ブラドッド

Last-modified: 2020-02-12 (水) 21:07:28

キャラシート

【クラス】ライダー
【真名】ブラドッド
【容姿】狼のような雰囲気を持つ一見知的そうな青年。
【英雄点】30点(ステ19点・スキル16点) 令呪1画消費
【HP】5 / 5
【筋力】E:1
【耐久】E-:1
【敏捷】A++:7(8)
【魔力】A+:6(7)
【幸運】D:2

【スキル1】騎乗 B
10点:任意のタイミングで英雄点25点の乗騎「豚」を召喚出来る。

【スキル2】死霊術 A+
5点:移動フェイズ時に使用可能。
このセッション中に敗退したサーヴァントを選択し交信できる。
呼び出されたサーヴァントは自身が持つ固有スキル以外のスキルから1つを選択し伝授する。
以降、このスキルはセッション終了まで、選択されたスキルと同じ効果として扱う。

【スキル3】温泉作成 A
1点:セッション中、一度だけ移動フェイズ時に使用できる。
現在のエリア名に温泉を付け加える。温泉では各PCは湯船に浸かり、健康と美肌効果を得てくつろいでもよい。
このサーヴァントが敗退しても温泉は残り続ける。

【宝具1】『不滅炎玉』(アンダイン・ファイアー) 1/1
【ランク・種別】B+:対人宝具 レンジ:1~100 最大補足:1人
【効果】魔術攻撃時、補正値5を得る。
相手のクラススキル以外のスキルによるプラス補正を無効にする。

【宝具2】『闇より飛翔せし滅びの屍翼』(ニザフィヨル・ウィング) 1/1
【ランク・種別】A:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1人
【効果】キャラシート作成時、令呪1画を失う。
先手判定時、補正値5を得る。
このセッション中、敗退したサーヴァントの数と魂食いが行われた回数の合計が4以上ならば、
次に自身が単体攻撃の対象となった時、消滅している自陣営の乗騎1体を前衛に復活させ、攻撃対象をその乗騎へ移し替える。

【クラス】乗騎
【名前】豚
【容姿】飛ばねぇ豚はただの豚だ…
【英雄点】25点(クラススキル:騎乗)
【HP】35 / 35
【筋力】A:5
【耐久】A++:7(8)
【敏捷】E:1
【魔力】EX:8(10)
【幸運】E:1
【その他】
飛ばないのでただの豚。

【元ネタ】ブリタニア王列史 B.D 863頃
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ブラドッド
【性別】男
【身長・体重】178cm・56kg
【容姿】
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:E 耐久:E- 敏捷:A++ 魔力:A+ 幸運:C 宝具:A

筋力■■■■E耐久■■■■E-
敏捷■■■■■A++魔力■■■■■A+
幸運■■■■■D宝具■■■■■A

騎乗:B

温泉作成:B++
陣地作成から派生したスキル。温泉を作り出す。

スキル

高速神言:A

原初のルーン
彼はケルトの王!
型月世界ならケルトに絡んでるなら原初のルーンを持っているのは当然!!
原初のルーンからのニーズヘッグへ繋げられる。ヨシ!

死霊術:A
ネクロマンシー。
彼の場合、厳密には降霊術や交信術と言ったほうがよい。

宝具

『不滅炎玉』(アンダイン・ファイア)
アテナまたはスリス(ミネルウァ)に捧げられたとされる不滅の火。
火の勢いが弱くなるに連れ石の玉に変わり、変わりに新しい炎が噴き出していくという。
ちなみに現代においても消えない火というのは実在し、石炭や天然ガスなど様々な影響によるもので世界各地に存在する。

『闇より飛翔せし滅びの屍翼』(ニザフィヨル・ウィング)

彼が死霊術によって作り出した空を飛ぶための翼。超高速飛翔宝具。
何よりも特筆すべきは、この状態で何かにぶつかれば彼の体がバラバラになるほどの圧倒的な速度である。
死者のエネルギーをこの翼に取り込むことによって稼働し、空を自在に機動する。……彼自身にも気を抜くと制御が難しいスピードで。
またこれは北欧神話におけるエッダ、巫女の予言で語られる「屍を翼の上に乗せ飛び立ち、やがて沈むであろう」というニーズヘッグの特徴と類似している。
彼はどこから知識を得ていたのであろうか。多分ロキとか大神とメル友とかだった。

