かぐや姫〔SELENE〕

Last-modified: 2018-06-20 (水) 12:46:45

キャラシート

【クラス】コンバインド・アーチャー
【真名】かぐや姫/SELENE“かぐや”
【容姿】着物を纏った絶世の美少女。
【英雄点】40点(ステ26点・スキル14点):令呪1画消費
【HP】15/15
【筋力】D:2
【耐久】C:3
【敏捷】E:1
【魔力】EX:8(10)
【幸運】EX:8(10)
【スキル1】統一召喚:B
5点:交戦フェイズ中に後衛にいる場合、物理攻撃、魔術攻撃、奇襲攻撃、援護を行える。
【スキル2】月の縁:B
4点:魔術攻撃と奇襲攻撃時、補正値3を得る。
【スキル3】物語の祖:B
5点:キャラクターシート作成時、令呪を1画失う。英雄点10を得る。
【宝具】『契り結びし三つの宙舟』1/1
【ランク・種別】A:対月宝具 レンジ:38.5*10^8±α 最大捕捉:1つ
【効果】魔術攻撃か奇襲攻撃時、補正値10を得る。
攻撃対象が月や月の神性に縁のある存在であった場合、ダイスの面数を1つ増やす。
【属性】中立・善・地 女性・男性・女性 機械

 

キャラクター個人データ

真名:かぐや姫/SELENE“かぐや”
クラス:アーチャー
出典:竹取物語・宇宙機
性別:女性・男性・女性
身長・体重:157cm・46kg
地域:日本
年代:9世紀~10世紀
属性:中立・善・地
好きなもの:お爺さんとお婆さん、静かな暮らし、月見
嫌いなもの:権力と金だけの男

ステータス

筋力:D
耐久:C
敏捷:E
魔力:EX
幸運:EX
宝具:A

クラススキル

対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

 

単独行動:-
 「月の縁」スキルによって失われている。

 

統一召喚:B
 複数の存在が、何かしらの形で同一視されて召喚された証。コンバインド・サモン。
 交戦した相手に対し、スキルランクに応じた情報取得妨害の効果を発揮する他、同一視された存在両方の能力・宝具を用いる事が可能になるが、一つのエーテル体に二つ以上の霊基情報が混在していることから、場合によっては霊基の強度が落ちたり、精神的に不安定になったりする可能性がある。
 アーチャーの場合、その名前のみならず、担う役割、本質、志向する存在に至るまで、多くの点が共通していることから、霊基情報の複合はかなり強固。このことから、古代の神秘と最新の技術が融合した未知の能力を獲得するに至っている。しかし、あまりに相互の情報が強固に結びついた為、若干生前の記憶――具体的には月の世界に関するそれに混濁が見られる他、一部ステータスやスキルに劣化が生じている。

 

保有スキル

黄金律(富&体):D-
 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命、または女神の如き完璧な肉体を有し、美しさを保つ。
 通常であればBランクを保持し、自身やマスターに金銭的な困窮が訪れないようにする効果があるのだが、統一召喚の効果によって若干劣化。慎ましく日常を送る分には問題ない程度の収入しか保証してくれないし、気を抜いて食っちゃ寝すると体型が変わってしまうようになった。

 

物語の祖:C+
 紫式部によって「物語の出で来はじめの祖(おや)」として定義された竹取物語そのもの、ひいてはその主人公であるかぐや姫に与えられる神秘による補正。
 その補正値は日本に存在する「物語」の総量に比例し、物語が増えれば増えるほど補正値は増大していく。
 本来はAランクと高位を誇るが、やはり統一召喚の影響で劣化が見られ、獲得できる補正値の倍率が下がっている。

 

月の縁:C
 被統一対象とアーチャーが同一視されたことで獲得したスキル。『月の民』スキルが変質したもの。
 月が空にある間、アーチャーの中には必要最低限の魔力が無尽蔵に湧き出し、霊核にはランクE相当の魔術的保護がなされ、その現界を自動で維持する。
 そこから来た民であり、それを観測するものでもあるアーチャーは、月とは切っても切り離せない。従って、月が存在する間、或いは「自身の物語(=役割)を終えるまでの間」、アーチャーはこの世に存在し続けなくてはならない。
 また、強い月との結びつきは、アーチャーに、第一宝具によって天体としての月から切り離された概念を借用する能力を与えている。

 

