている。
ただ、聖騎士のよろいは装備すると普段からイベントに至るまで見た目が変わってしまうため、プレイヤーによっては気になる可能性がある。
+3でのしゅび力の差はたった1で、主人公の能力的に魅力を気にするような時期でもない。
性能差は無いに等しいので、そういった点を気にする場合はこちらを着る事もあるだろう。
DQ11S
その場で金さえ払えば必要な素材をいつでも調達可能になったため、少し利用価値が向上した。
基礎売却額900Gに対して鍛冶の材料調達費960Gなので+1以上の出来栄えならば利鞘が得られるというメリットがある。
鍛冶の難度もかなり低く、主人公のレベルが15もあれば+2以上は確実、3割以上の頻度で+3が狙えるので序盤における【うちなおしの宝珠】稼ぎついでに【錬金術】としても使える。
これで資金を稼ぎつつ得られた宝珠で【ネコのきぐるみ】や【おどりこの服】を強化するのも手。
ビルダーズ1
守備力17。2章以外で作成可能。
材料は【鉄のインゴット】2つ、【毛皮】と【ひも】が1つずつ。
必要な作業台は【炉と金床】か【神鉄炉と金床】。
ストーリーで最初に目にする守備力2ケタ台の防具。
下位の【かわのよろい】を8も上回る守備力は武器ともども鉄製の武具の偉大さを感じさせてくれる。
鉄のインゴットが手に入る頃には他2つの材料もまず揃っているので、【鉄】が手に入り次第、さっさと作っておきたい。
いずれの章でもさらに上位の防具が作れるようになるまで結構な期間があるので、しばらく世話になるだろう。
ビルダーズ2
守備力39。レベル18でレシピを習得する。
素材は【鉄のインゴット】3、【毛皮】1、【ひも】1。
これより上位の【ドラゴンメイル】や【みずのはごろも】の入手タイミングが近いので、お世話になる期間は割と短いか。
どちらも気づかなかった場合はこれでボスまで行くことになる。
ロトの紋章
アルスが【アッサラーム】を旅立ってから、カーメン城でロトの鎧(レプリカ)を受け取るまでの間着る事になる。
カーメンまでの道のりは長旅になるので、それに備えて装備を一新したのだろう。