【くさりかたびら】

Last-modified: 2024-04-25 (木) 17:16:22

概要

漢字では「鎖帷子」と書く、ドラクエ皆勤賞の鎧系の防具。
DQ10などでは【くさりかたびら上】【くさりかたびら下】と部位が分かれている。
いわゆる「チェインメイル」で、鎖を編みこんで作った鎧のこと。
 
現実における鎖帷子は、刃物の斬り付けに対する防御力は高いが、刺突攻撃(特に矢など)に対しては隙間をすり抜けてダメージを受ける可能性がある。
そして何より打撃に対しては防御効果がほぼ期待できないという、致命的な欠点がある。
ただし、皮鎧よりも柔軟なので、現代においても防弾ジャケットと一緒に用いられたりするらしい。
 
本来なら重ね着可能な防具で、他の防具と併用して刺突に弱い点をカバーすることが普通だが、他の多くのRPG同様、ドラクエでも残念ながら重ね着は不可能である。
 
なお厳密に言うと日本の「鎖帷子」と西洋の「チェインメイル」は全くの別物で、
前者は紐のように細い鎖を編んで作られた「服」で(忍者が黒装束の下に着てる網状のアレといえば分かるだろう。実際はあまり使ってなかったらしいが)それなりに軽い(布製の服よりは当然重いが)上に、重ね着が前提なのでそこまで音も目立たないが、防御性能は気休め程度のもの。
一方の後者は金属の輪を鎖状に繋げて構成される「鎧」であり、太い鎖を全身に巻き付けているようなものなので頑丈だが相当の重量があり、おまけにジャラジャラうるさい。
DQのものは名前こそくさりかたびらだが、実質上はチェインメイルの方であると思われる。
 
序盤では比較的よく用いられるが、【てつのよろい】【せいどうのよろい】に比べると【しゅび力】は低い。
しかし、300~1,000ゴールド程度と、鉄の鎧などと比べると安価である。
値段の割りには守備力が高めに設定されていることが多いうえ、装備可能なキャラ(【職業】)も多い。
このため青銅の鎧や鉄の鎧を無視して、この防具で済ますプレイヤーも多かったのではないだろうか?
 

DQ1

守備力+10で300G。【かわのふく】以上【てつのよろい】以下の守備力を有す。
【ガライの町】で販売されている。
FC版は同じ店に鉄のよろいも売られていたが、値段と実用性を考慮するとこちらで済ませても良い。
【メルキド】でも販売されているが、この時点では既に用はないだろう。

ゲームブック(双葉社)

原作ゲーム同様、下から3番目の鎧。
【主人公(DQ1)】のレベルを3にする上で必要となる。

DQ2

守備力+12。値段はFC版では480G、SFC以降は390Gと変化している。王子二人が装備可。
【リリザ】【ムーンペタ】で販売。リメイク後は【サマルトリア】の行商人も取り扱っている。
【サマルトリアの王子】【みかわしのふく】【まほうのよろい】までの長い間付き合うことになる。
敵モンスターでは【ヒババンゴ】が1/8の高確率でドロップするので、終盤の装備調達のための金策に役立てよう。
 
実は市販品の鎧はこれが最弱。
何故なら【かわのよろい】どころか【ぬののふく】でさえ非売品なのだ。

DQ3

守備力+20、価格は480G。【ロマリア】【アッサラーム】で販売。
【勇者】【戦士】【僧侶】【商人】【賢者】が装備可能。
装備者が被る【こうらのよろい】より多少高いが、そのぶん守備力も高い。
 
本作においては非常にコストパフォーマンスに優れ、【かわのよろい】から乗り換えるには最適の防具となっている。
というのも同じロマリアで売っているワンランク下の甲羅の鎧は、皮の鎧との守備力が3。打撃ダメージ軽減量では1ポイント未満でしかない。
鎖帷子は守備力差8で、確実にダメージを2ポイント減らしてくれる。
【てつのまえかけ】は鎖帷子より守備力が2ポイント高いが商人専用なのでお呼びではない。
 