解説

かのアーサー王伝説の原初たるジェフリー・オブ・マンモスが歴史書の体で書いた妄想『ブリタニア王列史』に登場する伝説上の人物。
つまり大体アーサー王ぐらいの実在性。シェイクスピアが一躍有名にしたリア王(レイア王)の父である。
名前の意味は狼の主だとされる。(Welsh blaidd "wolf" + iudd "lord")。
 
ルッドフッド・フディプラス王とその妻は知的で好奇心の強かった彼を偉大な研究者や先生とともにアテネへと送り出しました。
彼が学びながら過ごしているある日、王の急死の知らせが届きます。突然の死。
帰国すべく船に乗るも、そこでブラドッドはハンセン病患者と接触し彼も感染してしまう。
かさぶたに覆われ、皮膚は剥がれていくブラドッド。
王宮まで戻ってくるも自分と接触してしまえば母も感染するのではないか?と思い、母へと手紙だけを送る。
手紙を呼んだ母は号泣し、金の指輪とお金を贈り、メッセンジャーに手紙を託します。
「私の愛する息子、この指輪を付けていれば、あなたの顔が傷ついていても、私はいつでもあなたを認識できるでしょう。」
美しい母の愛に感謝し、ブラドッドは指輪にキスをすると、豚の群を購入し、未開の地で豚飼いとして生きながら自らの治療方法を探ることにします。
豚たちと共にエイボン渓谷を探索しながら植物や世界に対する見聞を深めていきますが、治療法の発見はうまくいきません。
 
ある日、ブラドッドと豚たちはバースと呼ばれる場所を通り掛かりました。
そこで彼の豚たちは温かい泥を見つけました。ブラドッドは彼らのために泉を見つけました。
豚は泥風呂を楽しんで、その中で固まって出てきました。一晩もすると泥は乾いていました。
ブラドッドは彼らの体を洗うと、そこで驚くべきものを見ます。
 
豚というものは乱暴なもので、彼の豚もその例にもれず、食べ物を取り合い傷つけ合うこともしばしばであり
身体には無数の傷の後が残っていました。
しかし、泥が剥がれた彼らの身体はすべすべの健康体では有りませんか。
泥が豚を癒やすならば、自分ももしや治るのではないか?
彼は意を決して裸になり、泥風呂へと入ります。
頭から足まで温かい泥に覆われるのはとても心地がよく、うとうとと眠ってしまいました。
 
翌朝目覚めたとき、彼は自らの腕の泥を落としてみます。そこにはかさぶたは有りませんでした。足の泥も同じです。
彼は治ったのです。
そして川で豚を綺麗に洗うと、近くの街まで行き豚を売りました。
誰も見たことがないほど美しい豚だったのでとっても高値が付きました。へへへこの雌豚がぁ!
ブラドッドはそのお金で良い服を買うと王宮へと帰りました。
 
王宮へと戻った彼は母親に指輪を見せ自分のことを示そうとします。
ですが、治った今、もはやそれは必要ありませんでした。
こうして新たなる王が生まれたのです。
 
王となったブラドッドが最初にしたことは自らを救ってくれた泥への感謝でした。
泥の上に寺院をたて、ケルトの女神スリスを祭ります。
(Wikipediaではアテナもしくはミネルワァとされていますが、ミネルワァとスリスはローマ人からは同一視されていた存在です。)
900年の後に、ローマによってこの地はスリスの水を意味するアクウェ・スリスと称されることとなります。
西洋最古の温泉街であり、イギリスの世界遺産でもあるこのバース市が風呂を意味する英単語であるバス(Bath)の語源となっています。
そのため、彼は風呂の創始者とも言われています。だから身体が勝手に動くのも仕方ないんだ。
 
その後も彼は20年間ほど王として君臨します。
アテネで学んだ哲学者を招きロンドンの北に大学を設立。
また魔法を学び、国内でもそれを奨励しました。
 
彼はネクロマンシーに没頭しました。
ここで言うネクロマンシーとは原義における降霊術などに近いネクロマンシーです。
精霊との交信によりある日、「君が空を飛びたいと願うなら飛べる方法があるよ」と言われました。
もちろん彼は即答で飛びたいと願いました。
精霊たちの助言により、翼を作り上げると、アポロン神殿から飛び立ちます。
飛べましたね。
 
まぁ当然その後、死んだのだが……。
 
列王史におけるジェフリー曰く
「tried to fly through the upper air … came down … and was dashed into countless fragments.」
いや…フラグメントって…。 dashed into countless fragments(無数の欠片になりました)ってそんな…。
 
