■ 第4節 第1小節 さらばでござる
後日談 テンゼン編
■ 大工房・シド研究室
Cid:おお、おぬしを待っていたぞ。
大変な戦いの後だ、自国でゆっくり休養でもして
いるのかと思ったがそうではなかったようだな?
Cid:連絡が取れなくて
難儀したよ。使いに出した者も
役立たずだったようだしな……。
Cid:とにかく、
テンゼン君の出発に
間に合ってよかった。
Cid:他の皆には
会えたのだが、君だけにはまだ
会っていなかったようだからね。
Cid:……ん?
テンゼン君はどこへ出発するのかって?
Cid:彼の祖国、
東にある国だ。祖国を脅かしていた
「虚ろなる闇」の動きが止まったという
報せが入ったようでな。
Cid:この大陸へ来たとき同様、
ノーグの海賊どもの手を借りて帰るそうだ。
それでバストゥークにある天晶堂が
ノーグまで送ってくれることになったのだ。
Cid:さぁ、
テンゼン君のところに案内しよう。
(シドと共にバストゥーク港の桟橋へ)
Tenzen:Your name殿!
来てくださったか!
Tenzen:なにがあろうと
Your name殿には、祖国へ旅立つ前に
会わねばならぬと思っていたでござる。
Tenzen:恩義ある身でありながら、
そなたに不義なる仕打ちしたこと……
……この通りでござる!
(土下座するテンゼン)
Tenzen:我輩、この場で腹を切り、
申し開きに代えるつもりでござった。
しかし……
???(くノ一):我らが祖国では、
「虚ろなる闇」の脅威は去ったものの、
かの闇が生み出した争乱が、民に
酸鼻を極める惨状をもたらしております。
???:これを鎮めるために、
どうしてもテンゼン様にお帰りになって
いただかねばなりません。
???:Your name様の
お気持ちが収まらぬようでしたら、
どうぞ代わりに私の血肉をもって……
Tenzenを
・許す
・許さない
(許すを選んだ場合)
Tenzen:Your name殿。
その厚意、我輩、一生忘れぬでござる。
Tenzen:我輩はこれより
我らが祖国に安寧の世をもたらすべく、
全身全霊を尽くすでござる!
(許さないを選んだ場合)
Cid:Your name君。
テンゼン君がおぬしに刃をむけたこと、
わしも聞いている。
Cid:おぬしの気持ちは容易には癒されまい。
しかし、このわしに免じてテンゼン君とそのお供を、
行かせてやってくれ。
Tenzen:シド殿……。
Tenzen:Your name殿。
我輩、この命を一度捨てたと思い、
全身全霊を尽くして人々を救うこと、
ここに誓うでござる!
(ここから同じ)
Tenzen:そのときは、
ぜひにともYour name殿に
我らが祖国を見ていただきたい。
Tenzen:……とりわけ
桜の季節の美しさを……。
Cid:話の途中ですまんな。
天晶堂の使いが、報せをもってうろついている。
どうやら船の準備ができたようだぞ。
Tenzen:Your name殿。
次に会うときまで、達者で。
Tenzen:そなたが我輩に
与えてくれた勇気がある限り、
我らの絆は断たれぬでござろう。
End