また勇者や戦士は次に行く【カザーブ】等で売っている【てつのよろい】に換装するにしても、後列の僧侶にお下がりできるので無駄が少ない。
 
僧侶・賢者にとっては【まほうのよろい】購入までお世話になる逸品。
【みかわしのふく】は守備力が同じながら回避能力によって完全上位互換品となっているが、値段がおよそ6倍もするので全員に買い換えるのはあまり現実的とは言えない。こちらは鎖帷子を装備できない【魔法使い】【武闘家】に優先してやろう。

DQ4

守備力+18、350G。
前作より価格が下がった代わりに守備力もやや減少した。
【ブライ】【マーニャ】以外の全員が装備可能。
1・3・5章では最初の街から購入可能、2章では【フレノール】以降の町で購入可能だが、4章では購入不可能。
上位の鉄の鎧が強化されて性能差が大きくなった事や、【せいどうのよろい】が新たに登場した関係で、これをすっ飛ばして青銅の鎧や鉄の鎧を購入するケースが増えてしまう事に。
 
しかし、重い鎧を装備できない【アリーナ】にとっては、第二章の実質最強防具。FC版ではまず間違いなくこれを着て【武術大会】に出場することになるだろう。
第五章でもみかわしの服・【やすらぎのローブ】【ピンクのレオタード】を入手するまで、これを装備し続ける事になる。
五章加入時に持ち越しておいた【けがわのコート】に換装してやるという選択肢もあるにはあるが、実ダメージ差1(守備力差4)なのであまり意味はない。
リメイク版でもカジノで【スパンコールドレス】を取らないならば、これが2章アリーナの最終装備となる。
また、第三章のモンスターがランダムで落とす防具の中でトルネコが装備できる鎧としては最高の守備力となっている。
最序盤のスライムやはさみくわがたから首尾よく入手できれば、ボンモールの南の【橋】の手前までのモンスターからはほぼダメージを受けなくなる。
 
また、通常のドロップでは【さまようよろい】が1/128、【あくまのす】が1/32の確率で落とす。

リメイク版

特に性能に変わりはないが、FC版で青銅の鎧を装備していたはずの【スコット】の防具がなぜかこちらに入れ替わっている。
彼はFC版より素早さが高くなっている(そのため守備力の基礎値も上がっている)ので、1ランク低い防具でも大丈夫だと判断したのだろうか?
しかしそのせいで総合守備力は下がってしまった。

DQ5

守備力+19で値段は500G。【オラクルベリー】でのみの販売されている。
過去作と違って意外と装備可能なキャラが少ない。
人間キャラの中では【ヘンリー】【ピピン】のみで、実質的に装備する可能性があるのはヘンリーのみ。
一応、無料で1個手に入る【てつのむねあて】はヘンリー以外にも多くの軽装キャラが装備できるので、そちらを他者に譲ってヘンリー用に鎖帷子を購入するという選択肢もないではない。
守備力は200G高い青銅の鎧と比べてわずかに2低いのみ、2倍以上の価格の鉄の鎧とくらべても6(実ダメージ1~2)しか違わない。
青年時代開始直後はどうしても資金不足であり、しかもまだ貧弱なヘンリーを戦力として投入せざるをえないため、わずかな資金で彼の守備力を早急に強化させたい場合はとりあえずこれを買い与えておけば、そう簡単には殺されなくなる。
当然ながら幼年時代からヘンリー用の青銅の鎧や鉄の鎧を引き継いでいるなら買う必要はない。
そもそも【サンタローズの洞窟】で鉄のむねあてが、【ラインハット】で鉄の鎧が各1着ずつタダで入手できるので、【主人公】とヘンリー以外に重装備キャラがいない場合は鎧の追加購入自体が不要となる。
仲間モンスターでは【スライムナイト】【装備グループ】と、中盤以降の【ケンタラウス】および【メッサーラ】のグループが装備できるが、まず買い与えることはないだろう。
 
鎖帷子をヘンリーに買った場合、彼が離脱した後にはスライムナイトや【さまようよろい】が仲間にいなければ使い回せる相手がいない。
いつまでも取っておく意味はないのでさっさと売ってしまおう。
 
またアイテムコンプリートを目指すプレイヤーならば【うろこのよろい】(と【かわのよろい】)を幼年時代から持ち越しているはずなので、加入直後のヘンリー用の鎧としてはそちらで充分だろう。
 