宝具

『契り結びし三つの宙舟』
ランク:A 種別:対月宝具 レンジ:38.5*10^8±α 最大捕捉:1つ
 自身に合一した概念によって獲得した複数種の観測機器による、月の超高精度観測。
 アーチャーの霊基には、月周回衛星“かぐや/SELENE”の概念と機能が含まれており、その子機にあたる電波リレー衛星“おきな”と情報修正用VRAD衛星“おうな”もまたその中に搭載されている。これらの子機を分離展開し、自身の観測機能と並列して使用することで、重力等の天文学的情報、構成物質の組成の様な化学的情報など、“月”というものに関する科学的な性質をリアルタイムで観測し続けることが可能。
 これらの観測は、人々が地上から見上げる月という存在に本来含まれる筈の、広範な神秘や概念を丸ごと削ぎ落とし、空に浮かぶそれを純粋な天体へと変化させる。この時アーチャーは、『月の縁』スキルの効果を利用することで、この時削ぎ落とされた様々なものを借用・転用することが出来る。
 『魔術師』の位での宝具である『契り拒みし五つの難題』が、彼女が貴族達を拒み続けた逸話の具現であるとするならば、こちらは彼女が地上にいる間、そこから竟ぞ離れることを望まなかった我が家と、離別を強制した月に対する思いが具現化したものであるとも言える。
 ――嗚呼、もしあの月が、ただ宇宙に在るだけの輝きであれば。私は、二人と暮らしていけたのに。

 

性格

 原典からは想像しにくいが、意外にもフランク且つ適当めな性格。現代社会に放り出しても特に問題ない程度の社交性と良識、そして適応力を持っている。
 本来の『魔術師』としての霊基とは異なり、このもう一つの幻霊が混じった状態では、第三者の視線を感じて比較的落ち着いた性格をしている筈なのだが、それでも軽さがあると思わざるを得ない。
 地上での大切な家族、翁と媼が身近にいることもあって、どことなく普段の態度も実家にいるようにリラックスしたものとなっている。
 ただし、いざという時にはきっちり締め、また家族へは真摯な態度を取ることは通常と変わりない。

 

動機・マスターへの態度

 月の民は神霊や仙人の類と同類項の存在で、通常の聖杯戦争には召喚されることはない筈だが、統一召喚によって霊格が落ちていること、また“かぐや”の側の意識にアーチャーが若干引きずられていることから、極稀にではあるが召喚されることがある。
 また、人理の危機や月に関する重大事があった、或いは予想される場合も、例外的に召喚されることがある。
 召喚者についても若干判断基準が緩くはなったが、相変わらず権力と金を誇る男性は苦手。同様に、上下関係を押し付ける輩のことも、決して好ましくは思わないだろう。

 

史実上の人物像

 日本人なら誰もが知るであろう古典文学、「竹取物語」のヒロイン。
 竹取の翁に拾われ、育てられ、非常に美しく育った少女には多くの男が言い寄ったが、かぐや姫はそれを全て断った。
 5人の貴族の求婚を断る際に5つの宝を求めた逸話は特に有名である。
 帝からの求婚にも応えることはなかったかぐや姫であったが、ある日、自分は月の都の民であり、8月15日の満月の夜に迎えが来て月の都に帰らなければならないことを両親に伝える。
 帝はそれを防ぐために多くの武者を揃えるが抵抗もできず、かぐや姫は不死の霊薬を残して空を飛ぶ車に乗って月へと帰っていった。

 

 ――そして、もう一つ。この霊基の彼女には、そこへ融合した幻霊が存在している。
 即ち、アポロ計画以降世界最大級の月観測プロジェクトを達成する為に造られた、彼女に肖って名付けられた月学及び工学的探査機(SELenological and ENgineering Explorer)“かぐや”である。
 月という縁起によって結び付けられたこの二つの存在は、特殊な召喚術式によって融合を引き起こし、新しい一つの英霊としての現界を果たした。

 

聖杯戦争TRPGにおける人物像

 統一召喚によって幾分か霊格が落ちてしまってはいるが、相変わらず通常の聖杯戦争には召喚されることのない筈の出禁枠。
 しかし、一度例外的に召喚された事実も相まって、更にその敷居は低くなっている。基準こそ厳しいが、彼女の審査をパスすることさえできれば、触媒によってほぼ確実に召喚が可能である。
 この霊基では、“おきな”、“おうな”による魔術砲撃を主な攻撃手段として用いる。他方、本来持つ筈の五つの宝や天の車は置いてきているようで、総合的な能力という点では格落ちした感が否めない。ただ、宝具の性質上月に関するものに対して非常に強力な特攻性能を有しており、相性の勝負に持ち込めれば驚異的な能力を発揮する。

 

 ――付け加えるならば。もう一つ、彼女にとって大きな変化がその内面に生じている。内側から沸き起こる、「月に帰る」という衝動が、秘めていられないほどに強力になっているのだ。
 霊基情報の混合で更に記憶は曖昧になり、最早月の世界のことは何も覚えていないといってもよいほどに薄らいでいる為、理由は一向に分からない。月を見る為に打ち上げられた“かぐや”の影響を受けていると片付けることも容易いが、しかし、本当にそれだけなのだろうか。それを答えるものはいない。ただ、渇望だけが彼女の胸の裡に渦巻いている。

 

