エドモンド・ハレー〔ライダー〕

Last-modified: 2018-10-12 (金) 01:59:32

キャラシート

 
「虚構であれ、ひとは確かにそれを信じたのです。ならば、この世の理、夢幻の如く書き換えさせて頂きましょうか!」
 
【クラス】ライダー
【真名】エドモンド・ハレー
【容姿】学者風の格好をした欧米人男性。
【英雄点】30点(ステ12点・スキル18点):令呪1画消費
【HP】15/15
【筋力】E:1
【耐久】C:3
【敏捷】E:1
【魔力】A:5
【幸運】C-:2
【スキル1】騎乗:D
10点:英雄点25の乗騎「電磁船大航海」を召喚できる。
【スキル2】学芸百般:D+
5点:1巡に1度、味方陣営の宝具と乗騎の攻撃時、補正値5を与える。
【スキル3】星見の予言:A
3点:魔術攻撃時、補正値5を得る。
【宝具】『電磁線航海図』(アイソゴニック・チャート)1/1
【ランク・種別】A:対磁宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:-
【効果】交戦フェイズ中に陣地を作成出来る。この陣地は交戦フェイズ終了時に消滅する。
発動時、陣地破壊が発生する。陣地内では魔術攻撃と自分の乗騎の魔術攻撃時、補正値5を得る。
【宝具2】『電磁閃煌界図』(ホロウアース・アウローラ)1/1
【ランク・種別】A+:対星宝具 レンジ:100-500 最大捕捉:1つ
【効果】キャラクターシート作成時、令呪を1画失う。宝具使用時、令呪を1画失う。交戦フェイズ中、『電磁線航海図』が使用された後にのみ使用可能。
敵前衛全体に魔術攻撃を行い、その後2回まで、乗騎の魔術攻撃時に補正値5を得る。
【属性】中立・中庸・人 男性

【クラス】乗騎
【真名】電磁船大航海(パラモア・ピンク・セイル)
【容姿】小型の木造帆船。船体から電撃が漏れている。
【HP】25/25
【筋力】E:1
【耐久】A:5
【敏捷】EX:8(10)
【魔力】A++:7(8)
【幸運】E:1
【属性】船舶

 

キャラクター個人データ

真名:エドモンド・ハレー
クラス:ライダー
出典:史実
性別:男性
身長・体重:176cm・58kg
地域:イギリス
年代:1656年~1742年
属性:中立・中庸・人
好きなもの:天体観測、未来予想
嫌いなもの:未知への怯懦

ステータス

筋力:E
耐久:C
敏捷:E
魔力:A
幸運:C-
宝具:A

クラス別スキル

対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
 特に、天体に関係する魔術についてより高い効果を発揮する。

 

騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。
 ただの学者であったライダーが、調査船の船長に任命されたことから獲得されたスキル。その道で生きていた人間ではない為、ランクはライダークラスでありながら低い。

保有スキル

学芸百般:D+
 類まれなる学術の才能。磁気学・光学・気象学・数学・統計学等、学芸全般の専業スキルについて、最低でもE-ランク以上の習熟度を発揮する。
この中でも、天文学と統計学に限って言えば、その習熟度はBランク以上にもなる。

 

黄金律:D
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 生家の裕福さも相まって、その生涯に於いて、ライダーは金銭的制約に煩わされたことがない。

 

星見の予言:A
 天体の動きを観測することで、将来的に発生するであろう事象を予期する。また、その過程については物理法則に基づいた計算式で求められる為、ケプラーの法則などに基づく関連した演算時、有利な補正を得る。
 史実のライダーがそういった能力を持っていたという記録はないが、彼の最大の功績が、『予言の成就』という形で確立した事から、このスキルが派生した。ライダーの持つ天文学に対する深い理解と習熟が、擬似的な占星術に転化している。

宝具

『電磁船大航海』(パラモア・ピンク・セイル)
ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:5~20 最大捕捉:100人
 ライダーが生前、イギリス国王ウィリアム3世から船長に任命され、実際に南大西洋までを航海した帆船を召喚する。
 全長52フィート、全幅18フィート、積載容量89トン=10万2000リットル。三本のマストを備えたこの小さな船には、武装の類が存在していない。しかし、『地磁気の調査に用いられた事がある』という逸話から、この宝具は船体の周囲に強力な磁場を形成する機能を持ち、地磁気との相互作用を利用することで、限定的な低高度飛行と変則的な挙動を可能にする。
 ライダー自身の『騎乗』スキルは低いが、彼はそれを、第二宝具による地磁気制御と自身の電磁気に関する学識によって補っており、かなりの無茶な機動さえもやってのけてみせる。また、真名解放時には、船の磁場と地磁気、そして船体の運動エネルギーを用い、魔力を伝導体としてフレミング左手の法則に基づいた誘導電流を形成。周辺一体に電撃魔術による破壊を齎す。

 