敵モンスターでは【グレンデル】が1/32の確率でドロップする。

DQ6

守備力+19、500G、かっこよさ+23。なぜか、かっこよさが【おどりこのふく】なみに高い。
今作でも販売範囲が狭く、下の世界の【レイドック】で購入する以外に入手方法がない。
装備できるのは到達時期的に【主人公】【ハッサン】のみだが、【アモス】【テリー】も装備できる。
だが、イベントの進行上主人公は【きぞくのふく】を購入しなければならないので、これや【せいどうのよろい】を買っても無駄に終わりがち。
ハッサンの分として見ても、守備力が1しか変わらない【けがわのマント】を拾える。
その上アモールに行けば【てつのよろい】があるためやはり買う必要性は無いに等しい。
せめて夢見の洞窟に行く前に買えるならば有用であったものの……。
時期的に仲間モンスターに装備させることはまずないだろうが、【ファーラット】【レッサーデーモン】【リップス】【装備グループ】のモンスターがそれぞれ装備可能。

DQ7

守備力+20、1,050G、かっこよさ+23。性能がやや上がったが値段は倍以上に跳ね上がった。
【主人公】【キーファ】【メルビン】【アイラ】が装備可。
メルビンにとっては初期装備でもある。
現代の【フォーリッシュ】や過去の【旅の宿】で購入できる。
敵モンスターでは【しにがみへい】が1/128の確率でドロップする。
 
現代の【フォロッド城】ではこれより守備力が+1高い【きぞくのふく】が拾えるため、フォーリッシュで2つ買って主人公とキーファに装備させて泣きを見た人が多いとかそうでないとか。
しかも次に訪れる【グリンフレーク】ですぐ上位の【せいどうのよろい】が販売している。
現代の【謎のからくり跡地】は敵が出ない上に訪れる必要もないため、この防具が活躍できるのはいいとこ【あめふらし】戦だけという微妙な立ち位置に。
 
上記の通りメルビンが加入時から着ているが、その時点ではもはや気休めにもならない。
余程の金欠でもなければさっさと他の鎧を買ってやろう。

DQ8

守備力+20。価格は500G。
【船着き場】【ドニの町】で販売されている他、【アスカンタ国領】の宝箱や【パルミド】のタンスからも拾える。
 
かなり意外ながら、今作では【ヤンガス】しか装備できない。
しかしながらこれと【青銅の盾】【青銅の鎧】を作ることができるので、間接的に【主人公】にも必要となる。
上記の通りアスカンタやパルミドまでいけば拾えるのだが、それを待たなければならないほど高額な品ではない。
船着き場に到着したらとっとと購入して、どちらもさっさと用立ててしまおう。
 
なお、【たびびとのふく】【チェーンクロス】でこれが作れるが、こちらは言うまでもなく地雷レシピなので作る必要はない。
(逆にこれがチェーンクロスの材料になってはいない)。
 
敵では【くさったしたい】が1/256の確率でレアドロップする。
尤もこいつの守備力は9しかないけど。着てればいいのに。
(尤も腐乱死体が装備していた鎧など気分的に着たくもないだろうが)
「鎖」と「腐り」を掛けたダジャレと、装備せず宝の持ち腐れにしていたというニュアンスをかけた選定なのだろう。

DQ9

守備力+11で540G。【セントシュタイン城】【ベクセリア】で販売している。
【ホーリーチェイン】【チェインニーソ】の素材になった。
ホーリーチェインは【パラディン】専用の強力な防具であるため、こちらも作る価値は十分にある。
敵では【しりょうのきし】が1/32の確率でドロップする。
普通の防具ではあるが、サイドにスリットが入っているため、下着系の下半身防具と組み合わせるとちょっとエッチな感じになる。

DQ11

【ベロニカ】【セーニャ】以外が装備可能。うち直しに必要な宝珠は4個。

-+1+2+3
守備力20212325

【くさった死体】(強ver含む)のレアドロップ。
【ホムスビ山地】【ホムラの里】にて500Gで売っている。

これ以上強い防具は総じて1000G越えなものが多いため、守備力とコスパに優れた逸品。
もっとも主人公には【うろこのよろい】【せいどうのよろい】があり、【シルビア】は主人公のうろこのよろいをお下がりするか後々すぐに新しい防具のレシピが手に入るので、時期的に必要になるのは【カミュ】のみ。
この後に出てくるカミュの防具は、値段が倍以上して守備力が2多いだけの【レザーマント】や、シルビア加入後に手に入る鍛冶レシピ、あるいは序盤の最難関クエストをクリアする必要があるので、可能なかぎり早いうちに買っておきたい。