武器

「“おきな”と“おうな”」
 アーチャーの霊基に内包されている、“かぐや”の子機にあたる二機の子衛星。
 双方ともに“かぐや”による観測と記録データの地上基地への転送を補佐する為のものだが、その電波送信機能がサーヴァントとしての召喚時に改変され、物理的破壊力を伴う電波放出システムに変容している。
 神秘の薄さも相まって攻撃力自体は鼻で笑えるレベルのものだが、本体であるアーチャーから供給される魔力を乗せることで、その威力は激増する。宝具によって月から借用した概念を付与することで、更に強化することも可能。
 尚、召喚時に何の手違いがあってのことか、これらの衛星には、アーチャーの親である本物の“翁”と“媼”らの情報が転写されており、各自が独立した人格を持っている。マスターがその意志を汲み取ることは難しいが、アーチャー自身がその仲立ちをすれば会話も可能。

 

セリフ集

セリフ集

●かぐや姫/SELENE“かぐや”
一人称:私 二人称:~くん、ちゃん、さん、あなた マスター:(マスター)くん、ちゃん、さん

 

・キーワード
:特殊な召喚によって、 霊基に改変が加えられている。その影響か、やたらと月を見たがる。
:少しテンションが下がり物静かになっているが、地位や金のある男性への苦手意識は健在。
:育ての親である翁と媼が一緒に居ることについては、巻き込んでしまったと申し訳なく思う一方、また出会えたことを嬉しくも思っている。

 
召喚「サーヴァント、アーチャー。“かぐや”よ。これからあなたにお世話になるわ、よろしくね」
レベルアップ「力がみなぎるわ。成長する感覚、懐かしいわね」
霊基再臨「あら、どうしたの? 服を変えただけよ? ……そう。褒めてくれるのは嬉しいわ」
「凄いわね。まるで、天に昇るよう。……あぁ、違うわ、月に帰るって意味じゃなくて」
「もう少し。もう少しで、私が完成する」
「あぁ……此処まで来たのね。マスター、ありがとう。その頑張りに、私達も応えなくちゃね!」
戦闘セリフ
戦闘開始「さぁ、空を見上げましょう。月はそこにあるわ」
「マスター、行きましょう。早く帰って、お爺さんやお婆さんと一緒にお話したいの!」
スキル「こうしてみましょうか?」
「じゃ、行くわよ……ふふっ」
カード「ええ」
「こうね」
「お任せよ」
宝具カード「さぁ、月は出ているかしら!」
アタック「よしっ」
「ふっ」
「どう?」
EXアタック「月天の光よ!」
宝具「私は、月より来て月に帰るもの。地に堕ち地より帰るもの。でも、もう私は一人じゃない。二人と一緒に、これからを歩んでいく! 月よ! その幻想、借り受けるわ! 『契り結びし三つの宙舟』!」
ダメージ「あぁーっ!」
「痛ぅっ」
戦闘不能「お爺さん……お婆さん……」
「届かない……あの月に、まだ」
勝利「これは駄目ね。もっと頑張ってから出直してきなさいな」
「終わった? じゃ、早く帰りましょマスター」
マイルーム会話
「そろそろ出かけない? 私、月を見たいわ」
「サーヴァントになってから、お爺さんとお婆さんに会えるなんてね。この霊基になって良かったことの一つよ」
「主従なんてあんまり気にしない方がいいわ。肩が凝っちゃう」
「あら……月の気配。そう、そんなサーヴァントがいるのね。ちょっと、話してみたいかもしれないわ(月に縁あるサーヴァント所持時)
好きなこと「好きなこと? そうね。お爺さんやお婆さんと話すことと……月を見あげることかしら」
嫌いなこと「嫌なこと? それはやっぱり、権力と金しかない男に言い寄られることよね。知ってるでしょ、竹取物語」
聖杯について「聖杯、か。それがあれば、月に手が届くかしら?」
絆Lv.1「そう、私は“かぐや”よ。ただ、今回の召喚は色々特殊なのよね。ほら、お爺さんとお婆さんがついてきちゃってるし」
Lv.2「暇ね。何かしない、マスター? 例えば……月見とか。え、此処から月は見えないの? がっくし」
Lv.3「マスターと一緒にいると、実家にいた時みたいね。ちょうどお爺さんとお婆さんもいるし。あら、そうするとこれ、お家デートって奴かしら」
Lv.4「一緒にいられることって、何事にも代えがたいわね。こうして仮初めの身体を得ると、改めてそう思うわ。本当に、ね」
Lv.5「あなたと出会えて、本当に良かった。できることなら、お爺さんやお婆さんと一緒に、月に連れて行ってあげたいんだけど。……やってみようかしら」
イベント「あら、お祭りね! 早く行きましょ、マスター!」
誕生日「あなたが生まれた日なのね、マスター。おめでとう。一緒にお祝いさせてちょうだい?」