『電磁線航海図』(アイソゴニック・チャート)
ランク:A 種別:対磁宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:-
 地磁気に於ける「北」と地理的な「北」の角度の差異を計測し、同じだけの偏差を持つ地点同士を線で結んだ図……「等偏角線図」。ライダーが初めて発明したこの図面が、第一宝具とワンセットで宝具と化したもの。
 ライダーが第一宝具に騎乗しての実地調査を行うことで、記録用紙の形を取るこの宝具には、調査した地点の地磁気情報が自動で入力されていく。ある程度の領域を埋めると、その領域内の計測結果を反映した等偏角線図が自動的に記述される。ライダーは、この図を自らの手で書き換えることで、一時的ながら、現実の地磁気を変化させる事が出来る。
 地磁気の変化は、一見生活の中で、また戦いの中で大きな変化を齎しはしないように思われるが、それを元に活動している範囲内の動物達……例えば、現在位置を確認するのに地磁気を用いることがある、渡り鳥を筆頭とした鳥類などにとっては、著しい異変となって現れる。また、この宝具に因って変化した地磁気は、第一宝具の持つ磁場とのみ激しい反応を引き起こす為、これを利用しての機動や攻撃を行うことができる。

 

『電磁閃煌界図』(ホロウアース・アウローラ)
ランク:A+ 種別:対星宝具 レンジ:100~500 最大捕捉:1つ
 ライダーがこの位で顕現する切っ掛けとなった、南大西洋への観測行。その途上に彼が構想した仮説『地球空洞惑星説』が具現化したもの。
 ライダーは、極付近での天体観測時に発生するオーロラについて、観察の果てに、それが地磁気によって発生するものだと推定した。しかし、地磁気が完全に固定されているものであるのならば、オーロラの発生及び様相は地磁気の分布に従って常に同じものとなる筈なのに、実際はそうではない。何故かと彼がその理由を考えた結果、漸く辿り着いたのが、地球の中に地磁気を有する複数の球体を想定する、地球空洞惑星モデルであった。
 地球の中に、我々の棲まう面を含んで三つの球体面が存在し、個別の磁気を有するこれらの流動に因って地磁気は変化する。球体同士の間は大気で隔てられ、更に球の中心部には、大地に熱量を供給する太陽が存在する。現在知られるような地球空洞説の雛形と言える概念を完成させたのは、ライダーによって学会に提示されたこの学説だった。
 無論、現在ではこの学説は否定されているのだが、問題はそこに連なる無数の創作・妄言が全世界に拡散し、更にある程度の知名度を得ていることである。これらの“あったかもしれない架空世界”は、オカルティストや疑似科学信奉者、古典的SF愛好家など、幅広い層からの夢想という信仰を集め、存在を確立しつつある。そして、これを保証する最も古い学説を提唱したライダーが、謂れのない「オカルトとしての地球空洞説の創始者」として認識されてしまったことから、彼にはこの宝具が齎された。
 宝具の効果は、現在自身が存在するエリア近隣について、この仮想学説にぴたりと合致するような球体が地下に存在した場合に発生し得る磁気の乱れを出力し、これを増幅して他の宝具の効果を強化する、というもの。一時的な顕現に過ぎないとはいえ、星の理を上から書き換える宝具であるので、使用は極めて限定されるが、上手く扱えば、強化された電磁気で以て敵を全滅させることも容易い。

性格

 根っからの科学者であり、未知に対する探究心を常にフル稼働させる子どものような直向きさを持つが、同時に、一風変わった性格で知られたアイザック・ニュートンと唯一友人らしい交わりを持っていたという、飛び抜けた社交性の持ち主でもある。
 物腰は丁寧で、他者と交わるにこれを侮らず、阿らず、常にフラットな対応をする。逆を言えば、彼にとって多くの人間は「特別」な存在ではない。良くも悪くも、彼は人々に対して平等である。無論、常にそうであるという訳ではなく、サーヴァントとしてマスターを害する者には相応の対応をするし、人倫も人並みには持ち合わせている為、非道には顔を顰めこれを糾弾する。ただ、それでも彼は、可能な限り平等に、「正しく」人を見ようとする。それが、人との付き合いにおける唯一の信条であるが故。

動機・マスターへの態度

 聖杯戦争への参加理由は、「喚ばれたから」。受肉して研究をすることに興味がないではないが、彼を召喚するような人間は、大体魔術師というよりは科学者よりの、もっと言えば神秘に対して否定的な人間がほとんどである。そういう人が、それでも奇跡に縋る為に彼を喚ぶ訳だから、これを助けなければ、人理に刻まれた英霊として嘘だと思っている。
 また、サーヴァントとしてマスターにはしっかり仕えはするが、前述の通り、科学者らしく好奇心を持った実直さを持つが故に、マスターが彼の興味を惹くような何かを持っていたりすると、飢えた獣のような勢いでアレコレと質問の嵐を投げかける。こうした研究者的な欠点を除けば、まず、意図的に逆らおうとするようなことはない。

因縁キャラ

マリオ・D・スミス:マスター。聖杯の受け取りを託されるなど、信頼関係を築いた仲。「あのような方であれば、また喚ばれたいかもしれませんね」

 

アイザック・ニュートン:生前、プリンキピアの出版を自費で援助するなど、比較的交流の深かった科学者仲間。そのスタンスには基本的に全面同調している。「嗚呼、彼女ですか。後世では男性として伝わっているそうですが、驚きましたね」