ビルダーズ1

リムルダール編で作成可能な防具。守備力は16。
素材は以下の通り。
 
【液体銀】×3
【リカントの毛皮】×2
【ひも】×1
 
リカントの毛皮を落とす【キラーリカント】は緑の扉の奥の方にいるので作成できるのは防具で一番最後になるのだが、それよりもずっと前に作成できる【みかわしのふく】は守備力が20あり、移動速度UPの追加効果付き。
本章では液体銀の素材となる【銀】が埋蔵量・採取難度両面でやや希少なので、特に能力のないこれをわざわざ作る必要はない。
さらに言えば、同時期に作れる【みかがみのたて】の液体銀要求数が10個と非常に多いので、素材をこちらに回したほうが得である。
ただみかわしのふくやみかがみのたての素材である【青い秘石】はドロップ率がかなり低く調達には時間がかかる。30日クリアを目指すのであれば、青い秘石を調達している余裕がない場合も決して少なくないので、こちらで妥協することもある。
 
…と思いきゃ、実際のところ2章では日数が経過しないと進まないイベント(農業や病人の治療)が多くあるので、種植えや病人の治療を済ませたら次の朝まで暇になることもしばしば。その間に赤の扉の先で【まほうつかい】を狩りまくっていれば運次第だが狙えなくもないし、落とさなかった、または手間を惜しむにしても簡単に作れて守備12で移動速度UP付きの【けいこぎ】の方が日数チャレンジには向いている。つまり、30日チャレンジでも日の目を見ることが出来ない不遇な防具である。
Switch版では日数チャレンジそのものが無くなり、代わりのアイテム200種にしても余程素材集めをサボってない限りはこれを作らずとも達成できる為、ますます作られる事が無くなった。
もう少し守備力があれば装備する選択肢も出てきただろうが…

ビルダーズ2

守備力28。レベル12でレシピを習得する。
素材は【銅のインゴット】2、【毛皮】1。
【オッカムル島】到着から銅のインゴットが手に入るまで少し時間があるのでレシピを覚えても作れないなんてこともあるが、上位装備入手までしばらくかかるので長い期間お世話になる。
 
【ムーンブルク島】では【リック】がこれを着ている。
リックは汎用顔なので同じ顔のNPCに【更衣室】でこれに着替えさせれば、【からっぽ島】に連れてきた雰囲気を味わえる。

トレジャーズ

【お宝】の一種として登場。

お宝No.205
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクション防具
標準価格50,000G

ダイの大冒険

【ヒュンケル】に敗れた【ダイ】が少しでも防御力を上げる為、【バダック】のお古を修復して着用した。
ダイは衣服の下に着た為、【鋼のプロテクター】との重ね着をしており、概要にある本来の使い方をしている。
これによりヒュンケルが頭部に括り付けられた鞭状の剣から繰り出した斬撃を防いだ。
この戦闘では鎧の魔剣に唯一通じる【ライデイン】を当てるための避雷針としてヒュンケルに剣を持たせる必要があったため、この鎖帷子による防御は非常に効果的であった。
結果ヒュンケルは本気を出そうと剣を手にし、ライデインを喰らってしまう。
以下、まだ決着は付かず戦況は二転三転はするが、この戦闘中で鎖帷子は重要な役目を果たしたと言える。
 
しかし【バラン】との闘いで初めて【ギガブレイク】を受けたときには服の下に身に付けていないので、この頃には使用をやめているのがわかる。

余談

男性アーティストグループ「電気グルーヴ」の楽曲「DS MASSIVE」の歌詞の中に【ひのきのぼう】と共に登場している。
何故ひのきのぼうとのセットなのかは謎である上、今までのどのDQでもくさりかたびらを着るレベルになってもまだひのきの棒を使っているようなケースはほぼあり得ないのだが、少なくとも後者についてはセルフツッコミのネタにしていたので、普通にやってたらあり得ない組み合わせだという事は認知はしているようだ。