これが王子であり、豚飼いであり、魔術師であり、君主であったブラドッドの最後です。
 
 
 
末路はどうかんがえてもイカロスとダイダロスの話とかからの創作だけど
紀元前850年ぐらいのお話ってことなので、一応それを正しいとするなら世界最古の鳥人間コンテスト実行者である。
中国のスカイダイバー舜などを除くならば。

能力

魔法に優れていたとされ特にネクロマンシーに長けていたようである。

戦闘スタイル

ニーズヘッグそのもの。
死者の霊魂をエネルギー化して翼に取り込み、空中を高速で移動しながらその神代の魔力で爆撃を行う。
ただ速すぎるのと紙耐久なため、なんかにぶつかるだけでバラバラになる紙飛行機。

人格

優秀なエリートっぽいのに、なんか変な選択肢を選ぶ人。あるいは選択肢の先が変な行動につながってる人。
お母さんからもらったお金で迷わず豚買ったり、泥に飛び込んで気持ちいいからって寝たり、
あっさり苦楽を共にした豚売ったり、お母さんの指輪意味なかったり、精霊の言うこと信じて神殿からアイキャンフライしたり、
こいつどうかんがえてもノリで生きてノリで死んでる。

台詞例

「か、身体が勝手に…」
(風呂を覗きに行く)

「えっ……あっ……そのっ……」
(挙動不審な動きを交えながら)

「よーし!泥に飛び込むぞ!!」

「この泥には美肌効果があるんだよ雌豚(マスター)!この俺が隈なく塗ってあげよう!」

「えっ…俺がハイパーボリアンのアバリスなんじゃないかって!?」
(しばらくえぇ……?どうしようかなぁ?うーん?みたいな挙動不審な動きしたあと)
「フッ…バレてしまってはしょうがない。そうです!俺がアバリスだ!?」

台詞2(一緒について来る豚……に裏声でアテレコしている時)

「……飛ばねぇ豚はただの豚だ」

「豚もそう思います」

「オークックック!ひぃひぃ言わせてやるオーク!」

宝具の書き溜め(未使用)

『闇より飛翔せし滅びの屍翼』

あの頃の俺はどこのものとも知れぬ霊たちと話すことが日課になっていた。
ある日、「空を飛びたいんじゃないか?」と訪ねてくる霊がいた。
その霊が何者かはわからない。
神秘と知識の虜になっていた俺には、その正体になど微塵も興味を惹かれなかった。
それを作れば、この美しい空を自由自在に飛べるという言葉を信じた。
だから私はこれを作り上げた。
彼の言葉に従い、試行錯誤をするのは楽しかった。
材料を集めるのも一苦労だったが、20年前、自らを癒すため必死で治療方法を探していたあの頃の情熱が戻った気がした。
そして持てる限りの知識と技術をつぎ込み完成したこの翼を持って、あの神殿から羽ばたいたのだ。
 
――――――――言葉を失った。
美しい体験だった。
もう死んでもいいとさえ思った。
その後、粉々になったのはそのせいだったかもしれない。
この時にこそ俺の人生で最高の瞬間と最悪の瞬間が同時に存在した。
 
ああ、それでもあの時の返答は正しかった。
『勿論だ。あの鳥のように、空を飛びたい』
その意志は人類が持つ普遍的欲求であったのだろう。
聖杯が与えた現代の知識は、空へと挑もうとする人々の歴史を教えてくれた。
俺の最後は、とても愚かではあったが、きっとその意思は無駄なことではなかった。
その事がわかったから、この力を、あの末路を恐れる気持ちを振り切れる。
さぁ英霊となったこの身で再び飛び立とう。
でも、まだちょっとだけ怖いからこの空を愛するみんなに手伝って欲しいことがあるんだ。
俺に羽ばたくための力を、貸してくれ。

『闇より飛翔せし滅びの屍翼』(ニザフィヨル・ウィング)

活躍

痴人の前に夢を説く

マスター:クリスティン・ノックス

雌豚すぎるマスターに翻弄されつつ、乗騎である豚が大活躍。
NPCを倒した後、霊地へ温泉を作成しサービスシーンを作る。
もともと戦いを好む人物ではなく、マスターにも是が非でも勝利するという理由は薄かったため、
最終的には宝具を秘匿したまま戦闘を放棄。最後に温泉を楽しんだ後、自害し消滅。